食品衛生法施行条例(第3条関係) 別表第3 営業施設基準 第一 共通基準 一 施設の構造 1 施設は,不潔な場所に位置しないこと。ただし,衛生上必要な措置を講じている場 合は,この限りでない。 2 施設は,当該営業専用のものとすること。ただし,二種以上の営業をする場合にお いて,知事が公衆衛生上支障がないと認めたときは,共用のものとすることができる。 3 施設は,使用目的及び通常の計画作業量に応じた広さのあるものとし,間仕切りそ の他の方法で住居その他営業に直接関係のない場所と区画されていること。 4 施設(客席を除く。)の天井は,すき間がなく,ほこり等の落下しない構造のものと し,清掃しやすいものであること。 5 施設(客席を除く。)の床は,タイル,コンクリートその他の不浸透性材料で造り, 排水がよく,清掃しやすい構造であること。ただし,清掃に水を使用しない場合は, 耐久性を有する材料を用いることができる。 6 施設(客席を除く。)の内壁は,床面から少なくとも一メートルまでは不浸透性材料 又は耐久性を有する材料で造り,清掃しやすい構造であること。 7 施設(客席を除く。)の照明は,作業上支障のない明るさとすること。 8 施設は,換気が十分に行われる構造のものとし,煙,蒸気,高熱等を著しく発散す る場合にあっては,速やかにこれらを排除できる装置を設けること。 9 施設の窓その他開放する箇所のうち公衆衛生上必要な箇所及び排水口には,ねずみ, 昆虫,ほこり等を防ぐことができる設備を設けること。 10 製造室,調理室その他施設の必要な場所には,洗剤及び殺菌剤を備えた流水受槽式 手洗設備を設けること。 11 施設には,従事者数に応じた更衣室又は更衣箱を適当な場所に設け,かつ,作業衣 等を備えること。 12 施設の周囲は,清掃しやすい状態にするとともに,コンクリートその他の不浸透性 材料で造った排水溝を設け,当該排水溝には,必要に応じてふたを設けること。 二 食品取扱設備 1 施設には,原材料,機械器具類及び容器を洗浄するための流水受槽式洗浄設備を設 けること。 2 食品及び添加物を取り扱う設備は,予定される製造量,販売量,来客数等に応じた 十分な数,大きさ及び能力を有するものであること。 3 施設には,食品を取り扱う機械器具類及び容器を熱湯,蒸気又は公衆衛生上無害な 殺菌剤で殺菌できる設備を設けること。 4 施設には,食品及び添加物を取り扱う器具類,容器及び包装材料を衛生的に保管で きる保管庫等の保管設備を設けること。 5 原材料,半製品及び製品を衛生的に保管できる保管庫等の保管設備を設けること。 6 添加物を使用する施設にあっては,当該添加物専用の保管庫等の保管設備を設け, かつ,当該添加物専用の計量器を備えること。 7 冷蔵設備は,所要の温度を保持できる構造のものであること。 8 冷蔵設備,加熱設備その他湿度及び圧力を調節する必要のある設備には,見やすい 位置に温度計,圧力計その他必要な計器を備えること。 三 給水及び汚物処理 1 施設には,水道水又は官公立の衛生試験機関若しくは水道法(昭和三十二年法律第百 七十七号)第二十条第三項に規定する厚生労働大臣の登録を受けた者が行う検査におい て飲用に適すると認められた水を豊富に供給することができる給水設備を設けること。 2 水道水以外の水を使用する場合の水源は,外部から汚染されないように措置し,水 源からの導水には,完全な導水管を使用すること。 3 施設には,不浸透性材料で造られ,ふた付きで十分な容量があり,清掃しやすく, 汚液及び汚臭の漏れない構造の廃棄物容器を備えること。 4 施設には,調理場に衛生上影響のない位置に従事者が使用するのに便利な便所を設 けるものとし,当該便所には,必要な数の便器を設け,ねずみ,昆虫等を防ぐ設備並 びに洗剤及び殺菌剤を備えた流水受槽式手洗設備を設けること。 5 し尿くみ取口は,調理室,製造室その他食品及び添加物を取り扱う場所を通さない でくみ取れる位置に設けること。
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