学 内 情 報 :深 江 丸 研 修 深江丸研修 海洋システム工学科 4 回生 樋口 大貴 1. 深江丸研修スケジュール <二日目> 6:30 起床 体操 7:15 講義 8:15 食事 9:00 小豆島出発 9:50 機関当直体験 11:00 船橋当直体験 12:00 昼食 13:15 推進性能体験 14:30 大掃除 15:30 入港(入港部署見学) 16:15 下船式 <一日目> 8:30 神戸大学深江キャンパス深江丸前集合 乗船式,船内案内,乗組員挨拶,オリエン テーション 10:00 出港(出港部署見学) 10:30 操練 11:15 機関長による講義 12:15 昼食 13:00 当直説明,推進調査説明 13:30 機関当直体験 14:30 船橋当直体験 15:30 推進性能体験 16:30 小豆島仮泊 17:00 夕食 19:30 懇親会 2. 乗船中に行ったこと・習ったこと パスの周りの海域にある商船の説明を聞いた.普段はあまり 深江丸では多くの事を学んだ.実習の円滑な遂行,船上で 見られないコンテナ船や PCC などを見ることができた.また、 の礼儀,海洋環境への配慮,船の操縦での必要な知識など, なぜ港は埋立地だと都合が良いのかなど普段知りえない知 様々なことを学んだが,一番徹底されていたのは安全につ 識もたくさん教えて頂いた. いてだった.船の上での危険な行為,たとえばトイレに行くに しても運行補助学生の方に伝えることを徹底しなければなら ない.その理由は,何の連絡もなくその場からいないとなると, 海に落ちている可能性もなきにしもあらずと解釈されてしま うということだった. やはり,乗船者というのは運命共同体である以上は身勝手 な行動は決して許されないのだ.時として人的・物的に多大 な迷惑をかけかねないことを肝に銘じておく必要があること を肌で感じた. 一日目,出港してすぐに深江丸乗組員の方から深江キャン 写真:操船中 29 た.推進性能体験では神戸大学宋先生が担当してくれた. 船長からは航海をする上での様々な船のルールを学んだ. 広い海だけれども航路が決められている海域もあることが分 内容はエンジンの圧力など計測して効率を計るといった内 かった.普段何気なくみている灯台やブイに海難事故を起 容であった.授業は黒板で習ったことであったが自分の手 こさないための予防法が多くあることが分かった.また,説 を使って計測をすることで理解が深まった. 明を受けている時には明石海峡大橋を海からくぐり抜けると 他にも,消火器,ライフジャケットなど,もし事故にあったとき いう貴重な体験をした.真下から見る明石海峡大橋はいつも のための救命グッズについて学んだ.これは日常生活でも とはまた違った顔を見せてくれ、とても趣深かった. 使えるようなものがあったため,とてもためになった. 3. 船内での懇親会 夜,深江丸船内では懇親会が行われた.その日初めて会 った神戸大学の運航補助学生の方々や神戸大学の宋先生, 大阪府立大学の先生たち,そして同期の仲間たちとお酒を 交えながら楽しく話すことができた.大学に入ってから多く の懇親会を経験しているが,今回の懇親会は,これまでの 大学生活を振り返り,今後の大学生活を考えるような話が多 かった.府大の先生たちの熱い想いがとても心に響いた.3 回生という今後に影響を与える大事な時に貴重な話ができ 写真:推進性能の調査 て良かった. 4. 乗船後記 今回の乗船では様々な体験ができた.正直,船酔いをし,し んどいときもあったが,それ以上に船に乗る楽しさが光った. また船に必ず乗りたいと思った.完全に船に乗ることに魅了 されたようだ.最後に,今回一緒に乗船頂いた山崎教授,有 馬准教授,二瓶助教をはじめ深江丸の乗組員の皆さまにこ のような貴重な機会を提供していただき,心から感謝したいと 思います. 写真:救命グッズ この実習では他にも機関当直体験,船橋当直体験,推進 写真:乗船した仲間と教員 性能体験という事も行なった.機関当直体験は普段入ること はない機関室に入らせてもらって機関室にある機械の名称 やその役割について学んだ.船橋当直体験では航海に必 要なアイテムや用語を学び実際に舵輪を握って操縦すると いうことも行なった.少しの時間しか操船はしなかったが,路 上で車を運転するよりも海上で船を操縦する難しさが分かっ 写真:乗船した仲間と教員 30
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