「花まつり」によせて - 龍谷大学付属 平安中学校・平安高等学校

以下の内容は 2014 年 5 月 8 日(木)に執り行われました「花まつり」についてです。
平成 26 年度龍谷大学付属平安中学校高等学校
式次第
開
(中学生・高校 1 年生の部)
式 の
言
行 事
要
文
2
献 灯
・
献
文
華
3
「
敬 礼
」
・
「
4
「
さんだんのうた
」
・・・
5
「
念 仏
6
「
花祭りの歌 」
8
9
閉
・・・
恩 徳
合 掌
讃
・
式 の
三
帰 依
」
学校長、生徒代表
焼香・潅仏
」
法 話
「
8:55~9:45
葉
1
7
花まつり
藤田
先生
」
礼
言
哲史
拝
葉
以上
式次第
開
(高校 2・3 年生の部)
1
式 の
行 事
言
要
葉
文
2
「
敬 礼
」
・
「
3
「
さんだんのうた
」
・・・
4
「
念 仏
5
「
花祭りの歌 」
藤田
哲史
6
法 話
7 「
8
閉
文
式 の
三
帰 依
」
学校長、生徒代表
焼香・潅仏
」
・・・
恩 徳
合 掌
10:15~11:05
讃
・
言
先生
」
礼
拝
葉
以上
「花まつり」によせて
お釈迦さまは今から約 2500 年前、紀元前 5、6 世紀頃インドのヒマラヤのふもとルンビニーの花園
で釈迦族の王子として誕生されました。父はスッドーダナ王(浄飯王)、母はマーヤー夫人(摩耶)と
いいます。ある日、母のマーヤーが出産のための里帰りの途中、ルンビニーの花園で休憩されたときに
お釈迦さまは誕生されたといわれています。
お釈迦さまの誕生には伝説があります。ある夜、マーヤー夫人は六本の牙を持つ白い大きな象が自分
の胎内に宿る夢を見ました。そして、マーヤー夫人はその後すぐに身ごもられました。妊娠されたマー
ヤー夫人は、出産のために実家へ里帰りをするための旅の途中、ルンビニー園で休息をとられました。
そのとき、そこの咲くアショーカの花に右手をふれたとき、マーヤー夫人の右脇からお釈迦さまが誕生
されました。
男子誕生によって後継者をえたスッドーダナ王は歓喜しましたが、マーヤー夫人はお釈迦さまを生ん
で七日で亡くなってしまいました。生まれてすぐに母を失ったお釈迦さまを養育したのが、父スッドー
ダナ王が後妻としてむかえたマハーパジャーパティーでした。マハーパジャーパティーはマーヤーの妹
にあたる人物です。実母とかわらない愛をこめてお釈迦さまを育てられたマハーパジャーパティーは、
後にお釈迦さまがさとりをひらき「仏陀」になられたとき、懇願して出家し、教団初の尼僧となるので
す。
さて、みなさんも知っていると思いますが、お釈迦さまが゙誕生されたときに七歩歩まれ「天上天下唯
我独尊」
(天にも地にもただわれひとり尊い)と宣言されたことは有名な話です。
「唯我独尊」という言
葉は「この世で自分が一番偉い」という独善的な意味ではありません。この言葉は「世界にたった一つ
しかないわたし達の存在は(唯我)
、それぞれかけがえのない尊いいのちである(独尊)
」ということで
あります。したがって、私たちは他に代わることの出来ないかけがえのないいのちを生きています。こ
のように、お釈迦さまの説かれた教えを大切にしながら日々の生活を送っていただきたいと思います。
誕生したお釈迦さまが誕生された日は 4 月 8 日とされ、灌仏会(かんぶつえ)、花まつりなどの名で
各地で仏事が営まれています。ルンビニー花園になぞられた「花御堂」とよばれる花でかざった小堂に
灌仏盤という水盤の上に安置した誕生仏の像の頭上に柄杓で甘茶を注ぎます。
本来であれば、
「花まつり」は毎年お釈迦さまが誕生されたとされる 4 月 8 日に行うべきですが、本
学園では 5 月 8 日に行うのは、4 月は入学式などの行事と重なるためであることをお知りおき願います。
合掌
宗教教育係