コ ン ク リ ー ト 打 設

た場合、修正したか)
□ 作業員の手配は済んでいるか
□ コンクリートの品質は確認できたか
は問題ないか
□ 天候(降水・気温・風など)
09
きる
生コン
08
スラブに釘や結束線
が落ちていないか
耐震スリットに
ゆがみはないか?
型枠の割付けは指示どおりか?
インサートの設置
位置は正しいか?
意匠設計者
CD管と配筋が
干渉していないか?
配筋に乱れはないか?
生コン車
ポンプ車
梁型枠
帯筋
(フープ筋)
柱型枠
脱型時にコンクリートと型
枠が離れやすくするため、
打設前に水を撒いて型枠
を湿らせておきます
※ 2 広がった試験体の直径の値。コンクリートの流動性を示す。スランプの値の 1.5∼1.8 倍が良質なコンクリートの目安とされている
※ 3 空気量が少ないとコンクリートが密実になるが反面、作業性が悪くなる。空気量が多いと凍結融解抵抗性が高まるが強度低下を招いてしまう
※ 4 専用の機械に供試体を挟み込み、上から圧力をかけ破壊するまでの強度を測定する試験。通常は供試体作成後 4 週間の時点で測定する
※ 5 コンクリートに含まれる空気がバイブレータの振動により、コンクリート打放し面に気泡となって現れる現象
021
Sept 2015
見るだけで RC 造のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖
ハンドスコップ
10
04
スランプ試験は、
生コンのワーカビ
[※ 1]
を確認する試験です
リティ
03
道 路に生コン車を
停める場合には、所
轄警察署に事前の
届出が必要です
受入れ検査・壁の打設
スランプ
コーン
01
打設開始前の現場に、
コンクリートを圧送
するポンプ車と生コン車が到着した
生コン
打設前の最終チェック
型枠に汚れや傷はないか?
天候は悪くないか?
CD管
突き棒
壁とスラブの打設当日。意匠設計者による
最終チェックが行われる。打設工事はやり
直しがきかないため、
念入りに確認を行い、
問題箇所を修正する
配筋が入り組む
個所は重点的に
バイブをかける
2
│
あばら筋
(スターラップ)
トを隅 々まで 充 填
するための機械
たたいた際の音で
充填具合が判断で
│
柱主筋
型枠側面から振動
を与え、コンクリー
単管
3
ポンプ車
[型枠振動機]
う、型 枠 側面をた
たくた め の 道 具。
打 設 を始 める前に、
コン
ク リ ートの 受 入 れ 検 査
を行う。スランプ試験で
は、ま ず スラン プコーン
に生コンを入れて
梁と柱の取合い部や開口部廻りなど、配筋が入り組む個所はコンク
リートの充填不良が起きやすいので、バイブレーターかけと、木槌
を重点的に行い、確実に充填する
でのたたき作業[44頁12]
コンクリートが隅々
まで充填されるよ
突き棒で撹拌した後
図|打設時はここに注意!
[木槌]
このほか、ポンプ車 と生
コン車の駐 車スペースや、
台目以降の生コン車の
待機場所などを事前に
確認しておきます
11
使用する
引張りチェーン
このほか、塩分濃度や温度の測定、
コンクリート強度
試験[※ ]
用供試体︵テストピース︶
の作成などを経て、
問題がなければ、
コンクリートの打設に移る
コンクリート
が入らない個所に
ポンプ車
型枠
4
打設による型枠の変形を防ぐため、型枠への圧力
が少ない回し打ち︵建物の壁・壁を梁下まで水平に打設
し、その後梁とスラブを打設する方法︶
を採用しています
竹
高周波バイブレーター
程度使用します。バイブ
のかけすぎは分離やピ
[※5]
ンホール
の原因に
なるので注意します
壁の型枠の中にコンクリートを流し込むた
めに、高周波バイブレーターを使用
1カ所当たり10 ∼15 秒
05
圧力の減少量を測定
することで空気の量
が確認できる[※ ]
□ スラブの上に余計なものが置かれてい
ないか
配筋が込み入ったところ
などバイブレーターが入
らない個所は、竹で突く
昔ながらの方法でコンク
リートを流し込みます
[竹棒]
まで 充 填されるよ
う、コンクリートを突
│
□ 生コン車の手配は済んでいるか
振 動を与え、コンクリートを
隅々まで充填するための機械
容器を密閉・加圧して
185
(問題があっ
□ 最終確認は問題なかったか
コンクリートホース
[バイブレーター]
生コン車
空 気 量 測 定 後、空 気 量 測 定 器の重 量 を測
り、およその水量を割り出す︵単位水量試験︶
Check List|打設前
していこう。
コンクリートが隅々
06
水量は硬化後の圧縮強度
や 耐 久 性に影 響 を 与 え
る。普通コンクリートの場
合、 ㎏/㎥が上限です

不可欠だ。どのようなことを確認し、壁・スラブの打設作業をどのように進めるのか、順を追って確認
く。バイブレーター
( JIS A 5308)
07
度を有する躯体をつくるには、打設前の綿密な打ち合わせ・確認作業と、打設時の円滑な打設作業が
<
2
RC造建物の躯体精度は、いかに密実なコンクリートを打設できるかにかかっている。必要十分な強
<
スランプ
調合管理強度 33N/㎜ 未満
のコンクリートの場合、スランプ
が 18 ㎝以下のものを用います
空気量測定器に
生コンを詰めます
スランプ
コーン
2
コンクリート打設
空気量測定器
(蓋)
水平台
スランプコーンを垂直に抜き取る
生コン
スランプフロー
コンクリートの頂部が自然に下がったらス
ランプ︵コンクリート頂部の下がり具合︶
とスラン
プフロー[※ ]
を測る
続いて生コン中に含まれる空気
量を確認する空気量試験を行う
型枠・コンクリート打設
空気量測定器
(胴体)
02
※ 1 施工軟度。生コンの打ち込みやすさを示す
Sept 2015
020
17
意匠設計者による打設前の
最終チェック[01]
木鏝
コンクリート圧送車
(ポンプ車)
の
配置・コンクリートの手配[02]
打継ぎ部
脱型[46頁]
金鏝
□ 型枠の空たたきをしていないか
[※7]
□ バイブレーターをかけすぎていないか
□ 締め固めの結果、隅々までコンクリートが流れてい
るか
[※8]
□ コンクリートの打ち重ねまでの時間は適当か
□ スラブのレベルは水平かつ正確か
□ 鉄筋に付着したコンクリートは清掃されているか
コンクリート
止めのすだれ
1
打継ぎ部
(1日目)
打設後
打設済
打設前
21
6
23
2
2
5
見るだけで RC 造のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖
ブラシ
トンボ
マーキング
2
高周波
バイブレーター
ジャンカの原因になるのでブラシで除
去します。清掃時には水をコンクリート
内に落としすぎないよう気をつけます
スラブのレベルを間違えないように、あばら
筋にマーキングを施して打設しています
14
13
Check!|コンクリートの欠陥を避けるための打設方法
コンクリートの充填不良による躯体の空洞化や耐震スリットの歪みなど、コンクリート打設時の配慮不足によって起こる欠陥は数多い。コンクリート打設時
に注意すべき部位と打設の方法をまとめた
①柱
②壁
(耐震スリット)
階高
(柱の高さ)
が高い建物の場合、落下高さが高いと空中でセメントペーストと骨
材が分離してしまう。打設時には、コンクリートホースの位置やバイブレーターの位
壁内に設けられた耐震スリット廻りの打設時には、コンクリートの流し込み方に注意
する。耐震スリットの片側のみに流し込むと、コンクリートによる圧力で耐震スリットに
置に注意し、打上げ面近くでコンクリートを流し込むとよい
歪みが生じてしまう
良い例
良い例
悪い例
コンクリートホース
コンクリートホース
ホースと打上げ
面が近い
ホースと打上げ
面が遠い
悪い例
耐震スリット コンクリート
圧力
コンクリート
耐震スリット コンクリート
圧力
圧力
コンクリート
③階段
④開口部
階段は、踏み面の下部分に空洞ができやすい。隅々までコンクリートを密実に充填
し、美しいコンクリートの階段をつくるためには、蓋となる型枠に空気抜き孔を設け、
が出るまで締め固めを行いながら充填する
のろ
[※ 4]
開口部の下は充填不良が起こりやすい。小さな開口部の場合には片側からの打設で
も問題ないが、大開口を設ける場合には開口部の両側から打設するなど配慮したい
良い例
空気抜き孔から
のろが確認できる
悪い例
良い例
コンクリート
空気抜き孔から
のろが確認できる
悪い例
空気が溜まり、
空洞ができる
空気抜き孔
コンクリート
空気がたまり、
空洞ができる
コンクリート
コンクリート
22
※ 6 気温の高い夏期は、打設後のコンクリート表面が乾燥してひび割れを生じてしまうことを防ぐため、散水を行う
(散水養生)
。一方、気温の下がる冬期はコンクリートが凍結す
ることを防ぐため、シートや断熱材などを用いた保温養生を行う|※ 7 1カ所につき10∼20 秒程度の使用時間、挿入間隔は 45㎝程度
(バイブレーター径の約 10 倍)
が適当|※ 8
季節によっても異なるが、20∼30 分の間に打ち重ねをする必要がある。気温の高い夏場はコンクリートが早く固まるため、打ち重ねの時間もできるだけ短くする必要がある
Sept 2015
3
21
(散水養生)
は行ったか
□ 打設後の散水
023
12
20
の 時間後。ブリーディング[※ ]
による
沈み込みを抑えるため、再度金鏝でコンク
リートを押さえる︵ 回目︶
Check List|打設中∼打設後
打継ぎ部打設前
金鏝での押さえが終わったら、養生
[※ ]
を
行い、打設は終了となる

18
打設する面積が広く、 日で打設しきれな
い場合は、打継ぎ計画を立てて打設する
スラブ打設[13∼22]
存置期間
金鏝
打継ぎ部に新しいコンクリートを打設する
場合には、後打ちするコンクリートと一体
化するよう、施工する
柱・壁の打設[10∼12]
四角い部分を型枠に
あてて、振動させる
15
19
水 平 面 での打 継 ぎ
個 所で、水 溜まりが
発 生 しないよう、鏝
で入念にならします
コンクリート受入れ検査[03∼09]
[※1]
は型枠の
空たたき
目違いを起こすため、絶
対にやってはいけません
スラブの打設
100
木槌
壁や柱にコンクリートを流し込んだ後、ス
ラ ブの打 設へと移る。荒 ならし・タンピン
グ[※ ]
を行いながら打設を進める
10
金鏝で押える作業は、2 回
以上やります(これは 1 回目)
型枠振動機
(壁バイブ)
鉄 筋 に 打 設 中 のコンク
リート やレイ タンス[ ※
]
が付着した場合には、
ブラシで清掃を行う
コンクリートの打設は、迅速
かつ丁寧に作業を終えるこ
とが大切。そのためにも作
業手順は事前に確認してお
きたい
同様にスラブ天端のレベルを確認して問
題がなければ、金鏝で押さえる
木鏝でコンクリートを押さ
えて勾配を調整します
15
バルコニーなど水 勾配が必要 な個 所は、水
勾配をとりながら木鏝で押さえていく
Check!|打設の手順
16
たたいた際の音の違いで
コンクリートが密実に充填
されているか確認します
<
│
トンボ
型枠の廻りは、木 槌によるたたき︵右︶
や型
枠振動機︵左︶
でコンクリートの流れをよく
する︵締め固め︶
スラ ブ 天 端のレベルが水 平 に保 た れ る よ
う、レベルを測 定しつつ床スラ ブを仕 上 げ
ていく
定木
まずは定木で表面をならし
さらにトンボを使って表面
をならす︵トンボならし︶
型枠・コンクリート打設
この作業を定木
摺りといいます
※ 1 コンクリートが打設される前に型枠を叩くこと|※ 2 コンクリートの表面をタンパーでたたいて締め固めを行い、コンクリートの亀裂や沈み・骨材の浮き上がりを防止すること|
※ 3 コンクリートの表面に浮いてくる不純物の薄い層のこと。レイタンス自体はほとんど強度を持たない。放置すると、コンクリートの強度が約 1/2 に落ちるうえ、雨水が浸入する
「あま」
「トロ」ともいう|※ 5 コンクリートの打込み後、骨材の沈降などによって、練り混ぜ水の一部が遊離して上昇す
際の水道となるおそれもある|※ 4 セメントペーストのこと。
る現象のこと。スラブ打設時にブリーディングが発生すると、スラブ筋の上に張力が働くため、スラブ筋上部に格子状のひび割れが発生してしまう
Sept 2015
022
<
(打設したコンクリートを硬化させ、強度を出すための期間)
コンクリートの打設が終わると、存置期間
が設けら
れる。その後、行われるのがコンクリートの脱型作業だ。コンクリートの圧力を押さえるために設置さ
れた支保工や締め付け金具を外し、型枠を剥がしていく。ここでは脱型の手順と、脱型後に設計者が
確認すべきポイントをおさらいしたい。
力まかせに型枠を外すと、
型枠本体や打設されたコ
ンクリートを傷つけてしま
い、コンクリートの補修が
必要となったりするうえに
型枠を再利用ができなく
なったりすることもある
07
勢いよく紐を引っ張ると、
パイ プ サ ポート が 外 れ、
根太パイプと大引が床に
落ちる
大引
根太パイプ
強度が出る前に脱型する
と、自重でクラックが発生
するので、必ず強度を確
認する
クラックは補修が必要に
なる場合も。ひび割れ幅
│
が 0.2 ㎜以上だと防水上
の支障が生じ、0.4㎜以上
だと耐久性のうえでも問
10
Pコン回し
Pコン
ハンドル
06
壁の脱型
補修業者の手配は行ったか
□ (欠陥があった場合)
ここでは外 壁 側の
単管を外しています
01
脱 型が完了。打 放し仕 上 げなど外 壁面 を
汚したくない場合は、シートなどで養生す
る
□ 図面どおりの寸法に打ち上がっているか
型枠
02
Pコン
コンクリートの打設後、存置期間が過ぎた
現場。壁の打設に用いられた型枠を外すた
め、 頁 や で設置した単管や締め付け金
具が取り外される
□ 脱型後のコンクリートにジャンカなどの欠陥はないか
03
P
│
□ 最後に引き抜くパイプサポートの位置は問題ないか
35
セパレーター
76
11
17
コンの外し方
□ 周囲に声をかけながら作業を進めているか
剥離剤が塗布された型枠なら、手
で引っ張るだけで剥がれます。バー
ルだと引き抜く際に躯体や型枠を傷
つけてしまうおそれがあるので、可
能な限り手で作業します
35
単管
07
コンク リートに 埋 まった コンは、
コン回しをセパレーターのネジ山
に差し込んでハンドルを回し
□ 存置期間は十分にとられているか
まった。その理由として考えられるのが、型枠の
目違いだ
[上図]
。打設時のたたき作業で目違い
部分から水分と一緒にのろが流れてしまい、骨材
だけが型 枠内に残って
しまったのである。この
ような欠陥を防ぐために
目地にテープを張る
は、型 枠 の目地 部 分に
テープを張って密着性を
高めるなどの工夫をする
とよい
[右図]
。
バール
桟木
ねじ山と固定できたら、引き抜いて外す。
穴を埋める方法は 頁を参照
□ コンクリートの強度に問題はないか
13 の現場では、型枠の継目にジャンカができてし 型枠の目違い
型枠
単管を取り外したら、左右の型枠どうしを
留め付けていた釘[ 頁 ]
を桟木から引き
抜き、桟木を外す
12
Check!|型枠の継目にジャンカができた理由と対策
Check List
バー ル ま た は 手 で 引っ
張って型枠︵せき板︶
を外す
13
目視だけでなく、打
診棒[※2]
を使って、
音でも確かめます
コンクリートが充填
できていない場所
は、軽い音がする
脱型後の確認
ジャンカ
打診棒
09
脱型が終わったら、壁厚や垂壁の寸法など
が設計図どおりに打ち上がっているか、確
認作業を行う
ここでは、構 造上問題がないと判
断し、タッチアップ業者を手配した
77
この現場では、型枠の継目にジャンカが見
つかった[ Check
]
欠陥の程度によって、補
修 業 者に 補 修 を 依 頼
したり[ 頁]
、タッチアッ
業 者に補 修 を
プ[ ※ ]
依 頼したり
[ 頁・ ]
します
50
ため、周囲に人がいない
か確認して作業を行う
<
11
題となる
資材が落ちてきたり、倒
れたりする可能性がある
下に人がいると怪我をするの
で、必ず周囲への声かけと
確認を行いながら作業します
バール
3

パイプサポート
<
天井︵上階床︶
の
脱型が完了
合板
<
落ちた資材を片付けたら、
バールを
使って合板や桟木を剥がして
桟木
1
脱型
08
支保工
天井︵上階床︶
の脱型
鎖
大引
根太パイプ
支 保工すべてを外 すと、天井
の根太パイプや大引が落下し
て危険。外さずに残す支保工
をあらかじめ決めておき、残
りの支保工を外します[※ ]
2
パイプサポート
スラブの在置期間を終えた現場では、天井
に残った型 枠 を外 す 作 業に移る。まずは、
天井の大引を支える支保工︵パイプサポート︶
を外していく
この現場では、 本のパイプサポートを残
した。片方のサポートのピン孔︵パイプサポー
に専用の紐︵鎖︶
を引っ掛
ト側面に設けられた孔︶
│
け
型枠・コンクリート打設
大引
P
P
セパレーター
のねじ山
05
04
※ 1 根太パイプ・大引を支えられる最小本数を見極めて残す必要がある
※ 2 壁を叩いたときに出る音の差で、コンクリートが密実に打設できているか否か
(空洞が生じてしまっているか)
を確認する道具。タイル仕上げや湿式工法の石張りなど落下の危
険性がある外装材を使用した建物の場合は、壁全面で打診調査を行う必要がある
[平 20 国交告第 282 号]
※ 3 打放し仕上げを行う場合などで、構造上は問題のないコンクリートの欠陥があった場合、その欠陥を見せないよう塗装でコンクリートの表情をつける作業
025
Sept 2015
見るだけで RC 造のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖
Sept 2015
024
図1|コンクリート打設時の監理ポイント
①梁筋に折り曲げ定着をとる場合
②梁筋を機械式定着とする場合
梁主筋
【型枠①】
型枠の汚れや生コンの飛散
を防ぐため、壁を打設する際
は生コンが直接型枠に当たら
ないよう、あて板を用いる
定着具
梁主筋
梁
梁
それぞれを折り曲げ
定着とする
柱
柱主筋
建入れ調整用サポート
折り曲げ定着が
柱主筋
高さに違いのある梁の梁筋が直線で連続する位置にない場合
(例 . 左右の段差が大き
必要ない
柱
竹棒
【型枠②】
メゾネットなど中段部がある場合
には、中層部にホースをおろすた
めの開口を上階スラブに設ける
機械式定着を用いると、配筋が込み合わないため、コンクリートの充塡がしやすくなる
高周波
バイブレーター
図3|型枠の目地
②亀裂誘発目地がある場合
シーリング
20
部分)に力が
かかる
天井と壁の目
地をそろえる
壁厚の20%以上の欠損率・間隔は
そろえる
3m程度であることが望ましい
ひび割れがどこに出る
か予測できない
:温度や乾燥収縮
などによる応力
どこにひび割れが入るのか予想でき
ないため、構造上重大な欠陥につな
がる危険がある
一般的な亀裂目地部分詳細図
S=
[1:7]
ここにひび割れを
発生させられる
【型枠③】
スラブと立上り部を同
時に打設する場合、バ
イブレーターを入念に
かけるとコンクリート
が吹き出してくる。そ
れを抑えるため、押さ
え型枠を設置するか、
ベニヤの蓋やメッシュ
などのコンクリート止
めを設ける
壁 の 水 平・
垂直目地を
20
Pコンの割付
けをそろえる
構造上問題のない箇所に亀裂誘発目地を入れることで、ひび割れの位置を調整し、構
打放し仕上げでは型枠の目地や Pコンの
造的な欠陥を防ぐことができる。壁面では 3mピッチで設けることが多い
割付けなどが仕上げ面に現れる。型枠の
計画・建込み時には十分な検討が必要
50
② 配筋量を考慮した断面設計
40
意匠性を優先して部材断面を小さく
しすぎると、打設時に使用する高周波
入できず、ジャンカやコールドジョイ
バイブレーター︵直径 ∼ ㎜︶が挿
ントなどの欠陥が発生しやすくなるの
で、部材断面に対して配筋が込み入り
すぎていないか必ず確認する。連続す
る梁の梁筋は梁の段差をなくして通し
配筋とすることで、柱への定着を減ら
すなどの工夫も有効だ。また、梁に段
差がある場合には、基本的に通し配筋
【充填不良の予防②】
型枠下端からコンクリー
トが流れ出ないよう、吹
出し防止措置を施す
【充填不良の予防③】
梁と柱の取合いなど配
筋が込み入ってバイブ
レーターが使えない個
所は、竹棒などで突き
を行い、充填不良を予
防する
サポート受けスペーサー
またはコンクリートサイコロ
押し
サポート
【バイブレーターの使い方②】
回し打ちした部位の下端までバイブレーター
の振動を十分に伝えるため、2 度目に打設す
る時は1度目に打ったコンクリートにバイブレ
ーターを10㎝程度挿入して使用する
*1 コンクリートの圧送開始に先立ち、
コンクリートの流動性を確保
するため、
コンクリートホースより排出されるモルタルのこと
*2 コンクリートの混ぜ合わせなどに使用する容器
【コンクリートの打ち方②】
過大な側圧が型枠にかから
ないよう、1回当たりの打ち
込み高さは60∼80㎝とする
施工を考慮した設計が
美 し いR C 造 建 物 を つ く る
RC
造建築物では、いかに緻密で耐
久性のあるコンクリートを打設するか
が重要であり、型枠の建込み精度向上
やコンクリートの打設不良の予防とい
を参
1
った施工監理が肝となる。監理のポイ
34
頁∼]と 図
考にしてほしい。また、密実なコンク
ン ト は、施 工 手 順 [
リートを打設するには、設計上の配慮
物を美しく仕上げるために設計者がで
が欠かせない。ここでは、RC 造建築
た。
① 混和材料の選定
ワーカビリティや強度などコンクリ
ートの性質改善のために用いられる混
和材料は、コストと性能の兼ね合いを
]を減らすために用いられる高
25
1
考えて選定したい。たとえば、単位水
18
量 [※
性能AE 減水剤は、 ∼ %に及ぶ高
い減水効果が容易に得られる反面、非
常にコストが高いので、使用する場合
は設計時からコストに組み入れておく
ことが重要だ。
板の在置期間が重要となる。打設から
]を見
込んだ施工計画となっているかを確認
脱型までの間に十分な時間 [※
しておきたい。
④ 亀裂誘発目地の設置
亀裂誘発目地は、温度や乾燥収縮な
どの外力以外の要因により生じる応力
を、あらかじめ計画的に定めた位置に
で解放させ、ひび割れを集中させるた
設けた断面欠損部分︵亀裂誘発目地︶
①の よ う
めの目地である。亀裂誘発目地のない
コ ン ク リート 壁 の 場 合、 図
にどこでひび割れが生じるか予測でき
ない。しかし、亀裂誘発目地を設ける
5
【バイブレーターの使い方①】
バイブレーターの締め固め範
囲は直径 35∼60 ㎝程度のた
め、水平方向に 50∼60 ㎝間
隔で移動させて振動を与える
【コンクリートの打ち方①】
コンクリートがセメントと
水に分離するのを防ぐた
め、コンクリートの自由落
下高さは、コンクリートが
分離しない高さとする
引張り
チェーン
*3 コンクリートホースを仮支持するための仮設台
4
【配筋】
パイプ馬[*3]は配筋を
乱さないよう配置する
きることを、材料・部位ごとにまとめ
とコンクリート内部の拘束応力が亀裂
にできないため、込み入った配筋とな
誘 発 目 地 で 解 放 さ れ や す く な る [図
る。曲げ定着と同等以上の性能が証明
された金物を用いて定着をとる機械式
2
②]
。ひび割れは、美観上の問題だけで
なく耐久性にも影響を及ぼす恐れがあ
るので、必ず設ける。また、水平打継
ぎ部分には、止水性を高めるために、
必ず水平打継ぎ目地を設け、シーリン
グなどの止水処理を行う。
⑤経年劣化を考慮した外壁の設計
外壁は風雨や大気物質に常に晒され
る。美しい外壁を保つには、埃だまり
となる傾斜部をつくらないことが重要
だ。また、水切を設けたり、可能な限
り外壁面への排水を避けるなど、水の
流れを考慮した設計を行う必要がある。
[春日靖雅]
。
定着を使うという選択肢もある [図 ]
3
③ 脱型後を考えた型枠の計画
打放し仕上げの場合、せき板の材質
]や セ パ 割 り [※ ]が 仕 上 げ 面 に
[※
現れるため、型枠の計画は十分な検討
が必要だ。
﹁型枠の目地が左右︵壁ど
]に なって い る か﹂
﹁部 位 に
]を使用して
う し︶
・天 地︵壁 と 天 井︶で そ ろ う 割
付 け [図
適したセパレーター [※
い る か﹂
﹁出 隅・入 隅 や 柱 形・梁 形 な
どの型枠形状や組み立て方法に問題は
ないか﹂などについて、設計者・施工
せを行いたい。また、打設したコンク
者・型枠大工の 者で事前に打ち合わ
リート表面の損傷を防ぐためにはせき
4
3
2
【充填不良の予防①】
充填不良によるジャ
ンカなどを防止する
ため、壁型枠振動機
や木槌などによる締
固め作業を入念に行
う
10㎝
25
60∼80㎝
目地部分(構
造的に弱い
60∼80㎝
①亀裂誘発目地がない場合
R
C
造建物をつくる設計・監理の勘所
中段部打設用
スラブ開口
図4|亀裂誘発目地
4
※ 3 せき板とP コンの割付けのこと。図面
(パネル割り図)
に起こして、P コンのピッチや位置、型枠サイズの検討を行う。P コンのピッチは 450㎜や 600㎜とすることが多い|※ 4
打放し用や基礎用、P コンではなく座金で留める下地用など、セパレーターには種類が複数あるため、部位と仕上げ方法に合った製品を選択する必要がある|※ 5 普通ポルトラン
ドセメントを使用した基礎梁側・柱・壁のせき板は、圧縮強度が5N/㎜ 2以上または平均気温が 10℃以上の場合、6 日以上経過すれば、圧縮試験をせずに脱型することができる。
また、スラブ下・梁下の支保工は設計基準強度に達するまで存置期間を設ける必要がある
(JASS5)
027
…打設済みのコンクリート
外壁や腰壁の上端
には水平な目地を
入れ、排水ルートを
確保することもある
【コンクリートの強度】
先送りモルタル[*1]は強度
が足りないので、打ち込まず
にフネ[*2]の中に捨てる
い場合)
、それぞれの梁筋を柱内に定着させる必要があり、結果、柱断面内で配筋が込
み合ってしまう
3
…打設中のコンクリート
型枠の天端を仕上げ位置に合わせる
面木 金鏝押さえ
部材断面が小さい場合は、
フック付き定着となる
…コンクリートの流れ
目地棒
排水溝
あて板
梁
梁
勾配
風雨などにより外壁が汚れるのを防ぐ
ため、建物側に勾配をとる
美しく強い
図2|段差のある梁の配筋
Sept 2015
見るだけで RC 造のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖
※ 1 表乾状態の骨材を使って 1㎥のコンクリートをつくる際の水の重量。単位水量が大きいとコンクリートは軟らかくなるが、乾燥収縮の幅が大きくなり水密性も下がってしまう。小
さすぎると作業がしづらくなり、施工性が低下する|※ 2 型枠のせき板には、普通合板や、脱型時に剥離しやすいよう塗装を施したパネコート、木目をコンクリートに転写して仕上
げるためのスギ材、精度・耐久性が高く繰り返し使用できる鋼製型枠などの種類がある
Sept 2015
026
26
地盤・基礎・地下室
24
地盤調査︵標準貫入試験︶
根切り・山留め
基礎工事・地下室工事
40
水に強い地下室をつくる方法
32
36
型枠・コンクリート打設
型枠工事
クです。DVD-Video に対応したプレイヤーで再生してくだ
配筋工事
50
R
C
コンクリート打設
56
脱型
94
・DVD-Videoとは、映像と音声を高密度に記録したディス
44
造建物をつくる設計・監理の勘所
ださい
・以上の内容に同意された場合のみ、本DVDを使用できます
48
美しく強い
52
コンクリートの補修
比較で分かる! 構造形式の選び方と注意点
より十分に作動しないものもあります。あらかじめご了承く
階段
・収録された映像などの一部には、使用者のマシン環境に
階段
本DVDには含まれていません。別途必要なものをご用意
ください
82
スキップフロアの段差に開口部を設ける方法
ん。使用は利用者個人の責任において行ってください
・収録された映像を再生するための OS、再生ソフトなどは、
85
内装
対しても弊社ならびに著作権者は一切の責任を負いませ
床・壁・天井の内装下地
・収録された映像などを使用したことによるいかなる結果に
88
床・壁・天井の仕上げ
上映することなども法律で固く禁じられています
90
内部建具の取り付け
弊社および著作権者に無断で譲渡、販売、複製、再配布、
リノベーション
使用は認められていません。また収録された映像などを
98
96
リノベーション
保護されています。個人が本来の目的で使用する以外の
1
7
3
R
C
造マンション・リノベーション設計の勘所
・本 DVDに収録された映像などはすべて著作権法により
97
キーワード
方が使用するためのものです
執筆者プロフィール
・本DVDは「建築知識」2015 年 9月号をご購入いただいた
資料請求者プレゼント
実力派設計者と
施工者に学ぶ
RC造ができるまで
22
30
46
さい
01 RC造の躯体ができるまで
3分で分かるRC造ができるまで
02 地盤改良・基礎配筋のチェックポイント
開口部
開口部
断熱
見るだけで RC 造のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖
断熱工事
Sept 2015
R
C
造設計の要! 外壁仕上げと断熱工法
029
66
68
設備
イラスト
(五十音順)
内田のぶは
(78、79、88、89頁)
栗原寛志
(68∼69頁)
小林大介
(24、25、28∼31、34∼41、46、47、50、51頁)
坪内俊英
(26、58、70、71、94頁)
永岡みつき
(54∼57、60、61、76、77、82∼87頁)
浜本大樹
(22、23、62∼67頁)
モノクロ線画専門工房クレイルーフ
(80、81、90∼93頁)
吉田 薫
(42∼45、72∼75頁)
70
配管・配線工事
管理規約の注意点
リビング
キッチン
寝室
浴室
78
72
エレベーター工事
06 リノベーションのチェックポイント
80
76
R
C
造設計の設備計画きほんの
﹁き﹂
打放し仕上げの補修
(タッチアップ)
見るだけで
RC造の
すべてが
手に取るように
分かる
現場リアル
イラスト帖
屋根
05 外壁補修のチェックポイント
CONTENTS
屋根・防水工事
打放し仕上げ
サッシの取り付け・防水
断熱と内装下地
(LGS)
床下地
定例会議
外壁
04 内装下地・開口部のチェックポイント
2015年9月号
外壁︵打放し仕上げ︶
型枠工場
型枠の建込み
コンクリート打設・生コン試験
目地︵誘発目地︶
の処理
03 打放し仕上げのチェックポイント
外壁仕上げ︵打放し以外︶
杭打ち
(場所打ち杭アースドリル工法)
定例会議
配筋検査
58
60
64
Sept 2015
028