眞坂歯科医院 進化する接着治療

眞坂歯科医院からのお知らせ
進化する接着治療
■「i‐TFC システムの臨床」出版記念パーティが開催されました
当院の院長、眞坂信夫編著の「i‐TFC システムの臨床」
です。ご挨拶をいただいた来賓の諸先生からは、大学の研
の上梓を記念して、去る4月 18 日東京・水天宮のロイヤ
究室ではなく現場に携わる歯科医の研究グループから新し
ルパークホテルにて出版記念パーティが開催されました。
い治療システムが生まれたことを評価する声が高く、
「接
この出版記念会は、接着臨床研究会の主催で眞坂院長が
着治療」をキーワードにして 10 年間に及ぶ研究を進めた
代表を務めています。当日はご執筆にご協力をいただい
接着臨床研究会の方々や試行錯誤を繰り返しながら製品化
た先生方を始めとして 130 名の方々のご出席をいただき、
に成功した医療器材メーカーの方々に、チームワークの成
盛大のうちにも和やかな会となりました。
果を讃える言葉が寄せられました。
この度出版された「i‐TFC システムの臨床」という本
この治療システムは毎日の治療に携わり、患者さまの声
は歯学の専門書ですが、歯に悩む受診者の方々に、より確
を聞いている歯科医ならではのアイディアが開発の源に
実で安全な治療を提供できる新しい治療システムの開発・
なっており、挨拶に立った眞坂院長は、患者さまのために
歯を失う原因のほとんどは虫歯と歯周病
要からやむをえず神経をとってしまう(歯
研究の記録と実際の治療方法をわかりやすく解説したもの
「なんとかしたい」という気持ちが今日の成果に結びつい
とされています。ところが、虫歯をきちん
髄がなくなってしまう)と、歯は栄養を失っ
たことを強調していました。
と治療したにもかかわらず、歯の根が縦に
て死んでしまいます。このような状態の歯
i‐TFC システムについては今号の記事にも解説してあ
割れたりすることが原因で、やむなく歯を
を専門的には「失 活歯」といっています。
りますのでご覧ください。
抜かねばならないというケースがあること
失活歯を木に例えると枯れ木のようなもの
をご存知でしょうか。
ですので、生の木(健康な歯)と比べると
これは、専門的には「歯根破折」といい、
折れたり割れたりしやすくなってしまうの
治療済の歯の根が割れるトラブルのことで
です。これが、歯根破折が起きてしまう第
す。多くの場合、修復治療ができないとい
一の原因です。
うことで抜歯に至ってしまうのです。
失活歯になることを防ぐためには、歯を
きちんと治療をしてあるはずの歯が急に
けずらない、歯髄を痛めないという治療方
痛みだしたり、歯茎が腫れたりした場合は、
法(ニュースレター第8号「人と歯にやさ
この 「 歯根破折」がまず疑われます。歯根
しい接着治療の話」参照)が望ましいので
破折は、軽度の虫歯治療の場合にみられる
すが、すでに歯髄がなくなって根だけが残っ
ことではなく、いわゆる「さし歯」などの
ているような崩壊が大きい場合には、あき
治療を行った歯に多くみられる現象です。
らめて抜歯してブリッジやインプラントな
なぜ治療をしたにもかかわらず歯根破折と
どの入れ歯にしてしまうか、残された歯の
いう問題が起きるのでしょうか。
根を利用して人工の歯を作る、いわゆる「さ
「i-TFC シ ス テ ム の 臨 床 」 出 版 虫歯治療の経験をなさった方は、歯科医
し歯」を選択するしかありません。
記念パーティが開催されました
から「神経をとる」という治療の説明をお
ところが、困ったことに、歯根破折が起
聞きになったことがあると思いますが、こ
きてしまう第二の原因は、自分の歯をなる
の場合の神経というのは正しくは歯髄のこ
べく残そうとして選択した治療にあるので
とを指しています。歯髄というのは歯に栄
すからたいへん困った問題なのです。
― i-TFC システムの誕生 ―
眞坂歯科医院・院長
医療法人社団 歯生会・理事長 歯学博士 眞坂 信夫
歯の根が割れる?
眞坂歯科医院通信
夏
当院では、皆さまとの円滑なコミュニケーシ
ョンが、より良い治療を実現する一番のポイ
2009 年 号
ントであると考えています。治療へのご意見・
ご希望はもとより身近な出来事や話題などを
No.9
お寄せください。特に言いにくいこと̶ご不
満やお叱りなど̶が、私どもには貴重なもの
となります。匿名でも結構ですので、院長ま
Contents
たはニュースレター宛にお送りくだされば、
おおいに励みとさせていただきます。
▲挨拶に立つ眞坂院長。壇上の活け花は、院長夫人の作品。
● 進化する接着治療
− i-TFC システムの誕生 −
● Q&A
一般歯科・口腔外科・インプラント・特殊治療(接着治療・顕微鏡診断・CT診断)etc.
金属とグラスファイバー、どち
らを選べばいいの?
医療法人社団 歯生会
眞坂歯科医院
■住
● 眞坂歯科医院からのお知らせ
所 世田谷区奥沢 5-26-9 自由が丘栄ビル3F
℡ 03-3718-8470 Fax
03-3718-9109
■診療時間 AM9:30 ∼ PM1:00・PM2:00 ∼ PM5:30
■受付時間 AM9:00 ∼ PM6:00
養を送っている大切な組織です。治療の必
žK6(% ǷǹȆȠƷᐮ࠿ſႆБᲛ
至・渋谷
私たちは、患者さまが快適な食生活と健康的な美しさの維持により、心豊かな日々
をお過ごしいただけることを第一に考えた診療に全力をあげています。
口
正面
至・二子玉川
■スタッフ
歯科医師 8 名・歯科衛生士 9 名・歯
科助手1名・
歯科技工士2名・事務 1 名・受付2
名
■設備 治療ユニット7台/院内技工
室/歯科用 X 線 CT /治療用顕微鏡
(マイクロスコープ)4台/院内 LAN
プレゼンテーションシステム/レーザー
う蝕診断機/高周波治療装置 etc
■学会認定医・認定衛生士
日本接着歯学会 終身認定医:眞坂信夫
国際インプラント学士会認定医:眞坂信夫
日本歯科理工学会
Dental Materials Senior Adoviser :眞坂信夫
日本口腔インプラント学会認定医:岡田常司
日本歯周病学会専門医:眞坂たまみ
日本歯周病学会認定衛生士:向井優子
日本歯周病学会認定衛生士:松永麻子
日本口腔インプラント学会専門衛生士:北島綾美
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東横
東急
丘〉 東急大井町線
由が
〈自 南 口
至・大井町
メルサ
自由が丘駅(東急東横
至・横浜
←眞坂歯科医院
このニュ−スレターは、3 ヶ月に 1
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度発行する予定にしております。ぜ
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ひ、ご意見・ご要望をお寄せください。
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皆さまのご要望にそった快適な歯科
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線/東急大井町線)南
治療の提供ができますように、スタ
口を出て徒歩 1 分遊歩
ッフ一同頑張ってまいります。
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道沿いです。ビルの 1
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∼ 2 階は無印良品
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■ホームページアドレス
http://www.masaka-dental.com
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性の病気が発病しやすくなることです。この場合、根の中か
ようなメリットを提供できるようになりました。
に行うこともできますので、細菌感染という二次的な病気を
ら治療するために金属の支柱を削って取り除かなければなら
①歯根破折が予防できます
防げるとともに、来院回数を減らすことができるというメ
できれば自分の歯を残したいと希望して治療したにも関
ないのですが、それが難しくて治療できない場合があること
過去の常識では、柔らかい象牙質を補強するためには、硬
リットがあります。
わらず、人工の歯を支えている肝心の歯の根が割れてしまっ
です。長い支柱を入れることが長持ちさせるよい治療とされ
くて丈夫な材料を用いるべきだという考えが浸透しており、
③再治療にも備えられます
ていたため、これも「さし歯」の治療に金属の支柱を使った
人工的な土台の支柱には金属が用いられてきました。このた
従来の治療法では、残している根の先が細菌に侵されて病
ことの問題でした。
め、象牙質(残されている歯の根)と金属(支柱)の物理的
気になった場合、強力に接着してある金属の土台を外すこと
な性質のアンバランスが歯根破折の直接的な原因になってい
が難しく、やむなく抜歯ということもありました。しかし、
たというのは先に述べた通りです。
i-TFC システムでは、FRP の支柱の中心に 0.4 ミリの細いワ
歯科医も悩んできた「歯根破折」
ては、患者さまの立場からすると、そもそも、この治療方
法にも問題があるのではないかと疑問をお持ちになるのは
歯根破折をなくする
「i-TFC システム」の誕生
もっともなことです。確かに、ひと昔前には抜歯するしか方
法がなかった崩壊の大きな歯が、治療技術や材料の進歩に
よって保存が可能になったことで、いま歯根破折という問題
この「歯根破折」は支柱に用いる金属と歯の象牙質の硬さ
i-TFC システムでは、支柱に FRP(強化プラスチック)を
イヤーを入れ、必要があったときにはこのワイヤーを引き抜
がクローズアップされてきているのは間違いありません。
が大きく異なるために、噛んだ力が硬い金属から柔らかい象
採用しています。i-TFC システム用に特別に作られた FRP は
くことで根の治療に必要な孔を開けられる工夫をしてありま
失活歯の一般的な治療では、歯髄を取り去ったあとに金属
牙質に均等に分散して伝わらず、特定の部分に力が集中する
細いグラスファイバーの糸を複雑に寄り合わせて作られてい
す(左下の図参照)
。i-TFC システムはもしもの場合の再治療
の支柱を立てて土台を作り、その上に人工の歯(歯冠)を取
ことで、そこの象牙質にひび割れが出てくる現象です。した
ますから、しなやかな上に丈夫な性質をもっています。また、
にも備えがあるので安心です。
り付けることが行われてきました。しかし、歯の根と金属の
がって、さし歯の歯根破折や再治療の問題を根本的に解決す
FRP 製の支柱を象牙質に接着する接着性レジンは、固まっ
支柱との間に目に見えない僅かなすき間があった場合には、
るためには、金属の支柱を使わないことです。
たときの性質が象牙質に近い性質もったものを使用し、歯と
そこから虫歯菌が侵入して虫歯が再発します。また、この部
このため、私が代表を務める研究グループ「接着臨床研究
人工物の接合面に加わる力を均一にして一体化を図っていま
ところで、これから治療を受けようとする患者さまは、
分の歯科用セメントによる接合が十分でなかった場合には
会」が、1997 年4月から歯科大学の研究室と材料メーカー
す。このような新開発の材料を用いることにより「柔よく剛
i-TFC システムを用いれば、従来の治療方法が抱えていた問
「さし歯」が支柱ごと外れてしまったりすることがありまし
の協力のもとに、新しい材料と新しい治療技術の研究開発を
を制す」という言葉の通り、歯に加わった力を全体で吸収し
題が解決できるわけですが、すでに治療を済ませてある歯が
進めてきました。主な研究テーマは、
て歯根破折が予防できるわけです。
歯根破折を起こしてしまった場合は、やはり抜歯という道し
と接着治療技術の発達によって、脱落や虫歯菌の侵入を防
・ 歯根破折の直接的な原因となっている支柱材料の見直しと
②来院回数が少なく安全な治療が可能です
か残されていないのでしょうか。
止できるようになったため、長期間の使用に耐えられるよ
開発
従来の治療では、歯の根の治療(根管治療といいます)の
当院は、歯根破折した歯の治療に豊富な治験例をもってい
うになってきているのです。
・ 確実に接着でき、歯の組織や支柱と相性がよく、しかも硬
後に人工的な歯の土台をつくる治療(支台築造といいます)
ますので、破折の程度によっては接着治療による修復も十分
ところが、長く使えるようになったことは良かったので
化したときに象牙質に近い性質を持つ材料の研究
をしていました。この場合は患者さんの来院回数も増えて
可能です。的確な治療を施こせば、たとえ根だけが自分の歯
すが、そこに新たな「さし歯」の根が割れるという問題が
・ 根の治療が必要になった場合にも「さし歯」の支柱を壊さ
しまうだけでなく、根管治療から次の治療に移るまでの間、
といえども、入れ歯と比べれば噛む力も大きく、歯肉の健康
出てきたのです。
「歯根破折」は 10 年以上の長い経過の後
ずに容易に治療ができる方法
患部を無菌状態におくことも難しい課題となっていました。
や口腔衛生にも有利ですので、あきらめずにご相談くださる
で起きるトラブルなので、長く使えるようになったために
などですが、どこの歯医者さんが用いても治療の質が変わら
i-TFC システムを用いた場合は、根管治療と支台築造を同時
ことをおすすめいたします。
目に付くようになったことですが、問題はこの縦に割れた
ないように材料をシステム化することと、特殊な技術を必要
歯の根は治療が難しく、ほとんどが抜かれてしまうことな
としないこと、また、患者さまには、治療の来院回数を少な
のです。
くでき、再治療の心配もしないで済むことを目指しました。
歯科治療の
そして、
「接着臨床研究会」が約 10 年間の試行錯誤の研究
ここが
た。これが、1990 年代に入ってからは歯科用接着剤の改良
丁寧な治療とされる長い金属の支柱は根の
再治療を難しくする
のうちに完成したのが「i-TFC システム」です。
「さし歯」が発展した接着剤のおかげで長く持つようになっ
患者さまに多くのメリットを提供できる
「i-TFC システム」
たことは喜ばしいことですが、ここにもう一つの問題が出
てきました。それは「さし歯」が長く口の中にある間に患
治療した歯がトラブルもなく長期間の使用に耐えること
者さまは歳をとりますが、加齢とともに免疫力が低下し、
は、患者さまにとってはもちろん歯科医にとっても望むとこ
治療でさし歯にした歯の根の先に「根 尖病巣」という化膿
ろです。i-TFC システムが誕生したことで、患者さまに次の
■金属の支台を用いた「さし歯」
■グラスファイバーの支柱を用いた i-TFC システムによる「さし歯」
おわりに
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知りたい
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Ưᢠ৸ƳƞǔƷƕɟဪǑƍƱ࣬ƍLJƢŵ
被せ物(クラウン)
Š᣿‫ޓ‬Ǜ̅ဇƠƨ‫ئ‬ӳ
金属にセラミックを焼き付けた
支台
ものや、レジン(樹脂)ででき
レジン(樹脂)で作られ
0.4 ミリのワイヤー
たものなどがあります
ている
これを引き抜くことで再治療が
容易に行えます
グラスファイバーの支柱
支台(金属)
銀の合金やパラジウム合
ᧈ৑ 歯の強さに近似させたグラスファイバーとプラスチックを組
が壊れることはない。このためグラスファイバーの土台より
み合わせた材料を使っているため、根が縦に割れることが少
長い年数の保存が可能になる。
ない。
ჺ৑ 金属の土台は壊れないが、歯の根が縦に割れて抜く以外に方
金で作られている
法がなくなる場合がある。また根の先に病巣ができた場合、
虫歯に冒された部分を取り除
き、根の治療を施した歯
→
ŠǰȩǹȕǡǤȐȸǛ̅ဇƠƨ‫ئ‬ӳ
ᧈ৑ 歯よりも硬い金属を使用するため、強い力が加わっても土台
ჺ৑ 土台の強度が低いため、無理な力が加わった場合に、歯は割
れないが土台が折れたりする可能性がある。
金属の土台を外すのがたいへんで再治療が難しくなる。
「 i-TFC システム」とは i(in-situ : 口腔内で)
T(Treatment : 根の治療)F(Filling
: 根の空隙封鎖)
C(Core : 土台作製)の意味で、これまで別々に分けて行ってい
た三つの治療を、効率良くまとめて行うことを表しています。これは治療回数が
削減され、来院日数が少なくなることを意味しています。
Ӌᎋ トラブルが起きたときには、抜歯になる可能性がある。
Ӌᎋ トラブルが起きても元の歯の根が残るので再治療で保存できる
ことが多い。