11 月中旬 夜9時頃の空

11 月中旬 夜9時頃の空
日に日に秋も深まり,そろそろ冬の足音が聞こえる時期となりました。
夜空には,秋の星空の目じるし秋の四辺形(ペガススの四辺形)が頭の上近くにのぼってきています。2等星と3等星
でつくるこの四角形の星の並びは,明るい星の少ない秋の夜空で意外に見つけやすいものです。これが見つかったら,四
角形の西側の二つの星を結んで南へのばしてみましょう。そこに秋の星座に輝く唯一の1等星,みなみのうお座のフォー
マルハウトが見つかります。今度は,東側の二つの星を結んで南へとのばしていくと,くじら座の2等星・デネブカイトスを
見つけることができます。これは,くじら座のしっぽに輝く星で,そこから東側へ大きなお化けくじらの姿が描かれています。
東の空に目を向けると冬の星座・オリオン座が姿を見せており,星空の主役たちも秋から冬へと変わろうとしています。
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阿南市科学センター
徳島県阿南市那賀川町上福井南川渕8-1 電話 0884-42-1600
11 月の月と惑星
☆ 月の満ち欠け
月の形
見える日
下弦の月
新月
3日
上弦の月
12日
満月
19日
26日
☆ 惑星
水 星
金 星
火 星
木 星
土 星
「明けの明星」
日の出前,
日の出前,
太陽に近く,
太陽に近く,
日の出前,
東の空に見える
東の空に見える
観察は難しい
観察は難しい
東の空に見える
【しし → おとめ】
【しし】
【さそり】
(-4.3 → -4.2 等)
(1.7 → 1.5 等)
(-1.8 → -2.0 等)
(0.4 → 0.5 等)
上旬
中旬
下旬
天文館夜間天体観望会 今月の見もの天体
★ フォーマルハウト
夏の大三角が西の空へ傾いた頃,南の空でポツンと輝く明るい星あります。その様子から,
「秋の一つ星」や「南の一つ星」と呼ばれているこの星は,秋の星座に輝く唯一の1等星,みな
みのうお座のフォーマルハウトです。明るさは 1.2 等級,白色の恒星で,距離はおよそ 25 光年
と比較的近くに位置しています。
この星には,2008 年,その周りをまわる惑星(太陽系外惑星)が発見されました。直接撮影
フォーマルハウト
される方法で見つかった系外惑星としては初めてのものです。それ以前,フォーマルハウトの周りに巨大なチリの円盤があり,強い赤外
線を出していることが確認されていました。このチリの円盤は,惑星ができた時に取り残されたチリの塊や微惑星からなると考えられて
いたため,この円盤のどこかに惑星があるのではないかと予測されていました。そして,ハッブル宇宙望遠鏡の可視光カメラを用いた観
測結果から,中心星から約 120 天文単位の距離のところに系外惑星(フォーマルハウト b)が存在していることが発見されたのです。さら
に 2012 年には,アルマ望遠鏡の観測によって,チリの詳細な分布が調べられ,チリの円盤がその近くをまわる惑星によって整形され
ていることを明らかにしました。このように,フォーマルハウトは,系外惑星系の誕生と進化について探る上で非常に注目されています。
注目の天文現象
★ 11 月上旬~中旬
おうし座流星群が活動中
おうし座流星群は,毎年 11 月上旬頃を中心に活動する流星群で,火球と呼ばれる明るい流星が見られることがあります。放射点
が北群と南群にわかれていて,今年は,11 月6日頃に南群が,11 月 13 日頃に北群がそれぞれ活動のピークを迎えると予想されて
います。例年であれば,活動期間が長い割に出現する流星の数も少ないということであまり期待されませんが,今年は母天体であるエ
ンケ彗星(2P/Encke)から放出されたダストの計算から,活発な活動が
見られるかもしれないという予想もあって注目されています。
観察する場合は,活動のピークがなだらかなため,11 月上旬から中
旬にかけての期間,特に注意してみましょう。この時期,放射点のあるお
うし座は,暗くなる頃に東の空に姿を見せはじめます。午後9時頃になれ
ば,放射点も高くのぼり条件が良くなってきます。気になる月明かりは,
上旬は夜半に下弦の月前後の月があるものの,新月の 12 日頃になると
月明かりを気にすることなく観察することができます。
もしかしたら夜空に思いもよらない火球が現れるかもしれませんよ。
11 月中旬午後9時頃の東の空(阿南市)