韓国化粧品産業の現状と課題

韓国化粧品産業の現状と課題
-2000年代以降の輸出・輸入の時系列変化からの一考察-
福岡女学院大学
国際キャリア学部
国際キャリア学科
パク ヒソン
朴 熙成
本日の発表
• 研究の目的
• 韓国化粧品産業の現状
–
–
–
–
–
–
化粧品市場概況
流通チャンネル
化粧品産業の輸出・輸入
化粧品原料の輸出・輸入
海外直接投資
R&D
• 本研究における発見
• 今後の課題
韓国化粧品市場の概況
化粧品産業規模(左)
化粧品産業成長率(右)
専門店、直販店成長率下落
:景気不況、消費鈍化
金融危機、消費二極化で
百貨店チャンネル成長主導
民間消費回復、訪問販売市場
成長率回復、ブランドショップ拡大
出所:韓国銀行、NH農業証券
出所:韓国銀行、 農業証券
GDP成長率(右)
成長率(右)
民間消費成長率(右)
百貨店とブランド
ショップチャンネル
成長主導
韓国化粧品生産および製造企業の推移
生産額(億ウォン)
製造企業数
2012
生産実績
報告企業が製造販売
企業 厭
数
字が急増した
生産実績報告企業数
輸入製造企業な
ど含む
韓国化粧品産業の現況
• 成長
– 女性の社会進出⇒購買力増加
– 男性の化粧に対する認識の変化
– 機能性化粧品(美白、アンチエイジングなど)
– 市場の二極化
• 高価:百貨店、免税店、訪問販売
• 中低価:ドラックストア、オンラインショッピング、ブランド
ショップ
韓国内女性の経済活動拡大
(千人)
匝匩 経済活動人口
全体経済活動人口対比(右)
出所:韓国統計庁
韓国内男性化粧品市場の急増
韓国男性用化粧品市場規模
増匬厾(右)
出所:Euro monitor
ブランド
Luxury
Premium
One brand
shop
価格帯
高価
売り方
カウンセリング
訪問販売
百貨店
免税店
専門店
量販店(GMS)
量販店(
ドラッグストア
オンラインショップ
中価
低価
販売チャンネル
セルフ
ブランドショップ
韓国内流通チャンネルの変化
出所:保健産業動向
訪問販売
活性化
訪問販売
台頭
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
その他
専門店
出現
専門店/直
販活性化
直販
導入
グローバル
ブランド企
業進出
チャンネル多様化/
フランチャイズ化
GMS
出現
新訪問
販売導
入
ミシャ
ブランド
ショップ
オープン
ロード
ショップ
ロード
ショップ
ロード
ショップ
ロード
ショップ
ロード
ショップ
ロード
ショップ
百貨店
GMS
直販
GMS
百貨店
GMS
百貨店
インターネット
ホームショッピング
百貨店
直販
訪問販売
訪問販売
訪問販売
訪問販売
ロード
ショップ
GMS
M&A
ロード
ショップ
ロード
ショップ
GMS
(27.4%)
(9.8%)
GMS
インターネット
ホームショッピング インターネット
インターネット (2.5%)
ホームショッピング
ホームショッピング
(4.5%)
百貨店
直販
フラン
チャイズ
化
直販
直販
百貨店
百貨店
直販
直販
訪問販売
訪問販売
(26.0%)
(3.4%)
直販
訪問販売
訪問販売
百貨店
訪問販売
訪問販売
1962年 1980年 1989年 1992年 1993年 1997年 2002年 2008年 2012年 2013年
(26.4%)
韓国を訪れる外国人数の推移
出所:韓国観光公社
韓国訪問中国人観光客推移
(万人)
中国人観光客
出所:韓国観光公社
中国人観光客の支出傾向
1人平均支出
ショッピングの中化粧品/
全体
客
匍の比厾(右)
中国人観光客
出所: 韓国文化体育観光府
(1000 US$)
化粧品産業輸出入現況
1,400,000
1,200,000
1,000,000
800,000
600,000
400,000
200,000
0
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
-200,000
-400,000
-600,000
輸出
輸入
貿易収支
出所:韓国医薬品輸出入協会、Facts
& Survey Report, 各年度
出所:韓国医薬品輸出入協会、
化粧品主要国輸出現況
(1000 US$)
350,000
300,000
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
中国
香港
日本
アメリカ
台湾
タイ
シンガポール
ベトナム
マレーシア
ロシア
2013
出所:医薬品輸出入協会(2007)
) , 関税庁輸出入統計(2010)
), 韓国保健産業振興院(2013)
)
出所:医薬品輸出入協会(
関税庁輸出入統計(
韓国保健産業振興院(
化粧品主要国輸入現況
(1000 US$)
300000
250000
200000
150000
100000
50000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
アメリカ
フランス
日本
イタリア
イギリス
タイ
カナダ
ドイツ
アイルランド
中国
出所:医薬品輸出入協会(2007)
) , 関税庁輸出入統計(2010)
), 韓国保健産業振興院(2013)
)
出所:医薬品輸出入協会(
関税庁輸出入統計(
韓国保健産業振興院(
化粧品国内自給率
(%)
87
86.5
86.5
86.2
86.1
86
85.5
85
85.1
84.6
84.4
84.5
84.4
83.8
84
83.4
83.5
83
82.5
82
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
出所:大韓化粧品協会,
出所:大韓化粧品協会 化粧品生産実績資料,各年度
化粧品生産実績資料 各年度
韓国医薬品輸出入協会,
韓国医薬品輸出入協会 Facts & Survey Report, 各年度
化粧品産業原料輸入現況
(1000 US$,%)
25
200000
22.6
180000
20
20
160000
15
14.7
140000
12.5
10
120000
11.6
10
8.6
100000
5
80000
-0.8 0
60000
-5
40000
-9.8
20000
-10
-15
0
2004
2005
2006
2007
2008
輸入額
2009
2010
2011
2012
2013
前年対比増加率
出所:韓国医薬品輸出入協会,
出所:韓国医薬品輸出入協会 Facts & Survey Report, 各年度
韓国保健産業振興院(2013)
)
韓国保健産業振興院(
化粧品原料主要国輸入現況
(1000 US$)
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
日本
アメリカ
ドイツ
中国
フランス
マレーシア
イタリア
インド
スペイン
台湾
イギリス
インドネシア
出所:化粧品産業分析報告書(2012)
出所:化粧品産業分析報告書(
), 韓国保健産業振興院(2013)
韓国保健産業振興院(
)
韓国医薬品輸出入協会,
韓国医薬品輸出入協会 Facts & Survey Report, 各年度
化粧品輸入社数
(業体数)
1150
1127
1106
1100
1050
1021
1028
1038
2007
2008
2009
1000
950
941
900
850
800
2006
2010
2011
出所:関税庁輸出入統計(2010)
), 大韓化粧品協会(2011)
)
出所:関税庁輸出入統計(
大韓化粧品協会(
化粧品海外直接投資現況(申告額)
(1000 US$,%)
180,000
1200
160,000
981.9 1000
140,000
800
120,000
100,000
600
80,000
400
60,000
200
40,000
93.1
34.6
20,000
0
-51.8
-58.7
0
-200
2008
2009
金額
2010
2011
2012
前年対比増加率
出所:韓国保健産業振興院,
出所:韓国保健産業振興院 各年度
化粧品海外直接投資現況(送金額)
(1000 US$,%)
180,000
1400
160,000
1171.9
140,000
1200
1000
120,000
800
100,000
600
80,000
400
60,000
200
40,000
20,000
99
21.8
0
-49.5
-61.2
0
-200
2008
2009
2010
金額
2011
2012
前年対比増加率
出所:韓国保健産業振興院,
出所:韓国保健産業振興院 各年度
化粧品業種別海外投資現況(申告額)
(1000 US$)
180,000
160,000
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
2008
2009
製造業
2010
2011
2012
卸売・小売業
出所:韓国保健産業振興院,
出所:韓国保健産業振興院 各年度
化粧品地域別海外投資現況(申告額)
(1000 US$)
180,000
160,000
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
2008
アジア
2009
北米
2010
中南米
その他
2011
2012
ヨ-ロッパ
出所:韓国保健産業振興院,
出所:韓国保健産業振興院 各年度
化粧品投資目的別海外直接投資現況(申告額)
(1000 US$)
180,000
160,000
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
2008
2009
2010
2011
2012
現地市場進出
輸出促進
資源開発
低賃金活用
第3国進出
保護貿易回避
先進技術導入
合計
出所:韓国保健産業振興院,各年度
出所:韓国保健産業振興院 各年度
化粧品製造業の売上高対比研究開発費
(%)
)
4.5
4
3.96
3.72
3.5
3
2.75
2.84
2.69
2.5
2
1.5
1
0.5
0
2008
2009
2010
2011
2012
出所:韓国保健産業振興院、2013年度保健産業研究開発実態調査・分析、
年度保健産業研究開発実態調査・分析、2013
出所:韓国保健産業振興院、
年度保健産業研究開発実態調査・分析、
考察
• 化粧品市場の成長:女性の社会進出、消費者の価値消費など
• 貿易収支の改善
• 海外進出
• 新しい流通チャネル(ブランドショップ,オンラインショップ,大型小売業
PB)の台頭→高品質,安価な製品という消費者ニーズ
― 新しいトレンドを早く取り入れ,製品化できるか
• 機能性が高い高級ブランド品の展開
• 今後さらに韓国化粧品産業が発展していくために
– 技術イノベーション:安全で品質が高い製品の提供など
– 研究開発:新しい素材の開発
– 海外直接投資先を多様化:リスクの分散
– 海外進出先市場適合:現地文化・生活習慣に合う製品の生産ができ
る企業体制の構築
今後の課題
• 韓国化粧品産業の競争優位性について研究
を深化していく→充分に分析できてない
• 分析を深めていくため、インタビューなどで検
証する