MERS に対する大韓航空の取り組み 大韓航空では今回の MERS 発症に対し、以下の様に取り組んでおります。 特別対策組織 大韓航空は、検疫当局、空港公社と協力して対策組織を作り、有事に対し迅速な意思決定ができる ようにしています。 機内消毒 当社の航空機は MERS に関係なく定期的に消毒を行っており、中東出発便は全便到着の際に消毒を 行っています。また感染の疑いのある患者が発生した場合、該当航空機は隔離し、定められた手順 に従って徹底消毒を行います。消毒に使用している薬品はヒューマンコロナ菌の殺菌に効果がある MD-125 という殺菌剤です。 防護装具準備 全便にマスク、消毒剤を搭載しています。防護装具(マスク、消毒剤、体温計など)を関連空港に備え、 感染の疑いのある患者は検疫当局に迅速に報告することができるようにしています。 機内案内 機内アナウンスを実施し、感染の疑いのある患者が発生した場合は、到着空港の検疫当局に直ちに 申請するよう案内しています。中東便など一部路線では健康状態質問書をお客様に配布していま す。 機内で患者が発生した場合 乗務員の対応マニュアルを準備しています。感染の疑いがある患者が発見した場合、他のお客様と はできる限り遠く離れた座席に移動します。専用の化粧室を使用し、患者とその周辺の座席のお客 様にはマスクを着用して頂きます。航空機到着前に検疫所に報告致します。 ◆その他 MERS に対する当社の取り組み詳細は、大韓航空ホームページをご覧ください。 >> Koreanair.com 機内換気システム 常に加熱滅菌された空気が機内に流れています 大韓航空の全旅客機は最新の空気循環システムにより、異質物は完全に濾過され、ウイルスが拡散 しない機内環境を提供しています。 機内に流入する外部の空気は、エンジン圧縮機を通過し圧縮されます。その際、空気の温度は約 200℃まで達し完全な滅菌状態となります。圧縮空気はオゾン浄化装置を経てエアコンパックに移さ れ冷却過程を経た後、混合配管(Mixing Manifold)へ流れるようになっています。 この空気は HEPA フィルター(HEPA:High Efficiency Particulate Air)で濾過された、機内の空気と 50 対 50 の割合で混合され、機内上方にある吸入口に流入し、機内下方部にある排出口で排出されます。 この過程を繰り返すことにより、常に機内は清潔な空気で保たれています。HEPA フィルターは空気中 ウイルスの 99.9%以上を濾過する新技術が駆使されています。 ウイルスが拡散しないシステム 機内の空気は常に新しい空気を供給しています。運航中、新しい空気がエンジンを通して流入し、内 部の空気は航空機の外部に排出されることにより、機内は2~3分ごとに換気されています。客室内 の空気は前席と後席の間に流れることなく上から下に流れています。つまり空気の流れは乗客の頭 上から足下へ流れる様になっており、ウイルスなどが前後に広がることを防いでいます。
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