10月 Ｎｏ.62 October 2015 特集 P3： 「青天の霹靂」初検査 P6： 「ＴＰＰ」国会決議はどこへ トピックス 【青天の霹靂 初検査】 平新田米倉庫（青森市） ９月16日（水） いよいよ発売となった「青天の霹靂」の初検査が県内トップを切って東支店管内の平新田米倉庫で実施された。 関係者ら約50人が見守る中、フレコンバッグ５本（１本約１トン）を検査し、タンパク値が合格基準内に達する など全量１等米で格付された。同日検査した同品種を生産した組合員の鹿内一郎さんは「初めての品種だったので 栽培管理はJAや県の指導に基づいてやってきた。全量１等米となり安心している」と笑顔で答えた。井上組合長 は「この品種は栽培法が非常に難しいので品質がどうなるか心配だった。後の生産者も今日の結果に続いてほしい。 また、他産地との競争に勝ち、高く売れる事を期待している。今後は生産が増えるように検討していきたい」と話 した。 【稲わら焼却防止パレード出発式】 青森農協本店 あすなろ花卉冷蔵庫前（青森市） ９月25日（金） 稲の刈取り時期となり、今年も稲わら焼却防止を呼び掛けるパレードが行われた。 出発式で東青地域県民局地域農林水産部長の鈴木克訓部長は「稲わら焼却を見掛けると非常に残念に 思う。北海道新幹線奥津軽いまべつ駅開業が目前ですし、綺麗な空気でお出迎えしたい」と挨拶した。 また、ミス・クリーンライスあおもりの三上葵さ んからは「安心・安全で美味しいですよとＰＲして います。稲わらを焼かずに土づくりに努めて頂きた い」と美味しいお米の生産を呼び掛けた。その後、 参加者は７台の車両に分かれて乗車し、東青地区計 ４か所の担当地区へパレードに向かった。 2 ｢青天の霹靂｣ 作付け者による生産部会設立について 平成27年５月29日開催の【あおもり米『青天の霹 靂』ブランド化推進協議会】において、生産者による 生産・販売面の意思統一を図るため、｢青天の霹靂｣ 生産者部会を各ＪＡおよび各集荷組合で設置すること となりました。 【出荷基準と販売対応】 ① 玄米タンパク質含有率の基準 水分15％換算 6.4％以下（乾物換算で7.5％以下） ② 区分販売 基準達成と未達成の場合を区分して販売 ｢青天の霹靂｣ を作付けするにあたり、生産者登録 要領で生産者情報の報告は、生産者団体（農協、集荷 組合等）を通じてあおもり米 ｢青天の霹靂｣ ブランド 化推進協議会長宛に作付け前年の12月20日までに報 告することとなっています。 以上のように、この品種は生産・栽培するにあたり 他品種に比べ厳しい規制がかかっています。 また、平成28年産作付において以下のとおり生産 者登録要領が改正される見込みです。 ① １経営体当たりの最低作付面積は60ａ以上とす ること。ただし、集落営農組織に参画している生産 者はこの限りでない。 ② 飯米と縁故米の合計は、個別農家の場合、10ａ 当たり１俵以内、１戸当たり10俵を上限とするこ と。ただし、組織経営体では、その構成員を個別農 家と同様に取り扱うが、組織運営上支障がある場合 は、あおもり米『青天の霹靂』ブランド化推進協議 会長に、文書で別途協議する。 ③ 地代への充当（飯米・縁故米とは別扱い）は行わ ないこと。ただし、「青天の霹靂」のみを作付けす る場合は、借地面積10ａ当たり１俵以内、貸し手 １戸当たり10俵を上限として例外的に取り扱う。 というように改正される見込みです。 ｢青天の霹靂｣ の生産目標・栽培基準・出荷基準と販 売対応 「青天の霹靂」生産者登録要領趣旨 良食味・高品質な「青天の霹靂」の生産から出荷ま でを適正に管理し、ブランド米としての評価を確立す るため、同品種の生産者を【あおもり米『青天の霹 靂』ブランド化推進協議会】に登録することとし、必 要な事項を定めるものである。 登録する生産者の要件 登録する生産者は、「青天の霹靂」生産者登録要領 趣旨に賛同し、栽培マニュアルに則り良食味米生産に 熱意をもって取り組む者とし、要領に定めるすべてを 満たすものとする。 【県の稲作地帯区分】 「津軽中央（山間冷涼除く）」及び「津軽西北」の 水田で、特に良食味生産が可能な乾田又は半湿田に作 付けすること。 【生産目標】 ① 玄米タンパク質含有率の目標 水分15％換算 6.0％以下（乾物換算で7.0％以下） ② 収量目標 ９俵／10ａ程度 ③ 適正な生産工程管理 自己点検チェックシートによるチェック 【栽培基準】 ① 土壌診断に基づく土壌改良資材 ② 農薬使用回数（成分）は通常の１／２（10成分） 以内 ③ 種子更新率100％ ④ 栽培管理記録の記帳 県全体の作付希望面積が設定面積を超過した場合は、 希望した面積がそのまま登録されず、希望より少ない 面積で調整して決定する場合があります。 なお、当ＪＡ管内（１市３町１村）のうち青森市だ けが作付可能地域となっています。 以上のことから、平成28年作付け用 ｢青天の霹靂｣ の種子注文締切日を平成27年10月30日として、作付 生産者が確定した段階で作付生産者をもって【｢青天 の霹靂｣ 生産者部会】（仮称）を設立することを当Ｊ Ａ経済委員会で決定されました。 よって、「青天の霹靂」を平成28年に作付希望され る生産者は10月30日までに各営農センター、各経済 店に種子をご注文下さい。作付生産者が決定しました ら、生産者部会を設立させて頂きます。 なお、当ＪＡの平成27年産作付けは20経営体、作 付面積25.5ha、出荷契約数量2,117俵となっていま す。 訂正とお詫び 広報ＪＡ青森９月号に掲載されました「りんご出荷者大会・情報交換会」の当農協りんご部会連絡協議会々長の木村富彦さん の名前が間違っておりました。謹んでお詫び申し上げます。 3 油川中学校１年生トマト選果体験 （青森農協本店敷地内：青森市） ９月３日（木） 第９回かかしロード280オープニングセレモニー （青森農協本店駐車場：青森市） ８月30日（日） 堤小学校３年生 社会科見学 （青森農協本店敷地内：青森市） ９月４日（金） かかしロード280 JA青森女性部西地域支部交流集会 （国道280号線各所） ９月１日（火）∼９月30日（水） （浅虫温泉 海扇閣：青森市） ９月５日（土） 第３回水稲現地講習会 （青森市各19か所） ９月10日（木） あすなろ直売センターの会 視察研修 （八戸市各所） ９月２日（水） 4 第3回青森市ぶどう栽培技術講習会 （組合員 小泉 尭さん園地：青森市） ＪＡ青森浪岡支店「秋の展示会」 （浪岡営農支援センター内：青森市浪岡） ９月25日（金） 油川幼稚園サツマイモ掘り （青森農協本店敷地内：青森市） ９月10日（木）∼ 11日（金） 水稲適期刈取り講習会 ９月24日（木） （蓬田村中沢地区） ９月11日（金） H27除草省力化実証実演会（秋期水田畦畔）のお知らせ 平成20年から、担い手農家の課題解決策として提案してきました「水田畦畔除草の省力化技術」も今回で８回 目となりました。農作業の省力化だけではなく、夏場の炎天下での重労働から解放されることや農作業事故を回避 することができることもお伝えしてきました。これは結果として「命の危険から身を守る」ことにもなると考えま す。この省力化で得られた労力や時間によって生産性を向上し、農業所得を増大させる一つの手段としてもご検討 をお願います。当日は、下記の開催場所にてJA青森オリジナルの処理方法を実演しますので、ご自分の目でしっ かりと確認していただければと思います。 １．開催日：平成27年10月26日（月） ２．開催場所及び時間 時 間 開 催 場 所 場 所 午前 9時00分～ 小鹿 正博 氏 水田 蓬田中沢 トマト団地隣 午前10時30分～ 佐藤 信彦 氏 水田 蓬田長科 東青物産裏 処理した水田の刈取り前の状況 午後 1時30分～ 高田 亮 氏 水田 蓬田郷沢 牧場入口付近 ※当日は雨天決行です。ノボリを目安にご来場ください。 ３．内 容 ⑴ 水田畦畔除草省力化の効果について説明 ⑵ 秋期畦畔除草処理実演 【講師】日産化学工業株式会社 仙台ラウンドアップ部 アカウント・マネージャー 伊藤 洋一 氏 ※提案以外の使用方法では、効果が表れないことがあります。 ※使用方法や使用可能な水田畦畔なのか解らないなど、不安な場合は必ず営農企画課TAC担当にお問い合わせく ださい。 ※隣接する水田で、青天の霹靂や特別栽培を行っている場合には成分カウントされます。また、WCS（ホールク ロップサイレージ）を栽培する水田では使用できませんので注意してください。 お問合せ先 JA青森 地産地消生産販売部 営農企画課 017-726-2211 5 国会決議はどこへ ＴＰＰ交渉で譲歩重ねる日本﹂ 段階的に 年目に ％、 年目以降は９％に する方向。これは日豪ＥＰＡよりも関税率が 年かけて毎年２０００トンずつ増やし て７万トンとする。オーストラリアに対して 低 く（ 図 ２）、 牛 肉 市 場 全 体 へ の 影 響 が 非 常 から 年か に大きい。また関税率の引き下げによる輸入 は発効時６０００トンで、４年目から けて トンずつ増やし、８４００トンとする。 格帯と競合していくことから、本県の畜産農 日本の輸入元の ％はＴＰＰ交渉参加国が 占めることから、関税引き下げによる低価格 ④ 豚肉 牛肉の価格帯が国産の乳用種と中心とした価 日本の主食用米の需要が毎年８万トンずつ 減少しているという現状に逆行する行為で、 家に及ぼす影響が著しく大きいと思われる。 ベトナムとは、関税を維持し、輸入枠も設 けないことで基本合意している。 ② 麦 豚肉の輸入増大が想定される。国内価格相場 では、交渉の進み度合からみて、今回の大筋 の下落につながり、国内生産に及ぼす影響が 合意は無理だとの観測が早くから流れてい ％減らす方向で検討している。マークアッ 国産米に７万トンを上限とする特別輸入枠を 製品以外は最終調整の段階にある。日本は米 の、米国などとの２国間の農産物協議は、乳 たとのことである。 生産振興の財源不足が懸念される。 入小麦の価格を下げるだけでなく、国産麦の 対策の財源となっている。大幅な削減は、輸 プは年間約 億円で、国産麦の経営所得安定 また、国内生産の減少は飼料用米の生産に 及ぼす影響も甚大で、総じて農業生産に大き 著しく大きい。 な影響を与えることとなる。 今後も情勢を注視し、ＴＰＰ交渉が農家の 生活だけでなく、医療の問題も協議に含まれ ⑤ 乳製品 乳製品については、バターと脱脂粉乳が生 乳需給の調整機能を果たしていることから、 しかし大幅な関税引き下げなどにより、再生 違反していないとの政府答弁が予想される。 税「撤廃」ではないことから、国会決議には と。」 と い う 国 会 決 議 の 文 言 と 比 べ る と、 関 かけた段階的な関税撤廃も含め認めないこ 議 の 対 象 と す る こ と。 十 年 を 超 え る 期 間 を 引き続き再生産可能となるよう除外又は再協 る。その内容を、日本農業新聞の情報から重 図的に情報をリークしているとも言われてい こ れ に つ い て は、 農 家 を 含 め た 関 係 者 の 「あきらめ感」を作り出すために、政府が意 されている。 に関税引き下げ率を含めた具体的な報道がな 容を正式に発表していないが、全国紙を中心 ＴＰＰ交渉は、交渉内容に関する情報を開 示しない守秘義務があり、日本政府は交渉内 トン）の範囲内で、政府が国家貿易によって 小麦は、ウルグアイラウンド合意に基づく カレントアクセス（現行輸入機会＝年間 万 える品目で、国内農業への影響は大きい。 小麦は水田の転作・裏作、畑作での輪作を支 小麦の生産が継続できなくなる恐れがある。 填している。削減すれば助成額が減り、国産 国産小麦は、マークアップを財源とする経 営所得安定対策で、生産コストとの差額を補 枠を設定する方向。 本県においては、りんご果汁、加工用トマ ト、業務・加工用鶏肉、業務・加工用鶏卵な れる。業務・加工用の品目については、国内 高い関税自由化率を目指すために、その他 の品目についても関税を下げることが想定さ ⑥ その他農産物 きな影響をもたらす。 産に大きな影響を与え、生産農家の廃業・国 無制限の輸入拡大は、国内生産の継続的再生 産可能な農業を維持できるとは到底考えられ 要５品目についてまとめた（図１）。 輸入しているが、米国とオーストラリアに対 日本は既に、ミニマムアクセス（最低輸入 機会＝ＭＡ）として年間 万トンを無関税で 関税をかけ、無秩序な輸入増を防いでいる。 この枠外での輸入には１キロ当たり 円の高 相当する。１キロ当たり 上乗せして徴収するもので、実質的な関税に 税は維持する。 関税は、発効時に ③ 牛肉 ・５％に下げ、その後 55 ₄5 当初交渉の遅れが指摘されていたカナダ は、 ７ 月 日、 米 国、 オ ー ス ト ラ リ ア、 ① 乳製品 ■合意に至らなかった主な分野 生産が壊滅的な打撃をこうむる恐れがある。 内生産の縮小等を引き起こす要因となり、大 ず、決議は遵守されているとは言えない。 どへの影響が大きいと想定される。 をつけつつ、限られた数の残された課題の解 円の米の関 して、ＭＡとは別枠で無関税輸入枠を設ける 米国に対しては発効時５万トンで、４年目 ₃₄1 ・２円が上限で、 決に向けた作業を継続する」とし、交渉の進 提案をしている。１キロ当たり 小麦を製粉業者に売り渡す際に、輸入価格に 5₇₄ 展を強調した。 77 しかし、全国紙の事前報道では、日本政府 は今回の閣僚会合で大筋合意し、年内の協定 発効を目指すと並々ならぬ意欲を示し交渉に 2₇ ファー（提案）を提示したが、ニュージーラ ニュージーランドに対し、乳製品に関するオ ₃₀ 日に発表された閣僚声明では、「実質的 な進展を成し遂げ、交渉の妥結に向けた筋道 一元的に輸入する。マークアップは、政府が 規模で調整する。大麦も数万トン規模の輸入 札方式（ＳＢＳ）で設定し、 8₀₀ ① 米 ■重要品目の協議経過 く発信していかなければならない。 ていることなど国民全体に影響を及ぼす貿易 年４ 新たに設け、牛・豚肉の関税を引き下げるこ は、重要品目の聖域確保を求めた平成 月の国会決議とは大きくかけ離れてしまった。 2₀ 25 「米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源 作物などの農林水産物の重要品目について、 万トン前後の 特 別 輸 入 枠 の 新 設 も 検 討。 小 麦 で は、 米 国、カナダ、オーストラリアに、売買同時入 た。日本政府だけが合意に「前のめり」だっ 15 協定であることを、農家・地域住民に粘り強 ₄5 と な ど を 検 討。 そ の 結 果、 最 終 調 整 の 内 容 閣僚会合は大筋合意には至らず閉幕したもの 1₀ 国内生産に及ぼす影響は非常に大きい。 1₀ ７月 ～ の４日間、米国・ハワイで開か れた環太平洋連携協定（ＴＰＰ）閣僚会合で 臨んだものの、日本以外の交渉国関係者の間 1₀ 2₄₀ 日本は、農産物分野で大幅な譲歩を重ねた。 ₃1 マ ー ク ア ッ プ（ 売 買 差 益 ） を ８ 年 程 度 で 28 2₀ ₆5 特集 ₃1 6 の週に議会を通過し、６月 29 日、オバマ大統 領が署名して法律となった。 る経済的利益を超えた、長期的な安全保障上 の意義がある。日米間の交渉は、出口がすぐ し か し、 今 回 成 立 し た Ｔ Ｐ Ａ 法 に は、 議 会 が 定 め た 交 渉 目 標 を 満 た し て い な い、 ま 11 月開催で大筋合意 そこに見えている。日米のリーダーシップで る手続きを勘案すると、 となったとしても、大統領選でＴＰＰを政策 Ｔ Ｐ Ｐ を 一 緒 に 成 し 遂 げ よ う。」 と 演 説 し、 ンドは内容が不十分としたほか、日本の提案 内容に対しても、受け入れを拒否したと伝え 課題としたくないとの思惑もあり、結果とし 7 て議会審議ができない恐れがあり、漂流も想 たは議会との協議等が不十分など判断され （平成27年９月末現在） られている。 閣僚会合への弾みをつけた。 ■りんご果汁、加工用トマトなどの関税削減？ ■植物検疫が緩和され、日本になかった病害虫の侵入？ 定される。 甘味資源作物 その他の不安要因 強硬な姿勢を崩さないニュージーランド は、「 日 本 や 米 国、 カ ナ ダ な ど が 乳 製 品 の 大 れかの採択により、ファストトラックの適用 乳製品 ■現行の糖価調整制度を維持するが、一定の輸入拡大につながる措置を検討。 り、 議 会 権 限 が よ り 強 化 さ れ て い る。（ Ｔ Ｐ 豚肉 ■ニュージーランドと米国、オーストラリアに対し、バターや脱脂粉乳の関税割当（低関税輸入枠）を生乳換算で計７万ト ン程度設ける方向（現在は13.7万トンのカレントアクセス）。 ■ニュージーランドは単独でそれを大きく上回る水準を要求。 ■チーズは、種類に応じて無税または低関税で輸入する特別な枠を新たに設定する方向で検討し、その一部（国内で供給の 伸びが見込めない種類を対象）について、米国等に対し譲歩を検討。 た場合、上院本会議または下院本会議のいず しかし、５月開催予定の閣僚会合は、アメ リカ議会におけるＴＰＡ法案成立が難航した 牛肉 ■米国と協議してきた関税水準を全参加国にも共通で適用し、ＳＧも、全参加国からの輸入量を発動基準とする方向。 ■従量税は、発効時に125円に下げ、５年目に70円、10年目に50円と段階的に引き下げ。ＳＧは５年目から導入。輸入 量が９万トン超で100円に引き上げ、10年目には15万トンを超えたら70円にし、12年目にはＳＧをなくす。 ■従価税は、4.3％の現行関税を発効時に2.2％にし、10年目にゼロにする。ＳＧは、過去３年で最も多い輸入量を基準 に、１・２年目は112％、３～６年目は116％、７～11年目は119％に達したら発動、12年目にＳＧをなくす。ＳＧ 発動時の関税は、発効時は４％、４年目に3.4％、７年目に2.8％、10年目に2.2％と徐々に引き下げ。 ■交渉のこれまでの経緯 を取りやめる仕組みが組み込まれたことによ 麦 ■米国と協議してきた関税水準を全参加国に共通で適用し、セーフガード（ＳＧ）も全参加国からの輸入量を発動基準とす る。 ■関税は、発効時に27.5％に下げ、その後段階的10年目に20％、15年目以降は９％にする方向。 ■セーフガード発動時の関税は、発効時から３年目迄は元の38.5％とし、４年目からは30％、11年目からは20％。15 年目は18％とする。 ■ＳＧ発動時の基準輸入量は、発効時に59万トン、10年目に69.6万トン、15年目に72.6万トンで調整。 ■日本から米国に輸出する牛肉の関税は、15年程度で撤廃する方向。撤廃するまでは、無関税輸入枠を設定し、発効時の 年間3000トンから段階的に拡大していく方向。 28 幅な市場開放を受け入れなければ、医薬品に Ａ法：米国において、貿易交渉における大統 米 ■日本は、小麦（１kg約17円（上限45.2円））および大麦のマークアップ（売買差益）を８年程度で45％削減する方向 で検討。 ■米国、カナダ、オーストラリアに対し、売買同時入札方式（ＳＢＳ）で20万トン前後の規模で特別輸入枠を新設するこ とを検討。 ついても合意できない」として、医薬品分野 ため延期となった。 領の交渉力を高めるため議会と行政府の手続 重要５品目の最終調整状況（日本農業新聞の報道から） ■米国、オーストラリアに対し、年間77万トンのミニマムアクセスの枠外で特別輸入枠を新設。米国産７万トン、オース トラリア産8400トンを上限として輸入義務のない売買同時入札方式（ＳＢＳ）としたい考え。 ■日本は、年間77万トンのミニマムアクセスの枠内で、中粒種・加工用に限定した売買同時入札方式（ＳＢＳ）を導入。 量は６万トン程度で調整。 ■日本は、輸入総量が増えないミニマムアクセス枠内で米国側を優遇することで、特別輸入枠の規模を抑え、輸入を義務化 しないよう求めている。 ＴＰＰ協定は、２００５年６月３日にシン ガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーラン アメリカ議会の上下両院は、数ヶ月に及ん だ政治的なつばぜり合いを経て、ようやく貿 しかし会合では、特別輸入枠設置や関税削減などが議論されている。 12 ドの４カ国間で調印され、２００６年５月 一 米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物などの農林水産物の重要品目について、引き続き再生産可能となるよ う除外又は再協議の対象とすること。十年を超える期間をかけた段階的な関税撤廃も含め認めないこと。 二 残留農薬・食品添加物の基準、遺伝子組換え食品の表示義務、遺伝子組換え種子の規制、輸入原材料の原産地表 示、ＢＳＥに係る牛肉の輸入措置等において、食の安全・安心及び食料の安定生産を損なわないこと。 三 国内の温暖化対策や木材自給率向上のための森林整備に不可欠な合板、製材の関税に最大限配慮すること。 四 漁業補助金等における国の政策決定権を維持すること。仮に漁業補助金につき規律が設けられるとしても、過剰漁 獲を招くものに限定し、漁港整備や得支援など、持続的漁業の発展や多面的機能の発揮、更には震災復興に必要なも のが確保されるようにすること。 五 濫訴防止策等を含まない、国の主権を損なうようなＩＳＤ条項には合意しないこと。 六 交渉に当たっては、二国間交渉等にも留意しつつ、自然的・地理的条件に制約される農林水産分野の重要五品目な どの聖域の確保を最優先し、それが確保できないと判断した場合は、脱退も辞さないものとすること。 七 交渉により収集した情報については、国会に速やかに報告するとともに、国民への十分な情報提供を行い、幅広い 国民的議論を行うよう措置すること。 八 交渉を進める中においても、国内農林水産業の構造改革の努力を加速するとともに、交渉の帰趨いかんでは、国内 農林水産業、関連産業及び地域経済に及ぼす影響が甚大であることを十分に踏まえて、政府を挙げて対応すること。 を盾に取りつつ、乳製品に関する各国の大幅 易関連の諸法案（貿易促進権限法ＴＰＡ、貿 き上の仕組みを定めた法律。迅速な議会審議 決 議 文 な譲歩を要求した模様である。 日に発効した。その後アメリカ、オーストラ 易調整支援法、特恵関税措置の延長法案の更 平成25年４月の衆・参農林水産委員会で、重要５品目を守ることなどを決議 ② 知的財産 リア、マレーシア、ベトナム、ペルー、カナ と賛否のみの採決が本則。） 15 全体交渉の鍵を握るバイオ医薬品のデータ 保護期間については、米国が「 年」と主張 新）を成立させた。これらの法案は６月下旬 がＴＰＰ交渉への参 ダ、メキシコが加盟交渉国として加わった。 加を表明し、同年７ する一方、他の多くの国が「５年以下」と主 ５年を主張するオーストラリアが柔軟な姿 勢を示し、米国も歩み寄りを見せたとの一部 月マレーシアで開催 張して対立する構図が続いていた。 報道がなされたものの、乳製品をめぐる隔た 日本は、２０１３ 年３月 日安倍総理 りが埋まらないなかで、データ保護期間に関 18 回ＴＰＰ 交渉参加した。 された第 ③ 自動車 以来、２年にわた り協議が続いている。 する議論は足踏みを余儀なくされている模様 ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド の 農 業 交 渉 担 当 者 は、 「ＴＰＰ交渉がまとまらなかったのは、乳製 ２０１５年４月に ワシントンで開催さ 交渉会合から正式に 品よりも自動車部品などの協議が難航したた である。 め」と述べるなど、自動車協議の難航を示唆 れた日米首脳会談で は、「 日 米 二 国 間 交 した。特に原産地規則に関して鋭い対立が続 いている模様である。 渉の大きな進展を歓 迎。より広い協定の コミットメントを 迅速かつ成功裏の妥 再 確 認。」 と 共 同 ビ ■今後の見通し る調印を経て、国会における批准という段取 結を達成するため りを踏むことになる。最終合意文書について ジョン声明を発表し に、共に取組むとの は批准前の議会審査の時点で公式に利用可能 た。同時に安倍総理 か国によ になるとされており、その時点でなければ協 はアメリカ議会で、 交渉参加 か国は、今後開かれる閣僚会合 において大筋合意がなされた場合、最終合意 定の内容の全容は明らかにならない。 「ＴＰＰには、単な 文書の作成などを行い、交渉参加 アメリカ議会のＴＰＡ法案に規定されてい 12 12 理事会だより 青森農業協同組合 蟹田給油所 パート・アルバイト募集 ●定例理事会 平成27年９月29日（火） 東支店2階会議室 提出議案 議案第１号 理事に対する貸付の承認（案）について 議案第２号 平成27年度購買品・りんご資材等の棚卸監事監査回 答（案）について 議案第３号 平成27年産つがる仮渡金（案）について 職 種 給油所業務 勤務地 蟹田給油所 求人数 若干名 期 間 2015年10月から（１年更新） 追加議案第５号 加工センターの無償賃借について 700円 時 給 通勤距離に応じて支給 通勤手当 今 月 の レシピ 年齢等 18歳∼50歳位までの健康な方 その他 普通自動車免許 危険物乙種４類、丙種保持者 優遇 お問合せ先 蟹田給油所 〒030-1303 外ヶ浜町字蟹田高鍋屋54-1 TEL：0174-22-2054 担当：小川 材料（２人分） 柿・カボチャ・サツマイモの秋色サラダ 7：00∼19：00シフト制（３交代） 勤務時間 議案第４号 職制規程（職務権限表）の一部変更（案）について 柿……………………………１個 カボチャ………………… 150ｇ サツマイモ……………… 150ｇ ドレッシング ヨーグルト…………小さじ２ マヨネーズ…大さじ１・１／２ 粒マスタード………小さじ１ ＪＡ青森の概要（平成27年９月末現在） ●正組合員数 ８， ●准組合員数 ５， ４３４名 ８８８名 ●出 資 金 ２， ６７５， ７１０， ０００円 ●役 員 数 ２７名 ●職 員 数 ２６０名 塩…………………………少々 頭の体操 二重マスの文字をＡ∼Eの順に並べてできる言葉は何でしょうか？ 甘くてホッコリするサラダに、ヨーグルトと粒マスタードが爽やかさをアッ プしてくれます。このままクラッカーに載せてオードブル、または全体を混ぜ 合わせてパンに挟んだり、いろいろな場面でお楽しみください。 ➡ 3 馬に乗る人 ジョッキーともいいます 6 牛の頭に生えるもの 作り方（１食当たり約242kcal） 7 11月23日は――感謝の日 １ 柿、カボチャ、サツマイモは２∼３㎝角に切る。 ２ カボチャは甘さを引き出すため、少量の塩（材料外）を振る。 ３ カボチャとサツマイモはゆっくり加熱すると甘味が増すので、10∼15分ほ ど蒸す。 ４ ドレッシングの材料を合わせておく。 ５ 器に３と柿を盛り付け、ドレッシングを掛けていただく。 今月のあなたの運勢 牡羊座 3/21∼4/19 4/20∼5/20 双子座 5/21∼6/21 【全体運】 ネガティブな発想を 【全体運】 発想が両極端になり 【全体運】 思い悩みやすい傾向 しやすい月。意識してプラスに 思わぬ失敗を招きがち。客観的 あり。あれこれ気にしないで、 考えてみましょう。日記や手帳 な立場の人からの助言を大切 開き直ってしまうのが正解。花 を読み返すと参考になりそう に。気晴らしには音楽鑑賞を を飾るのも運気上昇に効果的 【健康運】 何かと心配し過ぎる 【健 康 運】 ま め に 体 を 動 か せ 【健康運】 リラックスが大事。 暗示。自然体が一番 ば、より上昇傾向に 深呼吸しましょう シシャモ 【幸運を呼ぶ食べ物】 カブ 【幸運を呼ぶ食べ物】 シュンギク 【幸運を呼ぶ食べ物】 獅子座 7/23∼8/22 乙女座 8/23∼9/22 【全体運】 わがままになりやす 【全体運】 対人運に恵まれる予 いかも。周囲の意見にも謙虚に 感。初対面の相手でも気軽に話 耳を傾けると、開運のきっかけ し掛けて。趣味などの集まりに に。気分転換には創作活動を も意欲的に参加すると幸運が 【健康運】 食生活の改善を。特 【健康運】 寝不足にご用心。良 に栄養の偏りに注意 質な睡眠を心掛けて 【幸運を呼ぶ食べ物】 コハダ 【幸運を呼ぶ食べ物】 ゴボウ 射手座 11/23∼12/21 山羊座 12/22∼1/19 天秤座 9/23∼10/23 【全 体 運】 人 と 協 調 す る こ と で、チャンスに恵まれる時期。 持ち前のサービス精神を発揮し て。気分転換にはダンスが有効 【健康運】 不規則になりがち。 早寝早起きが開運に 【幸運を呼ぶ食べ物】 サバ 水瓶座 8 ポストに郵便物を入れること 10 食紅は食品用の―― 14 代表的な品種はラ・フランス 16 土を使わずに植物を育てる――栽培 18 栗の実を守るトゲトゲ パズルの応募方法 19 イカを干して作ります 20 テレビなどの出演料のこと 正解者の中から抽選で５名の方に、 ➡ ヨコのカギ ステキな記念品をプレゼント !! 11月 モナ・カサンドラ 牡牛座 タテのカギ 1 土俵の上で戦います 1/20∼2/18 蟹 座 6/22∼7/22 【全体運】 気の合う仲間たちと にぎやかに過ごしたい期間。飲 み会や旅行などの企画を。温め ていたプランの実行も好結果に 【健康運】 軽い運動をすること で、体調に好影響 【幸運を呼ぶ食べ物】 ニンジン 蠍 座 10/24∼11/22 【全体運】 パワフルに行動でき そう。新しい試みが成功しやす いので、どんどんチャレンジを。 未体験のことほどツキあり 【健康運】 ストレッチで体の柔 軟性を高めると吉 【幸運を呼ぶ食べ物】 のり 魚 座 2/19∼3/20 【全 体 運】 の ん び り 過 ご せ ま 【全体運】 ちょっとした変化が 【全 体 運】 こ だ わ り が 強 く な 【全体運】 やる気が高まり、諦 す。頼まれ事など、やるべき作 ハッピーを招く鍵に。部屋の模 り、周りともめる原因に。意固 めていた事柄にも再トライする 業を早めに済ませ、その後、プ 様替えなど行ってみて。グルー 地にならないよう、ご用心。行 勇気が湧いてくる気配。ひらめ ライベートタイムを満喫して プレジャーも楽しめそう 楽に出掛けリラックスして きアップにはドライブが最適 【健康運】 体操などで軽く動く 【健康運】 腕前が上達しやすい 【健 康 運】 寒 さ で 体 調 下 降 気 【健康運】 無理せず、ゆったり と、ストレス解消に 月。屋外スポーツに打ち込んで 味。十分な防寒対策を 過ごす好機。足湯◎ 【幸運を呼ぶ食べ物】 カリン 【幸運を呼ぶ食べ物】 ギンナン 【幸運を呼ぶ食べ物】 フグ 【幸運を呼ぶ食べ物】 柿 発 行 青森農業協同組合 編集発行人（参事） 雪田 徹 〒038-0058 青森県青森市大字羽白字富田190番地４ TEL 017-763-1001 FAX 017-787-0111 URL http://www.jaaomori.or.jp 52 ０ 3 8 005 8 の答え ・パズル 号、住所 番 便 ・郵 名 ・氏 名 ・世帯主 号 ・電話番 のご意 ・本誌へ 想 見、ご感 応募締切 10 31 円 切 手 青森市大 字 字富 羽白 田190-4 ＪＡ青森 管理 部 行 2 今から24時間前はこれ 3 五輪で優勝した選手のメダルの色 4 黄身を取り囲んでいます 5 作物の等級「特秀・秀・――・良」 7 友人に手紙で――を報告した 9 カラオケ機器の画面に表示されます 頂いた個人情報は 「読者の声」 当選者への商品 発送のみ使用させ ていただきます ハガキ又はFAXで。 FAX/017−788−0281 先月号の答え 当選者 1 暦の上ではこの日から冬です 11 小船を数えるときに使う言葉 12 金太郎がクマと相撲を取った――山 13 登山に使う綱のこと 15 野球場のダイヤモンド ――手 16 ろうそくを燃やすと出てくる黒い粉 17 稲穂に実ります Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ Ｆ シロザケ タ イイクノヒ おめでとうございます!! ・中川千代雄 様・上山 一六 様・奈良岡智子 様 ・田村ひさ子 様・武田 秀美 様 8
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