感謝 H27.7.28 第187号 ある先生の机には、白とピンクの カーネーションが美しい。ともする と殺風景になりがちな職員室に花が あることは、爽やかで清々しい風が さっーと吹くような感じがしてうれ しい。 因みにピンクのカーネーションの 花言葉は「感謝」だという。県体が 終わり、いよいよ部によっては3年 生は引退の時期を迎える。この時期 3年生は、3年間の部活動を通じて 共に高め合った仲間、指導に当たっ ていた だいた 先生方や指 導者の 方 々、日々支えてもらった家族、そんな人々への感謝の気持ちで一杯になってい ると思う。 職員室の机の上のピンクのカーネーションからそんなことを思った。一つ一 つの終わりに様々な方々への感謝の気持ちをもって上手に終えていくことは、 次のステージへと気持ちよく新たなスタートをするための大切なことだと思 う。 だから3年生が引退していくこの時期、指導者は彼等に自分の想いをきちん と語らなければならない。子供たちは大人の真剣な想いに触れることで、真心 とは?人の想いとは?そんなことの一つ一つを学んでいくのだ。大人が自らの 想いを何も語らずして、子供たちがその想いに気付いているはずだと思うのは 大人の考えであって、ちゃんと子供たちには伝えてやらなければならない。 先日の県体終了後に、野球部では顧問が3年生の子供たちに共に汗を流した 時間に感じていた自らの想いを語ったと聞いた。 「3年生の皆さんお疲れ様。一緒に野球ができて本当に楽しかった。春の全 国少年軟式野球大会、県選、県体と三つの県大会に全て出場して、県の大会で は二度ベスト8になった。出町中学校野球部の新たな歴史を作ってくれた。本 当にありがとう。共に野球をしてきた仲間を大切にして、引退してからも、卒 業してからも、励まし合ってがんばっていってほしい。できれば、どんな形で あれ野球に携わってくれたらうれしい。本当にお疲れ様。1、2年生。今まで お世話になった3年生に恩を返すには、3年生の成績を越えるしかない。3年 生には卒業してからも野球部の活躍は耳に入ってくる。県ベスト8を越えて、 ベスト4に勝ち進むことが3年生への恩返しだ。同じことをやっていては越え ることはできない。もう今から次の戦いは始まっている。がんばっていこう。」 想いを語ることは、相手へ愛を送ること。相手の心の成長を促すこと。この 時期だからこそ、子供たちの心は飛躍的に成長するに違いない。このチャンス をそのままにして子供たちの心の成長のチャンスを逃してしまうとしたら…。 教師として自らの有り様を、今一度見つめ直さなければならない。 -1-
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