佐渡観光ウェブサイト再構築業務委託仕様書 1 目的 佐渡金銀山の世界文化遺産登録に向け、国内外における佐渡の魅力発信や観光情報提供等の強化が喫緊 の課題となっている。しかし、現在の当協会のウェブサイト(以下「当協会ウェブサイト」という)では 英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語・ロシア語の5言語に対応させているが、情報の更新 や検索キーワード設定が不十分でウェブサイト利用者のニーズに沿った情報提供ができていない状況であ る。このため、外国語ページの充実・SEO対策を強化する必要があることから、日本語ページを含む当 協会ウェブサイトを再構築することで、国内外の利用者が満足しうる情報提供を行い、もって観光誘客促 進を図ることを目的とする。 2 委託期間 契約締結日から平成 28 年 3 月 31 日まで 3 委託費 10,000,000 円(消費税を含む)を上限とする 4 業務内容 当協会が想定している委託業務の範囲は、次のとおりとする。 (1)ウェブサイトの再構築業務 ①基本方針 ア 統一したデザインと操作に一貫性を持たせる。 イ ユーザビリティ・アクセシビリティに配慮し、年齢層などに関わらず、誰もが見やすく、使いや すいウェブサイトを目指す。 ウ 外国語ページの内容を充実させる。 エ 検索エンジンで上位に表示させる。 オ 着地型旅行商品のネット販売を促進する仕組みとする。 カ プログラムについては次年度以降、他事業者によってもシステムの修正や拡充が容易に行える汎 用性のある設計とする。 ②コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)の導入 ア コンテンツ更新に係る作業効率の向上・省力化を図ることができるシステムとすること。 イ 掲載する情報(文字情報・画像・動画等)を当協会職員が更新可能な仕組みとし、Word や Excel を扱う感覚で誰もが入力できるような操作性を考慮すること。 ウ バナー広告やトピックス等、トップページを可能な範囲で更新可能な仕組みとすること。 エ CMS導入後、メンテナンス等の運用経費が低く抑えられるシステムとすること。 ③サイトの構成・ページデザイン ア 現行ウェブサイトで対応している日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、 ロシア語の6言語以上のウェブページを作成することとし、言語選択ができる仕組みとすること。 イ サイト構成は、現行ウェブサイトの課題を踏まえ、最適と考えられるものとすること。 1/4 ウ 利用者の視点に立った分かりやすい情報分類、タイトル名、サイト構成設計により、利用者が迷 うことなく情報を利用できるメニュー構成とすること。 a 例)グローバルナビゲーションの設置 b 例)一般向け、エージェント向け、メディア向けのウェブページ エ 既存のコンテンツの精査と情報の再編集を行うこと。また、来訪動機を喚起するような各言語の 利用者の興味・関心に合ったコンテンツを提案すること。 オ ウェブページ内に掲載する写真や動画は、話題性やクオリティを重視し、特にタイムリーな話題 で視覚的に引きつけることができる仕組みとすること。 カ 掲載に必要なリンク設定や各言語のバナー制作等も業務範囲に含むこと。 キ JIS X8341-3:2010「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及び サービス-第3部:ウェブコンテンツ」に配慮すること。 ク サイト内の全ての企画は、他人の名誉、信用、プライバシー権、肖像権、著作権、その他の権利 を侵害しないものであること。また、公序良俗、一般常識に反する内容でないこと。 ④コンテンツ制作 ア トップページコーディング イ 下位ページ(html)コーディング ウ コンテンツの移行(修正作業を含む) エ テンプレートの作成 モデルコーステンプレートを通年用と季節用の計5つを作成すること。 ⑤主要機能の実装 ア 全てのページでサイト内をキーワード検索できる機能を設け、利用者が求める的確な検索結果が 表示されるようにすること。 イ オンライン位置情報やマップと連動する仕掛けをつくること。 ウ ウェブサイトと連動してブログやSNS(Facebook 等)により効果的に情報発信できる仕組みと すること。 エ パソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、マルチデバイスでの利用対応を考慮するとと もに、デバイスユーザーがストレスを感じない程度の閲覧状態・構成・速度を意識した上で制作 すること。 オ 利用者にとって有益な情報発信ができているかの効果測定を行うため、アクセス解析ができる仕 組みとすること。なお、外部のアクセス解析サービスを利用することも可能とする。 カ 基本デザイン、構想等についてはできる限りガイドラインやルールを策定し、共有すること。 キ サイト環境は、Internet Explorer 8.0 以降、Firefox、Safari 等のブラウザで閲覧可能とし、特 殊なソフトウェアのダウンロードが必要ないようにすること。 ⑥翻訳 ア 翻訳にあたっては、対象国利用者の視点で適切な表現となるよう、ネイティブ及び日本語と当該 言語のバイリンガル能力を有する者が、翻訳文章全体の調和等の観点も含めた検証を行い、適宜 修正すること。 イ 外国語ページについて、機械翻訳を制限するものではないが、文字化けやレイアウト崩れなどの 不具合が出るものは認めない。 ウ 固有名詞の表現については、平成 26 年 3 月に国土交通省観光庁が策定した「観光立国実現に向け 2/4 た多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」に沿ったものとし、表記の統一を図ること。 エ 翻訳結果に対して問題があると当協会が判断した場合は、再翻訳や翻訳者の変更を指示すること がある。 ⑦プログラムの動作確認 ア プログラムの動作テストに際し、テスト項目と内容、スケジュールなどの計画を当協会に提示し、 内容の承認を得たうえで作業するものとする。また、テスト結果をとりまとめ、当協会に提出す るものとする。なお、本番環境での開発テストは極力少なくすることとする。 ⑧情報セキュリティ対策 ア 管理画面など必要なページには、本システムで認証したユーザー(当協会及びシステム設計・管 理者)以外の不正ユーザーによる本システムへのアクセスを禁止する対策を施すものとする。 イ 個人情報の入力を要する仕組みについてはSSL通信などによる暗号化対策を実施するとともに、 すべてのシステム環境において、セキュリティについては万全の対策を施すものとする。 ウ 外部からは常に不正アクセスがあることを考慮し、それらの脅威から防御できる対策を施すとと もに、未知の脅威や新たな不正アクセスの手法に対しても、適切かつ迅速に防御できる対策を施 すものとする。 (2)SEO対策の実施 Google や Yahoo などの検索エンジンの結果が上位に掲載されるよう適切なキーワードを設定するなどの 対策をすること。 (3)運用・保守管理 ①運用方針 ア ウェブサイトが安定稼働するよう、安全性、信頼性、セキュリティ対策の高い運用作業を行い、 ユーザーおよび管理者の利便性の向上に努める。また、障害発生時は迅速に復旧し、適切な対策 を施されるものであること。 イ 担当者、内容、手法、スケジュール、障害発生時の対応等について運用・保守管理方針などを策 定し、それに基づき運用する。 ②運用サポート ア ウェブページの利用、更新、管理に必要な操作マニュアルを作成すること。 イ ウェブページの管理・運営を適切に行えるよう、協会職員に研修を行うこと。 ウ ウェブサイトの保守に関する運用マニュアルを作成すること。 (4)その他追加提案 上記の他、提案者が独自に推薦できる提案があれば積極的に提案すること。 5 システムの開発環境 (1)作業場所 システム開発の作業場所は、受託者にて確保すること。 (2)開発用機器・使用材料の負担 システム開発使用機器又は使用材料は、原則として、受託者にて準備すること。 (3)貸与物件・資料 システム開発において貸与を希望する資料等があれば申し出ること。 3/4 6 システムの保証条件 ソフトウェアのバグ等について、検収後1年の間は、無償保証とすること。 7 ドメイン ドメインについては、現行ドメイン(http://www.visitsado.com/)を引き続き使用するものとする。 8 公開予定日 平成 28 年3月 31 日 9 成果物 受託者は、以下の成果物を3部納入すること。 ①ソフトウェア・ライセンス 一式 ②ドキュメント ア 基本設計書 イ 詳細設計書 ウ 管理・運用仕様書(システム操作マニュアル) エ 総合テスト結果報告書 オ 管理運用マニュアル カ 受託者が用意したハードウェアの仕様及び設定情報 ③電子媒体(CD-R等) 上記②で示すドキュメントを記録したもの デザインデータは編集可能な状態で納入すること 10 成果物に関する権利の帰属 (1)本業務は佐渡市の委託事業であるため、開発したプログラム等の著作権、所有権及び成果品の所有権 は、対価の支払時点で佐渡市に帰属するものとし、コンテンツの内容については当協会に帰属するものと する。また、受託者に事前に連絡することなく、佐渡市及び当協会が加工及び二次利用できるものとする。 この条件において受託できない場合は、その理由と対処方法を必ず提案書に記載すること。 (2)受託者は本著作物に関し、委託者に対して著作者人格権(公表権、氏名表示権、同一性保持権)を行 使しないものとする。ただし、受託者が本件業務を受託する以前から有していた著作物についてはこの限 りではない。 11 留意事項 (1)本業務で知り得た情報については、管理・保管を十分行うとともに、外部への漏えいに十分注意する こと。 (2)本業務の実施内容等に疑義が生じた場合または本仕様書に定めのない事項については、当協会とその 都度協議の上、決定するものとする。 4/4
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