第218号 (平成27年10月)

第218号 平成27年10月30日
長崎
南高だより
発行責任者
上村
正和
ティファニーで朝食を食べたホリーは図書館で調べ物をした
最近、小泉今日子さんが歌う(?)「ムーンリバー」がCMで流れています。この「ムーンリバー」は、
映画『ティファニーで朝食を』の中で、オードリー・ヘップバーンがギターを弾きながら歌った曲です。
皆さんは『ティファニーで朝食を』をご覧になったことがありますか?私はこの映画で、特にニューヨー
クの図書館のシーンが印象深く思い出されます。そのシーンは次のようなものでした。
主人公ホリー(オードリー)は美貌を武器に、一人都会で自由に生きています。彼女はスランプ中の小
説家ポールと出会い、友達になります。ポールは自分が書いた小説が図書館にあるといって、それを彼女
に見せようとします。その時、ポールが使ったのは懐かしい「カード目録」です。本に関する情報をコン
パクトにまとめたカードが小さな引き出しにアルファベット順に収められており、それを使えば、すぐに
本は見つかります。彼女はこのサービスにいくらかかるのかと尋ねます。ポールは図書館は無料で使える
と彼女に教え、彼女は驚きます。そして、その後、彼女はひとりで自分の知りたいことを調べに行き、情
報を手に入れることができます。もちろん、ただで!
このシーンには図書館の本質がよくあらわれていると思います。つまり、図書館は誰もが自分の知りた
いことを、自由に、それもただで知ることができる場所だということです。そのことが意味することは何
でしょう?それは、図書館は人々の知る権利を保障する社会的な装置だということです。図書館は健全な
民主主義を支えるという、社会的な使命を担った場所なのです。(「図書館の自由」という考え方もここ
から来ています)そして、この発想のおおもとには「市民=主体性をもった個人」という考え方がありま
す。つまり、市民とは、誰かに一方的にあるいは支配的に知識や情報を押しつけられるのではなく、自ら
疑問をもって何かを調べ問いただしていく人間のことだ、というわけです。
さて、学校図書館をたくさんの「市民」(もちろん、本校の生徒ですが)が利用してくれています。進
路実現や課題研究のために、いろいろな情報を求めてやってきます。しかしながら、なかなか情報に出会
わない人も少なくありません。それはなぜか?自分が何を知りたいのかが、はっきりしていないことが原
因のひとつとなっています。「調べること」は「知りたいこと」が前提となってはじめて成立します。い
いかえれば「主体性をもった個人」にならなければ、膨大な情報の中から適切なものを取り出すことはで
きないのです。
調べることの前提として、まずは自分が何に興味があり、どんな問題を解決したいのか、自分の主体性
を見つめることが必要です。しかし、そんなものはない、という人もいます。では、主体性を育てるには
どうしたらよいのでしょう?それには、日頃からさまざまなものに目を向けて、自分の興味関心の種がど
こにあるかを意識しておくことが必要なのです。ニュースを見たり、さまざまな人の話を聞いたり、新聞
や興味のある分野の本を(ピンポイントで調べるという目的ではなく)読んだり、自分の内面を育てる努
力が不可欠です。そうした努力が「何かを知りたい自分」を育て、やがてはその延長線上に「その分野で
働く自分」というものを導き出してくれるのです。
現在、「南高読書月間」の真っ最中です。これを機会としてひとりでも多くの「市民」が本を読むこと
を通して「自己」を見つめ、自分の主体性を発見してほしいと願っています。
図書研修部主任
http://nagasaki-minami-h.jp/
携帯電話用ページ URL http://info.news.ed.jp/minami-h/
岡田
寛子
【 特別支援学校との交流会 】
10 月 6 日(火)、1 年生 29 名が長崎特別支援学校の生徒たちと交流会を行いました。一緒に周辺地
域のゴミ拾いをした後、教室で本を読んだり、歌を歌ったり、絵を描いたりして親睦を深めました。最
初は、どのようにコミュニケーションをとったらいいか少し戸惑った様子の生徒もいましたが、次第に
打ち解け、楽しい時間を過ごすことができました。将来、医療や教育の分野へ進みたいと考えている生
徒にとって、とても貴重な経験になりました。協力してくださった長崎特別支援学校のみなさん、本当
にありがとうございました。
●目と目を合わせてとるコミュニケーション、手を触れて相手のことを思い考えるコミュニケーション、
この2つに触れることができました。
●体を必死に動かしたり、一語一語をしっかり喋ろうと一生懸命な姿を見て、とても元気をもらいました。
●出会ってすぐ私の手をためらうことなく握ってくれたことが一番うれしかったです。「私のことを信じ
てくれているのかも。」そんな気がして心が幸せでいっぱいになりました。
●今回ふれあった子どもたちは、私たちと頑張っていることは少し違うけど、歩くことや話すことなどす
ごく頑張っていました。私も負けないようにがんばらないといけないと心から思いました。
●今回の学習で一番印象に残ったのは生徒さんの表情が豊かだということです。一時間半というとても短
い時間だったけど、本当にたくさんのことを学べました。
●私は今まで看護師を目指していたのですが、特別支援学校の先生にも興味がわきました。進路の選択肢
が増える良い機会になりました。
【 芸術鑑賞会】
10 月 7 日(水)、芸術鑑賞会を実施しました。
【生徒の感想文より】
【 進路講演会 】
10 月 21 日(水)、1・2 年生を対象に進路講
今年は、福岡を拠点に活動している『劇団ショー
演会を行いました。講師に駿台予備校福岡校の吉
マンシップ』を招き、演劇「ノートルダム物語」
川泰史さんを迎え「『夢』の実現に向けて」とい
を鑑賞しました。歌やダンス、パントマイムや大
うテーマで、大学入試のしくみや現状、現役合格
道芸のほか、華やかなアクションシーンもあり、
に向けた話をしていてだきました。今、基礎学力
笑いあり、感動ありのとても楽しいお芝居でし
をしっかりつけておくことが重要で、そのために
た。また、2 年生 9 名がキャストとして出演し、
普段から学校の授業を大切にし、予習・復習を徹
役になりきった演技と大道芸を披露してくれま
底させる重要性を再確認しました。
した。
【 SSH(スーパーサイエンスハイスクール) 】
SトレⅠ~ジオパーク研修を実施しました~
10 月 13 日(火)、1 年生全員で島原半島ジオパーク研修を行いました。千々石断層・土石流災害家
屋・旧大野木場小学校被災校舎・雲仙岳災害記念館などを見学しました。雲仙普賢岳噴火災害に加えて、
島原半島の成り立ちや地質、噴火のメカニズムや断層形成のしくみについて学びました。
また、地元のボランティアガイドの方から、噴火当時の様子や被災体験、現在の生活についての話を
聞くことができました。そこに暮らす人々と自然災害との関わり方や、自然の恵みと人々の暮らしにつ
いて知り、活火山との共生について学びました。
SトレⅠ~長崎大学の先生の授業を受講しました~
10 月 16 日(金)、1 年 6 組と 7 組の生徒が長崎大学大学院工学研究科の山本郁夫先生の講座「ロボ
ットの研究開発」を受講し、ロボットの概念と海洋、航空宇宙、医療などの先端ロボットの過去、現在、
未来についてや、長崎海洋再生可能エネルギーや IoT(Internet of Things)についてなど、総合的にロ
ボット工学を学びました。
SトレⅡ~ベトナム人留学生との交流会を行いました~
12 月のベトナム修学旅行を控え、10 月 20 日(火)、2 年生が長崎大学のベトナム人留学生3名と交
流会を行いました。生徒たちはクラスごとに、ベトナムについて調べたことを英語でプレゼンテーショ
ンしました。また、代表生徒は、ベトナム語であいさつを行いました。留学生からもベトナムについて
プレゼンテーションをしてもらい、ベトナムの文化や歴史への関心がさらに高まりました。
【 防災訓練 】
【 大学教官による出張講座 】
10 月 14 日(水)、防災避難訓練を実施しまし
10 月 19 日(月)、長崎大学から先生を招き、
た。全校生徒がグラウンドに避難した後、長崎市
南高生のための特別講座を実施しました。2年生
中央消防署の方から講評をいただきました。火災
全員が、それぞれの進路希望に沿った講座を選択
時には、避難・消火・通報の3つが大切で、「自
し、全 13 講座に分かれて講義を受講しました。
分の身は自分で守る」ことが第一だが、社会に出
たら周囲を助けることができるような人になって
欲しいと話がありました。最後に、消火器の取扱
いについて指導していただきました。
【 部活動の成績 】
【
【陸上部】
第 9 回日本ユース陸上競技選手権大会
女子やり投
第3位
古藤寧々
全九州高等学校体育大会
男子走幅跳
第2位
山口大輔
男子三段跳
第3位
川浦瑞樹
11月の行事予定 】
男子 4×100m 第 4 位
末永・山口・山口・鶴田
1(日)
開校記念日 崎陽塾(人達セミナー)
女子やり投
第1位
古藤寧々
2(月)
代休
女子 1500m
第4位
白石由佳子
3(火)
文化の日
女子 400mH
第5位
西村舞花
<1 年>全国模試
【射撃部】
長崎県秋季ライフル射撃選手権大会
BRS40JW 団体 第 1 位
BRS40JW
第2位
村井佳奈
BRS40JW
第3位
大宅礼夏
BP40JW
第3位
岩永真由子
第 17 回市民体育・レクリエーション祭
DP40JM
第1位
亀井拓歩
BP40JW
第1位
岩永真由子
<3 年>大学別オープン
4(水)
県高校駅伝開会式
5(水)
県高校駅伝
6(金)
授業研究会(地歴・数学)
7(土)
<1・2 年>土曜セミナー
<3 年>対外模試(マーク)
8(日)
第 2 回英検 2 次(希望者)
<3 年>対外模試(マーク)
10(火)
全校朝会(南高宣言の日 表彰)
14(土)
長崎地区 PTA 研修会
19(木)
第 4 回考査時間割発表
20(金)
強歩行大会(3 年生自学)
23(月)
勤労感謝の日
部室清掃
<3 年>大学別オープン
19(月)
第 4 回考査時間割発表
25(水)
<1 年>第 4 回考査(1 科目)
26(木)~12/1(火)
<1・2 年>第 4 回考査
27(金)
定時退校日
28(土)・29(日)
<3 年>対外模試
【山岳部】
長崎県高等学校新人体育大会
第3位
【弓道部】
長崎県高等学校新人体育大会
女子団体
第3位
女子個人
第2位
飛田真梨恵
第 17 回市民体育・レクリエーション祭
優勝
飛田真梨恵
【文芸部】
長崎県高等学校総合文化祭
短歌部門
最優秀賞 中野麗美
部誌部門
奨励賞
佳風