浜松言友会 会報 第 315-2号

浜松言友会 会報
第 315-2号
平成 27 年 10 月 6 日発行
発行者 浜松言友会
〒436
静岡県掛川市
菅沼 覚(会長代行)
編集者 菅沼 覚
ホームページ http://hamamatsugenyuukai.web.fc2.com/
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例会報告
日時:平成 27 年 9 月 27 日(日) 14 時~16 時 45 分
場所:アイミティ浜松(浜松市立勤労青年ホーム) 美術工芸室
参加人数:8 名(AF、NH、YN、NA、SS、初参加のTさん、Iさん夫妻)
1.初参加者を囲んでの意見交換(自己紹介も兼ねて)
・ 先日開催された「第 3 回青少年のための吃音講座」の新聞記事報告を見て、妻と共に今日の例会へ参
加した。
私の吃音は緊張性である。中学校一年生になって自己紹介をする際に吃ってしまった経験がある。そ
の後はあまり吃らなくなったが、就職をしたら急に言葉が出なくなってしまった。現在は無職だが、2
年前までの仕事は神経を使うことが多く、緊張の連続であった。私は緊張すればするほど吃る。
妻は、聞き取りが悪いためか幼少の頃から正確に言葉を話せない。ただ、本人はさほど気にはしてい
ない。
・ 二人娘の父親であるが、下の 19 歳の娘の吃音のことで、例会に参加した。
仕事上、3~4 年ごとに転勤を繰り返していた。現在は静岡市内に単身赴任中。娘が多感期であった
頃、吃音で悩んでいたと思うが、その頃は父親として特に気にしなかった。そして娘が吃音で一番苦し
んでいた時に単身赴任中であった。娘は緊張性・難発性の吃音なのかなと思う。本読みや発表は苦手だ
った。転校の際には先生にそのことを配慮してもらった。高校に入り、中学の頃よりは吃らなくなった。
しかし、これは言い換える術を覚えてしまったからだと思う。高校生ともなれば、吃る自分をごまかせ
なくなるし、本人には深い苦しみがずっとあったと思う。現在大学生だが、行き詰っているようであり、
どう感情をコントロールしてよいかわからなくなっていると思う。親としてどうしてあげたらよいだろ
うか?娘はこれから半年間、大学を休学して私の単身赴任先である静岡市内で私と一緒に過す予定であ
る。娘には、上手に吃音と付き合っていく術を身につけてほしい。
・ 言友会の中部大会や全国大会等に機会があれば出席して、自分と同じ悩みを持つ同年代の仲間を知る
ことが娘さんの改善に繋がるのではないか。また、浜松言友会には、娘さんと同世代のメンバーはいな
いが、名古屋言友会は若いメンバーが多くいる。名古屋言友会の例会等に参加してみることも一案。
・ 吃音によってマイナス的な価値観を身につけてしまうか、あるいは吃音を通して人にない経験をさせ
てもらうといった前向きな捉え方ができるようになるか・・・思春期が大きな転機になると思う。
・ 「気付いた時が吉日」と思うしかない。子が独立した人間として成長できるように
一定の距離を置きつつ、但し方向性だけは間違わないように配慮し、最終的に悩みを
乗り越える強さを子が身につけられるようにサポートすることが親の役目である。
・ 同じ吃音でも、連発性は少なくとも言葉が出るだけ楽であるが、難発性は言葉自体
が出ないので、精神的に追い詰められるのではないか。
・ 若い頃から吃音を治そうと発声練習をしたり、積極的に社会と関わり持つことを心がけてきた。24
歳の頃、
「青年の船」に参加し、船内研修会で自分の吃音について話したところ、皆が共感してくれた。
その経験が今の自分の財産となっている。様々な活動を経験して言えることは、
「吃音は治らないが、改
善される。
」ということ。そして「吃音の悩みの優先順位が下がっていった。
」ということだ。治すため
の様々な行動をしたことが今の自分の財産となっている。吃音は自分の癖の一つだと思って生きていけ
ばよい。吃ることに悩まなくなれば、
「治った」ということだと思う。吃音に負けてはいけない。
・ 吃音者は緊張のあまり「言葉を発する」ことばかりに気をとられて、話の内容までに注意がまわらな
い。また早口である。発声練習や起承転結を心がけた話す訓練をすることにより、改善の余地は十分あ
る。
・ 「社会をよく知る」ことが自信となる。自信が持てれば、発声も改善されると自分の経験から言える。
・ 吃音のため消極的だった自分であったが、社会に出て、子ども会青年リーダーやサークル活動等に参
加することにより、吃音に負けないで積極的に生きていこうという考え方に変わった。このような「吃
っても積極的に生きていくんだ!」というきっかけを是非、若い人達はつかんでほしい。
次回例会
日時:平成 27 年 10 月 25 日(日) 14 時 ~ 16 時 30 分
場所:アイミティ浜松(浜松市立勤労青少年ホーム)第 1 集会室
司会:NH(予定)
内容:・
「3 分間スピーチ」
・
「40周年記念行事を振り返って」
※ 内容は参加状況により変更となる場合があります。
第 29 回言友会中部大会 2015 in 幸福の県・ふくい
日時:平成 27 年 11月 28日(土)12時受付
~ 29日(日)12時 30 分
場所:福井県南越前町 旧昭和会館、ふるさと交流センターきらめき、
リトリートたくら
参加費:全日程通常 9,500 円、全日程早割 8,500 円
詳細は別紙、福井言友会ホームページ、又は、事務局
第30回言友会中部大会 in いしかわ吃改研・能美さらい
日時:平成 28年 5月 28日(土) ~ 29日(日)
場所:石川県能美市石子町 能美市ふるさと交流研修センター・さらい
詳細は後ほど、
(今後変更有り)
~ 編集者より ~
昨年の中部大会、そして今回の「第 3 回吃音講座」を経験させていただき、あらためて外へ向かって
発信し続けることの大切さを実感しています。これらがきっかけで例会に参加し、共に悩みを分かち合
った何名かの方々、そしてその中には会員となられた方もいます。これからも一人でも多くの吃音に悩
む人たちの悩みに寄り添い、共に考えることを忘れない浜松言友会であるよう、私自身願っています。
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