3つの情報

避難するときの注意点
集中豪雨は、短時間のうちに狭い地域に集中して降る豪雨のことで、梅雨の終わりごろによく
起こります。狭い地域に限られ突発的に降るため、その予測は現状困難です。そのため、気象情
報や起きている現象から危険レベルを判断し、行動することが重要になってきます。
災害が発生し、家屋内にとどまることが危険な状態になった場合は、落ち着いてすばやく避
難する必要があります。その際には、子どもや高齢者などの要配慮者の保護を念頭に置き、近
所の一人暮らし高齢者世帯などにも声をかけるなど近隣で協力することが大切です。
集中豪雨の危険を知っておきましょう
避難に対する基本的な考え方
●短時間で危険な水位
●注意報や警報が出ない
雨でも災害が発生する
大雨や洪水の警報・注意報の発表
基準に達しないわずかな雨でも災
害が発生するおそれがあります。
十分で危険な状態となります。
大雨や洪水の警報・注意報の発表
基準に達しないわずかな雨でも災
害が発生するおそれがあります。
十分で危険な状態となります。
雨水排水能力(1 時間当たり
50mm)を大きく超える時間
雨量が続くと、排水能力を上
回り危険な状態となります。
このような前兆を
確認したら避難
危険な状況のなかでの避難はできるだけ避け、安全の確保を第一に考え
ます。危険が切迫している場合は、
❶水平避難
指定避難所への移動(❶水平避難)
だけでなく、命を守る最低限の行
動(❷垂直避難)が必要な場合も
あります。
●土砂災害の危険がある地域に住ん
でいる
●堤防の決壊で家屋消失・浸水の危
険がある地域に住んでいる
●子どもや高齢者など家族に要配慮
者がいる
とにかく早期の避難を心がけてください
● 空が真っ黒になったり、雷鳴や稲妻を確認したら建物内へ避難
● 大粒の雨やひょうが降り出したら建物内へ避難
● 雨の日に周囲より低い位置にいる場合は、高い場所へ移動
避難に関する
3つの情報
❶
要配慮者
避難準備 避難 情報
する情報を発令されます。3種類の情報は状況の深刻度に応じて出さ
れ、住民の皆さまは各情報に応じた避難行動が求められます。
❷
避難勧告
●人的被害の発生する危険性が非常に
高まった状況、あるいはすでに人的
被害が発生した状況です。
●人的被害の発生する危険性が高まっ
た状況です。
●避難するのに時間がかかる高齢者な
どの要配慮者やその支援者は避難を
始めます。
●通常の避難行動ができる人は、家族
との連絡、非常持出品の用意など避
難の準備を始めます。
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❸
避難指示
●人的被害の発生する危険性が明らか
に高まった状況です。
●すべての住民は指定避難所に避難を
始めます。
●避難中の住民は直ちに避難を完了し
てください。
●まだ避難していない住民は直ちに避
難します。万一避難する余裕がなけ
れば、命を守る最低限の行動を取り
ます。
屋外への移動は危険です。浸水による建物倒壊の危険がないと判
❷垂直避難 断される場合には、自宅や近隣建物の2階以上へ緊急的に一時避
難し、救助を待つことも検討してください
気象情報
大雨に関する
気象情報
大雨注意報
災害の危険が迫って居住者の避難が必要になった場合に、避難に関
●夜間や急激な降雨で避難路上の危険箇所がわかりにくい
●ひざ上まで浸水している(50 センチ以上)
●浸水は 20 センチ程度だが、水の流れる速度が速い
●浸水は 10 センチ程度だが、用水路などの位置が不明で転落のおそれがある
大雨などに関する情報と市民の行動
● 冷たい風が吹き出したら注意
● 川の水かさが増したり、濁ってきたら即避難
例えば
●離れた場所の雨でも影響する
災 害 が 迫 っ た と き、
置かれた状況は一人ひ
とり違います。それぞ
れが自ら判断し、適切
な行動を取らなければ
なりません。
例えば
●排水能力を
超える大雨
● 命を守る最低限の行動を
❷垂直避難
河川、渓流、下水管、用水路などは、
激しい雨が降ることやまわりから
雨が流れ込むことで、数分から数
十分で危険な状態となります。
● 避難は自ら判断を
大雨に関する
気象情報
大雨警報
警報や注意報に先立って発表
警報になる可能性がある場合は、その旨を予告
約 1 日程度前
●洪水ハザードマップを確認する
●気象情報に気をつける
●テレビ・ラジオなどから最新の気象情報
を入手する
半日〜数時間前
大雨が始まる、
強さが増す
雨の状況や予想を適宜発表
大雨の期間、予想雨量、警戒を要する事項な
どを発表
刻一刻と変化する大雨の状況を発表
記録的短時間
大雨情報
数年に一度の記録的な雨が観測されたりレー
ダーなどで解析された場合に発表
土砂災害
警戒情報
土砂災害の危険度が高まった場合に発表。市
の避難勧告の発令、住民の自主避難の目安と
なる情報
大雨特別警報
数十年に一度の大雨となるおそれが大きいと
きに発表
水位
市民の行動
大雨の可能性が
高くなる
大雨に関する
気象情報
洪水情報を
発表する
基準となる
大雨の状況
数時間〜 1、2 時間前
大雨が一層激しくなる
●避難の準備をする
●日頃と異なったことがあれば、市役所な
どへ通報
●危険な場所には近づかない
記録的な大雨発生
被害の拡大が心配される
甚大な災害の危険が迫る
氾濫危険水位
重大な災害が起こるおそれのある水位
堤防
●窓や雨戸など、家の外の確認
●指定避難所の確認
●非常持出品の点検
避難判断水位
避難時の参考になる水位
氾濫注意水位
氾濫に関する情報に注意する水位
河川敷
普段の水位
●直ちに命を守る行動をとる(避難所へ避難
するか、外出することが危険な場合は建物
の 2 階以上で安全な場所にとどまる)
川の洪水情報などについて
くわしくは…
「愛知県 川の防災情報」
(http://www.kasen-owari.jp/)
を参考にしてください。
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「 風 水 害 対 策 」 編
集中豪雨から身を守りましょう
「 風 水 害 対 策 」 編
洪水ハザードマップ
平成22年 3 月土木課作成の知立市洪水ハザードマップより
(内容は見直される場合があります。)
この地図は、平成 14 年 7 月に愛知県が公表した境川、
および猿渡川などの川が、100
年に一度降ると予想される大雨によって、堤防が崩れたり、川の水があふれたり、下水道や排水
路があふれた場合に、浸水が起こると予想される地域や浸水の深さを示したものです。
凡 例
指定避難所一覧
浸水深凡例(m)
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1
●
2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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13
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15
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16
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18
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19
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20
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21
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22
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23
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25
●
26
●
名称
知立中学校
竜北中学校
知立南中学校
知立小学校
来迎寺小学校
知立東小学校
猿渡小学校
知立西小学校
八ツ田小学校
知立南小学校
知立高校
知立東高校
妻保育園
上重原西保育園
高根保育園
知立南保育園
福祉体育館
知立市図書館
知立文化広場
西丘文化センター
猿渡公民館
昭和児童センター
八橋市営住宅集会所
上重原町公民館
妻町公民館
西中町第一公民館
標高
14.9
15.2
14.2
8.2
17.6
13.4
13.5
11.8
9.5
13.8
13.3
14.6
13.5
10.6
17.5
11.4
10.9
13.1
13.8
12.5
13.4
13.3
17.5
8.2
10.1
6.2
29