[特集]広い視野と柔軟な思考

【特集】
広い視野と柔軟な思考
4年間の授業計画
学部1・2・3・4年
慶應義塾大学理工学部には大学初年次に将来の専門性について熟考することのできる「学門制入学」をはじめ、
第1学年では、将来どの分野にでも進めるよう、基礎教育科目
興味やレベルに応じて学生自身が自立的に選択することのできる「総合教育科目」など、
を用意しています。学科を選択し、各学科に配属になる第2学
独自の教育プログラムが多数用意されています。
多様な個性をもつ学生同士が互いに刺激し合い、視野を広げ、高い思考力を養っています。
年では、基礎学力を充実させるための専門基礎科目を学習し
ます。第3・第4学年の学科専門科目では、新たな科学技術の
開拓に積極的に挑戦してもらいたいという目的から、多彩な
選択科目が用意されています。
また、著名人による特別講義な
第1学年の間に幅広い分野を学んだことで、
自分の専攻を見つめ直す良い機会となりました。
ども行われています。総合教育科目や自主選択科目は、4年間
通して学べるようになっています。
学門制
入学時
「物理」
「数学」
「化学」
「メカニクス」
「情報」の大きな5つの分野
に対応した「学門」があり、入試出願の時点でいずれかを選択
します。入学後に自分の興味や関心に応じて徐々に学びたい
分野を絞り、第2学年進級時に学科を選択します。学科選択や
科目選択の自由度が高く、学科に分かれた後は異なる関心を
持つ学生同士がともに学ぶ、刺激的かつ創造的な学習環境を
実現しています。
幅広い見識と突出した専門分野の
両方を学べる理想の環境がある
高校生の頃から物理や化学が好きで、
モノづくりを学べる機
械工学を専攻しようと考えていました。慶應義塾大学は、理工
学の最高峰であるとともに、学門制を設けていることに魅力を
感じました。入学時に進みたい学科は決まっていましたが、大
学で実際に学んでみて、それから自分の専攻を考え直す機会
充実した基礎科目
学部1・2年
基礎教育科目では数学・物理学・化学に加えて、生物・生命関
係の基礎を学ぶ「生物学序論」、実験の進め方を身につける
「自然科学実験」、
コンピュータの利用技術を学ぶ「情報学基
を得たかったのです。
礎」など、将来研究を進める上で重要な科目を学びます。ま
基礎教育科目では「自然科学実験」が好きでした。高校時代
た、専門基礎科目は各学科の必修科目と多彩な選択科目で構
に教科書で学んだ理論を現象として体験できたからです。ほん
のささいなミスでも、結果に反映されてしまうのを実感できた
成され、基礎学力を高めて本格的な高度研究に備えます。
のもよい経験でした。
総合教育科目では「人体の生理」が興味深かったです。医学
部の先生方が、
ご自身の研究内容について講義してくれました。
どれも最先端の研究ばかりで、特に人体や生命についての研
究に大変関心を持ち、
その後の研究室選択のきっかけにもなり
ました。
第4学年から、材料工学に関する研究室に所属し、現在は生
体材料についての卒業論文を書いています。体内に埋入する
学部1・2・3・4年
人間、社会、自然に対する深い洞察力や知力の養成を目的と
インプラントの素材であるチタンにどのような表面加工をすれ
して、諸外国語や、人文・社会学系の約200の総合教育科目を
ば、
より短い期間で骨と一体化するかを検証しています。
設置しています。学部4年間の課程でいつでも選択でき、学生
高校や大学で尊敬する先生方に、
「幅広い見識と突出した専
門分野の両方を持つ人材が今の社会で求められる」
と指導さ
が自身の成長に応じて自立的に選択できます。諸外国語は目
れてきました。慶應義塾大学理工学部は、
まさに僕が理想とす
的別に多彩な科目が設置されており、人文・社会学系の科目
る学びを提供してくれたと思います。
ではその分野の諸問題を科学技術と関連づけて学べるため、
機械工学科4年/小茂鳥研究室
愛知県/名古屋市立菊里高等学校 出身
2
適合型総合教育
視野を広げることができます。
第1学年
第2学年
第3学年
学科専門科目
(必修/選択)
専門基礎科目
基礎教育科目
(必修[一部選択必修]) (必修/選択)
28単位
68単位
総合教育科目
(選択)
外国語科目
(必修)
18単位
16単位
自主選択科目
第4学年
8単位
卒業必要単位数:138単位