巻 頭 言 会 長 北 口 安 芳 6年前に区医師会長就任時に掲げた言葉が「医政なくして医療な し」でありました。日本医師会副会長の竹島康弘先生、県医師会長 の横倉義武先生、市医師会長の宮﨑良春先生が医師会をより良い方 向に変えていくと信じ、早良区医師会会員のために頑張ってついて 行こうと考えたのを覚えております。医師会の役員になればわかる ことですが、患者さんのための医療、我々の目指す医療の実現のためには政治の力が不 可欠であります。そのために西島英利先生、武見敬三先生を国政に送り出し、政権与党 である自民党議員に何度も説明し、財務省、厚生労働省の役人による間違った指導・小 泉政権の医療費抑制策に立ち向かう姿勢を常に見てまいりました。しかし日本という国 が社会保障費に割く金額は限られており、医療の崩壊につながりました。ほどなく国民 の期待が実現し政権交代がなりました。しかし与党となった民主党には政権担当の能力 はありませんでした。野党になった自民党も自滅状態であります。そんな矢先に起こっ た東日本大震災で、皮肉にも民主党政権の延命がなっております。日本にとって何と不 幸なことかと思います。 震災から一年が経ちましたが復興には程遠く、日本という国が復活する日はいつにな るのか?消費税増税を政争の具にした野田政権に、日本の復興を期待するにはあまりに おそまつではあります。我々の医療には待ったがありません。早く国益を優先して復活 を目指す、まともな政権・強い政権ができるのを期待しております。 日本医師会も4月1日に会長選挙が行われます。こんな時に身内同士で争う必要があ るのか、と思われる先生方も多いと思いますが、福岡から日本医師会会長が初めて出る ことになります。横倉義武先生のトップとしての指導力に期待をしたいのですが、選挙 ばかりは蓋を開けてみなければわかりません。皆様方には横倉義武選対本部に多額の支 援金をいただき感謝申し上げます。是非正夢となりますようにと毎日思っております。 この6年間、巻頭言では同じようなことを、同じような愚痴を書いた気がします。区 の医師会は法人格もなく、親睦を優先すべきではありますが、それでも自分たちの守る べき家族、患者さん、医師の裁量権・権利などのためには団結して立ち上がるべきと考 えます。 今後とも医師会への関心を深めていただき、医師会行事への参加、医師会へのご協力 をお願い申し上げます。 -1-
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