創世記13・14章 - 神のしもべ長崎教会

創世記 第 13 回 セムハムヤペテの歴史
創世記 第 14 回 バベルの塔
「大洪水の後にこれらから、諸国の民が地上に別れでたのであった。」
「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われ
創世記10:32
われが全地に散らされるといけないから」
神はノアが正しく、堕落、暴虐の時代であっても全き人で、神と共に歩ん
だので、ノアとその家族を大洪水から救いだしました。人類は、ノアの信仰
創世記11:4
ノアの箱舟で救われたノアの家族は、ノアと息子のセム、ハム、ヤペテと
その妻の 8 人でした。この息子達から全世界の民は分れ出ました。
によって、アダムからの罪は残したままで、神のあわれみにより再出発し
この時、全地は一つの言葉、一つの話ことばでした。人々は、箱舟が着
ました。この時、虹を契約のしるしとし、二度と大洪水を起こさないと神が
いたアララテ山から、移動してティグリス川とユーフラテス川が流れている
仰せられました。この大洪水の後にノアの息子のセム、ハム、ヤペテから、
平野のシヌアルの地、いわゆるメソポタミヤ地方に定住しました。
沢山の子どもが生まれました。人類が増え広がるに当り、3 人の子孫それ
ぞれに地域の傾向がありました。
シヌアルの地で人々は、石の替わりにレンガを作り、粘土の代わりにア
スファルトを用いて町を建設していきました。神の契約により、昼夜、四季
ヤペテの子孫は、中東地域からトルコ、ヨーロッパ、ロシアなど広範囲に
広がりました。ヤペテは「広い」という意味があります。
など自然が安定し、土地がのろわれなくなって、農業も進展しました。また、
建築技術が発展してきたのです。そして、その技術を用いて、先頭が天に
ハムは、ノアの裸を見たため、子どものカナンがのろわれましたが、ハ
ムの子孫は、中東地域からエジプト、エチオピア、アフリカの各地へ広がり
届く塔を建てることを計画するようになり、自分達を誇ろうとしました。
しかしそのことは、自分達が神様に語られた「生めよ。ふえよ。地に群が
ました。ハムは「暑い」という意味があります。この中で、ニムロデが生まれ、
り、地にふえよ」という命令に反して、全地に分散されることを拒否し散らさ
彼は猟師でしたが、メソポタミアで地上初の権力者、王になりました。後に
れないようにするためでした。これは、神に対する反抗であり、自分達の力
神格化されバビロンの神となりました。
で神に代わろうとすることでありました。
セムはエベルの全ての子孫の先祖でヤペテの兄でした。エベルという
神様は人の建てた塔をご覧になるために降りてこられ、神に反抗する原
のは「ヘブル人」の先祖です。セムの子孫は、メソポタミア、シリアなど中東
因が一つの民、一つのことばであるとして、彼らのことばを混乱させたので、
の地域に定住しました。アラムに関係するアラム語は、アッシリア帝国、ペ
互いにことばが通じなくなり、強制的に地の全面に散らされました。
ルシャ帝国の公用語となり、イエス様もアラム語を話しました。
東洋人、モンゴロイドは、ヤペテ系かもしれません。いずれにせよ、神の
言葉の通り諸民族がでて、地に増え広がり、満ちて行きました。
TLCCC 厚木教会
その町はバベル(神の門)とよばれ、混乱を意味し、バビロンの名の由
来となりました。人が神に従わない時、神が直接介入され、神の計画を実
現するのです。そして、このことは、後の異邦人の救いの計画のスタートで
もありました。神のなされることに無駄がありません。 TLCCC 厚木教会