7月号表 - 薩摩川内市教育委員会

学校だより
平成27年7月17日(金)
花と絵のある学校
あいさつのある学校
歌声のある学校
対話のある学校
校 長 軍神 利喜男
ALT(英語指導助手)のジョン先生が、この夏で
4年間の日本での勤務を終えて、アメリカへ帰国しま
す。私は、学校や行政等の勤務で多くのALT(英語
指導助手)と交流をさせていただきましたが、これほ
ど子どもたちを愛し、日本を愛した人はいなかったと
思います。来日した4年前には、まだ殆ど日本語も話
せず、コミュニケーションも難しかっただろうに、優
しい目をして常に子どもたちの側にいました。授業で
は、英語の先生と協力して、生徒一人一人を大切にし
たこまめな対応をしていました。また、市英語弁論大
会等があるときには、英語科の先生と協力して時間外
であるのに来校して積極的に指導してくれました。お
陰様で、最優秀賞や優秀賞など多くの生徒たちが賞賛
を浴びました。ある時には、問題を起こした生徒に対
して、先生が叱咤し、生徒が涙を流している姿を見て
「どうして、そこまでしなければいけないの」と意見
をしてくれたこともありました。アメリカのしつけも
厳しいと聞きますが、日本のやり方と大きく違い、矛
盾を感じたに違いありません。まだまだ、思い出を語
ればたくさんありますが、その中でも一番に上げたい
ことは、剣道を学ぶ姿勢です。日本の文化を学びたい
と剣道を始めたのですが、たいていの外国人は、興味
本位で始めて、すぐに飽きてしまいます。しかし、ジ
ョン先生は本気で取り組み、剣道の基礎・基本を習熟
していきました。剣道では、有効打突(一本)になる
ためには「気・剣・体の一致」
、特に「気」気合いが
大切ですが、練習では他の部員よりも大きな声で気迫
を持って打突していました。初段を受験することにな
り、実技の方は大丈夫であろうと思っていましたが、
学科があるので、問題を読めても解答を書かなければ
なりません。特例で県剣道連盟に免除をお願いしよう
と思いましたが、私たちの心配をよそに、自分で猛勉
強してしっかりと解答も日本語で書いて合格しまし
た。中学生でも問題を読み取るのにも苦労するのに、
ジョン先生の努力に敬意を表したところでした。 現
在は、見事に二段まで取得し、自前の剣道防具がよく
似合い、剣道にも「格」が出てきた気がします。剣道
の理念は「剣道は、剣の理法の修練による人間形成の
道である」です。まさに、剣道を学ぶ目的を明確にし
て、心身を鍛え、技術を磨き、礼儀作法を身に付け、
剣道の特性を日常生活の場で活用してるジョン先生に
頭が下がる思いです。また、ジョン先生のひた向きな
姿勢に、日本古来の伝統的な剣道の武士道精神を見た
気がします。アメリカに帰国後は、医者を目指すとい
うこでしたので、きっと目
的を達成し、患者の気持ち
をよく理解した立派な医者
になると確信します。最後
に、これまで本校生徒及び
職員に頂いた愛情に心から
感謝するとともに、もうす
ぐ、2人目のお子様が誕生
しますので、家族4人の御
健康と御多幸をお祈りした
いと思います。ジョン先生、
ありがとうございました。
薩摩川内市立川内北中学校
学 校だより 第224号
生 徒 数
744名
TEL 23-4164
にこにこ電話 25-2525 行事案内
6月30日(木)
、NTTドコモ九州支所の田上さんを講師
に招き、情報モラル教育を実施しました。今回は、SNS
等の間違った使い方から事件に発展した実例をもとに学習
をしました。文字では感情(気持ち)は伝わりにくく、
誤解を招くこともあります。また、冗談のつもりが大
きな問題を引き起こしかねません。インターネットに
は、次の6つの特徴があります。怖いですよね。その
危険性を十分理解しておきましょう。
7月3日(金)、本校の卒業生でもあるシンガーソ
ングライターの永山淳一(本名;永山淳)さんを講師
に薩摩川内元気塾を実施しました。「夢への一歩」と
いうテーマで、「小さい頃から抱いていた夢を追い続
けてきたこと」「社会に出て分かったことは、学校で
勉強することはすべて意味があるということ」「今、
与えられていることを全力で取り組むことは決して無
駄にはならないこと」を歌を交えながら話してくださ
いました。歌は、一緒に来校した難波益美さん(ピア
ノ)、斉藤チホさん(バイオリン)の演奏に合わせて
3曲熱唱してくださいました。最後には、「今の自分
があるのは川内北中学校のお陰です。自分の夢に自信
を持って精一杯頑張ってください。」と感謝の気持ち
と後輩へのエールを送ってくださいました。生徒は、
生の迫力ある歌声に感動し、先輩を目標に頑張ってい
く決意を抱いていました。