平成 27 年 10 月 9 日 中 国 地 区 品 質 経 営 協 会 広島市西区横川町 3 丁目 5 番 9 号(世良ビル 404 号) TEL (082) 532-6844 FAX (082) 532-6845 e-mail [email protected] URL http://qmac.jp/ 協会ニュース 平成 27 年度 第 1 回シンポジウム 「市場創造 と 技術革新」 ◆ 開催日時 : 平成 27 年 9 月 28 日(月) 13:20 〜 17:00 ◆ 場 所 : 広島商工会議所ビル1階 101 会議室 ◆ 参 加 者 : 23 企業・団体 110 名 中国をはじめとするアジアの企業が、日本製品と同等の機能でしかも格安で製品を提供するようになってきています。日本 の製造業にとっては非常に厳しい経営環境ですが、こういう時代だからこそ、我が国の熟練技術者ならではの高度な生産技 術による独自の高付加価値製品の開発が求められています。また、今の日本には、製品開発の元となる人材や技術、そし てノウハウの集積が十分にあります。これらを上手く活かすには,技術シーズを事業化に結びつける産官学の連携も大切と 考えました。そこで今回のシンポジウムでは、特に製品開発に着目して企画しました。 シンポジウム当日は 23 企業・団体 110 名と多数の方にご参加いただきました。 講演第1部では、「庇護からの脱出と自立 −夢の実現に向けて−」と題して、オオアサ電子株式会社 代表取締役社 長 長田 克司 様に、国内外の主要自動車メーカーに液晶パネルを下請けとして供給していたが、リーマンショックにより受 注を打ち切られ売上の9割がなくなるという経営危機に陥った中で、強みを持つ固有技術をコアに自社プランドの商品開発 への挑戦を決断をした体験談を核に、メイド・イン・ジャパンへのこだわり、雇用を守ることへの意地などの思いをご講演いただき ました。 講演第2部では、「電動装置を使わない運動アシストウェアの開発—高齢化社会を支える運動アシスト技術―」と題して、 広島大学大学院工学研究院 准教授 栗田 雄一 様に、少子高齢化による労働人口減少の対策としてニーズが高まる 身体運動アシストウェアについて、モーターなどの電動装置を使わず、伸縮性生地や低圧駆動型人工筋などを用いて開発さ れた低コストなウェアを実際に装着しながら、運動アシストウェアの類型分類、開発におけるこだわり、今後の将来展望につい てご講演いただきました。 お二人の講演後、広島工業大学 情報学部 教授 長坂康史先生をコーディネータ−として迎え、パネルディスカッション が行われました。会場から寄せられた多くの質問に講演者が回答することで、講演者の本音を伺うことができ、その結果、講 演内容の深掘りが行われ、参加者の理解もより深まりました。 アンケート結果では、『興味深い内容だった』『ヒントになった・参考にしたい』『感銘を受けた』などの感想が寄せられ、非常 に有意義なシンポジウムとなりました。 オオアサ電子 広島大学 パネルディスカッションの様子 長田 克司 氏 栗田 雄一 氏 (左からコーディネーターの長坂氏、長田氏、栗田氏)
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