ダウンロード - 新習志野どうぶつ病院

Vol.113 2014.
12
早いもので、今年もあと1ヶ月ですね。毎年言っている気がしますが、本当に 1 年が経つのがとて
も早く感じます。町のイルミネーションを見ると、もう 12 月なんだなぁ・・・としみじみ思います。
さて、先月看護師の筆脇と田井がハワイのセミナーに行ってきました。今回は、その様子をお伝え
したいと思います。
先月、ハワイで行われた第 61 回ハワイ獣医師会年次大会に看護師筆脇と田井が参加してきまし
た。日本国内で行われる学会やセミナーには今まで何度も行く機会がありましたが、海外での学会
は今回が初めての経験でした。
獣医師年次大会と言っても、私たち看護師向けの勉強会や実習もあり、実際にハワイの動物病院
や保護施設の見学もしてきました。今回はそんなハワイでの体験の中から、保護施設と動物病院に
ついて皆さんにご紹介したいと思います。
Hawaiian
Humane
Society
(ハワイアン・ヒューマン・ソサイエティー)
1883 年にハワイ・オアフ島に設立された動物保護施設。
捨て犬・捨て猫等の動物を保護し、養成する施設であり
犬・猫を主体に毎日約 70 頭と動物が持ち込まれ、治療
を受けています。
利益を求めない施設であり、経営は主にハワイ州の援助
と動物愛護者の寄付によって成り立っています。
保護をするのは犬・猫だけでなくエキゾチックアニマルも多く連れて来られるそうです。
野生の動物たちには、必要な治療を施し、もう一度自然に返してあげる活動もしています。
・スタッフは 75 名で運営(獣医は 2 名、その他は全てボランティア)
・今まで寄付してくれた方の名前をフード皿に刻印し飾ってあります。
・1 日に多い日には 100 人もの人が施設に訪れる
それだけ動物愛護への意識が高い!!
そして何より日本との違いを感じたのが、動物を家族に迎えようと考えた時、
まず向かう先はペットショップではなく、このような施設だということです。
この施設にいる子たちはみんな人が大好きで、喜んで近づいてきてくれます。
こうして施設を訪れた新たな家族と出会い、巣立っていくそうです。
VCA
Family
Hospital
(ブイシーエー・ファミリー・ホスピタル)
アメリカ本土に約 220 の病院で組織している VCA グループの小動物病院の 1 つで、ハワイの
代表的な動物病院です。ハワイ・オアフ島の動物病院はこの病院を含め 5 つしかありません。
獣医師は 16~18 名、動物看護師は 100 名以上で構成され、交代制で勤務されています。
裏面へ続く
診察室は 9 室あり、一つ一つの診察室も広かった
です。体重計はワンちゃんが自分で乗り降り出来る
よう床と同じくらい低いものだったり、猫ちゃんの
診察室には、リラックス効果のあるフェロモンを焚
いていたり、それぞれの動物になるべく負担をかけず
に診察する工夫が見られました。
ハワイではペットショップ等での動物の生態販売も規制
されているため、日本ほどにペットショップはありません。
そのため、日常生活に必要なフード・サプリメント・デン
タルグッズ・トリーツ・おもちゃ・首輪・リードなど病院
の待合室は、まるで日本のペットショップのように沢山の
商品が取り揃えられていました。
今回、初めて日本以外の国でのペット事情を知り、実際に見てみて、考え方が違うとこんなにも
動物に対しての接し方や様々な活動への取り組み方の姿勢が違うものなのだと実感しました。
動物が好きな方なら誰でも動物の目線で考え、気持ちを尊重してあげたいと思いますよね。
しかし今の日本の制度では、その思いだけで全ての動物たちの生活は変えられないのが現状です。
今回ハワイで経験してきたことを活かし、まずは今の自分の出来るところから、今後も動物たちの
気持ちを汲み取り、優しい看護を続けていきたいと思いました。
看護師 筆脇
~12 月の獣医師のお休み~
12 月の獣医師のお休みは次のようになっています。
※獣医師のお休みは、予告なしに変更する場合があります。ホームページでご確認ください。
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唐
澤
休
大
村
村
上
休
休
休
休
休
休
臼
井
休
休
休
休
休
休
休
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休
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休
休
休
P
休
休
休
休み…1 日休み A…午前休み
*山倉先生は 12 月から産休に入らせて頂きます。
病院ホームページ内でもお休みを掲示しております。
『新習志野どうぶつ病院』で検索!
検索
編集後記
休
休
P
休
休
休
P
休
診
日
P…午後休み
今回のハワイの話を聞いたり、写真を見せてもらったりして私もとても行きたく
なってしまいました。海外の動物事情は日本と比べると全然違いますよね。私も今
までイギリスとドイツの動物病院や保護施設に行ったことがありますが、日本とは
違う考えや雰囲気など感じることができ、とても良い経験ができたと思います。
このような経験を活かして、これからも看護師として頑張ります!!看護師 中島
先日、ハワイで行われた第 61 回ハワイ獣医師会年次大会に私、看護師筆脇と看護師田井で参加し
てきました。
日本国内で行われる学会やセミナーには、今まで何度も行く機会がありましたが、海外での学会は
今回が初めての経験でした。
獣医師年次大会と言っても、私たち看護師向けの勉強会や実習もあり、実際にハワイの動物病院や
保護施設の見学もしてきました。
今回はそんなハワイでの体験の中から、保護施設と動物病院について皆さんにご紹介したいと思い
ます。
Hawaiian Humane Society (ハワイアン・ヒューマン・ソサイエティー)
1883 年にハワイ・オアフ島に設立された動物保護施設。
さまざまな疾病、捨て犬、捨て猫等の動物を保護し、養成する動物愛護の為の施設で、犬・猫を主
体に毎日約 70 頭と動物が持ち込まれ、治療を受けています。
利益を求めない施設であり、経営は主にハワイ州の援助と動物愛護者の寄付によって成り立ってい
ます。
この施設の最初の寄付金は、設立当時のハワイ国王だったカラカウア王からのものだったそう。
施設の壁の一部には今まで寄付をしてくれた方たちの名前をフード皿の刻印し飾ってありました。
この施設には獣医さんはわずか 2 名、スタッフは 75 名で運営されており、その他はすべてボラ
ンティアの協力で成り立っているそう。1 日に 10 人から多い日には 100 人ものバランティアの
方々がこの施設に足を運んでくれるそうです。それだけ動物愛護へ対しての関心が高いのだと思い
ました。
また、保護をするのは犬・猫だけでなくエキゾチックアニマルも多く連れて来られるそう。
野生の動物たちには、必要な治療施しもう一度自然に返してあげる活動もしています。
そして何より日本との違いを感じたのが、動物を家族に迎えようと考えた時、まず向かう先はペッ
トショップではなく、このような施設だということです。
この施設にいる子たちはスタッフやボランティアの方に愛情いっぱいに育てられ、みんな人が大好
きで、喜んで近づいてきてくれます。こうして施設を訪れた新たな家族と出会い、巣立っていくそ
うです。
VCA Family Hospital (ブイシーエー・ファミリー・ホスピタル)
アメリカ本土に約 220 の病院で組織している VCA グループの小動物病院の 1 つで、ハワイの代
表的な動物病院です。ハワイ・オアフ島の動物病院はこの病院を含め 5 つしかありません。
獣医師は 16~18 名、動物看護師は 100 名以上で構成され、交代制で勤務されています。
診察室は 9 室もあり、一つ一つの診察室も広く体重計はワンちゃんが自分で乗り降り出来るよう
床と同じくらい低いものだったり、また猫ちゃん専用の診察室にはリラックス効果のあるフェロモ
ンを焚いていたり、それぞれの動物になるべくストレスなどの負担をかけずに診察する工夫が見ら
れました。
また、ハワイではペットショップ等での動物の生態販売も規制されているため、日本ほど街中にペ
ットショップはありません。そのため、日常生活に必要なフードや、サプリメント、デンタルグッ
ズ、トリーツ、おもちゃ、首輪、リードなど、病院の待合室はまるで日本のペットショップのよう
にたくさんの商品が取り揃えられていました。
今回、初めて日本以外の国でのペット事情を知り、実際に見てみて、考え方が違うとこんなにも動
物に対しての接し方や様々な活動への取り組み方の姿勢が違うものなのだと実感しました。
動物が好きな方なら誰でも動物の目線で考え、気持ちを尊重してあげたいと思いますよね。しかし、
今の日本の制度ではその思いだけではすべての動物たちの生活は変えられないのが現状です。
今回ハワイで経験してきたことを活かし、まずは今の自分の出来るところから、今後も動物たちの
気持ちを汲み取り、優しい看護を続けていきたいと思いました。