2章 確率

確
2…
1
標本 空間 と事象
同一条件 の下での繰 り返 しが可能 で,そ の結果が偶然 に支配 されるとみなせ
るような実験や観測 を試行 とい う。ある試行 で起 こるすべ ての結果 の集合 を標
本空間 といい,Sで 表す。Sを 構成 する個 々の結果 を標本点,Sの 任意 の部分
集合 を事象 とい う.特 に,1つ の標本点のみか らなる事象を根元事象 とい う。
2-2
定義
確率 の定義
(1) Sを
構成 しているすべての標本点 の起 こ りやす さが同様 に確
からしい とき,事 象 Eの 起 こる確率 を
PC洋 纂}
で定義す る。ここで,バ E)と η(S)は それぞれ事象 Eと 標本空間 Sに 含 まれ
る標本点 の個数である.こ の P(E)を 事象 Eの 確率 (ま たは数学的確率)と い
つ。
π回 の試行 で事 象 Eが γ回起 こった とき,事 象 Eの 起 こる確
定義 (2)
率 を,π → ∞ の ときの相対度数 場 の極 限値 で定義す る.す なわ ち
PIE)=爛 券
この確率 を事 象 Eの 経 験 的確 率 (ま た は統 計 的確 率 )と い う.π が大 きい とき
の相対度数 は経験 的確率 の近 似値 とみな され る。
確率 の公理
1°
次 の 3公 理 をみたす測度
0≦ P(E)≦
1
18
P(E)を 事 象 Eの 確率 と定義 す る
.
2-4 確率 の基 本定理
19
P(S)=1
2°
EJ∩ Eノ =φ
3°
2… 3
和事象
積事象
余事象
全事象
‐
事 象 と記 号
El∪ E2 Elま た は E2が 起 こる とい う事象
El∩ E2 Elお よび E2が 起 こる とい う事象
E
S
空事 象
2-4
≠ノ)な らば ,P(El∪ E2∪ … °)=P(El)+P(E2)+… ・
(プ
Eが
起 こ らな い とい う事象
必 ず起 こる事象
起 こ り得 な い事象
φ
確 率 の基 本 定 理
(1)任 意 の事象 Eに 対 して
0≦
特 に,
P(s)=1,
P(E)≦
1
P(φ )=0
(2)余 事象 の確率
P(E)=1-P(E)
(3)加 法定理
P(El∪
E2)=P(El)+P(E2) P(El∩ E2)
特 に,Elと E2が 互 いに排反 な らば
P(El∪ E2)=P(El)十 P(E2)
(4)事 象 Elが 起 こった とい う条 件 下 で事 象 E2の 起 こる条件 つ き確 率 を
P(E21El)で 表 し,次 で定義 す る。
PIE2聞 =
(5)事 象 の独立性
Elと E2が 独立
―
P(El∩ E2)=P(El)P(E2)
(6)乗 法定理
P(El∩ E2)=P(El)P(E21El)
=P(E2)P(EllE2)
特 に,Elと E2が 独立 な らば
P(El∩ E2)=P(El)P(E2)
2確
20
2-5
率
ベ イ ズ の定 理
η個 の 事 象 El,E2,… ・,Eη は,ユ ∩EJ=φ
とす る。3を 任 意 の事象
(グ
≠ノ),El∪ E2∪ …・∪Eη
(た だ し,P(3)≠ 0)と す る とき,次 が成 り立 つ
PIEtl〕 =
ベイズの製
い
=S
.
2… ′
J=1
題
例
(標 本空間 と確 率 )
2個 のサイ コロ を転がす とき,次 を求 め よ
.
(a)標 本空間 S。
(b)両 方が同 じ目を出す確率
(C)目 の和 が 5以 下 で ある確率
.
(d)(b)ま
解
(a)標
.
た は (c)が 起 こる確率 。
本空間
Sは
(1,5)
(2,4)
(2,5)
(3,4)
(3,5)
`
(4,2)
(4,3)`
(5,1)
(5,2)
(5,3)
(5,4)`
(6,1)
(6,2)
(6,3)
(6,4)
、(4,4)`
(4,5)
、
、
(6,5)`
同 じ目が出 る事 象 を El,日 の和が 5以 下 で ある事 象 を E2と す る と
,
El={(1,1),(2,2),(3,3),(4,4),(5,5),(6,6)}
E2={(1,1),(1,2),(1,3),(1,4),(2,1),(2,2),(2,3),(3,1),(3,2),(4,1)}
上 の図 よ り
,
%(S)=36,
π(El)=6,
各標 本 点 は同様 に確 か ら しいか ら
π(E2)=10,
π(El∩
E2)=2
題
例
21
(b)P(El)=会 計=金 =÷
(C)P(E2)=勢 号
)=器 =岳
7
2
5
8
一
1
6
一
3
〓
一
8
一
1
一
6
+
1
(d)P(El∪ E2)=P(El)+P(E2) P(El∩ E2)=
(経 験的確率 )
次の表は新生児 1万 人が特定の年齢 まで生 き残 ると期待 される人数 を示
した ものである。
自
F歯 令
」
三
孝再是争委文
0
10000
10
9590
20
9510
30
9295
40
9067
50
8651
60
7590
70
5278
80
3625
90
1530
この表 を用 い て,次 の確率 を求 め よ。
(a)い
(b)い
(C)い
(d)い
解
ま生 まれた新生児 が この後 10年 以 内 に死 ぬ
.
ま生 まれた新生児が 60歳 まで生 きる
.
ま生 まれた新生児が 30歳 か ら 40歳 までの 間 に死 ぬ
ま 40歳 の人が今後 10年 以 内 に死 ぬ
(a)新
.
.
生 児 1万 人 の う ち,10歳 まで に 死 ぬ の は 10000-9590=410
閃 だか 転 求 め る確れ ま
警器1抑
上
(b)新 生児 1万 人 の うち,60歳 まで生 き残 る人 は 7590人 い るので,求 め
コrあ )
る確れ ま
手器キ
(C)30歳 か ら 40歳 まで に死亡 す る人 は 9295-9067=228(人 )い るか ら
,
求 め る確 率 は
(d)こ
子 :│=000228.
れ は 条 件 つ き確 率 で ,40歳 まで生 きた人 9067人 の うち 50歳 まで
に死 亡 す る人 は 9067-8651=416(人 )だ か ら,求 め る確 率 は
,
器
=0。 0459.
2確
率
(ベ ン図 と確率 )
あ る市 で は A,B,Cの 3紙 の 新 聞 が販 売 され て い る。この 市 で世 帯 を
対象 に新聞購読調査 を行 つた結果 ,次 の ことが わか った
20%が Aを 購読
16%が Bを 購読
14%が Cを 購読
.
.
.
.
8%が
5%が
4%が
2%が
A,Bの 2紙 を購読
A,Cの 2紙 を購読
B,Cの 2紙 を購読 。
A,B,Cの 3紙 を購読
.
.
.
この とき,3紙 の うち
(a)少 な くとも 1紙
(b)1紙 のみ
(C)A紙 のみ
,
,
を購読 す る世帯 の割合 を求 め よ。
解
ベ ン図 を使 って解 く。題 意 か ら
P(■ )=0.20,P(3)=0.16,P(C)=0。 14,P(∠ ∩B)=0。 08,
P(■ ∩C)=0。 05,P(3∩ C)=0。 04,P(4∩ B∩ C)=0。 02
(a) P(4∪
B∪ C)=P(■ )+P(3)十 P(C)一 P(∠ ∩3)一 P(■ ∩C)
一 P(B∩
C)+P(∠
∩B∩ C)
=0。 20+0.16+0.14-0。 08-0。 05-0。
04+0.02
=0。 35
(b)
左図 よ り
P(∠ ∪B∪ C)一 P(∠ ∩3)一 P(∠ ∩C)
一P(B∩
C)+2P(∠ ∩B∩ C)
=0.35-0。 08-0。 05-0。 04+2× 0.02
=0。 22
例
23
題
(C)
左図 より
P(■ )一 P(∠ ∩3)一 P(五 ∩ C)十 P(■ ∩B∩ C)
A
=0.20--0。 08--0。 05-卜 0。 02
=0。 09
(ベ ン図 と確 率 )
P(■ )=α ,P(3)=b,P(∠ ∩3)=ε とす る と き,次 の 事 象 の 確 率 を α
,
b,ε で 表 せ 。
(a)
(d)
解
∠ ∪B
∠ ∩B
(b)
(e)
∠ ∩B
∠ ∪B
(C)
(f)
∠ ∪B
∠ ∩B
この ような問題 を解 くときには,必 要 に応 じてベ ン図を使 うと便利 で あ
る
.
(a)
P(∠ ∪ 3)=P(■ ∩3)
=1-P(■ ∩3)
=1-c
(b)
P(∠ ∩3)=P(∠ ∪3)
=1-P(■ ∪3)
=1-{P(■ )十 P(3)一 P(■ ∩3)}
=1-α ― ら+c
(C)
P(∠ ∪3)=1-α tt
(d)
P(∠ ∩3)=ら 一 θ
c
2確
率
P(■ ∪3)=P(∠ ∩3)
=1-α ― btt c ((b)と 同値
P(4∩ 3)=P(∠
(f)
)
∪B)
=1-c ((a)と
同値 )
(確 率 の計算 )
ある選挙 で は夫 婦 の うち夫 が投票 す る確 率 は 0.5,妻 が 投票 す る確 率 は
0.6,夫 が投票 した こ とが わか つた とき,そ の妻 が 投票 す る確 率 は 0。 9で
ある とい うeこ の選 挙 で
(a)夫 妻 が ともに投票 す る確 率
(b)夫 妻 の うち,少 な くとも一 方 が投票 す る確率
(C)妻 が投票 した ことがわか った とき,そ の夫 が投票す る確率
,
,
を求 め よ
.
解
夫 が 投票 す る確 率 を P(■ ),妻 が 投 票 す る確 率 を P(3)と す る。
(a)題
意 よ り P(■ )=0。 5,P(BI∠ )=0.9で あ るか ら
P(4∩ 3)=P(■ )P(31■
)
=0。 5× 0.9=0。 45
(b)P(4∪ 3)=P(4)十 P(3)― P(∠ ∩B)
=0.5+0.6-0.45
=0。 65
∝)ズ 川B〆需書=器 =仇 %
(確 率 の計算 )
ス と Bは 互 い に排 反 な事 象 で ,P(ス )=0.2,P(3)=0.8で あ る。い ま
,
P(C14)=0。 4,P(C13)=0。 5の とき,P(■ IC)を 求 め よ
.
題
例
04=π 倒 歩
=
⇒ ズ C∩ 歩
)5=則 B浄
=
⇒ ズ C∩ B卜 回
面
五 と Bが 排反な らば,C∩ ∠ と C∩
Bも リト反で あるか ら
P(C)=P((C∩ ス)∪ (C∩ 3))
=P(C∩ ス)+P(C∩ 3)
=0。 08+0。 40=0。
よって
,
P141の
例題
48
=寺器 =器 =÷ ≒
仇
“
7
7 (確 率の計算
)
2次 方程式
2+ α″+b=0
″ ¨
の 2つ の 係 数 をサ イ コロ の 2回 の 投 げで決 め る とき,得 られ た 2次 方程式
1
が
(a)実
数 解 ,(b)有
理解
を もつ確 率 を求 め よ。
解
サ イ コロの 2回 の投 げで決 まる (α ,b)の す べ ての組 合 せ は,次 の 36通
りである。
(1,1)(2,1)(3,1)(4,1)(5,1)(6,1)
(1,2)(2,2)(3,2)(4,2)(5,2)(6,2)
(1,3)(2,3)(3,3)(4,3)(5,3)(6,3)
(1,4)(2,4)(3,4)(4,4)(5,4)(6,4)
(1,5)(2,5)(3,5)(4,5)(5,5)(6,5)
(1,6)(2,6)(3,6)(4,6)(5,6)(6,6)
(a)2次
方程式 で 実数解 を もつ の は 判別式 が
,
D=α 2_4b≧ 0を 満 たす と
きで,こ れ を満 たす (α ,b)の 組合 せ は
(2,1),(3,1),(3,2),(4,1),(4,2),(4,3),(4,4),(5,1),(5,2),(5,3),
(5,4),(5,5),(5,6),(6,1),(6,2),(6,3),(6,4),(6,5),(6ぇ
から
の19組 だ
る
確率は器
,求 め
.
6)
2確
26
(b)2次 方程式 が有理解 を もつ の は
判別式
,
平方 で あれ ばよい
これ を満 たす
率
D=α 2_4わ が 0か ,有 理数 の
.
(α
,b)の 組合 せ は
,
(2,1),(3,2),(4,3),(4,4),(5,4),(5,6),(6,5)
から
る
の7組 だ
確率は岳
,求 め
.
例題
8(確 率の計算
)
52枚 の トラ ンプ本Lを よ く切 つて 4人 の プ レー ヤ ー にそれ ぞれ 13枚 ず つ
配 る とき
(a)特 定 のプ レーヤーの手 にあ る種類 の札が 一枚 も含 まれ ない確率
(b)特 定 のプ レーヤーの手 にエースが 4枚 とも配 られ る確 率
,
を求 め よ。
(c)ゲ ーム を繰 り返 して,特 定 の プ レー ヤ ーが す べ ての エース を少 な
くとも 1回 受 け とる確率 を 0.5以 上 とす るためには何 回 のゲ ームが
必要 か。
解 (a)特 定のプレーヤーの手にある種類の札,た とえばスペー ドが こな
い確率は,こ のプレーヤーの手にスペードを除いた 39枚 の中から13修 が くれ
ばよいから
39!
39C13=13!26!≒
0。
01279
13!39!
ハ ー ト,ク ラブ ,ダ イヤ につ い て も同 じ こ とが 考 え られ るか ら,求 め る確 率 は
0。
(b)エ
ー スが
01279× 4≒ 0。 051
4枚 配 られ る確 率 は ,13枚 中 4枚 が エ ー スで ,あ
との
9枚 が
エ ー ス 以外 の 48枚 か ら とられ れ ば よ いか ら
48!
=半
=剛 %
13!39!
(C)1回
の ゲ ー ムで ,特 定 の プ レー ヤ ー に 4枚 の エ ー スが 配 られ る確 率 を
夕,配 られ な い 確 率 を α とす る。題 意 よ り
″γ
Cttγ α ≧0・ 5
Ση
例
27
題
を満 た す η を求 め れ ば よ い
:
この 不 等 式 の左 辺 は 1-σ たに 等 し く,(b)よ り
,
σ=1-夕 =1-0.0026=0。 9974 で あ るか ら
、
(0。
πlog
9974)″ ≦0.5
O。
9974≦
log O。
5
π≧266.24
よって ,267回 以 上 。
例題
9 (樹 形図 と確率
)
4個 の 白球 と 6個 の赤球 を含 む箱 かゝら,非 復 元抽 出 で 1個 ず つ無作 為 に
3個 を とる とき,同 じ色 の球 が続 けてと
出な い確率 を求 め よ。
解
白球 を W,赤 球 を Rで 表 し,次 の樹形 図 を作 る
.
最初 の球
2番 目の
目の球
W
R
W
結果
(W,W,W)
(W,W,R)
(W,R,W)*
R
(W,R,R)
W
(R,W,W)
R
(R,W,R)*
W
(R,R,W)
(R,R,R)
同 じ色の球が続 けて出ない場合 は *印 のついた (W,R,W) と (R,W,R)の 場
合 で,こ れ らは互 いに排反で あるか ら,求 める確率は
P{(W,R,W)∪ (R,W,R)}
=P{(W,R,W)}+P{(R,W,R)}
=合 ×
=× =+合
×
÷×
==会
2確
― 例 民風
率
■
の疋
ズの
■ノ
イス
定理
)
lU tヘ ミイ
3つ の袋 を A,B,Cと す る。各袋 は 10個 の球 を含 み,Aは 白球 3個 と
赤球 7個 ,Bは 白球 5個 と赤球 5個 ,Cは 白球 7個 と赤球 3個 を含 む。い
ま,1つ の袋 をラ ンダムに選び,選 ばれた袋か ら 1球 を とり出 した ら白球
が出た.こ の球が A,B,Cの それぞれか ら出た とい う確率 を求めよ
.
解
白球 が とり出 され る とい う事象 を
7と す る と,与 え られた情報 よ り
P(■ )=P(3)=P(C)=÷
P(71ス )=合 ,P(713)=島 ,P(71C)=岳
よって,ベ イズの定理 か ら
PIA1 7ト
1一
0
3 一
1
×
1 一
3
岳5
÷×
岳十
壽+÷ ×
÷×
P@)P(WIB)
P@lw):
×
0
5 一
1
3
1 一
岳
岳+÷ ×
壽+÷ ×
÷×
P(CI″ つ
=1-P(五 17)一 P(B17)
=1-÷ 一
÷=岳
2章 の 問題
2。
き
3)=÷ ,P(・ )==の と
B)==,P(∠ ∩
1(a)P(■ ∪
,
(i)P(■ ),(ii)P(3),(i五 )P(■ ∩3)
を求 め よ。
3)=÷ の
と
き
(b)P(4)=÷ ,P(3)=÷ ,P(■ ∩
,
(i)P(■ 13),(五 )P(BI五 ),(i五 )P(4∪ 3),(市 )P(■ 13)
を求 め よ。
29
2章 の問題
2.2 2つ の袋 Aと Bが ある.ス
は 2個 の赤球 と 8個 の 白球 を含 み,B´ は 3
個 の赤球 と 7個 の 白球 を含 む.サ イ コロ を投 げ,1ま た は 2の 目が 出た ら Aか
ら 1球 を と り出 し,1,2以 外 の 目が 出た ら,Bか ら 1球 を と り出す。サ イ コロ
の投 げで,1ま た は 2の 目が 出 る事 象 を χ ,赤 球 が と り出 され る事 象 を
yと
す る とき,次 の確 率 を求 め よ。
(a)P(χ ), (b)P(y), (C)P(χ
(e)P(χ ∩ y)
2.3
∩ y),
(d)P(ylx),
第 1の 箱 は α個 の 赤球 と み個 の 青球 と ε個 の 白球 を含 み,第 2の 箱
は,夕 個 の赤球 と α個 の 青球 と γ個 の 白球 を含 む.い ま,硬 貨 を投 げ,お もて
が 出た ら第 1の 箱 か ら,う らが 出た ら第 2の 箱 か ら,非 復 元抽 出 で 2個 の球 を
無作為 に と り出す。どち らの箱 も 40個 の球 を含 む とき,と り出 した 2個 が 同
じ色 で ある確率 は
2+舟 ♂
+〆 +〆 +め 一
島鮨
となる ことを示せ
士
.
2.4 あ るゲーム を A,B,Cの 3人 で競 う。Aが Bに 勝 つ 確 率 は 0.60で
Bが Cに 勝 つ確 率 は 0.40で ,Cが Aに 勝 つ 確 率 は 0。 55で あ る.“ ク ジ"で 不
,
戦勝 を決 めて勝 負 を競 うとき,こ のゲームで Aが 優勝 す る確率 はい くらか。
2.5 3人 の競 技者 A,B,Cが
5イ固の 自球
と 5個 の黒 球 の入 った“ツボ"か
ら 1度 に 1個 ず つ非復元抽 出 で球 が な くな るまで順次球 を とり出す 。最初 に 自
球 を と り出 した もの を勝 ち と し,ゲ ーム は A→ B→ Cの 順 で 行 う とき,A,
B,Cが この ゲ ーム にそれぞれ勝 つ確率 を求 め よ。
2。
6 (a)52枚
の トラ ンプ本しか ら非復元 抽 出 で 3枚 をラ ンダムに とる と
き,次 の確率 を求 め よ。
(i)3枚
(五 )3枚
とも同 じ種類 で ある。
とも同 じ数 で あ る。
(iii)3枚 が 同 じ種類 か 同 じ数 の いずれ かで ある。
(b)3個 のサイ コロを投 げる.そ の とき,出 た 目の和 が
(i)8ま た は 9に な る
,
(ii)完 全平方 になる
確率 を求 め よ。
2確
30
2。
7
率
赤球 3個 と白球 4個 を含 む袋 か ら 2個 の 球 を無 作 為 に と り出 し,得
られた球 の色 をみた後 ,そ れ らを袋 に もどす .次 に,再 度 2個 の球 を とり出 し
,
球 の色 をみ る.そ の とき,次 の確率 を求 めよ
.
(a)最 初 の とり出 しで赤球 が 2個 出 て,次 の とり出 しで 白球 が 2個 出 る
(b)と り出 された 4個 の球 が 赤球 2個 と白球 2個 よ りな る。
(C)と り出 された球 が 4個 とも同 じ色 で ある
.
.
2.8
あ る円の 内部 で ラ ンダ ム に 1点 を選 ぶ とき,そ の 点 が 円周 まで の距
離 よ り円の中心 までの距離 の方 に近 い確率 は
(a)こ
で あ ることを示 せ。
÷
の 円内 で何個 かの 点 を逐次選 ぶ とき,4番 目の点 が は じめて円周 よ
り円の中心 に近 い方 に入 る確率 を求 め よ。
(b)円 周 よ り円の中心 に近 い点 をは じめて得 る確率 を
0。
90以 上 にす るに
は,少 な くとも何個 の点 を選 ばね ばな らな いか。
2。
9
ある養鶏場 には A,B2品 種 の めん ど りが飼 われ て い る.こ こで産 み
Aに よる もので あ る.品 種 Aの めん ど りが産 む卵 の
大 きさはサ イ ズ 1が 30%,サ イ ズ 2が 45%,サ イ ズ 3が 25%で あ る.品 種 B
の めん ど りの場合 ,こ れ らの比 率 はそれ ぞれ 35%,40%,25%で あ る。卵 の色
(褐 色 と自色 )は 両 品種 とも大 きさ とは無 関係 で あ り,品 種 Aの 40%と 品種 B
落 され る卵 の 80%は 品種
の 30%は 褐色 で ある.こ の とき,次 の確率 を求 め よ。
(a)品 種 Bの めん ど りの産 んだ卵 がサイズ 1で 褐色 で ある。
(b)産 み落 された卵 がサイズ 1で 自色 で あ る。
(C)白 色の卵がサイズ 1で あ る。
2.10
ある病 気 に対 す る成 人 の 罹 患率 は 1%で あ る こ とが知 られ て い る。
この病気 の発見 に有効 と見 られ る検査法 が 開発 され た。この病気 にかか ってい
る成人 患者 の 90%は この検 査 法 に陽性 反応 を示 し,病 気 にかか ってい な い成
人 は 0。 5%が 同 じ陽 性 反応 を示 した .無 作為 に選 ばれ たあ る成人 が この検 査法
で 陽性反応 を示 した とき,こ の人が本 当 にその病気 にかか ってい る確率 を求 め
よ
.