園だより No.652 ふ た ば 巻頭言 「土台を作る」 今月のお誕生者 おたんじょうび おめでとうございます! 6さいになりました! October/1/2015 髙久 華子 5さいになりました! 何百年、何千年と経つ良い建物は、基礎工事がしっかりとしていると言います。例えば奈良の法隆 寺が、千三百年も沈まずに現存するためには、地表を深く掘り下げ、しっかりと土を突き固めて更に地上 にも基壇を突き上げているそうです。基礎がしっかりとしていなければ、建物がいくら頑丈であっても根本 4さいになりました! から揺らいでしまえば、建物も崩れてしまうものです。ところがこの基礎工事をしている時には、その後上 にいったいどんな建物ができあがるのか想像することは難しく、更に上に建物が建ってしまうと、もう見るこ とができません。 乳幼児期は人間においてこの基礎工事の時期です。「人を信じる力」や「人を愛する心」の基礎を作る 時です。『三つ子の魂百まで。』と言うことわざがありますが、以前友人に「三つ子の魂百までというから、 三歳までに性格が決まるんだよね。だから友だちをたたいちゃいけないとか、ごめんなさいって言えるよう にならないといけないんだよね。でもうちの子全然謝れないの。それに英語ももう始めないといけないか な?」と聞かれたことがありました。そういう解釈があったのかと驚きました。育児書の中には「教育をしっ かりしないといけない」などと書かれているものもありましたが、私は三歳までに「あなたは愛されている。」 ということをしっかり伝えてあげられれば良いのではないかと思います。愛されて育った子は人を信じるこ とを知っています。人を信頼できるということは、豊かな人間関係を作ることに繋がり、良い人間関係を作 ることができると、その人の生涯は色彩豊かなものになるのではないかと思います。そして愛されている子 どもは自信(自己肯定感)を持って安定した心を持つことができます。「やってみよう!」とい向上心を持つ ことができると思います。 乳幼児期が基礎工事であるなら、小学校や中学校は建物に当たります。柱や床や壁が小学校、中学 校、それが出来上がると次は家具等上に行けば行くほど取り替え、やり直しが楽なものになっていきます ので、「まちがってしまった、ちがうことをしたくなってしまった。」となっても修正することができます。しかし 基礎工事をやり直すのはとてもハードな道のりであることが分かると思います。大学には入り直すことは出 来ますが、幼稚園に入り直すというのは聞いたことがありません。(海外においては、幼稚園留年というの はありますが)ですから、小学校入学までのこの幼児期にどんな基礎を育てればよいのかを、お父さんお 母さんがよく話合ってしっかりと見極めていってほしいと思います。日々の子育ての中でこれが出来てな いとい目が行きがちですが、目先の「小学校に入るまでに読み書きが出来た方が良いのではないか?」 「ピアニカやピアノで素敵な音楽が出来たら…」と読み書きやピアノが出来るようになることを目的に教える ことが大切なのか、それとも子どもが自発的に「やってみたいな」という気持ちを持ったことに応えていくこ とが大切なのか。まだまだ基礎工事の時期であることを思い出し、レールを敷いてあげることばかりを考え すぎずに、今のその子がどんなことを必要としているのか、ありのままのその子の姿をよく見て欲しいと思 います。 年長 ゆり組 (ブルーバッチ) 担任:若林 香純 お友だちと共に縄跳びや鉄棒を取り組み、刺激し合いながら過ごした 9 月でした。運動会へ向け、園庭 で玉入れや楽しみにしていたリレーを行ないました。まだまだバトンの受け渡しが難しい事もありますが、 「もう一回やりたい!」「今日は雨降っていないからやろうよ!」と張り切っている姿が見られています。今 月は本物の鎌を使っての稲刈りに挑戦します。春に植えた稲が神さまの恵みによってどんな風に実って いるのか、自分たちの目で確かめ神さまに感謝しながら自分の手で収穫する楽しさを味わってもらいたい と思います。 <10月のクラス目標> * 神さまからいただいた秋の恵みに感謝する。 * 友だちと力を合わせる楽しさを味わう。 * 全身を使って自分の持っている力を発揮する。 年中 きく組 (ピンクバッチ) 担任:滝島 瞳 9月はお友だちとまとまって遊ぶ姿が多く見られ、いろいろなところで、子どもたちの楽しい遊びが展 開されていました。遊びの中で、玉入れ、ダンス、かけっこをして子どもたちの気持ちはだんだんと運動会 に向いてきています。外に出ると「かけっこやりたい!」という声が多く聞こえ、やる気満々の様子です。ク ラスでは、忍者が忍びこみ、巻物を置いて行ったことがきっかけで『にんじゃ修行』に夢中になっていま す。一学期から続いてきている「忍者修行」運動会にはぜひこの「忍者修行」を取り入れて行きたいと思っ ています。 <10月のクラス目標> *。 神さまは、私たち一人ひとりに大切な人と出会わせてくださったことを知る。 <7 月のクラス目標> * 友だちと力や心を合わせる楽しさを味わう。 。 * 身体を動かし、伸び伸びと自分なりに表現することを楽しむ。 。 * 年少 つぼみ組 (あかバッチ) 担任:椎野 未有 2 学期が始まって 2 週目の真ん中あたりからはペースを取り戻した子どもたち。友だちと誘い合って遊ぶ 姿が多くなってきましたが、まだまだイメージを共有し合うことは難しく、気持ちがすれ違っていることがあ り、保育者が間に入って互いの気持ちを言葉で聞き、伝え合う橋渡しをしています。今月はいよいよ運動 会です。ダンスやかけっこを遊びの中でやっていると、「もう一度やりたい。」と嬉しい声も聞こえています。 初めての運動会。たくさんのお客さんや不慣れな場所にドキドキしてしまうかもしれませんが、楽しい一日 を過ごせることを願っています。月末に予定しているお芋掘りでは土の感触やお芋の大きさ、その重さを 実感し、収穫の喜びを感じたいと思います。 <10月のクラス目標> * 健康な体を神さまから頂いたことに感謝する。 * みんなで一緒に身体を動かしたり、表現する楽しさを味わう。 * 同じ体験を通して、喜びや楽しさを共有する。
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