ここに 注意! ★ホームケア★ ★ ★ 夏になるとよく耳にするこの病気は、夏かぜのひとつで、その主な症状は高熱と ★ ★ 熱が高い時は…? 解熱剤を使いすぎないようにしましょう。暑が ★ヘルパンギーナが流行するのは夏です。 っているなら空調などを利用して涼しくしてあ 高熱が出るので、水分補給ができないとあっ げて下さい(“発熱編”参照)。 という間に脱水症を起こしてしまいます。水 のどにできる水疱(水ぶくれ)です。夏から秋にかけて流行し、乳幼児に多い病 ★ ★ 気です。 症状は数日で自然におさまりますが、治るまでの間はのどが痛い為に、飲み物が 飲みにくくなったり、ごはんが食べにくくなったりする事があります。こんな時 は一体どうしてあげたらよいのでしょうか? 今回はこの病気にかかった時の、 ちょっとした工夫や注意点をご紹介します。 *原因 こんな事に気をつけて…!! 分が十分に飲めず、おしっこの回数が減って 飲み物は…? くる等の脱水症状が見られた場合は、すぐに のどが痛む時期には、水分補給を第1に考 かかりつけ医を受診しましょう! えましょう。イオン飲料や麦茶等をこまめに ★ヘルパンギーナの感染経路は、飛沫感染 飲ませてあげて下さい。オレンジジュース等 (咳やくしゃみからの感染)や経口感染(口か 酸味のあるものは痛みがますので避けた方 らの感染)です。咳やくしゃみはもちろん、な がよいでしょう。乳児の場合、哺乳瓶を嫌が めたオモチャの貸し借りでもうつります。また るようであれば、ストローやスプーンを使う等 便等の排泄物からウィルスに感染する事も して、少しずつでも飲ませてあげて下さい。 あるので、手洗いは十分に行いましょう! 主にコクサッキーウィルスというウィルスによって起こりますが、原因となるウィルスが 他にも数種類ある為に、1シーズンで何度もかかってしまう事があります。ウィルスが体 ★ ★ 内入ってから、症状が出始めるまでに3~5日の潜伏期間があります。 離乳食は無理強いせず、栄養面よりも食べ *症状 やすい物、子どもが好きな物を優先してあげ ①突然に38℃~40℃の高熱が出ます。熱は2~3日続きます。 て、少しでも食べられるような工夫してあげ ②のどの奥に水疱がポツポツとできます。2~3日で水疱が破れて、のどの痛みが増して て下さい。 ごはんは…? *夏かぜのいろいろ* 介させていただきましたが、夏かぜ の代表的なものとして他に“手足口 病” “プール熱”等があります。夏も きます。症状がひどい時には、唾液すら飲み込むのがつらくなり、よだれが多くなった ただ、刺激のあるもの、熱いもの、冷たすぎる り吐きやすくなったりします。水疱はおおよそ1週間くらいでなくなります。 もの、すっぱいもの、塩辛いもの等は痛みが *治療 増すので、避けてあげて下さい。柔らかくて この病気そのものを治す薬はありません。個別の症状に対する対症療法が中心となります。 のど越しのよい、プリン・ヨーグルト・豆腐・お のどの痛みが強い時には、解熱・鎮痛のお薬が処方される事もあります。かかりつけ医に かゆ・煮込みうどん等がおすすめです。 相談しながら、辛い症状を少しでも和らげてあげるようにしてあげましょう。 今回はヘルパンギーナについてご紹 H23.5 月発行 Vol.5 ウィルス性の感染症が流行りやすい 時期です。冬同様に手洗い・うがい をしっかりとしていきましょう。 (医)愛幸会 くまだ内科・小児科クリニック 病児保育室リトルベアー
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