2015年9月16、17日、CosmoSkyMed緊急撮影・判読結果資料

平成27年阿蘇山火山活動の状況
COSMO-SkyMed衛星による撮影結果
平成27年9月18日
COSMO-SkyMed撮影結果
撮影諸元
観測日時
2015/9/16
6:03
2015/9/17
6:03
撮影モード
STRIPMAP HIMAGE
空間分解能
3mシングルルック
(5mマルチルック)
オフナディア角
(入射角)
37.02°
(41.35°)
軌道方向
上昇軌道
ルック方向
右
P2.P3の資料拡大範囲
国土数値情報(行政区画 県境および市町村界 平成26年データ)国土交通省
ⒸJSI
1
COSMO-SkyMed判読結果(阿蘇山周辺拡大)
2時期のカラー合成画像
R: 2015年9月16日, G: 2015年9月17日, B: 2015年9月17日
2時期の画像から作成したMTC画像※
R: 2015年9月16日, G: 2015年9月17日, B: コヒーレンス
1日の間で変化が少ない(コヒーレンスが高い)ので植
生の少ない裸地や降灰を含む範囲等と推定される
噴火周辺部において、コヒーレンスが低く、 1日の間で
変化していると思われる。
R: 2015-9-16, G: 2015-9-17, B: 2015-9-17
R: 2015-9-16, G: 2015-9-17, B: コヒーレンス
2時期のカラー合成画像(左図)では顕著な変化は見られませんが、コヒーレンス画像を使用することで植生の少ない裸地や人工構造物、降灰範囲の領域は青色(コヒーレ
ンスが高い)で表示され、森林等の領域は黄色(コヒーレンスが低い)で表示されています。
※ MTC画像に関しては参考資料をご参照ください。
COSMO-SkyMed Product ©ASI-Agenzia Spaziale Italiana 2015.All RightsReserved.
Distributed by e-GEOS. Produced by JAPAN SPACE IMAGING CORPORATION
2
COSMO-SkyMed判読結果(阿蘇山周辺拡大)
2時期の画像を使用したMTC画像※
斜め空中写真
1日の間で変化が少ない(コ
ヒーレンスが高い)ので植
生の少ない裸地や降灰を
含む範囲等と推定される
降灰部
撮影・提供:アジア航測株式会社殿 撮影日:2015年9月14日
撮影日:2015年9月16日と17日
アジア航測株式会社殿が9月14日に撮影した斜め航空写真(左図)とCOSMO-SkyMed衛星が9月16日、17日の2日間で撮影した画
像(右図)を比較しますと、撮影時期が異なりますが、降灰範囲は青い範囲に含まれていることがわかります。
※ MTC画像に関しては参考資料をご参照ください。
COSMO-SkyMed Product ©ASI-Agenzia Spaziale Italiana 2015.All RightsReserved.
Distributed by e-GEOS. Produced by JAPAN SPACE IMAGING CORPORATION
3
【参考資料】合成開口レーダ(SAR)とは?
SAR衛星は、マイクロ波を地表面に向けて送信し、地表から反射するマイク
ロ波の強さ及び位相から対象物の状態や高さ・変位を測定する。
①
②
③
© DigitalGlobe
光学衛星(GeoEye-1)
建物等の
人工構造物
森林等の
植生域
水域
鏡面体
②
①明るい白色
強い
②中間的なグレー色
マイクロ波の反射
①
③黒色
弱い
*地表面からの後方散乱強度は、マイクロ波の波長・入射角や植生・土壌の含水率等
により同じ対象物でも多少異なります。
③
レーダー衛星(COSMO-SkyMed)
東京の天候:くもり(2009年3月3日)
COSMO-SkyMed Product ©ASI-Agenzia Spaziale Italiana 2011. All Rights Reserved. Distributed by e-GEOS.
Produced by JAPAN SPACE IMAGING CORPORATION
4
【参考資料】 COSMO-SkyMed衛星について
1.
天候、昼夜の影響を受けない画像撮影

2.
4機コンステレーションの撮影能力

3.
四国地方ほぼ全域(約18,300㎢)の3m分解能画像( STRIPMAP HIMAGE )
を8日間で整備しました。この画像データを基に、SARの特性を活用した変
化抽出が可能。
ⒸASI
5種類の撮影モード

4.
XバンドのSAR(合成開口レーダー)センサーを搭載し、全天候型で昼夜を
問わず最高1mの高分解能画像を提供。また、同一軌道上に4機の衛星を
配置することで高い撮影頻度を実現。北緯40度付近であれば圧倒的な撮
影能力を実現。
目的に応じた撮影に対応できる柔軟性を備えています。衛星進行方向(ア
ジマス)に対し、右・左方向の切り替え撮影が可能。
単一、複数画像による比較・解析

撮影したSAR画像により、津波等による浸水域の抽出や、異なる時期に撮
影された同一地域を比較、解析し、状況変化を把握可能。
5
【参考資料】マルチテンポラルコヒーレンス(Multi Temporal Coherence)画像
① 2014-8-10
コヒーレンス画像に関して
下に示すコヒーレンス画像は、災害前に撮影さ
れた8月10日のSAR画像(①)と災害発生後の
8月22日SAR画像(②)から作成された画像で
あり、0-1の値で①と②画像の類似性(相関性)
を示します。2つの画像が全く同じなら1、全く異
なる画像なら0を示します。
Coherence
② 2014-8-22
コヒーレンス画像では、都市域や住宅地においてコヒーレンス値が高く、植生や水域など微小にでも表面が変化する地域でコヒーレンス値が
低くなります。通常のマイクロ波の反射強度を示す①と②のみを利用したSARカラー合成画像では可視化できない地表面の微小な変動をコ
ヒーレンス画像を利用することで色の違いとして表示することが可能です。MTC画像上では、大きな変化(①か②の強度画像の変化)が赤か
緑色で表示され、植生の様な微小な変化があるエリアが黄色、そして都市域の様に変化が少ないところは青白色で表示されます。
COSMO-SkyMed Product ©ASI-Agenzia Spaziale Italiana 2014. All Rights Reserved. Distributed by e-GEOS.
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本件に関しては、下記までお問い合わせください。
日本スペースイメージング株式会社
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TEL:03-5204-2727
FAX:03-5204-2730
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