高知県室戸市吉良川町 重要伝統的建造物群保存地区 視察

 重要伝統的建造物群保存地区 先進地視察
高知県室戸市吉良川町 重要伝統的建造物群保存地区
重要伝統的建造物群保存地区選定後 17年経過(H27.3 現在)
日 程:平成26年12月 6日 参加者:出羽島住民17名(13世帯)、牟岐町教育委員会
牟岐町から南へ約1時間30分の距離に位置する、室戸市吉良川町の重要伝統的建造
物群保存地区へ、出羽島住民の皆さまと共に視察に行きました。
出羽島住民の方々の中には、重要伝統的建造物群保存地区を初めて訪れた方もおり、
重要伝統的建造物群保存地区に選定された後のまちの姿はどのようなものなのか、生活
感やまちの雰囲気は現在どのようになっているのか、様々なことを現地で感じていただ
けたと思います。
地元保存団体の皆さまとの懇談会では、
・「最初はどうなるか不安だったが、重伝建に選定されたから今も吉良川の町並みが残っ
ている。選定になっていなかったら空家が増え、空地が増え、町も残っていなかった
だろう。特定物件指定にためらう人も、隣の建物が修理されたのを見て指定を受けたし、
それは当人にとってのメリットだった。昔のままの姿を残している誇り、親父の後を
継いで子や孫に引き継げるという安心感がある。」
・「他の場所にはないけれども、この場所にあるものに気づくことができることが大事。
全国で出羽島にしかないものがあるから選定の話が出ているんだと思う。その場所の
特性を活かして、頑張って下さい。」
と、自分の所にないものを他の場所に見出すのではなく、自分のところにあるものに気
づき、それらを地域の誇りとしていくことの大切さを教わりました。