6月のサマー作戦!「高考」の時節 ~中国の全国統一大学入試試験~ 6 月が既に終わりましたが、中国ではまだ「高考」の余波が残って います。「高考」というのは、「普通高等学校招生全国統一試験」の 略称で、日本の全国統一大学入試試験に相当しています。中国の最も 重大な試験の一つなのです。中国の大多数の受験生にとって、大学入 試は自身を証明する機会だけでなく、人生の道路と家族の光栄までに かかわるターンニングポイントといえます。毎年にある試験ですけど、 毎年全国から注目される問題です。 1952 年から始まった中国の「高考」は、1966-1977 年に中止され、 1977 年 10 月に回復されま した。現在、毎年の 6 月 7、 8 日には行われます。教育 部が組織し、教育部または ある地域自らが出題します。 モデルはいくつかあって、 大多数の地域では、「3+ X」というモデルを採用し、 国語、数学、外国語との 「3」、と物理、化学、生 受験場を出てくる受験生たち 物を組み合わせる理科総合、 または政治、歴史、地理を組み合わせる文科総合との「X」を考察し ています。地域によってモデルが違います。例えば、筆者の出身地の 山東省では、2014 年まで「3+X」以外に基本能力という「1」も考 察していました。 大学が受験生の志望と彼らの「高考」の点数次第で新入生を募集し ますから、その大学入試の点数は大学に行く時最も重要な条件なので す。 中国の人口数は多く、大学入試からのストレスも多いですので、高 校生も先生や親も「高 考」をすごく重視し、 高い点数を得るために、 目標校に入るために、 学生たちは毎日一生懸 命勉強しています。も し家庭には受験生があ ったら、その学生は皆 の掌中の珠になり、学 生の専心することを願 い、親は何でもやって 受験場の外で待っている親たち あげます。高校二、三 年生になったら、美術、音楽、体育など試験に関係がない授業はなく なってしまったという場合がよくあり、週末や夏休みまで補習する場 合もあります。学生生活を楽しむことはできず、確かに勉強ばかりし ている「学」生になってしまいました。受験科目しか何を勉強しない、 何を気にしない受験生は、毎日単調な生活を過ごしています。その 「最後の点数が唯一の標準」という理念は学生時代を貫き、学校で勉 強する甲斐は高考をために勉強することだと思う人が少なくありませ ん。 また、学生を評価する標準も単一でなくなってしまいました。今年 新入生を募集した時、中国の二つの最も優秀な大学は互いに低い評価 をして、「我が校だけは優遇条件を持つ」「必ず我が校に来てくださ い」を言いながら、各省の成績が第一名の「状元」を「奪った」という ニュースに驚きました。大学の方は別の学校を点数だけを重視したら、 多くの全面的な総合素質に優れた学生を失うかもしれないと考えます。 よいことは別な選抜制度が近年に出てきていました。非常に優秀な 学生と学科試合で優れた学生は試験免除の推薦となる機会を得ること がありますが、その機会が得難いです。より多くの状況では、多数の いい大学は各自の「自主招生」という資格を持ち、全国統一試験前に、 その大学の試験をパスする学生に特待条件があります。最終一回の高 い点数以外に他の才能も重視し始めるという意味に相当すると思いま す。 欠点がありますけれど、要するに、現在まで、受験生がすごく多い 中国では、「高考」は最も公平な人材を選抜する手段だと思います。 人情でことをやる中国で、点数は明らかに公平な標準ということには 疑う余地がありません。高考こそあって、多くの学生は自分の努力を 通じて、家庭出身や社会階層に越え、理想な人生を博することができ る。ところで、アジアの諸国で教育には問題点がありますが、いきな り制度を変化するのは無理で、改革のほうこそ必要だと思います。 外交学院外国語学部日本語学科 李雨桐 (クレア北京事務所インターン勤務)
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