舌小帯切除(延長)術 舌小帯の緊張が強くなったり、肥厚したりすると舌の運動が制限されます。特に舌を口蓋に挙上させるこ とが難しいことから発音障害、上顎の発育障害、歯列不正、口腔内の清掃不良を引き起こします。 舌小帯が膜状のものは切除をしなくても、舌の機能が良くなると小帯が伸びてきます。 腱状のものは、舌小帯切除術の施行が必要です。その際に、あらかじめ舌の挙上訓練を行っていないと 手術創が瘢痕化し、舌の運動制限を悪化させてしまう事があります。特に、レーザーや電気メスを使用し 縫合しない手術では瘢痕化しやすいので注意が必要です。 【舌小帯切除術の目的】 舌の運動の改善、舌のトレーニングを効果的にするため 【舌小帯切除術前後の診査】 ①口を大きくあけたまま舌尖を 口蓋につけます。舌小帯の付 着部位、長さ、形状を観察しま す。 舌小帯が短い場合には、舌 尖が下方に引っ張られ、ハート 状に見えます ②舌をまっすぐ前方に突き出せる かどうか観察します。 舌のトレーニングでは、舌小帯の 付着、長さは改善しなかったため、 手術をすることにしました。 ③舌全体を口蓋に吸いつけるよ うに挙上させるときに、舌小帯が 十分に伸ばせるかどうかを観察し ます。 手術後約半年です。 舌の挙上が上手になりました。 舌をまっすぐ前に出せるようになり ました。 【注意点】 ① 処置を受ける日まで、ポッピングの練習を 30 回ずつ 1 日 2 回行ってください ② 処置後 3~4 日目から、軽いポッピングを 30 回ずつ 1 日 1 回開始してください ③ 1 週間後、糸を取ります。この後は通常のポッピングを継続してください
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