名 古 屋 工 業 大 学 男 女 共 同 参 画

文部科学省科学技術人材育成費補助事業
「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」
宣 言
MEMBERS
鵜飼 裕之
男女共同参画推進センター長
藤岡 伸子
副センター長
石川 有香
協力教員
小幡 亜紀子 坂口 正道 孫 晶 高木 繁
あいさつ
学長
徳丸 宣穂 増田 理子 武藤 敦子 山下 啓司 乙部 由子
コーディネーター
村上 侑
ワークライフバランス相談員
菊池 美由紀
人事課担当者
大埜 生雄
事務スタッフ
飯田 浩美 内山 晃子 小笠原 陽子
現 状
統括コーディネーター
目 標
ACCESS
JR 中央本線
鶴舞駅
正門
吹上駅
名古屋
工業大学
吹上ホール
名大
附属病院
JR 鶴舞駅
名大病院口
地下鉄吹上駅
⑤番出口
実施体制
イオン千種
名古屋高速道路
JR 鶴舞駅
主な活 動 内 容
荒畑駅
昭和区役所
地下鉄鶴舞線
鶴舞小
地下鉄桜通線
鶴舞公園
地下鉄鶴舞駅
④番出口
御器所駅
[JR東海]
中央本線鶴舞駅下車(名大病院口から東へ約400m)
[地下鉄]鶴舞線 鶴舞駅下車(④番出口から東へ約500m)
桜通線 吹上駅下車(⑤番出口から西へ約900m)
お問合せ先
名古屋工業大学 男女共同参画推進センター
〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
TEL
E-mail
HP
052-735-5121
[email protected]
http://www.nitech.ac.jp/gender/
共 に 創 る 未 来 へ
名 古 屋 工 業 大 学
男 女 共 同 参 画
POLICY
名古屋工業大学男女共同参画推進宣言
グローバルに活躍する「実践的工学エリートの養成」を目指しています。あらゆる多様性が
あ い さつ
共に創る未 来へ
重視される今、
この目標を達成するためには、工学の世界で長らく少数派であった女性研究
者・技術者が、性別に関わりなく個性と能力を発揮できるような環境の整備と意識の変革
名古屋工業大学長
鵜飼 裕之
が不可欠です。
本学では、平成21年1月に学長直属の組織として
「男女共同参画推進室」を設置し、取り
組みを開始しました。また、平成26年度には、文部科学省科学技術人材育成費補助事業
「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」の採択を受けて、従来の施策の大幅な拡充と女
性 研 究 者の研 究 環 境 整 備の加 速を図るため、教 職 一 体 組 織の「男女 共同参 画 推 進セン
ターを発足させました。実施体制が整った現在、本学は、ダイバーシティ の推進が工学の
※
活性化とイノベーション創出の鍵であるという明確な認識の下、
より多くの優れた女性技術
者を産業界へ送り出すこと、そして、より多くの女性研究者を工学コミュニティの重要な一
員として招き入れ、その活動を弛まず支援することを重要課題と位置付けています。
この理念・目標を踏まえ、名古屋工業大学は、男女共同参画社会の実現に貢献するため、
以下の基本方針を掲げて積極的に活動することを宣言いたします。
これまで、
わが国の産業は、
高品質・高付加価値の製品を世界に発信し、
科学技術大国としての
地位を築いてきました。
しかし、
21世紀に入ってグローバル化が急速に進展して技術の
「価値」
が
多様化し、
その成果の社会的価値を、
一つの国や地域、
文化だけの基準で推し量ることが困難と
なってきました。
それゆえ、
自らの生み出した技術の価値を高めていくためには、
世界の諸地域の
歴史、
文化、
社会を知らねばなりません。
それと同時に、
一国の文化・社会の中に存在する多様性
にもしっかりと目を向けようとする考え方が近年急速に広まりつつあります。
すなわち、
性別、
年齢
など様々に異なる立場から生じる多様な価値観や視点を最大限に活かす努力が、新たな価値
ある技術や成果を生み出し、持続可能な社会の原動力となるという認識が高まっているのです。
地球上には、環境、
エネルギー、人口、食糧など多くの課題が山積しています。
まさに今、科学
技術に託された役割は重大であり、新たなイノベーション創出への期待がますます高まって
います。茫漠たる「工学」の「海」を泳ぎ、輝かしい新たな岸辺を目指すために、様々な立場の
1 ポジ ティブアクションとして、女 性 限 定 公 募 等 を通じた
女 性 研 究 者の増 加を図るとともに、女 性 教 職員の上 位 職
これまでになく強く求められているのです。そうした社会の要請を受けて、工学の世界では
への積 極 的 登用を進める
長らく少数派であった女性研究者・技術者への期待がますます高まっています。
2 女子学生比率を向上させ、優秀な女性技術者を育成する
基本方針
人々が、異なる視点と価値観を認め合い、活かし合いながら手を携えて努力していくことが
3 男 女 共 同 参 画 の 視 点 に立った教 育・研 究 環 境 の 整 備を
行う
4 男女 共同参 画を促 進する労 働 環 境の整 備を行う
5 男女 共同参 画に関する啓 発 活 動を積 極 的に実 施する
第12代学長に就任した平成26年4月、新体制の発足と同時に「将来ビジョン」を全学に
示し、その中で、
「ダイバーシティ推進によるキャンパスの活性化」
を目標の一つとして高く掲げ
ました。本学では、
この目標実現に向けて、
より多くの女性技術者の産業界への輩出と女性研
究者の育成に真摯に取り組んでいます。女性が活き活きと研究を継続できる諸環境の整備
は、男性研究者にも適切なワークライフバランスをもたらし、新たな独創的観点を得る機会を
与え,快適で生産性の高い研究環境の創出にもつながることでしょう。
こうした取り組みによって
「将来ビジョン」実現への基礎を固め、共に創る工学の輝かしい
※ダイバーシティ
(多様性)…… 性別、年齢、人種など様々な違いを積極的に生かすことで、グローバル競争のなかを生き抜いていくこと。
未来へと着実に歩を進めてまいります。
あいさつ
名古屋工業大学は、
「ものづくり ひとづくり 未来づくり」
という教育理念を目標に掲げ、
宣 言
MESSAGE
STATUS
ORGANIZATION
実施体制
現 状
本学の正規の教員として雇用されている助教以上の女性教員は全体の6.5%、研究員等も含む女性研究
工学系は理系の中でも最も女性研究者の割合が少なく、新しい時代の工学を担うべき女性研究者を増加させ、
者は10.0%と非常に少ないといえます。さらに、ライフイベント※期前の若手女性研究者の多くが、研究と
その活躍を支援することが今強く求められています。
ライフイベントの両立に関して大きな不安を感じており、将来的に両立をめざす自信を持てないでいること
少数派で孤立しがちな女性研究者が居心地よく感じ、安心して研究に邁進できる環境づくりが、名古屋工業大学
が聞き取り調査から明らかになっています。
男女共同参画推進センターの重要な仕事です。
女性比率 4.6%
4.5%
[教員数は、運営費交付金により雇用されている常勤の教員数、寄附講座教員及び特任教員の総数を示す。]
4.4%
4.3%
4.4%
5.1%
6.1%
5.6%
6.5%
6.4%
6.5%
各ミッションには、
男女共同参画に高い意識を持つ女性研究者を1名ずつミッションリーダーとして配置することによ
り、
当事者が自身の研究環境の改善について検討し、実効性の高い問題提起や改善提案が行える仕組みとしています。
300
学 長
200
現 状
男女別教員数の変遷
役員会
100
0
H16.5.1
H17.5.1
H18.5.1
H19.5.1
H20.5.1
H21.5.1
H22.5.1
H23.5.1
H24.5.1
H255.1
H26.5.1
センター長
副センター長
統括コーディネーター
コーディネーター
※ライフイベント…人生のなかでの出来事。女性においては、出産、子育て、介護を指すことが多い。
目 標
(人)
GOAL
MISSION
1
女性限定公募などのポジティブアクションを行い、平成28年度末には女性研究者在職比率10.3%とし、
2
MISSION
3
女性研究者
MISSION
4
企画広報
女性研究者支援
問題発見・解決
コミュニティ
形成支援
女性教員
女性教員
女性教員
女性教員
男性教員
男性教員
キャリアサポート
オフィス長
アドミッション
オフィス長
卒業生連携室
保健センター
ハラスメント相談員
工学教育
総合センター
裾野拡大
計9名の女性研究者採用を目標とし、
これらの新規採用者は85%以上を理工系とします。さらに、10年後
には女性研究者在籍率15%達成を目指します。そして、
ライフイベント期の支援のみならず、若手女性研究者
が将来、研究とライフイベントを両立させ安心して研究を継続的に遂行できるよう、要望に応じて支援します。
この支援により、今後彼女たちが、
ライフイベントを逞しく乗り越え、指導的役割を果たせる研究者へと成長
して欲しいと考えています。
女性研究者在職比率
教授
准教授
150 4.4 5.8 5.3
5.4
5.7
助教
研究員
合計
100
10.7 11.3
8.6 9.1 10.0
50
20.9
29.0 31.0
30.9 30.2
0
(人) H25 26
27
28
29
H25 26
27
28
29
15%
500
7.5
7.2 5.9 5.8 6.8
H25 26
27
28
29
H25 26
27
28
29
14.0
400
13.0
300
12.0
200
11.0
100
10.0
0
9.0
(人) H25 26
27
28
29
H36 (%)
男女共同参画推進連絡会
主な活 動 内 容
平成29年度末までに、在籍比率を10.7%まで向上させます。なお、平成26年度の事業開始から4年以内に
MISSION
実施体制
目 標
ACTIVITIES
主な活動内容
女性研究者
女性研究者支 援
問 題 発 見・解 決
コミュニティ
形成支援
OG人財バンク i-net
ワークライフバランス
研究業績向上への
裾野拡大
交流サロン i-cafe
学内外への広報活動
セミナーや
女性が拓く
相談室
直接的支援
企画広報
交流会の開催
工学の未来賞
リーフレット、ニューズレターの発行、
ウェブ
女性研究者を支援する研究支援員として、
「ワークライフバランス※ 相談室」を新たに
交 流サロン「 i - c a f e 」を併 設し、各 部局に
ライフイベント等で社会の第一線から退い
設置し、あらゆる悩みに対する相談・問題
分散して孤立しがちな女性研究者同士が
サイトでの女性研究者支援策の内外への
ている本学OGを起用し、彼女たちが本学
解決を担うワンストップ窓口を目指してい
気 軽 に 交 流 できる 快 適 な 場と機 会 を 設
アピール等、積極的な広報活動を展開して
で培った専門性を活かした高 度な支 援を
ます。
け、女性研究者コミュニティ形成を推進し
います。また、優れた研 究 業 績を有する若
実 現できる仕 組みとして「 O G 人 財バンク
専属の相談員が研究とライフイベントの両
ます。
手女性研究者を対象とした「女性が拓く工
i-net」を発足させました。今後は広く名工
立、子育てや人間関係などあらゆる悩みの
女性研究者の交流会だけでなく、各種セミ
学の未来賞」を創設し、研究活動の活性化
大OGの情報を蓄積し、女性技術者・研究
インテークを行い、将来設計に関しての誘
ナーやサイエンスカフェの開催など、専門
を図ります。この賞を通じて本学女性研究
者のコミュニティ構築につなげたいと考え
導と解決を図ります。また、必要に応じて連
分野を横断した研究者と学生やOGの交流
者の活躍を広く内外に知っていただくと共
ています。
この他、研究業績向上のため、英
携 組 織とも協力して迅 速な問 題 解 決を図
の場となることを期待しています。
に、女子学生が将来研究者としての進路を
語論文校正援助・英語プレゼンテーション
ります。
考えるきっかけにもなると考えています。
指導などの直接的支援も実施しています。
男女共同参画推進センターホームページ
研究支援員による支援の様子
WLB相談の様子
セミナーの様子
男女共同参画推進センターのトップページ
※ワークライフバランス…研究(仕事)
とそれ以外の生活(子育て、介護、地域活動など)
との調和をとり、その両方を充実させる働き方、生き方のこと。