利益相反管理方針

アルヴォス方針
利益相反管理方針
2015 年 3 月
利益相反管理方針
1.
目的
本方針は、従業員の行為がアルヴォスの利益に相反する状況または相反するという印象を与える状況を特定のうえ、
防止することを目的としています。
本方針は、アルヴォス・ビッドコ有限会社の従業員、取締役および管理職のすべて(「従業員」)およびアルヴォス・ビッ
ドコ有限会社が直接間接に、株式または議決権の過半数を所有している企業(「アルヴォス」と総称)に適用されま
す。
2.
規則
2.1 総則
アルヴォスの業務に誠実にかつ集中して従事し、自己の個人的な利益の可能性ではなく、アルヴォスに最大の利益をも
たらすことだけを目的にビジネス上の決定を行うことはすべての従業員の責務です。各従業員は、アルヴォスの事業の遂
行において、自らの独立した判断を左右しかねない関係または活動、あるいはアルヴォスの利益に相反するあるいは合
理的に見てそのような印象を与えかねない行為を避けなければなりません。ある状況が利益相反に相当するかどうかを
評価するにあたり、アルヴォスは、従業員の利益または活動がアルヴォスを代表して下した決定に影響する可能性があ
るかどうか、またはそのように見える可能性があるかどうかを検証します。
2.2 副業
従業員は、アルヴォスの業務に充当すべき時間を奪い、関心をよそへ向け、能力を減じるような副業あるいはコンサルテ
ィング活動を避けるべきです。アルヴォス以外に雇用関係を結ぶことを望む従業員は、そのような雇用関係がアルヴォス
に対して果たすべき個々の責務に反しないかどうかを判断できるよう、書面により直属の上司および人事部に通知しな
ければなりません。誤解がないように付け加えると、アルヴォス以外の業務に携わる場合でも、アルヴォスと結んだすべて
の守秘義務に引き続き拘束されるものとします。
アルヴォス方針
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2015 年 3 月
2.3 競合する事業に向けた活動
アルヴォスでの雇用期間中、いかなる従業員も、直接間接にアルヴォスと競合するあらゆる活動(「競合活動」)に関
与してはならず、直接間接にアルヴォスと競合するあらゆる企業もしくは事業(「競合他社」)を支援(雇用、コンサル
ティングまたはそれ以外の方法を問わず)してはなりません。雇用契約期間後の競業避止義務に抵触せず、アルヴォス
の秘密のノウハウを一切利用しない限りにおいて、従業員は雇用期間後にアルヴォスと競合することまたは競合他社を
支援することができます。アルヴォスは、アルヴォスでの雇用期間後、アルヴォスの秘密情報を一切開示・利用してはなら
ないという義務を従業員が順守することを厳しく課します。
従業員の配偶者、パートナー、親、兄弟、姉妹または子供(「近親者」)が何らかの競合活動に関与している場合、
あるいは(従業員、コンサルタントもしくはそれ以外の方法で)競合他社を支援している場合、潜在的な利益相反の
性質と範囲を査定し、的確に解決または管理できるよう、従業員は直属の上司および人事部に報告しなければなりま
せん。
2.4 取引先に向けた活動
アルヴォスの、商品またはサービスの(既存のまたは候補の)サプライヤー、顧客、ライセンサー、ライセンシー、合弁パー
トナーまたは他の取引先(「取引先」と総称)と雇用、コンサルタント、もしくは類似の関係にあるそのような関係を結ぶ
ことを希望する従業員は、その旨直属の上司および人事部に速やかに書面によって報告しなければなりません。取引先
と共にまたは取引先のために実施するあらゆる活動に対して、該当するビジネスユニットのマネージング・ダイレクターの書
面による事前承認が必要です。この承認はすべて、アルヴォスの単独の判断でいつでも破棄することができます。アルヴ
ォスによる何らかの承認が下りる前に、該当する従業員が、アルヴォスを代表して取引先に影響するあらゆる決定を行う
こと、そのような意思決定プロセスに参加すること、またはそのような意思決定の際に他者に影響を与えることは認められ
ません。
同様に、従業員の近親者が取引先に雇用されたり、コンサルタントを務めたり、管理職や役員として従事する場合、ま
た、取引先としてまたは取引先のために業務を支援・遂行する場合、該当する従業員は、その旨を直属の上司および
人事部に書面によって通知しなければなりません。さらに、その従業員の関与が該当するビジネスユニットのマネージン
グ・ダイレクターによって承認されない限り、アルヴォスを代表して取引先に影響を及ぼすあらゆる意思決定を行ったり、
意思決定に影響を与えたりしてはなりません。
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2015 年 3 月
2.5 個人的投資
直接間接に競合他社または(既存のまたは候補の)取引先の何らかの権利を保有したり取得したりする従業員は、
次のいずれかに該当する場合、その旨を担当上司および人事部に書面によって開示しなければなりません。
・
その従業員が直接間接に競合他社または取引先との何らかの取引に関与する場合、あるいは
・
その権利によって、その従業員が関連企業または事業に何らかの影響力を行使することが許される場合。
従業員ではなく、その近親者が競合他社または取引先の何らかの権利を保有あるいは取得し、次のいずれかに該当す
る場合も同様とします。
・
その従業員が直接間接に競合他社または取引先との何らかの取引に関与する場合、あるいは
・
その権利によって、その近親者が関連企業または事業に何らかの影響力を行使することが許される場合。
上場企業への投資で、いかなる種類の有価証券(株式または債券)により取得した権利でも、その額がその種類の
有価証券全体の 1%を下回る場合、上記の義務は適用されません。誤解を避けるために付け加えると、有価証券の取
引についての規則に基づく義務または制限はすべて変わらず適用されます。
2.6 個人的な関係
いかなる従業員も、雇用の決定を含みますがこれに限定せず、ビジネス上の意思決定における各人の客観性を損なう、
損なう可能性がある、または損ないそうな印象を与える個人的な関係を結んではいけません。
そのため、直属の上下関係でない場合においても、ある従業員が直接間接にアルヴォスに所属する自己の近親者の部
下となること、またはある従業員が自己の近親者に直接間接に影響を及ぼす職位に就くことは避けるべきです。この条
件は、親密な個人的な関係にも適用されます。
3.
報告
上記の内容を含め、状況に応じ必要とされる通り、すべての従業員は利益相反の事実または可能性について、直属の
上司および人事部に書面によって通知しなくてはなりません。
4.
法令順守および制裁
本方針への違反は、各国の法律に基づき、解雇を含む懲戒処分の対象となることがあります。
5.
質問
質問がある場合、法務部門またはアルヴォスのコンプライアンス・オフィサーに連絡してください。
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2015 年 3 月
6.
発効日
本方針は、2015 年 2 月 17 日に発効します。
ルクセンブルク、2015 年 3 月 6 日
ルドガー・ホイベルク
マティアス・モートナー
カーステン・シュトゥックラート
デイヴィッド・ブリッケンリッジ