【解答への手引き(テーマ説明文) 】 来年1月から導入される「マイナンバー制度」に関する世論調査の結果を表す 記事が題材となります。 「マイナンバー制度」とは、国民一人ひとりに12桁の番 号を割り振り、税や社会保障関係の情報を一元的に管理可能にすることで、行政 手続きの簡略化や、不正防止に役立てる狙いがあります。本文中には様々な数字 (パーセンテージ)が出てきますが、それぞれ何の質問に対する、どのような回 答の割合を示すものかを意識しながら読み進めましょう。 【解答】 問1 (a)、(b) 問2 (A) しかし、国民の理解をいかに広げていくかが、政府の課題となりそうだ。 (B) この高い数値の背景には、6月に発覚した、日本年金機構へのサイバー攻 撃による個人情報流出が影響したとみられる。 問3 (イ) 問4 (イ) 【解説】 問1 (a)、(b)はいずれもマイナンバー制度についての認知度を測る調査の回答で、 (a)「その制度について詳しくは知らない」 、(b)「その制度について知っている」 と答えた回答者の割合を記述しているのだから、下線部はいずれも「マイナン バー制度」を指しています。 (c)は、 「この問題に対して、合わせて「不安だ」と感じる人は89%に上った」 という文脈です。前文のそれぞれ「大いに不安だ」 「多少は不安だ」と答えた内 容を参照すれば、下線部が指すのは、前文の半ばにある leaks of personal information「個人情報の流出」であると分かります。 (d)は、「この考えに対する賛成はわずか12%だった」という文脈です。前 文の反対の対象、すなわち opposed 以降を参照すれば、下線部が指すのは、前 文の attaching ~ accounts.「銀行口座にマイナンバーをつけて、国や自治体 が口座の内容を把握できるようにすること」であると分かります。 問2 (A) How to ~ public は「どのようにして~するかということ、~する方法」と いう意味になる名詞句で、文の主語(S)になっています。述語(V)は looks (to be)で、an issue ~が補語(C)の第2文型です。look (to be)は SVC の第2文 型で用いられると、 「S は C のように見える」の意味になることに注意しましょ う。 (B) 文の主語(S)は One factor (behind this high figure)、述語(V)は is believed to be で the cyber-attacks が補語(C)になっています。revealed in June は挿 入句で the cyber-attacks を修飾しており、on the Japan Pension Service と that led to ~も同様に the cyber-attacks を修飾しています。that は the cyber-attacks を先行詞とする関係代名詞です。語彙では pension「年金」、 leakage「漏出」、subscriber「会員、加入者」がやや難ですが、日頃からニュ ースを見ていれば背景知識が意味の推測に役立つでしょう。 問3 本文第2、第3段落に出てくる数値を正しく読み取れたかを問う問題。These figures combine to make 52 percent や、for a combined total of 46 percent と いう小計を表す数字に惑わされないようにしましょう。 問4 本文の最後から3番目、2番目の段落に出てくる数値を正しく読み取れたか を問う問題。その前の情報漏洩を不安に思う割合や、銀行口座の把握に使われ ることに関しては先に「反対」の割合を述べられていますが、数字を混同しな いようにしましょう。 「賛成」の表現に、approve of ~、in favor of ~、support ~、「反対」の表現に、oppose ~といったものが使われています。
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