講座レポート 平成25年度7月25日・8 月 8 日実施 指定管理者(仙台市教育委員会指定) 公益財団法人 仙台ひと・まち交流財団 三本松市民センターの西側には、 「三本松緑地公園」があり、春夏秋冬をとおし て豊かな自然を地域に感じさせてくれています。その緑地公園を舞台に応募いた だいた24名の子供たちが、 昆虫採集をし、昆虫のプロが 作るのと同じ方法で標本をつ くる講座「三本松寺子屋 昆虫 採集・昆虫標本づくり」を実施しました。 一日目[7/25] はあいにくの小雨模様でしたが、三本松の碑 を皆で確認した後、写真にあるように甲虫の集まりそうな場所の探し方を教わりました。樹液が流れているその場 所に、その時はカブトムシを見ることはできませんでしたが、 「朝早くならここに 集まっているかもしれません。 」との講師の話に、子供たちのまなざしには、カブ トムシやクワガタを採取したいという気持ちが伝わってきました。 会議室に戻ってチョウやチョウの集まる植物についてのスライドを鑑賞した後、 三角紙の作り方を学びました。採取したトンボやチョ ウを虫かごに入れると、暴れて羽が傷ついてしまった 経験がありますよね。左の写真で折っている三角紙に チョウを挟み込むと、傷つけずに保管することができ ると教わりました。長方形の紙をずらして折り返すこ とで、構造上飛び出ないことも理解できていました。 てんし 午後からは、チョウの標本づくりです。チョウの美しい羽を広げた状態で標本とするために「展翅」という 作業を体験し学びました。展翅板の上にきれいに羽を広げて、きれいな羽をそのまま標本にし、ずっと鑑賞で きるように作ります。チョウがいつどこで採集できたかをラベルに記すことで、標本としての価値を保ち、貴 重な記録にもなります。最初はおっかなびっくりの 子供たちも、2 匹目、3 匹目となれて、右の写真のよ うに大胆にアゲハチョウも展翅できるようになりま した。根気のいる作業ですがこの作業を体験すること で、一回り成長しているように見えました。このまま 乾燥させて、次回に標本の仕上げを体験します。 二日目[8/8] には、アリに育てられるシジミチョウの話を聞きました。幼虫の間、アリの好む蜜を体から出 すことでアリの巣の中で餌をもらいながら育てられるのだそうです。後半は、前回展翅作業して乾燥した標本 を、簡易の標本箱(タッパ)にきれいに飾ります。子ども達は皆、チョウをどのように並べて 標本にしようかとじっくりと考えて、立派な標本が出来上がりました。 ・・・参加した子供たちの感想・・・ 「標本づくり楽しかったです。虫を自分で捕まえて標本作りをしたいです」「とても難しか ったけど、なれると上手にできるようになって楽しかったです」「昆虫や植物のことが良く わかってよかった」「チョウの羽がきれいでした」などいただきました。
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