・ 従来の債券中心のポートフォリオか ら、株式比率を上げアクティブ運用

GPIF 基本ポートフォリオ変更の是非[肯定派]
2015 年 6 月 19 日
北原ゼミナール
長田 木本 花島 藤代
主張① 長期金利上昇リスクを防ぐ!
主張② Global Standard である!
主張③ パッシブ運用では年金財政が危ない!
以上3点より
GPIF 基本ポートフォリオ変更に賛成します!
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは
公的年金(国民年金・厚生年金)の積立金約 120 兆円を管理運
用する世界最大の運用機関。
日本の年金制度は、現役世代の保険料負担で高齢者世代を支える賦課
方式であり、日本における年金積立金の意義は「積立金運用による
運用収益と積立金の取り崩しにより、保険料水準を固定するこ
とと給付をできるだけ高い水準に保つという考え方の両立を図
りながら、年金財政の安定化に寄与する」ことである。
前提
基本ポートフォリオ変更が決定された 2014 年 10 月末時点での是非を議論します。
[参考文献]
・ 従来の債券中心のポートフォリオか
ら、株式比率を上げアクティブ運用
比率を高めた。是か非か
・ オルタナティブ投資(インフラ、プラ
イベートエクイティ、不動産等)での
運用を可能。(上限:全体の 5%)
・小幡績(2014)『GPIF 世界最大の機関投資家』東洋経済新報社
・翁百合(2014)「GPIF 改革の方向性とカナダの公的年金改革」『JRT レビュー』Vol4,No14
・伊藤隆敏(2015)
「公的年金改革の必要性と提言の背景」『証券アナリストジャーナル』2015 年 2 月号
・西沢和彦(2014)「GPIF 運用見直しは年金制度改革と一体で」日本総研
・年金積立金管理運用独立法人 HP
・総務省
・自民党 ・大和総研 ・みずほ総合研究所
1
主張① 長期金利上昇リスクを防ぐ!
変更前のポートフォリオのままでは、
、
、
図表3 金利上昇予測
約 70 兆円の国内債券(60%)
長期のデュレーション(平均 7.7 年)
出所)大和総研
莫大な評価損発生!!
図表4 賃金上昇推移
出所)みずほ総合研究所
図表5
物価上昇推移
出所)総務省
賃金・物価の上昇も今後予想される。運用もこれを追いかけることが目標。
アクティブ運用比率を高める必要が!
債券比率 60%は莫大な評価損を生む!
そもそも、分散投資という観点で
一つの資産カテゴリーを 60%保有していることは、適切ではない!
このまま債券を持ち続けると、莫大な評価損は不可避!
評価損を最小限にするためにも、株式比率を高めなければならない!
さらに、賃金・物価の上昇が予想される現在、
アクティブ運用比率を高める必要性が高まっている!
2
主張②
Global Standard である!
基本ポートフォリオ変更により、リスクが高まったとされているが…
図表6
各国の年金運用機関の比較
海
比
外
較
各国の年金運用機関と比べて
も、変更後の株式比率 50%は
決して高くない!
むしろ低いくらいである!
GPIF と似た制度であるカナダの CPPIB では…
図表7
CPPIB のアセットミックスの推移
図表8
CPPIB の運用利回り推移
CPPIB では、、、
債券中心の保守的運用から、
株式を積極的に取り入れたアクティブ運用の比率を拡大!
リーマンショック時の損失は GPIF より大きいが、
10 年間の運用利回りは GPIF の約3倍!(GPIF:2.3%)
平均でみると、GPIF より高パフォーマンス!
GPIF でも、ガバナンス改革によって、
同様の効果が期待できる!
株式比率 50%は Global に見れば決して高い数値ではない!
日本は CPPIB の成功例から学ぶべきである!!
3
主張③
パッシブ運用では年金財政が危ない!
現在日本では、少子高齢化の影響で公的年金の財政収支が悪化!
2009 年で 4 兆円、2010 年で 7 兆円の積立金を取り崩した!
図表9 厚生年金の積立金の推移予想
図表10 国民年金の積立金の推移予想
積
み 立
金
枯
渇
出所)自民党 年金制度を抜本的に考える会
2033 年には厚生年金の
2037 年には国民年金の
積立金が枯渇する!
積立金が枯渇する!
で
は
このままでは、積立金が枯渇する
100 年安心プランが成り立つ前提条件は?
図表11
100 年安心プランの経済前提
4.1%の運用利回りを得るためには
債券中心では不十分である!
アクティブ運用の比率を高める
必要がある!
出所)図表9,10 に同
将来的に、財政収支の悪化により積立金が枯渇してしまう。
アクティブ運用の比率を高めて年金財政の安定化を図る必要がある!
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