レポートのプロセス レポートのテーマを決める テーマ設定のポイント 大学

レポートのプロセス
Step1 レポートのテーマを決める
この時点ではざっくりとしたものでよい。
テーマは最初から決められている場合も。
3.「問い」を立てるための資料検索
Step2 テーマについての情報を集める
テーマの見取り図になるような資料を探して読む。
→新書、入門書、概説書、百科事典や分野毎の事典類、授業のノートなど
Step3 問いを設定する
面白い!と思ったことを種として、焦点を絞り込む
ここでは、「1.大学における学び」で説明し
たプロセスに沿って「問い」を立てるまでに行
う情報検索について説明します。
資料の検索は、
ステップ1~6までの間に、
繰り返し行う必要があります。
Step4 問いを解決するための情報を収集する
答えを導くための材料を集める。狙いを定めた情報収集を行う。
→図書、雑誌論文、新聞記事、調査・統計など
Step5 アウトライン・章立てを考える
繰
問いの提示、主張、論証 を行う。
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Step6 書く(下書き、修正、校正)
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テーマ設定のポイント
レポートのテーマを決める
•
•
•
•
•
• レポートを書くにはまず、大雑把に
何について書くか(テーマ)を決める
↓
「~について」というレベルで資料を探す
検索エンジン
図書館で探す
書店で探す
友人や教員と話してみる
素朴な疑問や違和感などを出発点にするのが有効
見つけた疑問は講義内容と結びつけて考えてみる
自分がよく知っている対象を考える
レポートの対象は、資料が集まるものにする
調べただけで終わりそうなときは別の対象との
比較を考えてみる
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「~について」書かれた「図書」を探す
大学図書館の蔵書目録
• 図書はまとまった情報を得られるメディア
図書館が持っている資料を探すためのツール
=蔵書目録(OPAC, 図書館目録、カタログ…)
• どこで探す?
大学図書館
公共図書館
書店
インターネット
お金と時間を節約でき、
実際に資料を手に
取ることができる!
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例)
慶應義塾大学の蔵書目録:KOSMOS(コスモス)
早稲田大学の蔵書目録:WINE(ワイン)
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「これは面白い!」をみつける
• 「~について」の情報を集め、探した情報を見たり
読んだりしてみると、何かしら引っかかりが出てく
るはず。
・なるほどそうだったのか! (目から鱗)
・自分も前からそう思ってた (同意)
・なぜそういえるのか?
(納得いかない)
・それは絶対認められない (反発)
• そういう引っかかりに出会えるかどうかが
「問い」を立てる第1の鍵
「これは面白い!」が見つかったら、さらにそれに関連する
資料や情報を集めましょう。集めたものを読んで、情報を整
理することでテーマがより明確になります。
調査結果1:
専業主婦の家庭の
子供の方が多くの
習い事をしている
調査結果2:
思春期のこどもで
は、親が家にいた
方が問題行動が
少ない
子どもへの影響という
観点から述べる
意見1:
仕事へのやりがいは女
性にとっても同じなので、
平等に働くことができる
制度があるべき
出産したら仕事を
辞めるべきか?
意見3:子どもは母親が育
てるべき
例)
調査結果1:
専業主婦の家庭の
子供の方が多くの
習い事をしている
調査結果2:
思春期のこどもで
は、親が家にいた
方が問題行動が
少ない
意見1:
仕事へのやりがいは女
性にとっても同じなので、
平等に働くことができる
制度があるべき
出産したら仕事を
辞めるべきか?
意見3:子どもは母親が
育てるべき
調査結果3:
労働人口が減少す
る中で女性も重要な
労働力
調査結果4:
国際社会では、出産
しても継続して働くこ
とが普通
意見2:育児中の女性
がいるのは会社に迷惑
である
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整理して問いの種をみつける
例)
調べた事実や意見を書き出してみる
調査結果3:
労働人口が減少す
る中で女性も重要な
労働力
調査結果4:
国際社会では、出産
しても継続して働くこ
とが普通
意見2:育児中の女性がい
るのは会社に迷惑である
女性の社会進出という
観点から述べる
「?」と思うことを見つける情報収集
• 情報を整理するうちに出てくる「?」
• この「?」に対して、どのような証拠があっ
たら説明できるか
タイプ1 事実や実態がわかる資料
タイプ2 理由(なぜか?)がわかる資料
これらの証拠探しが
「問い」を立てるための第2の鍵
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タイプ1「事実や実態がわかる資料」を探す
必要な情報が何かを考え、
情報がありそうな場所や作成機関を推測する。
例えば、
Q. ソーシャルメディアの中でもっともよく使われている
ものは何か?
A. KOSMOSに「ソーシャルメディア 調査」と入力して
みると『ソーシャルメディア白書. 2012』がヒット。
日吉の1階クイックレファレンスコーナーにあったので、
見てみると利用者の推移が分かるデータが出てきた。
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タイプ2 「理由(なぜか?)が分かる資料」を探す
・知りたいことをキーワードにして検索
・ヒットした本を読み、
求めていた答えがあるか確認
結論を読んでみて、感じる違和感や
同意できない何かは「問い」の種となる
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文献のチェック
「雑誌論文」を探す
図書を読んだ時の違和感、新たな疑問を
解決するために、「雑誌論文」を探して
みましょう。
• 疑問を解くためのキーワードを考える
• ヒットした文献の中から、疑問を解くカギになり
そうな文献をチェックする
• 要約を読んで、研究の目的、方法、結論を確認
学術論文を読もう!
・テーマについての研究成果を知る
・レポートの文体や構造の見本になる
・引用文献により、そのテーマの文献や情報源を知る
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「問い」を立てるための資料検索
「新聞記事」を探す
知識を深めたり新たな情報を得るために
「新聞記事」も探しましょう。
• 新聞社の多くは、無料ウェブサイトでもニュースを配信
しているが、印刷された新聞の方が情報量は多い。
• バックナンバーへのアクセスは、通常有料(個人・法人
契約)。図書館のウェブサイトからは図書館と新聞社と
の契約によりアクセスできる。
• どんなときに使うか
– 最近の出来事に関する情報を得たいとき
– 社説や、専門家の意見を読みたいとき
– その当時の社会状況を知りたいとき
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資料がうまく見つからない?
• 資料を探すためのキーワードを手に入れる
 講義内容の復習、事典や入門書にあたる
• 手に入れた文献の参考文献から、さらに文献を
見つける (芋づる式検索)
• テーマや資料を限定しすぎない
 資料が手に入るところまで視野をひろげてみる
 自分の関心をはっきりさせて資料を探し直す
 「答え」を導く別のルートを考えてみる
 量的データだけでなく、質的データを探してみる
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文献の検索は、研究の始めから、論文を書
き上げるまで続く、重要で欠かすことので
きない作業
1.「これは面白い!」をみつけ出す
2.事実や実態がわかる資料と理由が
わかる資料を探す
3.「なぜか?」という疑問を発し続ける
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資料がありすぎて混乱してきたら?
• 検索の拠り所となる判断基準を明確にする
• 判断基準はテーマではなく「情報の使用目的」
• 使用目的が漠然としているときは、
「自分が分かっていること」と「分かっていないこと」
を整理し、レポートを書くにあたって
「知る必要があること」をハッキリさせる
• 使用目的がはっきりすると情報の取捨選択の効率が
よくなる
多くの情報に惑わされずに「不要な情報を捨てる」
ことができ、必要な情報を次から次にたどっていっても
「混乱しないでいられる」ようになろう!
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