呼吸器内科 感想文 里見 健太朗 6 月 16,17 日に和歌山病院に実習に行った。和歌山病院では結核を中心に学習した。治 療法、画像所見、症状など改めて理解することができた。講義などの座学もためになった が、実際に検査の器具や治療器具に触れ合えたことも良い経験になったと感じている。普 段、教科書などで見てはいたものの実際はどのようなものでどのような使い方をするかな ど分からないことも多かったので体験が新鮮だった。中でも酸素マスクとパルスオキシメ ータ―がとても印象に残っている。パルスオキシメータ―を付けて SpO2 を息を止めて下 げてみようという体験で息を長時間止めすぎていまい、SpO2 が 60%台にまで下がってし まい、酸素マスクを急いで装着することになったのは面白い体験だった。 最も印象的だったものは南方医院長の講義である。レントゲン画像の読解やブロンコ体 操などのユニークなものまで様々なことを教わった。今までセグメントの位置やレントゲ ン画像には苦手意識があり、敬遠していた部分だったので知識がほとんどないような状態 であったが、詳しく説明してもらえたことで理解を深めることができた。 また、結核については薬物治療をしっかり管理して行わなければ、多剤耐性菌が生まれ てしまう。管理がとても杜撰で耐性菌を産生してしまっている病院が存在しているという ことに衝撃を受けた。 呼吸器疾患の危険なところは空気感染や飛沫感染など実際に病原体に接触していること に気が付きにくいことであると思う。結核や MERS などを発症した患者が現れた場合、隔 離や除菌など適切な対応をとり感染範囲を最小限に防ぐこともとても大事だと感じた。今 後、自分自身が医師として結核や MERS などの患者に遭遇した場合、上記のことを考慮し 適切な行動がとれる医師になりたい。様々な経験をさせていただいてありがとうございま した。
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