「CAE計算環境のあるべき姿と望まれる機能」 ―デモ機による現在の

CAE計算環境研究会 第2回オープンワークショップ
2015年3月5日(木)
東京大学本郷キャンパス
パネルディスカッション
「CAE計算環境のあるべき姿と望まれる機能」
―デモ機による現在の取り組みと研究会の
短期及び中期的な技術目標について―
モデレーター: CAE計算環境研究会 田沼委員
パネリスト:公益財団法人 鉄道総合技術研究所 高垣 昌和
CAE計算環境研究会 福井委員
CAE計算環境研究会 北村委員
CAE計算環境研究会 奥田委員
パネルディスカッション進行表
1.
2.
3.
パネルディスカッションの背景と目的 田沼(帝京大学/文科省) 5分
基調講演 北村 俊明委員(広島市立大学大学院)
15分
「CAE計算環境のあるべき姿と望まれる機能」
―デモ機の機能と現在の取り組み-
パネリスト発言
15分(各5分)
「CAE計算環境のあるべき姿と研究会の短期(1~2年)及び中期(3
~5年)の技術目標」
公益財団法人 鉄道総合技術研究所 高垣 昌和様
福井 義成委員(海洋研究開発機構)
奥田 洋司委員(東京大学大学院)
4.
全体討論とまとめ
25分
パネルディスカッション
CAE計算環境のあるべき姿と望まれる機能
―デモ機による現在の取り組みと研究会の
短期及び中期的な技術目標について―
背景と目的
2015年3月5日(木)
モデレーター:CAE計算環境研究会委員
田沼 唯士
帝京大学 ジョイントプログラムセンター
応用流体力学・エネルギー機械系
産業別就業者数の現状と将来推計
出典: 2009年は総務省統計局「労働力調査」による実績値
2020年は推計値
製造業を中心とする鉱工業就業者数は将来も首位を維持
医療・福祉就業者数の増加率が大きい
日本の品別輸出入額の推移
品別輸入額
総額80兆円
品別輸出額
総額70兆円
データは財務省貿易統計2013による
燃料・原材料・食料を輸入して製品を輸出⇒製品競争力が重要
製品の輸入も含めて輸入額は増加⇒国内でのものづくりが減少
各生産プロセスのライフサイクルコストへの影響度
(社会インフラ分野受注設計機器の例)
見積設計、基本設計、詳細設計の影響度が大
⇒ 設計者の育成、継続的な教育が重要
設計者を支援するシステムが重要
⇒ CAE(1D, 2D, 3D), CAD
できれば、定量的なデータを示す
応札仕様書作成も重要、仕様、見積
⇒ 一次元設計プロセス
今後の産業界の課題
製造業が継続して求人を維持できるためには競争力を維持・強
化する必要がある。
医療・福祉分野の競争力強化も重要
製品競争力が重要
製品輸入が増加 ⇒ 国内でのものづくりの弱体化
一方、
熟練技能者が退職して、技能の継続が難しくなりつつある。
更に、
不況時に設計者を削減 ⇒ 多くの製造業で設計者が不足
競争力のあるCAE環境の普及が望まれる⇒ 本会の課題
CAEを自由自在に活用できる設計者の育成⇒大学の課題
我国のスーパーコンピュータの導入状況とCAE
次期世界最先端スパコンの開発 2020年
京
18000.0
16000.0
14000.0
12000.0
Titan
革新的な社会的・科学的成果創出
Sequoia
日本 32units 25.0PFLOPS
米国 231units 136.7PFLOPS
科学技術・各産業の国際競争力を強
化、社会的課題の解決を促進
10000.0
コストパフォーマンスが向
第二階層や第三階層 計算科学を使う研究者
第二階層・第三階層の拡充
上したスパコンが各層に
の
や技術者を引き付け増
6000.0
普及
⇒ HPCI
計算のレベルアップ
やす
4000.0
計算科学技術インフラ全体の性能向
2000.0
上
HPC人材の拡
0.0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 大
13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
8000.0
裾野の拡大 CAEの普及
32 33
2014年11月現在の主要スパコンユニット(横軸 速度順)、各ユニットの計算速度(縦軸 TFLOPS)比較