災害の予備知識2

大雨の場合に気象台が発表する防災気象情報
防災気象情報は都道府県の防災部局等を通じて市町村へ、また、報道機関等の協力を得てみなさんのもと
へ届けられています。これは大雨が予想された場合の各種防災気象情報の内容とタイミングの一例です。必
ずこのような順序で発表されるとは限りませんが、どんなときにどんな情報が発表されるのかをイメージす
るのに活用して、防災意識を高めましょう。
半日∼数時間前
大雨が始まる
強さが増す
約1 日程度前
大雨の可能性
が高くなる
大雨に関する
気象情報
大雨
注意報
警報・注意報に
先立ち発表
警報になる可能
性がある場合は
その旨予告
数時間∼
1、2 時間前
大雨に関する
気象情報
雨の状況や
予想を適宜発表
記録的な
大雨出現
大雨が一層
激しくなる
大雨警報
大雨の期間、
予想雨量、
警戒を要する
事項など示す
被害の拡大が
懸念される
大雨に関する
気象情報
記録的短時間
大雨情報
刻一刻と変化
する大雨の
状況を発表
数年に一度の猛烈
な雨が観測された
場合に発表
土砂災害
警戒情報
土砂災害の危険度
が更に高まった
場合に発表
■気象台による神埼市の大雨・洪水警報・注意報の発表基準
大 雨
警 報
注意報
土壌雨量指数とは
洪水
1時間雨量平坦地70mm以上
1時間雨量平坦地40mm以上
1時間雨量平坦地以外80mm以上
1時間雨量平坦地以外50mm以上
土壌雨量指数137以上
土壌雨量指数108以上
1時間雨量平坦地70mm以上
1時間雨量平坦地40mm以上
1時間雨量平坦地以外80mm以上
1時間雨量平坦地以外50mm以上
約17m/秒を超えて風が吹く熱帯低気圧のことです。
一般に台風の勢力は
「大きさ
(風速15m /秒以上の半径)」と「強
■風と被害
平均風速(m/秒)
人への影響・屋外の様子
10以上∼15未満 風に向かって歩きにくくなる。樹木全体が
[やや強い風]
さ
(最大風速)
」
で表されています。
大きさ
台風の大きさと強さ
台風とは大雨、大風の両方あるいはどちらかを伴った最大風速が
降った雨が土壌にしみ込み、土壌中の水分量と
してどの程度蓄えられているかを見積もり、土
砂災害の危険性を示したのが土壌指数です。土
壌雨量指数が高いほど土砂災害の危険性が高く
なります。
揺れる。
電線が鳴る。
15以上∼20未満 風に向かって歩けない。転倒する人も出る。
「大型台風」または「大きい台風」
風速15m/秒以上の半径が500km以上∼800km未満の台風
「超大型台風」または「非常に大きい台風」
[強い風]
小枝が折れる。
20以上∼25未満 しっかりと身体を確保しないと転倒する。
[非常に強い風] 鋼製シャッターが壊れ始める。
風速15m/秒以上の半径が800km以上の台風
「強い台風」
強さ
立ってはいられない。屋外での行動は危
最大風速33m/秒以上∼44m/秒未満
25以上∼30未満 険。ブロック塀が壊れ、樹木が根こそぎ倒
[非常に強い風]
「非常に強い台風」
最大風速44m/秒以上∼54m/秒未満
「猛烈な台風」
30以上
[猛烈な風]
最大風速54m/秒以上
れ始める。
屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始
まる。
土石流は流れるスピードが速いため、土砂の流れる方向に対して、直角に逃
げる等、逃げ方に注意しましょう。
土砂災害の種類
急傾斜地崩壊(がけ崩れ)
がけ崩れは、地中にしみ込んだ水分
で斜面が突然崩れ落ちます。瞬時に崩
れ落ちるため、避難が遅れがちになり
ます。また、地震が原因で起こることも
あります。
土石流
土石流は、谷筋で起きます。大量の
土・石・砂等が集中豪雨など大量の水
と混じり合って流れてくるので、速
度が速く大きな破壊力を持っていま
す。
地すべり
地すべりは、粘土などの滑りやすい
地盤が一度に広い範囲で動き出しま
す。速度はゆるやかですが、発生すると
広い範囲で道路や建物に被害をもたら
します。
土砂災害の前触れには下記のような現象があります
●斜面にひび割れ・膨らみ等の変形がある
●木立が不ぞろいになる
●井戸の水が濁る
●斜面から水が湧き出ている
●斜面から石ころが落ちる
●山鳴りがする
●変な土のにおいがする
●沢の水が濁ったり、水量が急に減る