平成 27年度 北九州市港湾空港局予算概要 北九州市港湾空港局は、 「北九州港」と「北九州空港」という二つの「みなと」 を最大限に活用し、「元気発進!北九州」プランを着実に実行していきます。 平成 27年度は、以下の3つの柱を基にして、各事業に取り組みます。 新 ・・・平成27年度新規事業です。 1 北九州港 ∼競争力のある港づくりの推進 港湾間競争を優位に進めるためには、充実した物流サービスを提供するなど 北九州港の利便性を維持・向上させる必要があります。 港湾インフラの効果的かつ効率的な維持管理を行い、これまで取り組んでき た「集貨」と産業集積(自動車物流や風力発電関連産業の拠点化等)による「創 貨」を促進します。 ①海岸(高潮)事業 65,000 千円 災害に強い都市づくりの一環として、高潮等の災害から市民の生命や財産を 守るために、臨海部において護岸整備を行います。 ② 新 津波対策検討調査 5,000 千円 福岡県による津波浸水想定を受けて、浸水被害が想定される地区について、 津波対策の検討を行います。 ③国直轄事業負担金(耐震岸壁整備) 40,000千円 大規模震災時に物流等の海上輸送機能を確保するため、耐震強化岸壁の整備 に向けた調査等を行います。 ④北九州港港湾計画・港湾 BCP 策定事業 2,669 千円 大規模災害に備えた北九州港の事業継続計画(港湾 BCP)の更新と、対象 範囲を関門航路や下関港を含む関門地域に拡げた港湾 BCP の検討などを行い ます。 ⑤港湾施設保安対策事業 202,800 千円 改正海上安全条約(SOLAS 条約)に基づき、船舶を利用した国際テロの発 生を防止するため、外国貿易に利用される港湾施設の保安対策を実施します。 1 ⑥ 新 砂津緑地整備事業 100,400千円 「北九州スタジアム」周辺において、海を眺望できる親水空間を創出し、に ぎわいのある海辺を提供します。 ⑦港湾施設整備事業(緑地整備) 55,000千円 水際線において、海辺の眺望や親水空間を備えた緑地を整備することにより、 市民に安らぎや憩いの空間を提供します。 ⑧響灘洋上風力発電拠点化推進事業 10,000 千円 風力発電産業の拠点形成を目指し、今後導入が見込まれる洋上風力発電をタ ーゲットに、官民一体となった推進組織の設立等について検討します。 ⑨ 新 響灘エネルギー産業拠点化推進事業 1,400 千円 響灘地区におけるエネルギー産業拠点の形成に向けて、地元の各種団体や企 業が中心となって活動できるように「(仮称)響灘エネルギー産業拠点化推進 期成会」を設立します。 ⑩企業誘致活動事業 9,045 千円 臨海部産業用地において、環境、エネルギー産業や自動車関連産業、物流関 連産業の集積を目指し、企業誘致を進めます。 ⑪クルーズ客船の誘致 7,714 千円 国内外のコンベンションへの出展やキーパーソンの招へい、代理店や船社へ の情報提供による、クルーズ客船寄港の促進及び客船寄港時におけるおもてな しイベント等を展開します。 ⑫北九州港市民 PR 事業 14,626 千円 広く市民に港や海に親しんでもらい、北九州港の賑わいを創出するため、船 舶の一般公開などを開催するほか、北九州港内で開催される花火大会を支援し ます。 ⑬響灘及び新門司埋立地整備等事業 212,420 千円 企業立地にあわせ、響灘東及び響灘西、並びに新門司地区のインフラ整備を 行います。 ⑭港湾施設整備事業(岸壁、物揚場、道路、橋梁等整備) 229,119千円 老朽化した港湾施設について、適切な改良を加え、機能の維持・強化を行う ことにより、施設利用者の安全性確保及び利便性向上を図ります。 2 ⑮公共上屋長期維持保全事業 118,200 千円 公共上屋について、現況調査をもとに維持補修を計画的・効率的に行うこと で、施設の長寿命化を図ります。 ⑯奥洞海航路浚渫事業 48,000 千円 奥洞海地区において、航路の航行環境の改善や船舶の大型化に対応するため、 航路の浚渫を行い、国際競争力強化を図ります。 ⑰北九州港集貨航路誘致事業 68,179 千円 国内外の船会社、荷主企業等に対する企業訪問やプロモーション活動等に取 組み、北九州港の利用促進を図ります。 ⑱太刀浦埠頭用地整備事業 200,000 千円 太 刀 浦 コンテ ナター ミナル 内の舗 装の損 傷が著し い箇 所につ いて補修 を 行 うことで、荷役作業の安全性確保と効率化を図ります。 ⑲ 新 国際RORO航路誘致事業 13,200 千円 自 動 車 部品輸 入など のシー ムレス 物流や 完成自動 車輸 出のた めに必要 な 国 際RORO航路を誘致し、モータープールの開設・拡大など臨海部における自 動車関連産業の物流拠点の形成を図ります。 ⑳響灘東地区処分場整備事業 59,500 千円 北九州港内の航路・泊地の整備及び維持から発生する浚渫土砂、市民生活や 市 内 企 業 の産業 活動 から発生 する廃 棄物 を最終的 に処分 する 海面処分 場を 整 備します。 3 2 北九州空港 ∼ 北九州空港将来ビジョンの推進 北九州空港の 24 時間空港のポテンシャルと、後背圏のものづくりの集積を 活かし、物流・交流・産業に関する3つの将来像を実現することにより、空港 及び周辺地域が相互に発展する好循環を目指します。 ①北九州空港航空貨物拠点化事業 179,324 千円 航空貨物拠点化に向けて、滑走路延伸を見据えた実績づくりのため、福岡県、 苅田町と共同で航空貨物の定期便の維持や誘致、集貨促進を行います。 ②北九州空港貨物拠点化基盤施設整備負担金 94,094 千円 国際貨物定期便の運航機材の大型化等に対応するため、エプロン(駐機場) 整備、照明工事に関する地元負担を行います。 ③北九州空港新規路線就航促進事業 46,400 千円 北九州空港への新規路線就航及び定着を図るため路線誘致・集客活動に取り 組みます。 ④ 新 北九州空港ポテンシャル活用・機能強化事業 17,500 千円 北九州空港の 24 時間利用を推進するため、新たに深夜・早朝時間帯に運航 する航空会社への助成と、ターミナル地域全体の拡張計画案について検討調査 を行います。 ⑤北九州空港アクセス推進事業 218,500 千円 北九州空港へのアクセスの利便性向上のため、エアポートバスの主幹線であ る小倉線の一部時間帯での定時運行の導入や始発・最終航空便に対応したバス 運行を開始します。 4 3 港湾整備特別会計 ∼ 抜本的改革の推進 港湾整備特別会計の埋立事業は、港湾施設と一体となった臨海型工業用地、 流通業務用地を埋立造成し、供給することにより都市基盤を整備することを目 的としています。 埋立事業は、臨海部への企業立地により、雇用の創出や税収増をもたらし、 本市経済の発展に大きく貢献してきました。 しかし、バブル経済崩壊以降、地価下落や、長引く経済不況による土地売却 の不振により、全ての分譲地が売却できたとしても、市債の全てを償還するこ とができない状況にあります。 近い将来、一般会計からの繰入などが想定されることから、一般会計の負担 の平準化や軽減が図れる第三セクター等改革推進債(三セク債)を活用した抜 本的改革に取り組むこととしました。これにより平成 27 年度末で埋立事業は 清算し、平成 28 年度からは一般会計で引き続き、残りの埋立地分譲に努めて いきます。 5 【予算の総額と前年度比較】 平成27年度北九州市港湾空港局の予算は、一般会計、港湾整備特別会計、空 港関連用地整備特別会計、臨海部産業用地貸付特別会計、市民太陽光発電所特別 会 計 及 び 埋立 地 造 成 特別 会 計 の 6 会 計 で 構成 さ れ てい ま す 。 各会 計 の 予算 規 模 (港湾空港局関係)は次のとおりです。 (単 位 :百 万 円,%) 項目 一般会計 港 湾 整 備 特 別会 計 空 港 関 連 用 地整 備 特 別 会 計 臨 海 部 産 業 用地 貸 付 特 別 会 計 市 民 太 陽 光 発電 所 特 別 会 計 埋 立 地 造 成 特別 会 計 計 平成27年度 平成26年度 当初予算額 当初予算額 (A) (B) 増減額 増減率 (C)=(A)-(B) (C)/(B)×100 47,108 5,693 41,415 727.5 5,619 12,288 ▲6,669 ▲54.3 4 2 2 114.3 430 482 ▲52 ▲10.8 73 64 9 13.7 44,739 0 44,739 皆増 97,972 18,529 79,443 428.8 1,385,351 1,235,864 149,487 12.1 (参考) 市全体 ※埋立地造 成特 別 会計は 埋 立事業 を港湾整備特別会計から分離し、設置する会計で す。 同事業の清算に伴い、平成27年度末をもって廃止となります。 6
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