附属資料1 ボス型枠の組立て手順(1) 広げ板 透気性シート 写真 1-1 透気性シート貼り 写真 1-2 広げ板のセット ・ボス型枠上面の空気抜き孔からモ ルタル分の流出、空気溜まりを防 止するために型枠内面に透気性シ ートを貼る ・ボス型枠両側の端面板の組立てを 容易にするため、側板の上面と下 面を広げる広げ板をセットする 端面板 写真 1-3 端面板のセット① 写真 1-4 端面板のセット② ・端面板は透気性シートを押さえな がら手前から奥に差し込む ・もう片方の端面板をセットする 側板と端面板の縁 写真 1-5 端面板セット確認 写真 1-6 長ボルトの差込み ・側板と端面板のボルト孔を確認し てから使用した板を取り外す ◎側板と端面板との縁部を合わせる ・側板と端面板のボルト孔に長ボル トを差し込む ◎ナットは仮締めとする 1 附属資料1 ボス型枠の組立て手順(2) 精度調整器 写真 1-7 短ボルトの差込み 写真 1-8 型枠精度調整器のセット ・側板と端面板のボルト孔に短ボル トを差し込む ◎ナットは仮締めとする ・精度調整器を開口部からセット する 組立精度確認 組立精度調整 透気性シートを 引っ張る 写真 1-9 精度調整器による精度確認 写真 1-10 側板と端面板の固定 ◎精度調整器をセットし、両端面板の平 行度、端面板と側板との直角精度を 調整する ◎透気性シートを両側から引っ張り、シ ートの弛みを取る ◎透気性シートの端部を引っ張りな がら側板と端面板とをボルトで固 定する 成形板 写真 1-12 成形板のセット② 写真 1-11 成形板のセット① ・開口部に成形板を載せる ・側板と成形板との孔の位置を正確 に合わせる ・開口部に成形板をセットする 2 附属資料1 ボス型枠の組立て手順(3) スリット板 写真 1-13 スリット板のセット 写真 1-14 スリット板の固定① ・側板と成形板およびスリット板と の孔の位置を正確に合わせる ・側板と成型板およびスリット板の 孔にボルトを差し込む シール材 写真 1-15 スリット板の固定② 写真 1-16 割取り用のネジ孔埋め ・ボルトでスリット板を固定する ・スリット板に設けたボス型枠割取 り用のネジ孔をシール材で塞ぐ ・シール材は、ネジ孔に沿って回し ながら差し込む クリップ 写真 1-18 ボス型枠のテーピング 写真 1-17 シール材の切断 ◎側板と成形板およびスリット板と の隙間をなくすためにテーピング をする ・スリット板の根元でシール材を 切る 3 附属資料1 ボス型枠の組立て手順(4) クリップ 水抜き用の孔 写真 1-19 テーピング材の切断 写真 1-20 端面板側のテーピング ・このとき成型板の水抜き用の孔を 塞がないようにする ・クリップで押さえると作業がしや すい 写真 1-21 スリット板のテーピング 写真 1-22 ネジ孔のテーピング ・スリット板をテーピングする ・スリット板のネジ孔にモルタル分 が入らないようにする グリスを塗る 止め金具 パッキン 写真 1-23 止め金具の取付け 写真 1-24 パッキンの取付け ・せき板に固定するための止め金具 を取付ける。このときナットは、 ネジの先端まで緩めておく ・ボス型枠と構造体型枠の隙間をな くすためにパッキンを取付ける ◎ 組立て後、スリット板、成形板の 内部側と表側にグリスを塗る ◎ 透気性シートにはグリスを付着 させない 4 附属資料2 せき板の罫書き手順 写真 2-1 罫書き用テンプレート 写真 2-2 罫書きの状況 ・せき板にボス型枠設置用の開口を 設けるための罫書きテンプレート ・テンプレートをせき板に当てて罫 書きする 罫書き線 写真 2-3 罫書き終了 ・簡単に精度よく罫書きすることが できる 5 附属資料3 ボス型枠の取付け手順 ① 写真 3-1 せき板の開口部 写真 3-2 ボス型枠の挿入① ・ボス型枠取付け用の開口の穴あけ は、型枠建込み前に行う ・両手でボス型枠を持ち、開口に挿 入する ② 写真 3-3 ボス型枠の挿入② 写真 3-4 ボス型枠の固定 ・ボス型枠の上部(スリット板)を 斜めにし、せき板の開口内部に差 し込む ・ボス型枠をせき板に静置する ◎その後、両側にあるパッキンを調 整し、せき板とボス型枠に隙間が ないことを確認する 写真 3-5 止め金具による固定 写真 3-6 取付け完了 ・止め金具によりせき板に固定する ・ボス型枠の取付けが完了 注意:構造体型枠とボス型枠の端部(パッキ ン部)に隙間がないことを確認する。 6 附属資料4 コンクリートの打込み手順 写真 4-1 コンクリートの打込み 写真 4-2 コンクリートの充填 ・構造体型枠にコンクリートの打ち 込む ・ボス型枠内にコンクリートが充填 される ブリーディング 軽く叩き、打音で確認する 写真 4-3 コンクリート充填の確認 写真 4-4 コンクリート打込み完了 ・コンクリートの充填を空気抜き孔 で確認する ◎ブリーディングが確認できないと きは、型枠上面を軽く叩き、打音 で確認する ・ボス型枠およびボス型枠回りのせき 板を軽く叩く、充填完了 7 附属資料5 構造体型枠の脱型手順 止め金具の確認 写真 5-2 せき板の取外し① 写真 5-1 止め金具の確認 ・せき板を手前に引き、脱型する ◎ボス型枠の止め金具を元に位置に 戻す 写真 5-3 せき板の取外し② 写真 5-4 構造体型枠の脱型完了 ・せき板を脱型すると構造体コンク リートにはボス型枠が残る ◎ボス型枠は構造体コンクリートに 付けたまま、所要の試験材齢まで 養生する 8 附属資料6 ボス型枠の割取り手順 ボルト 写真 6-1 養生中のボス型枠 写真 6-2 ボルトの差込み ・割り取り前のボス型枠 ・構造体コンクリートと同条件の養 生を行う ・スリット板のネジ孔にボルトを差 し込む スパナ 写真 6-3 ボルトの回転 写真 6-4 割取りの状況① ◎スパナ等により左右のボルトを交 互に均等な力で回す ・スリット板が構造体コンクリート から離れたら、両手でボス型枠を 割取る 写真 6-5 割取り状況② 写真 6-6 割取りの完了 ・構造体コンクリートからボス型枠 を割取った状況 ・構造体コンクリートの割取り面と ボス型枠 9 附属資料7 圧縮強度試験 直角精度の確認 球座の確認 加圧板の確認 割取り面の確認 写真 7-1 ボス供試体の確認 写真 7-2 圧縮強度試験 ・ボス供試体の成形状態を黙視また は矩尺等で確認する ・圧縮試験機の加圧板の大きさがボス 供試体の加圧面の大きさに十分対 応できるか確認する ・圧縮試験機の球座が円滑に動くか確 認する ①側面と加圧面との直角精度 ②割取り面の状態 ボス供試体の成形精度が悪い場合の処置 (1)実加圧面積による強度算定 写真 7-3 加圧面積の断面欠損 写真 7-4 コンクリートの充填不足 【原因】 ・ボス型枠の成形板とスリット板の間 にグリスを塗らなかった ・テーピングしなかった 【原因】 ・ボス型枠および周辺の構造体型枠への 木づちによる叩きをしなかった ・ボス型枠上部の充填性の確認をしなか った 【対処法】 ・この場合の強度算定は、規格本文図 6.1、ボス供試体測定位置により加圧 面積(両加圧面積の平均値)を求める。 ◎試験結果を報告する際は、ボス供試 体の外観状況や加圧断面寸法など を記録する 【対処法】 ・この場合の強度算定は、規格本文 6.3 圧縮強度試験 b)供試体の密度から加 圧面積(両加圧面積の平均値)を求める。 ◎試験結果を報告する際は、ボス供試体 の外観状況や加圧断面寸法などを記 録する 10 附属資料7 (2)供試体および試験データの棄却 【原因】 ・雨水や漏水、型枠への散水などにより、構造体型枠 の底に残水があった ・コンクリート打込み中に雨が降った ・コンクリート打込み中にコンクリートが分離した 写真 7-5 コンクリートの分離 【対処法】 ◎基本的には、棄却の供試体とする ・レイタンスとコンクリートの分離部分が明確に分か る場合は、ボス供試体の上部のレイタンスを除去し て圧縮強度試験を行う。 ・この場合の強度算定は、実加圧面積(両加圧面積の 平均値)とする ◎試験結果を報告する際は、ボス供試体の棄却理由を 記述する 【原因】 ・ボス供試体の加圧面と側面の直角精度が規格値 を満足していなかった ・圧縮試験機の球座がボス供試体の加圧面に十分 追従しなかった 【対処法】 ・同条件の供試体と比較して、著しく圧縮強度が 異なる場合は、試験結果を棄却する ◎試験結果を報告する際は、試験データの棄却理 由を記述する 写真 7-6 偏芯荷重による強度試験 11
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