第 10 回

心理学入門
第 10 回
2015. 7/13
■波平恵美子『脳死・臓器移植・がん告知』福武書店
日本人は伝統的に死というものを段階的に
認めるのであり、ある瞬間もしくは非常に短
い時間に「確認する」ということをしなかった。
★殯(もがり)~通夜
■鷲田清一『教養としての「死」を考える』洋泉社
人はいつ生まれいつ死ぬのか?親が自分
の子だと認識した時に生まれ、その人を知っ
ている人が誰もいなくなった時に死ぬのだ。
○ Dying process
「生活世界において死はプロセスである」
脳死判定
告知
火葬
死亡診断
納骨
忘却→
Dying process
心臓死
脳死
細胞レベルの死
臓器レベルの死
◎ 実存主義心理学
[現]実存[在] (existence)
○ 心理(療法)と精神(療法)
(V. E. フランクル)
■『夜と霧~強制収容所における一心理学者の体験』
みすず書房
■ 『苦悩の存在論』 新泉社
■ 『意味への意志』 春秋社
例:「失恋」への対応
心理
心理
精神
精神
心理
心理
精神
精神
慰める・心理療法
あの失恋さえなかったら
癒す・精神療法
あの失恋があったからこそ
★ 過去の事実は変えられないが、
意味の変容
過去の意味は変えられる。
○ 実存的空虚(V.E. フランクル)
例:ハーバード大学卒業生の20年後の調査
非常に成功・人生に絶望感
充 足
例:サンクエンチン刑務所の囚人
SQ
・フランクルの講演
失敗
成功
「どんな人生にも必ず意味がある。
ev
意味は人生の長さに左右されない。」 絶 望
→ 「絶望を勝利に転換」できる希望