買物行動に基く店舗最適配置モデル構築に関する研究

大分大学 建設工学科 都市計画研究室
買物行動に基く店舗最適配置モデル構築に関する研究
~大分市中心市街地をケーススタディとして~
0935055
門久 史嗣
研究目的
商業環境におけるクロスショッピングの進展、および買物空間の
整備を図るべく、店舗の最適配置モデルを構築する。
研究の流れ
アンケート調査
各商店街及び大型店舗
に立寄る歩行者属性
性別
立寄り店舗
歩行距離
業種の
コンビネーション
業種間の
平均歩行距離
年齢
交通機関
利用頻度
店舗選択理由
各商店街と大型店舗の特徴
店舗最適配置モデル
業種間歩行パターン
業種間歩行パターン
業種間歩行パターンの導出方法
業種のコンビネーション
洋服-雑貨-書籍
洋服
87m
店舗に立寄る連続性
85m
雑貨
業種間の平均歩行距離
110m
書籍
業種間歩行パターン図
店舗の配置距離
業種
洋服
洋服
洋服
洋服
洋服
洋服
洋服
書籍
書籍
洋服
洋服
カバン
書籍
業種
洋服
雑貨
靴
服飾品
生鮮
外食
書籍
雑貨
書籍
CD
カバン
靴
CD
度数(人) 平均距離(m)
55
153
30
87
28
48
28
100
19
70
16
134
16
85
15
110
14
167
14
173
12
83
12
23
12
61
業種
生鮮
外食
雑貨
カバン
靴
洋服
CD
生鮮
服飾品
書籍
レジャー
業種
書籍
書籍
雑貨
服飾品
書籍
娯楽
CD
外食
書籍
家具
雑貨
度数(人) 平均距離(m)
8
71
8
153
8
143
7
46
7
79
6
232
6
148
5
32
5
133
5
80
5
89
業種間歩行パターン
業種のコンビネーション
2業種間立寄りクロス集計 (数値は度数(人)を表す。)
生
生鮮
2
保存
6
菓子弁当
1
外食
5
呉服
0
洋服
19
洋服
靴
0
カバン
0
服飾品
2
時計
0
1
メガネ
書籍文具
8
書籍文具
玩具レジャー 0
写真
0
楽器
0
CD
1
花
0
家具
0
雑貨
2
化粧薬品
3
寝具
2
電気
0
通信
0
娯楽
1
理容美容
0
仏壇
0
贈答品
1
保菓外呉洋靴カ 飾時メ 書玩写楽C 花家雑化寝電通娯理仏贈
0
2
1
0
3
1
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
1
3
2
1
0
0
3
3
1
0
1
1
0
1
0
1
1
1
2
0
0
0
0
1
0
16
2
2
1
0
1
8
1
3
0
2
1
0
1
0
1
0
1
2
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
2
0
0
0
0
0
0
55
28
12
28
2
2
16
4
1
2
14
4
4
30
10
0
2
0
6
1
0
3
2
12
4
1
0
7
1
0
0
2
0
2
1
0
0
1
0
1
0
0
0
1
7
0
0
2
1
0
0
1
0
1
1
3
1
0
0
0
0
0
0
2
0
0
5
1
0
0
2
0
0
3
4
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
1
0
0
2
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
14
1
1
0
12
0
5
15
2
0
1
2
4
0
0
1
1
0
0
0
0
1
5
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6
0
1
3
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
2
4
0
0
0
0
1
0
0
1
8
1
2
1
0
2
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0 0
0 0 1
0 0 0 0
業種間歩行パターン
店舗最適配置モデルを構築する上での基礎的データ
業種間歩行パターン図
洋服-雑貨-書籍
洋服-カバン-服飾品
洋服-書籍-CD
生鮮-外食-書籍
洋服
洋服
8787m
洋服
服飾品
100100m
85
85m
85
83m
83
雑貨
110m
110
書籍
洋服-生鮮-書籍
46
7171m
生鮮
書籍
洋服-生鮮-外食
134134m
洋服
85
153m
153
鞄 23
洋服
85
85m
32 外食
79
洋服-靴-カバン
洋服
服飾品 133
133m
79m
書籍
書籍
洋服-服飾品-書籍
100
100m
70 生鮮
4848m 靴
8585m
外食
書籍
*数字の単位は全て(m)
85m
洋服
102
洋服-靴-書籍
洋服
85
103
CD
洋服-外食-書籍
85m
外食 32 生鮮
71
61
鞄
46m
洋服
7070m
146
書籍
書籍
48
靴
生鮮
外食
洋服
カバン 服飾品 書籍
靴
CD
雑貨
業種間歩行パターン
洋服-靴-カバン
「洋服-靴-カバン」 の空間上での相関
距離関係が接近した位置に配置している
23m 靴 48m
鞄
洋服
小範囲での買物行動が行われる
商店街におけるミクロ的配置計画
洋服-外食-書籍
「洋服-外食-書籍」 の空間上での相関
洋服
134m
134m
外食
153m
153m
85m
85m
書籍
広い範囲に展開している
買い回り行動が、広範囲において望める
中心市街地を対象としたマクロ的配置計画
結論
1.
来街者の買物行動は、「洋服」を中心として買い回り行動が行われている。
2.
ある業種間での立寄り人数の大小と、空間上でのその業種間の位置関係に
は必ずしも相関があるとは限らない。
3.
業種の組合せによって、店舗を配置するときの距離的関係が変化する。
今後の展望
店舗最適配置モデルを構築する上で、基礎的データである業種間距離
パターンのマクロ化を図る必要がある。