創世記 第 17回 地上のすべての民族 創世記 第 18 回 出発

創世記 第 17回 地上のすべての民族
「あなたを祝福する者を私は祝福し、あなたを呪う者を私はのろう。地上の
すべての民族は、あなたによって祝福される」
創世記 第 18 回 出発
「アブラムは主がお告げになったとおりに出かけた」
創世記12:4
創世記12:3
主はアブラムに、生まれ故郷、父の家を出て、私の示す地に行きなさい
神様は、人間を神の形に似せて造られました。そして、神の国と思われ
と語られました。ただどこに行くのか行き先は指示されていませんので、そ
るエデンの園に置きました。この時、人は、神に愛されていましたが、神の
れは、神のことばに従いなさいということでした。神のことばに従うのは、神
被造物としての訓練が必要でした。アダムとエバはサタンに騙され、神に
のことばを信じる信仰によるのです。その信仰は、神の約束が伴っていま
従えませんでした。これにより、罪が入り死を免れなくなったその子ども達
した。
も堕天使により堕落し、暴虐に満ちたので、神は地上から拭い去ることに
子孫が非常に繁栄して、数が増し、国が出来るほどの大いなる国民に
した。しかし、セツの子孫のノアは正しく、全き人で、神と共に歩んだので、
なるというものでした。また、アブラムの名は、いつまでも尊敬され、祝福さ
大洪水からノアの家族 8 人と一つがいの動物たちが大洪水から救われま
れる名前となること。そして、アブラムに協力し助け、幸いを願う者が神に
した。ノア信仰によって、ノアと家族をスタートとした人類の再出発でした。
祝福され、アブラムに敵対する者は神様が裁かれます。そして、最後には
神はアダムに語ったようにノアにも「生めよ。ふえよ。地に満ちよ」と語られ
地上の全ての民族が、アブラムの信仰の行いによって祝福されるというこ
ましたが、人間は、バベルの塔を建てて神に反抗しました。このため、言語
とでした。これは、真実な神が語った約束であり、契約のことばでした。
が乱され、強制的に全地に散らされました。
アブラハムは、神を信じ、神の言われたとおりに従いました。カランを出
こうした中で、ノアの子孫のアブラムは、神の語りかけを受け、行く先が
が時は 75 歳でしたから、冒険するには年齢的には危険です。アブラムは
どこであるかは知らないまま、生まれ故郷と父の家を出て神の導きに従い
自分の力や人の力を見たのではありません。神のことばに信頼して、徹底
ました。
して従ったのです。ノアは、暴虐と堕落の時代にあって正しく、全き人で神
アブラハムは、信仰の父と呼ばれています。全面的に神を信頼し、神の
と共に歩んだので、全人類の救いとなりました。アブラムは、ウルやハラン
ことばに聞き従っているからです。神は、7つのアブラハムに約束されまし
という偶像崇拝の盛んな都市に住んでいましたが、唯一の神のことばを信
た。神がアブラハムを祝福し、守ること、アブラハムの子孫は大いなる国民
じて従ったのです。保証は神の約束のことばだけでした。ですから、アブラ
となること、そして、地上のすべての民族が祝福されるというのです。これ
ムは、自らの意志で神を選択し、神に従う事を決断して出かけたのです。
は、イスラエルの民の祝福と他の全ての民族の祝福を約束していますか
これがアブラムの信仰でした。私たちの見習うべき信仰の父の行動です。
ら、アブラハムの信仰をスタートとする全人類救済の計画です。そして、こ
れは、イエスキリストによって実現しました。 TLCCC 厚木教会
さて、ロトの行動は、神には語られていませんが、神に語られたアブラ
ハム叔父さんについていく決断をしました。
TLCCC 厚木教会