11月 - さいたま市立日進中学校

平成27年11月4日
第
日々前進!みんなで創る・日進中
7
号
さいたま市立日進中学校
TEL 048-663-1251
FAX 048-663-0834
http//:nisshin-j.
saitama-city.ed.jp
「 輝ける敗者 」
ほかぞの
校長・外園
み ち お
倫生
秋も深まってまいりました。山間部の木々も紅、黄に染まり、平野部に降りて来始め、枯れ葉の量も
増えてまいりました。日進中学校のシンボルである正門からの銀杏も黄色に色付き始め、いよいよ冬支
度の到来を感じさせてくれています。さて、少し前の話ですが、10月8日のスーパームーンは、ご覧
になられましたか?天気にも恵まれ久しぶりに夜空をゆっくり眺めました。心が洗われた時間で、まさ
に赤銅色の「中秋の名月」でした。一方、例年になく10月は、大型で強い勢力の台風が日本列島を襲
い、甚大な被害に見舞われた地域もありました。改めてお悔やみ申し上げます。自然の偉大な力を思い
知らされ、緊急対応の重要性を改めて考えさせられました。
ところで、10月3日より開催されたさいたま市中学校新人体育大会は、3年生の良き伝統を2年生
中心に受け継ぎ、素晴らしい戦いを見せてくれました。大会に応援に行くたびに私も生徒から学ぶこと
が多くあります。県大会に駒を進めた選手は、今度は、日進中学校だけではなく、さいたま市の代表と
しての誇りをもった戦いを見せてください。一方、良い成績を収めた部や選手の陰に、数多くの敗者や
仲間がいます。試合が終わり、数多くの生徒の涙が見られました。その多くは、順位、勝敗にかかわら
ず、自己のベストを出し、自分の最善のプレーが出来た時、うれしくて笑い、涙を流す。また、悔しく
て涙を流す。さらに、支えてくれた人への感謝が詰まった涙だと思います。敗れるということ、それは
現実の自分を受け入れて、それでも前を向くことです。勝者以上に敗者は、深く、幅広く、多くのこと
を学ぶのです。そして、再び立ち上がった者に、新たな道は開けるのです。まさに「輝ける敗者」です。
また、さいたま市中学校駅伝競走大会が10月22日に荒川総合運動公園にて開催されました。市内中
学校60校中(私立中学校3校含め)、男子5位、女子4位というすばらしい成績を残してくれました。
男女とも11月7日(土)熊谷にて開催される県大会への出場です。さらなる活躍を期待しています。
特に参加生徒のご家庭には、ご支援、ご協力、誠にありがとうございました。
さらに、「合唱コンクール」が10月31日(土)に開催されました。朝、放課後、校舎のあちらこ
ちらから、また体育館から美しい歌声が聞こえてきました。皆様もご存じのとおり、本物の「合唱」は、
すばらしいものであり、私も大好きで、感動を呼びます。毎回、担任の先生がうらやましいと思います。
クラス全員が一丸となって練習に取り組んでいる姿をみていました。さらに完成度を高めて、美しいハ
ーモニーを聞かせてくれました。合唱は、クラス全員の意識・気持ちを1つにして歌うということです。
1つの歌をクラス全員で共有することによって全員の意識・気持ちが1つになります。合唱の良さは、
同じ歌をクラスみんなで共有できるということです。このことは、大きな喜びに繋がります。人と人と
の心の繋がりが生まれます。人の声と自分の声を重なり合わせてハーモニーを創り出していく喜び、曲
のもつ歌詞の意味をかみしめることを通して内面的世界に入り込んで、自分の声で表現することの喜び
もあります。歌うということは、高度に精神的なものです。残念ながら、優劣をつけさせていただきま
したが、どの学年もクラスも持ち味を発揮し心の奥に響く、目頭を熱くする合唱を聞かせてくれました。
ここにも「輝ける敗者」がいます。合唱って本当にすばらしいと思います!!
最後になりますが、日が暮れる時間も早くなり下校及び塾の行き帰りが心配です。ご家庭でも不審
者、特に自転車による交通事故等へのご注意を改めてお願いいたします。