「気候変動と極端気象 - 観測的事実と数値モデル実験」 京都大学

「気候変動と極端気象 - 観測的事実と数値モデル実験」
京都大学大学院地球惑星科学
余田成男
昨年(2013 年)9 月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第 5 次評価報告書第 1
作業部会報告書が 6 年ぶりに発表され、地球温暖化の自然科学的根拠に関する最新知見が
入手可能となりました。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1309/27a/ipcc_ar5_wg1.pdf
そこでは、
「気候システムの温暖化については疑う余地がない。」「人間活動が 20 世紀半ば
以降に観測された温暖化の主な要因であった可能性が極めて高い。
」とまとめられています
が、この勉強会では次のような流れで、報告書の図版内容を単に描かれた知識として紹介
するのではなく、簡単な実験等も交えてどう理解を深められるか、基礎となる知見情報の
伝達を試みます。
0. はじめに ー 地球の概観 ー
1. 私の研究紹介: 成層圏-対流圏結合系における極端気象変動
2. 地球温暖化の観測的事実
3. 大気の温室効果と地球温暖化
4. 地球の気候システム ー その近年の状況 ー
5. 将来の気象のコンピュータ予測: 数値天気予報
6. 気候モデルシミュレーションと温暖化予測
7. おわりに ー 予測の不確実性 ー