2. 団体向け商品

2.
団体向け商品
(1)
団体保険
○ 新契約
団体保険の新契約は名寄せ被保険者数(複数会社による共同引受契約の重複分を調整した被
保険者数)が 49 万人(前年度比 69.9%)、契約高が 3 兆 609 億円(同 68.3%)となった。
【図
表 25、28】
団体保険の新契約は、既存の団体定期保険の一部契約から総合福祉団体定期保険への切替え
が行われた平成 9 年度をピークに、その後は減少傾向となっており、平成 25 年度は契約が好
調だったため大きく増加したものの、平成 26 年度は名寄せ被保険者数・契約高とも前年度を
下回る結果となった。
新契約高の保険種類別の内訳は、総合福祉団体定期保険(1 兆 2,733 億円、構成比 41.6%)
、
団体信用生命保険(9,721 億円、同 31.8%)、団体定期保険(8,154 億円、同 26.6%)の順と
なっている。
【図表 26】
○ 保有契約
団体保険の保有契約は名寄せ被保険者数が 3,918 万人
(前年度比 99.6%)、保有契約高が 373
兆 1,279 億円(同 100.5%)となり、前年度並みとなった。
【図表 25、29】
保有契約高の保険種類別の内訳は、団体信用生命保険(174 兆 681 億円、構成比 46.7%)
、
団体定期保険(111 兆 4,728 億円、同 29.9%)、総合福祉団体定期保険(86 兆 9,791 億円、同
23.3%)の順となっている。【図表 27】
○ 解約・失効
団体保険の解約・失効高11は 6 兆 9,911 億円(前年度比 76.6%)、解約・失効率12は 1.9%(前
年度より 0.6 ポイント低下)と大幅に低下した。【図表 30】
【団体保険の主な商品種類】
団体定期保険 企業等がその所属員の福利厚生のために導入する任意加入型の商品であり、加
入希望者が被保険者となり、保険料を負担する。
総合福祉団体定期保険 企業等がその所属員を被保険者として加入させる全員加入が原則の 1
年更新の定期保険であり、企業等が保険料を負担する。
団体信用生命保険 住宅ローン等の貸付保全のために利用される保険で、住宅ローン等の債務
者を被保険者とし、銀行等の信用供与機関または信用保証機関を契約者および保険金受取人
とする。債務者が死亡または所定の高度障害になった場合に、未返済債務額に相当する保険
金を契約者に支払い、債務を消滅させる。
図表 25 団体保険の新契約・保有契約
(万人、%、億円)
新契約
名寄せ被保険者数
保有契約
金額(契約高)
前年度比
名寄せ被保険者数
前年度比
金額(契約高)
前年度比
前年度比
平成 22 年度
41
89.8
24,827
84.8
4,012
98.9
3,715,191
99.6
23
33
79.6
30,213
121.7
3,955
98.6
3,703,304
99.7
24
31
96.0
30,414
100.7
3,919
99.1
3,701,126
99.9
25
70
221.4
44,793
147.3
3,934
100.4
3,712,889
100.3
26
49
69.9
30,609
68.3
3,918
99.6
3,731,279
100.5
11
12
解約・失効高=(解約+失効+保険金額の減少)-(復活+保険金額の増加)
解約・失効率=解約・失効高/年度始保有契約高×100(%)
14
図表 26 平成 26 年度
団体保険の新契約高内訳(単位:億円)
団体定期
8,154
26.6%
合計
30,609
総合福祉団体定期
12,733
41.6%
団体信用
9,721
31.8%
*%は占率
図表 27 平成 26 年度
消費者信用団体
1,150
0.03%
団体保険の保有契約高内訳(単位:億円)
その他
3,281
0.09%
年金特約
1,644
0.04%
総合福祉団体定期
869,791
23.3%
合計
3,731,279
団体信用
1,740,681
46.7%
団体定期
1,114,728
29.9%
*%は占率
図表 28 団体保険の新契約の推移
(億円)
(万人)
金額(契約高)
60,000
名寄せ被保険者数
80
70
70
50,000
60
49
40,000
41
30,000
33
10,000
40
31
30
44,793
20,000
24,827
30,213
50
30,609
30,414
20
10
0
0
平成22年度
23
24
15
25
26
図表 29 団体保険の保有契約の推移
(億円)
3,800,000
(万人)
4,050
金額(契約高)
名寄せ被保険者数
4,012
3,750,000
4,000
3,955
3,700,000
3,950
3,934
3,919
3,650,000
3,600,000
3,715,191
3,703,304
3,701,126
3,918
3,712,889
3,731,279
3,900
3,850
3,550,000
3,500,000
3,800
平成22年度
23
24
25
26
図表 30 団体保険の解約・失効高、解約・失効率の推移
(億円)
160,000
(%)
4.0
3.7
140,000
120,000
3.5
2.5
100,000
1.9
80,000
136,468
60,000
40,000
3.0
2.5
2.4
94,358
2.0
1.5
91,292
89,287
2.5
69,911
20,000
1.0
0.5
0
0.0
平成22年度
23
24
16
25
26
団体年金保険
(2)
団体年金保険の保有契約高(責任準備金の金額)は 33 兆 3,555 億円(前年度比 101.9%)
となり、前年度より増加した。【図表 31、32】
主な商品である確定給付型の企業年金の資産残高をみると、確定給付企業年金資産は 13 兆
9,227 億円(前年度 13 兆 459 億円)と前年度より増加したが、厚生年金基金資産は 1 兆 9,970
億円(前年度 2 兆 3,418 億円)と前年度より減少した。【図表 33】
図表 31 団体年金保険の新契約・保有契約
(万人、%、億円)
新契約
名寄せ被保険者数
保有契約
金額(契約高)
前年度比
名寄せ被保険者数
前年度比
金額(契約高)
前年度比
前年度比
平成 22 年度
6
79.0
73
92.6
1,930
94.8
309,477
98.8
23
6
99.4
89
122.1
1,797
93.1
311,661
100.7
24
10
168.6
198
222.0
1,789
99.5
318,153
102.1
25
5
51.3
25
12.8
1,754
98.1
327,420
102.9
26
277
5,012.8
457
1,795.6
1,930
110.0
333,555
101.9
*被保険者数は名寄せ(複数会社による共同引受契約の重複分を調整)した数値を使用している。
図表 32 団体年金保険の保有契約高の推移
(億円)
400,000
309,477
311,661
318,153
327,420
333,555
平成22年度
23
24
25
26
300,000
200,000
100,000
0
図表 33 適格退職年金・厚生年金基金・確定給付企業年金資産の推移
(億円)
160,000
140,000
120,000
100,000
121,706
114,872
139,227
130,459
99,545
80,000
60,000
40,000
20,000
24,159
13,152
0
0
23,732
23,589
平成22年度
適格退職年金資産
0
23
23,418
0
24
厚生年金基金資産
19,970
0
25
26
確定給付企業年金資産
*適格退職年金は平成 24 年 3 月末をもって税制優遇措置が終了するため他の企業年金制度へ移行する等の
対応が必要となっていたが、保有する各社では平成 14 年から移行に取り組み、期限内に全ての契約の対応
を完了した。
17