講 義 要 綱 授業科目名 ミクロ経済学Ⅰ 科目区分 専門系科目 担当教員名 渡邉 (2単位) 専門基礎科目 聡 開講時限 第2学期 配当年次 1年 office hour 講義終了後 月曜日 3 時限 講義の目的 ミクロ経済学は、個人、家計、企業、政府といった経済主体の経済行動のメカニズムとその市場への影響を 分析対象とする学問です。本講義では、ミクロ経済学の基礎的な理論を修得し、現実の経済問題に対する基 礎的分析力を育成することを目的としています。 授業内容 1 イントロダクション:ミクロ経済学の分析道具 2 市場における需要と供給(市場均衡とその変化) 3 市場均衡と経済厚生(余剰分析) 4 消費者行動の理論(1)(個人の消費行動の決定) 5 消費者行動の理論(2)(価格・所得変化による消費行動への影響) 6 家計行動の理論(労働供給・貯蓄と生産要素供給) 7 生産者行動の理論(1)(生産とさまざまな費用の関係) 8 生産者行動の理論(2)(収入、利潤、生産量の決定) 9 企業行動の理論(雇用・資本投入と生産要素需要) 10 市場メカニズムと効率性(1)(純粋交換経済での市場均衡) 11 市場メカニズムと効率性(2)(市場均衡の変化と所得再分配) 12 市場の失敗(1) (外部性と環境問題) 13 市場の失敗(2) (独占企業の理論) 14 市場の失敗(3) (情報の経済学) 15 期末試験 成績評価方法 期末試験(80%)と講義中の課題の提出状況(20%)を総合的に評価する。 履修取り下げ制度を適用しない。 予備学習の指示 適宜予習・復習を行うこと。新聞・雑誌の経済記事を日頃から読むように心がけること。 教科書・参考書 講義では、資料を配布します。参考書は以下の通り(他にも講義中に適宜指示します)。 神戸伸輔・賽多康弘・濱田弘潤『ミクロ経済学をつかむ』有斐閣、2006 年. 柳川隆・町野和夫・吉野一郎『ミクロ経済学・入門 ビジネスと政策を読み解く』有斐閣アルマ、2008 年. N.グレゴリー マンキュー『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社、2008 年. 履修条件・注意事項 上記に挙げた参考書を最低一冊は読むこと。 ― 40 ― 授業科目名 ミクロ経済学 II (2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 2年 担当教員名 荒山 office hour 水曜午後 (但し教授会の開催日を除く) 専門基礎科目 裕行(大学院経済学研究科) 木曜日2時限 講義の目的 本講義は、経済理論の「価格理論」の枠組に沿って、市場における供給と需要の分析を通し、価格が決定 される経済的メカニズムについての理解を促す。さらに、一国における産業の経済的役割を明確にするため に、一国の経済活動を二部門(農業、工業(サービス業を含む))に分割し、経済成長や貿易(TPP への参 加等)と一国の経済との関係を把握するための所得分配の経済理論的枠組みへの理解を促すことで、現代の 日本が直面する経済問題の解決に向けた基礎的分析力を養うことを目的とする。 授業内容 1 イントロダクション:新古典派的市場均衡分析 2 パレート最適性:純粋交換の理論、無差別曲線、オッファー曲線、契約曲線 3 産業の経済分析:企業レベルの生産関数 vs. 産業レベルの集計生産関数 4 産業の経済分析(部分均衡):生産物価格と生産要素価格(派生需要の分析)I 5 産業の経済分析(部分均衡):生産物価格と生産要素価格(派生需要の分析)II 6 産業の経済分析(一部門一般均衡分析):所得分配と経済成長 7 産業の経済分析(一般均衡):二部門モデル 8 市場の失敗 I:完全競争 9 市場の失敗 II: 財の性質、競合性、排除性 10 市場の失敗 III: コースの定理と外部性、環境の経済分析 11 市場の失敗 III:公共財、情報の非対称性、逆選択 12 市場の失敗 IV:独占・寡占、売り手独占、買い手独占 13 異時点間の資源配分:時間選考率と利子率 14 不確実性の経済分析:リスクと不確実性、保険 15 ゲームの理論とその応用:ナッシュ均衡、囚人のジレンマ vs. 市場の失敗 成績評価方法 中間テスト(20%)および期末試験(80%)により成績評価を行う。なお、履修取り下げ制度は採用し ない。 予備学習の指示 日頃から、経済に関連するニュース、新聞記事などに興味を持って接しておくこと。 教科書・参考書 参考書・参考文献は講義において指示する。 履修条件・注意事項 文系基礎科目の「経済学A」および文系教養科目「市場経済と社会」等を履修していることが望ましい。 ― 41 ― 授業科目名 マクロ経済学Ⅰ(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 専門基礎科目 配当年次 1年 担当教員名 荒渡 良(大学院経済学研究科) office hour 火曜日5時限 講義の目的 この講義では基礎的なマクロ経済学の知識を習得し,経済学的な論理思考によって世の中の経済現象を解釈 できるような基礎的分析力を育成することを目的とする. 授業内容 1 イントロダクション 2 マクロ経済学のデータ(1):国内総生産と GDP デフレーター 3 マクロ経済学のデータ(2):消費者物価指数 4 国民所得(1):国民所得勘定の恒等式 5 国民所得(2):マクロ経済の支出構造 6 貨幣とインフレーション(1):貨幣数量説 7 貨幣とインフレーション(2):フィッシャー方程式 8 IS-LM モデル(1):財市場の均衡と IS 曲線 9 IS-LM モデル(2):貨幣市場の均衡と LM 曲線 10 IS-LM モデル(3):財政・金融政策 11 IS-LM モデル(4):流動性の罠 12 AD-AS モデル(1):総需要曲線と総供給曲線の導出 13 AD-AS モデル(2):総需要・総供給曲線のシフト 14 開放経済(1):対外純投資と貿易収支 15 開放経済(2) :実質為替レートの決定 成績評価方法 期末試験で評価する.成績評価は「マクロ経済の基礎的な構造を理解できているか」という観点から行われ, 最低限の理解を示している場合にのみ単位を付与する.また,この講義では履修取り下げ制度は採用しない. 予備学習の指示 教科書・参考書 [1] N.G.マンキュー(著) ,足立英之他(訳)『マンキューマクロ経済学Ⅰ(第 3 版) 』東洋経済新報社. [2] 齋藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』有斐閣. 履修条件・注意事項 ― 42 ― 授業科目名 マクロ経済学Ⅱ(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 専門基礎科目 配当年次 2年 担当教員名 荒渡 良(大学院経済学研究科) office hour 水曜日1時限 講義の目的 この講義では「マクロ経済学Ⅰ」で学んだ知識を用いて,更に進んだマクロ経済学の知識を習得し,経済学 的な論理思考によって世の中の経済現象を解釈できるような基礎的分析力を育成することを目的とする. 授業内容 1 イントロダクション 2 開放経済下の総需要(1):マンデル=フレミングモデルの基本設定 3 開放経済下の総需要(2):固定相場制・変動相場制下の財政・金融政策 4 総供給(1) :硬直賃金モデル 5 総供給(2) :労働者錯誤モデル 6 標準的なソロー・モデル(1):経済成長に関する事実 7 標準的なソロー・モデル(2):企業の行動・家計の行動 8 標準的なソロー・モデル(3):均衡動学と定常状態の導出 9 標準的なソロー・モデル(4):比較静学 10 技術進歩を含むソロー・モデル(1):均衡動学と定常状態の導出 11 技術進歩を含むソロー・モデル(2):比較静学と成長会計 12 安定化政策(1):安定化政策の問題点 13 安定化政策(2):裁量による政策・ルールによる政策 14 政府負債と財政赤字(1):日本の政府負債 15 政府負債と財政赤字(2):リカードの等価命題 成績評価方法 期末試験で評価する.成績評価は「講義で扱ったそれぞれのトピックの内容を理解しており,世の中の経済 現象を解釈する応用力を身につけているか」という観点から行われ,最低限の応用力を身につけている場合 にのみ単位を付与する.また,この講義では履修取り下げ制度は採用しない. 予備学習の指示 教科書・参考書 [1] N.G.マンキュー(著) ,足立英之他(訳)『マンキューマクロ経済学Ⅰ(第 3 版) 』東洋経済新報社. [2] N.G.マンキュー(著) ,足立英之他(訳)『マンキューマクロ経済学Ⅱ(第 3 版) 』東洋経済新報社. [3] 齋藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』有斐閣. 履修条件・注意事項 ― 43 ― 授業科目名 計量経済Ⅰ(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 1年 担当教員名 根本 office hour 金曜 16:30~18:00 または予約 専門基礎科目 二郎(大学院経済学研究科) 金曜日3時限 講義の目的 この講義は計量経済学の分析手法を修得することを通じて基礎的分析力を育成する。まず 2 変量の統計的推 測について講義し、それに基づく標準的な単回帰分析の理論を説明する。さらに単回帰分析を拡張して重回 帰分析を導入し、その経済データへの応用について講義する。 授業内容 1 2変量の統計的推測(1)共分散と相関 2 2変量の統計的推測(2)結合分布、周辺分布、条件付き分布 3 2変量の統計的推測(3)条件付き分布 4 2変量の統計的推測(4)条件付き確率、統計的独立 5 最小 2 乗法(直線のあてはめ、決定係数) 6 単回帰モデルの推定(1)標準的仮定 7 単回帰モデルの推定(2)最小 2 乗推定量の性質(不偏性、一致性) 8 単回帰モデルの推定(3)ガウス・マルコフ定理 9 単回帰モデルの検定 係数の検定(標準誤差の推定、t値) 10 単回帰モデルの応用 フィリップス曲線、消費関数 11 重回帰モデルの推定(1)単回帰の拡張(係数の意味、自由度修正済決定係数) 12 重回帰モデルの推定(2)多重共線性 13 重回帰モデルの応用(1)経済データへの応用 14 重回帰モデルの応用(2)関数型、ダミー変数、トレンド変数 15 重回帰モデルの検定 成績評価方法 成績は基本的に期末試験による。単位認定の基準は 1) 最小 2 乗法の基本的事項についての理解 2) 単回帰モデルについて正しく理解していること 3) 重回帰モデルの係数の意味について理解できること による。履修取り下げ制度は採用せず、期末試験を受験しない場合に「欠席」とする。 予備学習の指示 教科書・参考書 教科書:山本拓「計量経済学」新世社 参考書:木下宗七編「入門統計学」新版,有斐閣 履修条件・注意事項 ― 44 ― 授業科目名 計量経済Ⅱ(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 2年 担当教員名 爲近 専門基礎科目 水曜日3時限 office hour 英恵(名古屋市立大学) 講義の目的 現実の経済現象のメカニズムについてデータを用いて分析することにより明らかにすることが できるが、そのためには、分析に必要な計量経済学を習得する必要がある。本講義では、実証分析に必要な 基礎的分析力を育成する。計量経済学の理論を習得し、習得した計量経済学手法を用いて、実証分析を行う ことができるようになることが本講義の目的である。 授業内容 1 計量経済学とは 2 最小二乗法の復習 3 標準的仮定と推定量の性質(1) 4 標準的仮定と推定量の性質(2) 5 F検定 6 不均一分散(1) 7 不均一分散(2) 8 不均一分散(3) 9 系列相関(1) 10 系列相関(2) 11 系列相関(3) 12 説明変数と撹乱項の相関 13 計量経済学のトピック(1) 14 計量経済学のトピック(2) 15 まとめ 成績評価方法 課題(小テスト・レポート含む予定)30%、期末試験 70%で評価する。 履修取り下げ制度を採用しない。 予備学習の指示 特になし。 教科書・参考書 講義のなかで紹介する。 履修条件・注意事項 進捗状況に応じて、講義内容を変更する場合がある。第2回以降の講義では、電卓(関数電卓など計算機能 以外の機能があるものは不可)を持参すること。 ― 45 ― 授業科目名 政治経済学Ⅰ(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 1年 担当教員名 藤田 office hour 金曜日 17 時から 18 時 専門基礎科目 真哉(大学院経済学研究科) 金曜日4時限 講義の目的 本授業は,諸商品の価格がどのように決まり,労働者と使用者との間で所得分配がどのようになされるかと いう経済学上の根本的な問題に対して,古典派政治経済学の視点からその答えに辿りつく基礎的分析力を身 に付けることを目標としている。 授業内容 1 ガイダンス 2 政治経済学の系譜 3 経済学の基礎用語 4 生産関係と資本主義 5 古典派の価値論:労働価値説 6 マルクスの分配論Ⅰ:搾取の理論 7 マルクスの分配論Ⅱ:剰余価値増大の方法 8 マルクスの分配論Ⅲ:一般的利潤率の傾向的低下法則 9 新リカード派の価格理論Ⅰ:生産価格論 10 新リカード派の価格理論Ⅱ:賃金利潤曲線 11 賃金と利潤の歴史的変化 12 カレツキ派の価格理論Ⅰ:市場価格論 13 カレツキ派の価格理論Ⅱ:独占市場のもとでの所得分配 14 企業と労使関係 15 まとめ 成績評価方法 定期試験により評価する。また,履修取り下げ制度を採用しない。 予備学習の指示 教科書・参考書 教科書:特に指定せず,レジュメを毎回配布する。 参考書:八木紀一郎著『社会経済学:資本主義を理解する』名古屋大学出版会 宇仁宏幸ほか著『入門社会経済学:第二版』ナカニシヤ出版 履修条件・注意事項 ― 46 ― 授業科目名 政治経済学Ⅱ(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 2年 担当教員名 鍋島 office hour 月曜日 専門基礎科目 直樹(大学院経済学研究科) 月曜日4時限 16:30~17:30 講義の目的 マルクス、ケインズ、カレツキの流れを汲む政治経済学のアプローチにもとづいて、資本主義経済の基礎 理論、および現代資本主義の構造変化について解説する。資本主義経済の仕組みについての基礎的分析力を 養うことを目的とする。 授業内容 1 資本蓄積と国民所得決定の理論(1) 2 資本蓄積と国民所得決定の理論(2) 3 資本蓄積と国民所得決定の理論(3) 4 失業とインフレーション(1) 5 失業とインフレーション(2) 6 失業とインフレーション(3) 7 所得分配(1) 8 所得分配(2) 9 所得分配(3) 10 景気循環と経済成長(1) 11 景気循環と経済成長(2) 12 景気循環と経済成長(3) 13 資本主義の構造変化(1) 14 資本主義の構造変化(2) 15 資本主義の構造変化(3) 成績評価方法 期末試験により評価する。履修取り下げ制度を採用しないので、期末試験を受験しない者は「欠席」とな る。 予備学習の指示 特になし。 教科書・参考書 宇仁宏幸・坂口明義・遠山弘徳・鍋島直樹『入門社会経済学――資本主義を理解する〔第 2 版〕』ナカニ シヤ出版、を教科書として使用する。参考文献については、講義中に指示する。 履修条件・注意事項 政治経済学Ⅰを履修ずみであることを前提として講義を進める。 ― 47 ― 授業科目名 一般経済史Ⅰ(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 1年 担当教員名 木越 専門基礎科目 義則(大学院経済学研究科) 月曜日4時限 office hour 講義の目的 この講義では、古代から現代に至る世界史を経済の動きから理解します。それにより、西洋と東洋それぞ れの物質文明の形成過程について俯瞰的に理解するための基礎的分析力を育成することを目的とします。 授業内容 1 イントロダクション-経済史学とは何か- 2 地球と文明-動植物の分布、農耕の伝播、気候- 3 西洋世界の形成-肥沃な三日月地帯から大陸ヨーロッパ- 4 東洋世界の形成-中華、遊牧民、温帯・熱帯アジア- 5 西洋の中世-商業とプロト工業化- 6 東洋の中世-中国の科学と文明- 7 大航海時代とアジアの近世 8 イギリス産業革命 9 アジア交易圏と欧米世界 10 パクス・ブリタニカ-長い 19 世紀- 11 アジアの産業革命 12 世界大戦と世界恐慌 13 パクス・アメリカーナ 14 アジアの高度成長 15 まとめ-経済史学の課題と展望- 成績評価方法 期末試験で評価します。履修取り下げ制度は採用しません。 予備学習の指示 世界史に関する概説書に目を通しておくことが望ましい。 教科書・参考書 各回の授業時により進んだ知識を獲得するための文献を紹介します。 履修条件・注意事項 初回の授業時に詳しく解説します。 ― 48 ― 授業科目名 一般経済史Ⅱ(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 2年 担当教員名 福澤 office hour 第1学期 金曜日 15:00~16:00 専門基礎科目 直樹(大学院経済学研究科) 金曜日3時限 講義の目的 現代のさまざまな社会経済問題は、その現象だけを見て理解できるものではない。「経済史」という学問 領域の一般的な枠組みを学習することを通じて、そうしたさまざまな問題の根源や経緯を歴史的・論理的に 捉える素養や視点、方法論を身に付け、現代経済社会を構造的・立体的に認識するための基礎的分析力を育 成することが、この講義の目的である。 授業内容 1 一般経済史Ⅰの復習(1)―経済史における歴史認識のあり方とその意義 2 一般経済史Ⅰの復習(2)―19 世紀資本主義世界体制 3 一般経済史Ⅰの復習(3)―資本主義世界経済体制の転回 4 一般経済史Ⅰの復習(4)―第二次大戦後の経済社会の展開 5 近現代市場経済の諸問題を国家介入(1)―歴史的に見られた自由主義経済津秩序の諸相 6 近現代市場経済の諸問題を国家介入(2)―市場のコーディネーションと国家 7 福祉のコーディネーションと社会経済(1)―社会保険の諸領域と諸原則市場の失敗とその克服 8 福祉のコーディネーションと社会経済(2)―近代的経済社会の生成と社会福祉 9 信用システムの生成と展開(1)―信用貨幣の発展・中央銀行の生成と金融政策の形成 10 信用システムの生成と展開(2)―国際通貨制度の発展 11 市場経済の拡張とその限界―経済経営活動の世界化 12 市場の発達とその応用―経営組織の諸類型について 13 市場の失敗とその克服―生産面・流通面の制約 / 大量消費と現代社会の環境問題 14 経済認識の展開と現代 15 まとめ 成績評価方法 期末試験により学習達成度(講義の内容をどれだけ理解し、自身の歴史認識に活かすことができるように なったか)を点検し、主としてその成績により評価を行うが、講義出席他、総合的な学習状況も加味して判 断する。なお、履修取り下げ制度は採用しない。期末試験を受験しない場合は「欠席」となる。 予備学習の指示 毎回、次回に向けての予習箇所を指示するので、その部分を必ず読んでくること。それを前提として授業 を進めます。 教科書・参考書 金井雄一 / 中西聡 / 福澤直樹『世界経済の歴史―グローバル経済史入門』名古屋大学出版会、2010 年 履修条件・注意事項 高校レベルの世界史の知識があることが望ましい。必要に応じて高校時代の教科書、資料集、また市販され ているそれに準じる書籍を用意することを強く勧める。 ― 49 ― 授業科目名 経営Ⅰ(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 1年 担当教員名 髙木 office hour 講義終了後 専門基礎科目 孝紀(大学院経済学研究科) 月曜日1時限 講義の目的 経営とは、人々をして仕事をなさしめる問題解決活動である。変化する環境の中で、ヒト、モノ、カネと いう資源とそれに関わる情報とを、経営全体にとって有意義な成果を生みだすように、割り振り、組み合わ せることである。本講義では、経営学における基礎理論の習得を通じて、基礎的分析力の育成を目的とする。 授業内容 1 イントロダクション 2 経営学とは 3 完全合理モデル 4 限定された合理性モデル 5 組織での意思決定 6 ゴミ箱モデル 7 グループ・シンク 8 ルールの本質 9 官僚制 10 官僚制の逆機能 11 科学的管理法の成立 12 科学的管理法の発展 13 ホーソン実験 14 人間関係論 15 まとめ 成績評価方法 課題の提出(20%)、定期試験(80%)を合わせて総合的に評価する。 履修取り下げ制度を採用しない。 予備学習の指示 特になし。 教科書・参考書 レジュメを配布する。 履修条件・注意事項 講義の復習をとくに重視する。 ― 50 ― 授業科目名 経営Ⅱ(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 2年 担当教員名 濱田 専門基礎科目 月曜日2時限 office hour 知美 講義の目的 本講義では、経営学の基礎理論の学習を通して、企業を取り巻く競争環境、及び組織内で起こりうる社会的 事象を分析するための視点を習得します。本講義の目的は、実際に存在する企業や自分たちが所属する組織 を客観的に分析し、課題の発見と解決を自主的に探究する力を育成することです。 授業内容 1 イントロダクション 2 経営管理の歴史 3 経営戦略 1 (戦略とは何か) 4 経営戦略 2 (競争優位性) 5 経営戦略 3 (事業選択と多角化) 6 経営戦略 4 (協調と競争) 7 経営組織 1 (組織構造) 8 経営組織 2 (経営者の役割) 9 経営組織 3 (経営理念と組織文化) 10 経営組織 4 (人の配置と育成) 11 技術と経営 12 競争環境の変化への対応 1 (製品寿命と技術革新) 13 競争環境の変化への対応 2 (組織の革新) 14 日本的経営と日本企業の実際 15 まとめ 成績評価方法 課題レポート、期末試験の成績の両方で評価します。本講義は履修取り下げ制度を適用しません。期末試験 を受験しない学生は「欠席」とします。 予備学習の指示 本講義に先立ち、日本経済新聞やビジネス雑誌等から、現代の企業や経営に関する時事問題について情報を 収集しておくこと。 教科書・参考書 教科書の指定はありません。 参考書は講義内で紹介します。 履修条件・注意事項 特にありません。 ― 51 ― 授業科目名 会計Ⅰ(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 1年 担当教員名 角ヶ谷 典幸(大学院経済学研究科) 古賀 正夫 専門基礎科目 金曜日1時限 office hour 講義の目的 財務諸表は企業の財政状態や経営成績を表します。財務諸表の作成手続や財産管理の基礎を、主に『簿記 3 級テキスト』を使用して学習します。この講義を受講することで会計数値に強くなり、卒業後の実社会での役立 ちが期待できます。簿記には検定試験等がありますので、具体的な目標を持った学習をする機会も得られま す。この講義では、簿記の学習を通じて、基礎的分析力を育成することを目的とします。 授業内容 1 簿記の目的・取引・仕訳・勘定・試算表 2 商品売買・現金・預金 3 手形の記帳方法 4 有価証券・その他の債権債務・収益及び費用・訂正仕訳 5 主要簿・補助簿(補助記入帳・補助簿)・伝票(3 伝票・5 伝票) 6 伝票・補助簿・試算表の総まとめ 7 決算整理(売上原価)・精算表・貸倒れなど 8 決算整理(減価償却・費用収益の繰延べ見越し) 9 決算(精算表の作成) 10 決算(損益計算書・貸借対照表の作成) 11 簿記の演習 1 12 簿記の演習 2 13 簿記の演習 3 14 簿記の演習 4 15 総まとめ演習 成績評価方法 平常点(講義時間中に実施される簿記のテストと財務諸表分析をテーマとするレポート)および定期試験。 簿記の検定試験合格については成績評価の際に参考にします。 履修取り下げ制度を適用しません。期限までにレポートを提出しない学生の評価は「欠席」となります。 予備学習の指示 毎回の授業後の「復習」のみならず、次回の範囲も指定しますので、 「予習」をして授業に参加して下さい。 講義中に重要な連絡事項(レポートの詳細や提出期限等)があります。したがって、講義には出席する必要 があり、欠席した場合には、そのような連絡事項について、各自把握しておく必要があります。 教科書・参考書 教科書『簿記3級テキスト・問題集・解答集』『ステップアップ問題集』『答錬問題』 参考書 中村忠『現代簿記』白桃書房。佐藤裕一『ビジュアル経営分析の基本』日経文庫 履修条件・注意事項 授業で電卓を使用しますので準備してください。 ― 52 ― 授業科目名 会計Ⅱ(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 1年 担当教員名 角ヶ谷 典幸(大学院経済学研究科) 古賀 正夫 専門基礎科目 水曜日1時限 office hour 講義の目的 株式会社会計の基礎を『簿記2級テキスト(商業簿記)』を使用して学習することによって、会計について の基礎的分析力の育成を目指します。この講義を受講することで会計数値に強くなり、卒業後の実社会での 役立ちが期待できます。さらに公認会計士などへの国家試験への足がかりとなる、簿記2級の受験対策にも なります。 授業内容 1 簿記一巡・商品の評価・固定資産 2 無形固定資産・繰延資産・引当金・株式会社/株式の発行 3 新株発行の流れ・剰余金の配当等・企業結合・法人税等 4 社債の発行・社債の決算整理・社債の償還 5 決算法・財務諸表・本支店間の取引 6 本支店間の商品取引・本支店会計の決算・総合損益勘定・合併財務諸表の作成 7 単一仕訳帳制・複数仕訳帳制(4分法) 8 複数仕訳帳制(6分法) ・伝票会計・銀行勘定調整表 9 一般販売・試用販売・割賦販売・予約販売 10 未着品売買・荷為替手形・委託販売・受託販売・委託買付・受託買付 11 消費税・研究開発費・有価証券 12 固定資産・債務保証・手形 13 演習 1 14 演習 2 15 演習 3 成績評価方法 授業内小テスト(随時)と検定試験結果と主に期末試験による。 履修取り下げ制度を適用しない。 予備学習の指示 毎回の授業後の「復習」のみならず、次回の範囲も指定しますので、 「予習」をして授業に参加して下さい。 教科書・参考書 教科書 『簿記2級(商業簿記)テキスト・問題集・解答集』『ステップアップ問題集』 参考書 中村忠『現代簿記』白桃書房 佐藤裕一『ビジュアル経営分析の基本』日経文庫 履修条件・注意事項 授業で電卓を使用しますので準備してください。 ― 53 ― 授業科目名 財務諸表Ⅰ(2単位) 開講時限 第2学期 水曜日2時限 科目区分 専門系科目 専門基礎科目 配当年次 1年 担当教員名 小沢 古賀 浩(大学院経済学研究科) 正夫 office hour 木曜日 10:30-11:30(小沢) 講義の目的 この講義では,(1)日商簿記検定2級レベルの工業簿記の知識を身につけ,会計についての基礎的分析力を育 成すること,(2)公認会計士など国家試験への足がかりとすることを目的とします。また,日商簿記検定 2 級 の受験対策にもなります。 授業内容 1 工業簿記と原価計算・原価・工業簿記の記帳体系(個別原価計算) 2 材料と材料費・材料の購入原価の計算と記帳・材料費の計算と記帳 3 労務費・賃金給料の支払い額の計算・賃金給料の消費額の計算 4 経費会計・製造間接費会計 5 単純個別原価計算・個別原価計算における仕損・工企業の財務諸表 6 部門別計算・工場会計の独立 7 工業簿記の記帳体系(総合原価計算) 8 期末仕掛品の評価・材料の投入形態 9 正常減損・正常仕損・工程別総合原価計算 10 個別総合原価計算・等級別総合原価計算 11 標準原価計算 12 損益分岐分析・直接原価計算 13 総合演習(1) 14 総合演習(2) 15 試験 成績評価方法 学習到達度の観点から,授業内小テスト(随時)と講義最終日の試験による。検定試験の結果を評価に加味 することもある。履修取り下げ制度を適用しない。 予備学習の指示 毎回の授業後の「復習」のみならず,次回の範囲も指定しますので, 「予習」をして授業に参加して下さい。 教科書・参考書 『簿記2級(工業簿記)テキスト・問題集・解答集』『ステップアップ問題集』については,大学生協で販 売します。 履修条件・注意事項 授業で電卓を使用しますので準備して下さい。 ― 54 ― 授業科目名 財務諸表Ⅱ(2単位) 開講時限 第1学期 木曜日1時限 科目区分 専門系科目 専門基礎科目 配当年次 2年 担当教員名 小沢 浩(大学院経済学研究科) office hour 木曜日 10:30-11:30 講義の目的 この講義では,(1)財務諸表に関係する基礎的な英語の用語を理解すること,(2)損益計算書,貸借対照表,キ ャッシュフロー計算書の相互関係を理解して,財務諸表の読み方を理解することによって,会計についての 基礎的分析力を身につけることを目的とします。 授業内容 1 概要 2 Starting with Cash Flows(キャッシュフローからはじめよう) 3 Three Financial Statements(3 種類の財務諸表) 4 Profit Accounting(利益計算) 5 Profit Isn’t Everything(利益がすべてではない) 6 Sales Revenue and Accounts Receivable(売上収益と売掛金) Cost of Goods Sold Expense and Inventory(売上原価と在庫) 7 Inventory and Accounts Payable(在庫と買掛金) 8 9 10 Operating Expenses and Accounts Payable(営業費用と未払金) Operating Expense and Prepaid Expenses(営業費用と前払費用) Depreciation Expenses and Property, Plant, and Equipment; Intangible Assets(減価償却費と財 産,工場,設備;無形資産) Accruing the Liability for Unpaid Expenses(未払費用による負債の発生) Income Tax Expense and It’s Liability(所得税と未払所得税) 11 Net Income and Retained Earnings; Earnings per Share(純利益と留保利益;ERP) 12 Cash Flow from Operating( (Profit-Making) activities(営業活動からのキャッシュフロー) 13 Cash Flows from Investing and Financing Activities(投資や財務活動からのキャッシュフロー) 14 Growth and Decline Impacts on Cash Flow(成長や衰退がキャッシュフローに及ぼす影響) 15 総括 成績評価方法 学習到達度の観点から,期末試験によって評価する。 履修取り下げ制度を適用しない。 予備学習の指示 指示された章につき,予習をすること。 教科書・参考書 How To Read a Financial Report, John A. Tracy and Tage C. Tracy, WILEY. 履修条件・注意事項 授業で電卓を使用しますので準備して下さい。 ― 55 ― 授業科目名 経済政策(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 荒渡 office hour 良(大学院経済学研究科) 月曜日3時限 講義の目的 この講義ではいくつかのマクロ経済理論に関する知識の習得を通じて,経済学的な論理思考によって世の中 の経済政策・経済現象を解釈できるような自主的探求力を育成する. 授業内容 1 イントロダクション 2 合理的期待形成と株価のファンダメンタルズ 3 ラムゼイ・モデル(1) :ラムゼイ・モデルの基本設定 4 ラムゼイ・モデル(2) :代表的個人の問題 5 ラムゼイ・モデル(3) :企業の行動 6 ラムゼイ・モデル(4) :資本市場・労働市場の均衡 7 ラムゼイ・モデル(5) :動学的効率性 8 ラムゼイ・モデル(6) :均衡動学経路と定常状態 9 ラムゼイ・モデルの応用:リアル・ビジネス・サイクルモデル 10 世代重複モデル(1):世代重複モデルの基本設定 11 世代重複モデル(2):家計の問題・企業の問題 12 世代重複モデル(3):均衡動学と定常状態 13 世代重複モデル(4):過剰貯蓄と動学的非効率性 14 世代重複モデルと賦課方式年金(1):賦課方式年金と貯蓄の関係 15 世代重複モデルと賦課方式年金(2):賦課方式年金とパレート改善 成績評価方法 期末試験で評価する.成績評価は「講義で扱ったモデルの構造とインプリケーションを理解し,それを現実 の経済現象に応用する力を身につけているか」という観点から行われ,最低限の応用力を身につけている場 合にのみ単位を付与する.また,この講義では履修取り下げ制度は採用しない. 予備学習の指示 教科書・参考書 教科書:特になし. 参考書:[1] 齋藤誠『新しいマクロ経済学(新版)』有斐閣. [2] 三野和雄『マクロ経済学』培風館. 履修条件・注意事項 ― 56 ― 授業科目名 農業経済 科目区分 担当教員名 (2単位) 木曜日 2 時限 開講時限 第2学期 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科 関連専門科目 配当年次 3・4年 荒山 office hour 水曜午後 (但し教授会の日を除く) 裕行(大学院経済学研究科) 講義の目的 本講義は、一国の経済活動を農業、工業(サービス業を含む)の二部門に分割して捉えることで、その経 済的相互関連を考察することで、経済成長と農業との関係を把握するための所得分配の経済理論的枠組みを 示すことで、経済のグローバル化やTPPへの加入など現代の日本農業の抱える諸問題、食糧問題の解決に 向けた自主的探求力を養うことを目的とする。 授業内容 1 農業経済の道具箱:農業政策の経済効果、所得補償と教育投資(人的資本) 2 農企業(農家)の行動(1) :時間配分(一般勤労者家計との比較)、農業生産と兼業 3 農企業(農家)の行動(2) :農企業(農家)レベルの生産関数 4 産業としての農業(1) :生産関数(per-worker)と所得分配 5 産業としての農業(2) :資本蓄積・経済成長、技術進歩 6 農産物市場と生産要素市場(1):結合供給・結合需要、派生需要 7 農産物市場と生産要素市場(2):派生需要の経済分析 8 固定的生産用のある農業・工業の「二部門一般均衡分析」 (1) :生産・消費・生産要素の部門間配分 9 固定的生産用のある農業・工業の「二部門一般均衡分析」 (2) :所得分配・農産物価格・社会的厚生 10 ヘクシャー=オリーン・モデル:ストルパー=サミュエルソン定理とリプチンスキー定理 11 農産物保護(関税)の経済分析(1):小国の仮定(部分均衡分析) 12 農産物保護(関税)の経済分析(2):二大国の仮定(部分均衡分析) 13 農産物保護(関税)の経済分析(3):小国の仮定(一般均衡分析) 14 農産物保護(関税)の経済分析(4):二大国の仮定(一般均衡分析) 15 TPP と農業:動学的視点から見た自由貿易の推進と我が国の産業構造変化 vs. 産業レベルの集計生産関数 成績評価方法 期末試験により成績評価を行う。なお、履修取り下げ制度は採用しない。 予備学習の指示 日頃から、農業に関連する新聞記事などに興味を持って接しておくこと。 教科書・参考書 教材用プリントを配布し、授業の進度に応じて参考書を紹介する。 履修条件・注意事項 履修に際し、原則として、ミクロ経済学およびマクロ経済学の基礎的知識を必要とする。 ― 57 ― 授業科目名 労働経済(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 工藤 office hour 木曜日4時限 経済学科・経営学科専門科目 教孝(大学院経済学研究科) 木曜日3時限 講義の目的 この講義では、労働市場に関する指標や統計を理解し、関連する理論を習得する。そのうえで、日本の労働 市場の特徴を明らかにし、労働市場に関する制度や政策について論じることを通じて、自主的探求力を育成 することを目的とする。 授業内容 1 労働経済学の守備範囲 2 計測とデータ 3 労働需要と労働供給 4 失業とジョブ・サーチ 5 労働市場のフロー分析 6 マッチング 7 サーチの価値 8 賃金 9 労働市場と景気変動 10 転職 11 賃金格差 12 技術進歩と労働市場 13 グローバリゼーションと労働市場 14 労働市場と制度・規制 15 労働市場政策 成績評価方法 授業の到達目標の達成度を期末試験によって判定し、基礎概念の理解、データの理解、ならびに理論分析の 正確性という観点で成績を付けて単位を付与する。履修取り下げ制度を採用しないため、期末試験を受験し なければ「欠席」となる。 予備学習の指示 国内外の労働経済関連の Web サイトを適宜紹介するので、予習・復習に役立てること。データを実際にダウ ンロードして授業の内容を再現すること。クラス Web サイトを通じて配布する資料を読むこと。 教科書・参考書 教科書:Web を通じて資料を配布予定 参考書:『サーチ理論』(今井亮一・工藤教孝・佐々木勝・清水崇)東京大学出版会、2007 年 履修条件・注意事項 海外の Web サイトを読む程度の英語力があることが望ましい。 ― 58 ― 授業科目名 産業組織(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科・経営学科専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 花薗 office hour アポイントメントによる 誠(大学院経済学研究科) 火曜日1時限 講義の目的 企業行動を説明する様々な原理を学び、市場環境が企業行動にどのような影響を与えるか、市場経済はどの ように機能するかについて理解を深めるとともに、関連するビジネスエコノミクス、国際経済、金融、公共 経済等に応用するための、自主的な探求力を育成することを目的とする。 授業内容 1 産業組織論の基礎概念と方法 2 独占企業の行動① 基礎 3 独占企業の行動② 複数財の生産と価格差別 4 垂直的企業関係 5 企業競争① 価格競争、キャパシティ制約 6 企業競争② 数量競争 7 市場競争の社会的評価 8 差別化の競争 9 参入と退出 10 広告 11 オークション 12 企業の談合と共謀 13 スクリーニング 14 研究開発 15 まとめ 成績評価方法 期末試験によって測られる学習到達度の観点から評価する。 履修取り下げ制度を採用しない。 予備学習の指示 教科書・参考書 初回の講義で指定する。 履修条件・注意事項 ― 59 ― 授業科目名 国際経済 科目区分 担当教員名 (2単位) 木曜日 2 時限 開講時限 第2学期 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 2年 柳瀬 office hour 木曜日 12:00~13:00 または随時(要予約) 明彦(大学院経済学研究科) 講義の目的 国際経済学(国際貿易・国際金融)の基礎理論を学ぶと同時に、現実の国際経済に関する様々な話題につい て、それらの問題の所在がどこにあり、どのように分析すべきかを理解することを通じて、基礎的分析力を 身につける。 授業内容 1 ガイダンスとイントロダクション 2 国際貿易の基本モデル 3 リカードの比較優位論 4 ヘクシャー=オリーンの比較優位論 5 現代の貿易理論 6 国際分業論についてのまとめ 7 貿易政策の理論 1 8 貿易政策の理論 2 9 生産要素の国際移動 10 国際貿易体制 11 国際収支統計と為替レート 12 開放経済下のマクロモデル 1 13 開放経済下のマクロモデル 2 14 国際通貨制度 15 まとめ 成績評価方法 期末試験を基本とする。履修取り下げ制度を適用しない。詳しくは 1 回目の講義のときに説明します。 予備学習の指示 ミクロ経済学およびマクロ経済学の基礎知識を前提として講義を進めるので、復習しておくこと。 教科書・参考書 教科書:多和田眞『コンパクト 国際経済学』新世社 参考書:講義中に紹介します。 履修条件・注意事項 毎回の講義内容に関して予習は特に必要ありませんが、復習は必ず行うこと。 ― 60 ― 授業科目名 財政(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 2年 担当教員名 柳原 office hour 火曜日 光芳(大学院経済学研究科) 火曜日4時限 16:30~18:00 講義の目的 現在の日本経済を俯瞰し,政府の財政状況をデータを踏まえて理解することと,政府の財政政策を,マクロ・ ミクロ経済学の視点から,理論的に受講生が理解できるようになることです。現実の財政問題を自らの力で 捉え,その解決を考えられるようになることをめざし,講義では自主的探求力の育成が図られます。 授業内容 1 政府と市場 2 日本のマクロ経済環境 3 日本の財政制度① データによる概観 4 日本の財政制度② 5 一般会計① 歳入 6 一般会計② 歳出 7 財政投融資・特別会計 8 復習① 9 日本の租税制度① 所得税・法人税 10 日本の租税制度② 消費税 11 課税に関する理論① 弾力性 12 課税に関する理論② 帰着 13 公債に関する理論 14 自動安定化装置 15 復習② 理論 予算制度 制度 成績評価方法 成績は期末試験を基本とし,講義内容の把握の程度と,それを基にした議論の展開力を中心に評価します。 その際,講義への参加の姿勢も評価の対象として考慮します。なお,履修取り下げ制度を適用しません。 予備学習の指示 特になし。 教科書・参考書 (教科書)竹内信仁編著『スタンダード財政学(第 2 版) 』中央経済社,2007。 (参考書)竹内信仁・柳原光芳編著『スタンダードマクロ経済学』中央経済社,2013。 『図説 日本の財政』各年度版,東洋経済新報社。 『図説 日本の税制』各年度版,財経詳報社。 内閣府『経済財政白書』 ,各年度版。 総務省『地方財政白書』 ,各年度版。 履修条件・注意事項 初回の講義には必ず出席してください。その際,上記の成績評価の方法についてより詳しく説明します。 ― 61 ― 授業科目名 金融(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 2年 担当教員名 清水 office hour 第2学期 克俊(大学院経済学研究科) 火曜日2時限 火曜日3時限 講義の目的 金融市場・金融機関の機能、貨幣の機能、金融政策の役割などについて基礎的知識を獲得し、現実の金融取 引や金融市場の動向について簡単な理解ができるようになることを目標とする。 授業内容 1 貯蓄と投資 2 金融市場と金融の基礎知識 3 貯蓄とリスク 4 証券の価値と売買 5 投資と金融 6 金融仲介 7 金融システムと規制 8 貨幣の理論 9 貨幣市場 10 金融政策とマクロ経済 11 国際金融 12 金融のトピックス1 デリバティブ 13 金融のトピックス2 リスクマネジメント 14 金融のトピックス3 コーポレートガバナンス 15 金融のトピックス4 M&A 成績評価方法 ミニテストおよび最終試験(またはレポート)の点数により学習到達度の観点から単位を付与する。 予備学習の指示 特になし 教科書 金融論入門 清水克俊 新世社 参考書 金融論 福田慎一 有斐閣 履修条件・注意事項 特になし ― 62 ― 授業科目名 公共経済(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 小川 office hour 金曜日2時限 光(大学院経済学研究科) 金曜日1時限 講義の目的 公共財、外部性、再分配政策など、標準的な公共経済学で扱われるテーマを解説し、市場の失敗に伴う様々 な問題の解決策を自主的に探究できる力を獲得することを到達目的とする。 授業内容 1 公共経済学とは 2 市場のメカニズム①市場均衡 3 市場のメカニズム②パレート最適 4 公共財①性質 5 公共財②最適供給の実現 6 外部効果①性質 7 外部効果②外部効果の補正 8 自然独占 9 価格規制 10 所得再分配 11 租税 12 年金 13 経済の安定化 14 財政の持続可能性 15 まとめ 成績評価方法 定期試験をもとに、公共経済学の基礎理論の習得度合い、および理論にもとづいた政策提案を自主的に行う 力を身につけているかという観点を中心に評価する。なお、履修取り下げ制度は適用しない。 予備学習の指示 教科書・参考書 小川光・西森晃「公共経済学」中央経済社 2015 年 3 月下旬刊行予定 履修条件・注意事項 ― 63 ― 授業科目名 現代資本主義(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 鍋島 office hour 月曜日 直樹(大学院経済学研究科) 木曜日3時限 16:30~17:30 講義の目的 この講義では、ケインズとカレツキの経済学の拡張・発展をはかるポスト・ケインズ派の視角にもとづき、 現代資本主義の構造と動態について考察する。20 世紀以降、資本主義はどのような変貌を遂げ、経済学はそ れにどう対応してきたのかの検討を通じて、現代資本主義の特質を自主的に探求するための能力を養う。 授業内容 1 現代資本主義をどう見るか 2 ケインズの経済学(1)――ケインズ革命の背景 3 ケインズの経済学(2)――『一般理論』 4 ケインズの経済学(3)――『一般理論』 5 ケインズの経済学(4)――ケインズの社会哲学と経済政策 6 カレツキの経済学(1)――「有効需要の理論」の独立の発見 7 カレツキの経済学(2)――価格と分配の独占度理論 8 カレツキの経済学(3)――利潤の決定と国民所得の決定 9 カレツキの経済学(4)――投資と景気循環 10 カレツキの経済学(5)――完全雇用の政治経済学 11 ポスト・ケインズ派の経済学(1)――理論と方法の特徴 12 ポスト・ケインズ派の経済学(2)――経済成長と所得分配 13 ポスト・ケインズ派の経済学(3)――貨幣的生産経済の論理 14 ポスト・ケインズ派の経済学(4)――金融不安定性仮説 15 ポスト・ケインズ派の経済学(5)――意義と課題 成績評価方法 学期中のレポート課題、および期末試験により評価する。履修取り下げ制度を採用しないので、期末試験 を受験しない者は「欠席」となる。 予備学習の指示 特になし。 教科書・参考書 宇仁宏幸・坂口明義・遠山弘徳・鍋島直樹『入門社会経済学――資本主義を理解する〔第 2 版〕』ナカニシ ヤ出版、を参考書として用いる。参考文献については、講義中に指示する。 履修条件・注意事項 政治経済学Ⅰ・Ⅱを履修ずみであることが望ましい。 ― 64 ― 授業科目名 経済学史(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 2年 担当教員名 田中 office hour 啓太(大学院経済学研究科) 火曜日3時限 講義の目的 古典から近代に至る経済学の歴史を概観しながら、経済学という学問がどのように成立し発展してきたかに ついて説明する。また、経済学の歴史における、それぞれの時代背景や当時の経済学者の思想などを理解し ていくことで、現代および将来の経済的問題を考えていくための自主的探求力の育成を目指す。 授業内容 1 イントロダクション:講義概要説明 2 経済学の萌芽:アリストテレスと家政 3 古典派経済学の成立 1:ケネーと重農主義 4 古典派経済学の成立 2:スミスと『国富論』 5 古典派経済学の成立 3:『国富論』と『道徳感情論』 6 古典派経済学の成立 4:リカードとマルサス 7 古典派経済学批判:マルクス 8 限界革命1:「限界」概念の導入 9 限界革命 2:メンガー、ジェヴォンズ、ワルラス 10 近代経済学の成立 1:マーシャルとケンブリッジ 11 近代経済学の成立 2:ロビンズと LSE 12 近代経済学の成立 3:ケインズとその影響 13 現代の経済学へ:センと厚生経済学 14 経済学と科学 15 講義のまとめ 成績評価方法 期末試験を行い、学習到達度の観点から評価する。講義の状況によっては、中間テストを行うこともあり得 る。なお履修取り下げ制度は採用しない。 予備学習の指示 教科書・参考書 特になし。講義はスライド資料によって進める。スライドの配布方法については初回の講義で説明する。 参考書は講義中に適宜指示する。 履修条件・注意事項 ― 65 ― 授業科目名 社会思想史 科目区分 担当教員名 (2単位) 水曜日 2 時限 開講時限 第2学期 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科 関連専門科目 配当年次 3・4年 岸川 office hour 講義後の時間 富士夫(名城大学経済学部) 講義の目的 人間は、その思想的営みをとおして、自由・平等な個人からなる社会のあり方をどのように構想してきた のだろうか。この講義は、このような問いかけを基礎にすえて、近代と現代の社会思想について概説するこ とを通じて自主的探究力を育成することを目的とする。 授業内容 1 ガイダンス:全体の構成と論点について 2 ロックとルソー:市民社会の自然法的構成の2つの形態(1) 3 ロックとルソー:市民社会の自然法的構成の2つの形態(2) 4 ロックとルソー:市民社会の自然法的構成の2つの形態(3) 5 スミス:モラルと経済世界の存立(1) 6 スミス:モラルと経済世界の存立(2) 7 マルクス:「労働社会」のユートピア(1) 8 マルクス:「労働社会」のユートピア(2) 9 ミル:分配、自由、そして女性の自立(1) 10 ミル:分配、自由、そして女性の自立(2) 11 ミル:分配、自由、そして女性の自立(3) 12 ハーバーマス:「コミュニケーション社会」のユートピア(1) 13 ハーバーマス:「コミュニケーション社会」のユートピア(2) 14 ハーバーマス:「コミュニケーション社会」のユートピア(3) 15 まとめ:講義の全体についての総括 成績評価方法 レポート試験によって評価する。 履修取り下げ制度を採用しない。レポート未提出の場合は「欠席」とする。 予備学習の指示 とくになし。 教科書・参考書 教科書:坂本達哉『社会思想の歴史-マキアヴェリからロールズまで』名古屋大学出版会。 参考書:講義の中で指示する。 履修条件・注意事項 とくになし。 ― 66 ― 授業科目名 日本経済史(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 小堀 office hour 第1学期 木曜日 17時~18時 聡(大学院経済学研究科) 火曜日3時限 講義の目的 現代日本経済のさまざまな特徴がどのようにしてつくられてきたのかを歴史的に学ぶ。非欧米諸国のなか でいち早く工業化と経済成長とを成し遂げ、それと同時に帝国主義国にもなった日本の経験について理解を 深めることを通じて、現代社会を長期的視点から自主的に探究する能力を育成することが目的である。 授業内容 1 ガイダンス 2 公領と荘園の古代(1) 古代国家の社会・経済 3 公領と荘園の古代(2) 荘園公領制 4 貿易と戦乱の中世 5 江戸時代の経済(1) 開墾と人口増大の 17 世紀 6 江戸時代の経済(2) 踊り場の 18 世紀 7 成長の 19 世紀 8 苦闘の 20 世紀初頭~1920 年代(1) 産業革命と帝国主義 9 苦闘の 20 世紀初頭~1920 年代(2) 第 1 次世界大戦とその影響 10 転換の 1930 年代~60 年代(1) 昭和恐慌から戦時経済へ 11 転換の 1930 年代~60 年代(2) 「大東亜共栄圏」の形成と崩壊 12 転換の 1930 年代~60 年代(3) 占領、復興、特需 13 転換の 1930 年代~60 年代(4) 高度経済成長と「日本的経営」 14 国際化の 1970 年代以降 15 まとめ 開港から明治維新へ 成長から停滞へ 成績評価方法 中間レポート(1,200 字程度:25%)+ 期末レポート(6,000 字程度:75%) ※履修取り下げ制度は採用しない。期末レポート未提出の場合は「欠席」とする。 レポート課題はいずれも講義内容に関連する書評です。 予備学習の指示 教科書を事前に読んでおくことが望ましい。なお、教科書はあくまで予習用のため、講義中に一々参照す ることはしません。購入するか否かは各人の自由とします。 教科書・参考書 教科書 中西聡編『日本経済の歴史:列島経済史入門』名古屋大学出版会、2013 年、2,800 円+税 履修条件・注意事項 講義レジュメはインターネットを通じて事前に配布する。各自ダウンロードした上で出席すること。 レジュメの配布方法やレポート課題の概要は初回のガイダンスで説明します。 ― 67 ― 授業科目名 西洋経済史(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科専門科目・経営学科 関連専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 福澤 office hour 第二学期 木曜日 15:00~16:00 直樹(大学院経済学研究科) 金曜日2時限 講義の目的 社会経済の発展のかたちが時代や地域、局面の置き方によりさまざまに異なることは「一般経済史」が示 している。その中でも、今日私たちが生きるグローバルな経済社会をもっとも強力に規定してきた資本主 義・市場経済が典型的に発展した欧米の事例に基づき、その根拠となる論理と構造を明確にし、またそれが 世界各地与えた影響を踏まえつつ、現代の世界経済のあり方を自主的に探求する能力を育成する。 授業内容 1 西洋経済史の課題と基本的な枠組 2 中世ヨーロッパの共同体 3 中世ヨーロッパ商業の展開 4 近代世界への動きと大航海時代 5 近世のヨーロッパ経済 6 フランスとドイツの絶対主義と市民革命 7 「最初の工業国家」イギリスの工業化と人口・農業・商業 8 イギリス産業革命とその帰結 9 アメリカ合衆国の独立と産業革命 10 「パックス・ブリタニカ」の時代から 19 世紀末大不況の時代へ 11 世紀転換期のヨーロッパ経済 12 世紀転換期のアメリカ経済 13 第一次世界大戦から大恐慌までのアメリカ経済・ヨーロッパ経済 14 大恐慌から第二次世界大戦までのアメリカ経済・ヨーロッパ経済 15 第二次世界大戦後のアメリカ経済・ヨーロッパ経済 農村・都市 封建社会の動揺 ヨーロッパ大陸におけるプロト工業化 イングランドの絶対王政 市民革命と重商主義 ヨーロッパ大陸の産業革命 第二次産業革命 成績評価方法 期末試験により学習達成度(講義の内容をどれだけ理解し、自身の歴史認識に活かすことができるように なったか)を点検し、主としてその成績により評価を行うが、講義出席他、総合的な学習状況も加味して判 断する。なお、履修取り下げ制度は採用しない。期末試験を受験しない場合は「欠席」となる。 予備学習の指示 「一般経済史」のアウトラインを復習しておくこと。また毎回、次回に向けての予習箇所を指示するので、 その部分を必ず読んでくること。それを前提として授業を進めます。 教科書・参考書 馬場哲 / 山本通 / 廣田功 / 須藤功『エレメンタル欧米経済史』晃洋書房、2012 年 履修条件・注意事項 高校レベルの世界史の知識があることが望ましい。必要に応じて高校時代の教科書、資料集、また市販さ れているそれに準じる書籍を用意することを強く勧める。 ― 68 ― 授業科目名 ファイナンス(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 中島 経済学科・経営学科専門科目 英喜(大学院経済学研究科) 木曜日4時限 office hour 講義の目的 本講義では、金融経済学(フィナンシャル・エコノミクス)の基礎と資産市場の歴史の理解を通じて、こ の分野における受講生の自主的探求力の育成を図る。 授業内容 1 イントロダクション、基本的な用語(特にキャッシュフロー)の定義 2 確実なキャッシュフローの価格付け(金利と債券価格とその利回り) 3 演習(金利と債券)、投資とリターン 4 株式投資と効率的市場仮説 5 不確実性下の意思決定と期待効用仮説 6 分散投資のリスク低減効果、1 期間のポートフォリオ選択問題 7 安全資産と分離定理 8 等質期待仮定と資本市場線 9 CAPM と証券市場線、システマティックリスクとノンシステマティックリスク 10 演習(不確実なキャッシュフローの価格付け) 11 演習(CAPM を使った株価の導出) 12 資産市場の分類 13 資産市場の歴史、日本の資産価格の推移(株価指数、金利、為替レート) 14 バランスシートを使った資産価格推移のシミュレーション 15 総復習 成績評価方法 講義で解説した各種用語と演習の理解度を期末試験で評価する。また授業への貢献を適宜加点。期末試験を 受験しない者は「欠席」評価。 予備学習の指示 教科書・参考書 テキストは指定しない。適宜教材を提供する。 参考図書:砂川伸幸「コーポレート・ファイナンス入門」(日経文庫)。 履修条件・注意事項 ― 69 ― 授業科目名 経営労務 科目区分 担当教員名 (2単位) 木曜日 3 時限 開講時限 第2学期 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営 学科専門科目 配当年次 2年 江夏 office hour メールにて相談 幾多郎(大学院経済学研究科) 講義の目的 企業経営は,労働者を従業員として雇用し,労働力を引き出すことで成立する。また,多くの 人々にとって,人生を営み自らを成長させる最大の手段が企業での労働である。企業と人々のマッチングを 図る人事管理は,近年変化の最中にある。この講義では,人事管理の目的・成り立ち・課題について検討し, 受講生が自らの生き方,働き方について自主的に探究する力を育めるようになることを目指す。 授業内容 1 ガイダンス 2 「人事システム」という考え方 3 組織と人事管理 4 個人と人事管理 5 組織の秩序作り 6 従業員を確保する 7 従業員に仕事を割り振る 8 従業員を育てる 9 従業員に報いる(1) 10 従業員に報いる(2) 11 従業員を尊重する 12 雇用形態の多様化 13 多国籍企業の人事管理 14 ワーク・ライフ・バランス 15 予備日 成績評価方法 中間レポート(50%)期末試験(50%),および若干の出席点。なお,(1)中間レポート未提出者には期 末試験の受験資格を与えない,(2)中間レポートが未提出で期末試験を受験しないものは「欠席」とする。 予備学習の指示 講義で用いる資料を事前にウェブサイトに掲載するため,印刷して講義に参加されたい。必要に応じて事 前に独習しておくこと。 教科書・参考書 参考書として,守島基博『人材マネジメント入門』日経文庫(2004),佐藤・藤村・八代『新しい人事労 務管理(第 4 版)』有斐閣アルマ(2011),八代充史『人的資源管理論』中央経済社(2009),など。 履修条件・注意事項 特になし。 ― 70 ― 授業科目名 生産管理(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営学科専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 髙桑 office hour 宗右ヱ門 月曜日4時限 講義の目的 生産システムを効率的かつ円滑に実施するための生産管理のあり方や、生産システムの設計と管理の方法論 を理論的に理解させ、自主的探究力の育成を図る。生産マネジメントに関して、最適意思決定のためのアプ ローチや、環境問題を含めた生産・技術に関わる総合的マネジメントについて習得させる。 授業内容 1 オペレーションと生産 2 技術と生産 3 プロジェクトのマネジメント 4 予測 5 製品の設計 6 物流・ロジスティクス・サプライチェーン 7 工程管理 8 生産計画 9 日程計画 10 作業研究 11 在庫のマネジメント 12 トヨタ生産システム 13 品質と信頼性 14 コストのマネジメント 15 環境と省エネのマネジメント 成績評価方法 期末試験、レポート課題、出席頻度・小テストを総合して学習到達度の観点から評価する。 期末試験を受験しなければ、「欠席」と評価する。 予備学習の指示 教科書・参考書 高桑宗右ヱ門『オペレーションズマネジメント』(中央経済社) 履修条件・注意事項 ― 71 ― 授業科目名 マーケティング 科目区分 担当教員名 (2単位) 開講時限 第2学期 集中講義 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営 学科専門科目 配当年次 2年 小田部正明(Temple University) office hour 水曜日 1:15pm - 2:30pm 講義の目的 この講義は、マーケティング管理の原則に従って市場に関連する意思決定プロセスに重点を置き、市場· 顧客を理解し予測するために必要な概念的なツールを提供することを通じ、自主的探求力の育成を目指す。 市場のグローバル化のもとで、変化する技術だけでなく法律上の問題、マーケティングやブランディングの 意思決定上の文化的配慮の影響等の重要性の理解を高める。二次的目的として、受講生の英語能力を高める ため、講義で使う教科書、ケース、投影の資料は全て英語ベースである。講義は日本語で行う。 授業内容 1 概要:(グローバル)マーケティングとは何か? 2&3 世界経済と金融環境 4&5 社会·文化的、法的環境 6 グローバルマーケティング戦略 7 ケース#1:アンハイザーブッシュインターナショナル ー ブラジル、メキシコ進出戦略 8 製品戦略 9 価格戦略 10 プロモーション戦略 11 ケース#2:欧州におけるホンダ 12 グローバル流通·物流 13 ケース#3:ユニクロのグローバル展開:日本から世界へ 14 予備 15 予備 成績評価方法 1. 講義への出席・参加 2. 講義中で用いるケースについての要約 3. ケース作成プロジェクト(最終レポート) 30% 30% 40% この講義は 10・11 月に集中して行われるため,定期試験は行わない。上記のうち 2、3 の提出が一つでも見 られない場合には「欠席」とする。 予備学習の指示 毎回の講義に際しては,予習を必要とする。予習の仕方については,初回の講義で述べる。 教科書・参考書 Kotabe and Helsen, Global Marketing Management, 6th ed. (Hoboken, NJ: Wiley, 2014) ケースについては講義中に配布する。 履修条件・注意事項 このコースでは,国際マーケティングの担当者が直面する様々な課題を把握・克服するために,通常の講 義に加え,受講生による企業事例(ケース)の分析・作成も行われる。ケースの分析および作成は,受講生 がグループを組んで,開講期間を通して行われる。講義内容の理解に加え,教科書・参考書に触れることで, マーケティング全体の成り立ちを理解することが重要となる。一連の提出物について日本語での提出を認め るが,英語での提出の場合は内容評価とは別に加点を行う。 ― 72 ― 授業科目名 経営組織 科目区分 担当教員名 (2単位) 金曜日 4 時限 開講時限 第1学期 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営 学科専門科目 配当年次 3・4年 犬塚 office hour 質問は講義中にすること(毎回, 質問のタイミングを用意する) 篤(大学院経済学研究科) 講義の目的 本講義では,経営学の基本である環境適応について正しく理解することで,組織の中で自ら課題を発見し, 解決ができる力(自主的探求力)を育成する.前半では,外部環境と組織目標の関わりを中心に講義する. 後半では,そうした組織目標の実現に必要とされる内部環境適応のための諸理論について詳説する. 授業内容 1 経営組織(序論):「環境適応」とは何か 2 外部環境適応(1):線を引け 3 外部環境適応(2):四方を見よ 4 外部環境適応(3):三つで考えよ 5 外部環境適応(4):二つの対立軸 6 外部環境適応(5):一歩を踏み出せ 7 中間討議(ケーススタディA) 8 内部環境適応(1):条件適合理論 9 内部環境適応(2):組織設計の原則 10 内部環境適応(3):インセンティヴ体系 11 内部環境適応(4):モチベーション理論 12 内部環境適応(5):リーダーシップ論とその限界 13 経営理論ではなく,経営学的思考法を身に付けるということ 14 最終討議(ケーススタディB) 15 総括 成績評価方法 持込み不可の試験(70点),中間レポート(30点)±授業参加度(欠席・遅刻,発言点) 予備学習の指示 なし. 教科書・参考書 教科書:なし.講義ノート等を,NuCT(https://ct.nagoya-u.ac.jp/portal)より配布する. 参考書①:M.E. ポーター (著), 土岐・服部・中辻 (翻訳)『新訂 競争の戦略』ダイヤモンド社, 1995. ②:野中郁次郎『経営管理』日本経済新聞社, 1983. 履修条件・注意事項 原則として,毎回出席できることを履修要件とする(欠席や遅刻を評定に含む.不正行為は処分する) . 履修取り下げ制度を適用しない.中間レポート未提出・試験未受験者は,「欠席」とする. 受講生からの質問・発言を歓迎する(講義中に時間を用意する).ケーススタディ(中間討議,最終討議) では,事前に指定された企業を自ら調べ,発言できる状態にしておくこと. ― 73 ― 授業科目名 経営戦略(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営学科専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 宮崎 office hour 月曜5時限(予約者優先で対応) 正也(大学院経済学研究科) 月曜日2時限 講義の目的 この講義では、テキストに沿って経営戦略論の基礎概念を学習することで企業経営に関する基礎的分析力 を身につけるとともに、経営現象に関する様々な具体的事例を紹介することで学生の興味の幅を拡げて自主 的探求力を向上させることを目的とします。 授業内容 1 事業戦略の考え方 2 他社との「違い」をつくる 3 コストを引き下げる 4 専門性を身につける 5 顧客ニーズの違いに対応する 6 顧客の「片付けるべき用事」を手伝う 7 製品寿命を管理する 8 業界標準を活用する 9 「出会い」の場を提供する 10 新製品を創り出す 11 業務範囲を仕分ける 12 知的財産を活用する 13 競争優位が持続する理由 14 事業環境の分析・選択・操作 15 まとめと質疑応答 成績評価方法 「課題レポート」を4割、そして「期末試験」を6割の割合で総合したものを学生の評点とする。この評 点が、6割以上の得点で学生に単位取得を認める。「課題レポート」では、課題内容をよく理解しているか、 課題に適切に回答できているかを見る。「期末試験」では、講義内容を全般的に理解して、知識を習得でき ているかを見る。なお、履修取り下げ制度を採用しないため、期末試験未受験者は「欠席」評価とする。 予備学習の指示 受講者は、NUCT(名大ポータル)時間割表に設置のリンク先から、講義スライド・ファイルを入手できる。 教科書・参考書 教科書:『コア・テキスト事業戦略』 新世社, 宮崎正也 著 参考書:『経営戦略入門』 日本経済新聞出版社, 網倉久永・新宅純二郎 著 履修条件・注意事項 この講義ではスライドの映写を使用します。視力の弱い人は映像が見えやすい位置に座ってください。 「課題レポート」未提出の場合は、期末試験の受験資格を失うので気をつけてください。 ― 74 ― 授業科目名 財務会計 科目区分 担当教員名 (2単位) 開講時限 第2学期 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営 学科専門科目 配当年次 2年 太田 office hour 講義後 その他メールにて連絡のこと 善之(滋賀大学経済学部) 金曜日2時限 講義の目的 1990 年代以降に激変を遂げたわが国会計制度,すなわち「新」会計基準の内容に則したレクチャーです。た だし単に会計処理だけではなく,その背後にある基準等の変遷にかかる歴史的経緯,理論的内容の考察,そ して国際的な基準との比較考察も行います。よって,本講義では制度に関する基礎的理解を前提に,財務会 計に関する理論的な分析力と自主的な探求力を育成することを目的とします。 授業内容 1 オリエンテーション,会計の概要と財務会計の機能 2 会計制度 3 収益の認識と資産評価 4 金融商品会計 5 キャッシュ・フロー計算書 6 棚卸資産の会計 7 有形固定資産の会計 8 リース会計 9 繰延資産と引当金 10 年金会計,資産除去債務 11 税効果会計 12 株主資本と純資産 13 組織再編に係る会計 14 連結財務諸表 15 予備(あるいは,外貨換算会計) 成績評価方法 中間レポート(30%)および期末試験(70%。履修取り下げ制度を採用する。)を総合して評価する予定です。詳 細については,オリエンテーション時その他講義の進行に合わせ随時連絡します。 予備学習の指示 講義で使うパワーポイントの資料を事前に DL してテキストと併せて予習すること。 教科書:桜井久勝『財務会計講義』中央経済社,最新版(おそらく第 16 版)。 参考書:中央経済社編『新版会計法規集』中央経済社,最新版。 その他,適宜紹介します。 注意事項 なし ― 75 ― 授業科目名 管理会計(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営学科専門科目 配当年次 2年 担当教員名 稲垣 office hour 靖(かがやき監査法人) 水曜日5時限 講義の目的 ・管理会計の基礎的知識の習得。 ・実務における管理会計の意義、重要性、役立ち方の理解。 ・管理会計の実践に関する自主的探求力の育成。 授業内容 1 イントロダクション(管理会計総説) 2 財務諸表分析1(財務諸表分析総説、収益性分析) 3 財務諸表分析2(安全性分析、生産性分析) 4 財務諸表分析3(キャッシュ・フロー分析) 5 財務諸表分析4(キャッシュ・フロー分析) 6 財務諸表分析5(キャッシュ・フロー分析、企業業績の総合評価) 7 原価計算基礎1(原価計算の意義、原価の概念、原価の費目別計算) 8 原価計算基礎2(原価の部門別計算、単純総合原価計算、工程別総合原価計算) 9 原価計算基礎3(組別総合原価計算、個別原価計算、標準原価計算) 10 短期利益計画のための CVP 分析 11 企業予算総説・予算編成と予算統制 12 事業部の業績測定 13 経営意思決定のための会計 14 経営戦略の策定と遂行のための会計 15 まとめ 成績評価方法 期末試験の試験結果及び出席日数による点数(100 点満点)により以下の通り区分する。 なお、試験点数は、学習到達度の観点から、基本的な事項により多くの配点をおくような構成によって点数 を付する。 S:90~100 A:80~90 B:70~79 C:60~69 F:59 以下 履修取り下げ制度を適用しないため、期末試験を受験しない者は「欠席」とする。 予備学習の指示 教科書・参考書 岡本清、廣本敏郎、尾畑裕、挽文子著「管理会計」(中央経済社) 谷武幸編著「エッセンシャル原価計算」(中央経済社) 履修条件・注意事項 ― 76 ― 授業科目名 監査 科目区分 担当教員名 (2単位) 火曜日 3 時限 開講時限 第2学期 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営 学科専門科目 配当年次 3・4年 胡 office hour 講義後、要アポイントメント 丹(大学院経済学研究科) 講義の目的 企業をとりまく株主、債権者等の利害関係者の意思決定に際して、経営者が提供する情報が偏りのない公 正なものか否かは極めて重要な問題である。本講義では、経営者が利害関係者に対して提供する財務情報の 信頼性の保証手段である監査の基礎について、講義し受講者に学習させ、監査に関わる基礎的分析力を育成 することを目的とする。さらに、これらの知識を用いて、問題演習や試験を通じて、自主的探究力を育成す ることも期待できる。なお、基本的には講義形式をとっているが、重要な概念への理解を促進するためには、 簡単な問題演習を行う予定である。 授業内容 イントロ-「監査」とは? 1 監査の定義 監査の必要性 2 監査報告書からみた監査の意義と限界の理解と 3 監査結果の開示 監査の発展 4 金融商品取引法監査と会社法監査 5 法定監査 6 会社法とコーポレート・ガバナンス 7 リスク・アプローチ(1) 8 リスク・アプローチ(2) 9 監査基準とリスク・アプローチ 10 11 リスク・アプローチ &監査実施プロセス リスク・アプローチと監査実施基準 リスク評価と監査手続 12 内部統制(1) 13 内部統制(2) 14 監査の実施と監査意見表明等 15 予備 予備 成績評価方法 平常点(出席状況や講義中における問題演習の完成状況:30%-40%)に試験の結果(60%-70%) を加えた総合点で評価する。なお、経済学部では、履修取り下げ制度を適用しなく、本講義では試験を受講 しない者は、 「欠席」とする。 予備学習の指示 必要に応じて、その都度、指示する。 教科書・参考書 伊豫田隆俊・松本祥尚・林隆敏『ベーシック監査論』(最新版)同文舘出版。参考書は必要に応じて、指 示する。 履修条件・注意事項 1.講義は、簿記を含む会計学の基礎知識があることを前提に進める。2.授業内容について実施状況に応 じて変更することがある。3.よければ、事前に http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/~kotan/index.html まで 講義を進める上で利用するレジュメを各自プリントアウトして利用すること。 ― 77 ― 授業科目名 経営分析(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営学科専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 角ヶ谷 office hour 火曜日 典幸(大学院経済学研究科) 水曜日2時限 12:00-13:00(要予約) 講義の目的 経営分析の手法を通して、財務諸表の読み方を習得し、企業業績を評価する能力を育成する。また、学生が 自ら実際に公表されている財務報告書を入手し分析する自主的探求力を育成することを目指す。 授業内容 1 ガイダンス 2 貸借対照表・損益計算書の作成・理解 3 キャッシュ・フロー計算書の作成 4 キャッシュ・フロー計算書の理解 5 連結財務諸表の作成 6 連結財務諸表の理解 7 連結財務諸表の分析 8 財務諸表注記・非財務情報 9 収益性の分析 10 生産性の分析 11 安全性の分析 12 成長性の分析 13 リスクの分析 14 経営分析事例 15 総まとめ 成績評価方法 期末試験によって学習到達度を評価する。なお、講義への貢献があれば、それも加味する。 履修取り下げ制度を適用しない。 予備学習の指示 予習および復習が必要である。具体的な予復習の内容は講義中に指示する。 教科書・参考書 必要な資料は NUCT に掲載する予定である。 履修条件・注意事項 ― 78 ― 授業科目名 国際会計 科目区分 担当教員名 (2単位) 開講時限 第1学期 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営 学科専門科目 配当年次 3・4年 小川 淳平 (名古屋市立大学大学院経済学研究科) office hour 講義終了後 木曜日1時限 講義の目的 会計基準が変更・統合される要因やプロセス,さらに企業や経済全体に及ぼす影響を検討し,会計の果たす 役割について自主的に探求する能力を高めることを目的とする。国際会計に関する知識は,会計専門職にか ぎらず様々な環境で必要となる。会計学の深い理解のみならず,多様な知識や考え方を身につけ応用するこ とを目標とする。 授業内容 1 イントロダクション:“International”Accounting とは? 2 会計学の枠組み(レビュー) 3 国際会計のフレームワーク(1)分類・枠組み 4 国際会計のフレームワーク(2)行為主体 5 国際会計の歴史 6 IFRS:基本的な特徴 7 IFRS :概念フレームワーク 8 IFRS:表示および開示 9 IFRS:収益認識 10 IFRS:金融商品 11 規制,会計基準,および会計の政治化 12 戦略的会計政策(EU,アメリカ,日本) 13 金融危機と会計 14 ケース・スタディ 15 まとめ 成績評価方法 定期試験(70%)・平常点(30%,講義中の課題や講義への貢献など) 。 履修取り下げ制度を適用しない。 予備学習の指示 講義中に指示する。 教科書・参考書 秋葉賢一『エッセンシャル IFRS 第 3 版』中央経済社,2014 年。 Nobes, C., and R. Parker, Comparative International Accounting 12th ed., Prentice Hall, 2012. そのほか,講義中に示す。 履修条件・注意事項 「財務会計」を履修していることが望ましい。 ― 79 ― 授業科目名 経営情報(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 経済学科関連専門科目・経営学科専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 野村 office hour 質問は講義終了後もしくはメー ルにて受け付ける 淳一(星城大学経営学部) 木曜日1時限 講義の目的 現在、ICT は、企業経営および社会生活において必須の要素となり、ビジネスの展開に重要な役割を担って いる。本講義では、企業組織における経営情報システムの基礎的な理論や概念、インターネットを介したネ ットビジネスの動向を学び、ネットワーク社会における経営情報に関する自主的探求力の育成を図る。 授業内容 1 イントロダクション 2 情報、システム思考、情報システム 3 企業経営と経営情報システム 4 経営情報システムの成功例・失敗例 5 経営情報システムと情報処理モデル 6 経営情報システムの変遷(I)総合的発展段階モデル、EDPS、MIS 7 経営情報システムの変遷(II)意思決定の階層性、DSS 8 経営情報システムの変遷(III)経営情報システムの分析枠組み、SIS、BPR 9 経営情報システムの構成 10 IT リスクと事業継続計画 11 ネットビジネス(I)ビジネスモデル、ニューエコノミー論 12 ネットビジネス(II)Web2.0、ロングテール 13 ネットビジネス(III)フリーミアム、ビッグデータ、オープンデータ 14 ゲーミフィケーション 15 総括 成績評価方法 履修取り下げ制度を採用しない。期末試験を受験しなければ「欠席」と評価する。 学習到達度の観点から、知識の定着度や応用力、ならびに自主的探求力をはかるため、期末試験(70%)、 レポート課題(20%)、平常点(10%;受講状況、受講態度)で評価する。 予備学習の指示 次回の学習内容について、その都度予告する。 教科書・参考書 参考書:遠山暁、村田潔、岸眞理子(2008)『経営情報論』 (新版)有斐閣 参考書:島田達巳、遠山暁(2007)『情報技術と企業経営』 (第二版)学文社 履修条件・注意事項 講義資料を電子ファイルで提供する。また、出席確認をインターネット経由で行うため、スマートフォンも しくは PC を授業時に持参することが望ましい(未所持の場合も不利にならないよう配慮する)。 ― 80 ― 授業科目名 経済政策特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 萬行 英二(大学院経済学研究科附属国際 経済政策研究センター) 経済学科専門科目 金曜日2時限 office hour 講義の目的 This course aims to provide economic explanations on issues particularly important for developing countries.(本コースは、特に開発途上国にとって重要な問題について経済学的な説明を提供することを目 的とする。専門科目:自主的探究心の育成) 授業内容 1 2 3 4 Human capital issues 1: Health and development(人的資本1:健康と開発) Human capital issue 2: Return to health (Econometric identification problems 1) (人的資本2:健康への投資:実証研究で問題となるポイント1) Human capital issue 3: Return to education (Econometric identification problems 2) (人的資本3:教育への投資:実証研究で問題となるポイント2) Human capital issue 4: Return to education (Econometric identification problems 3) (人的資本4:教育への投資:実証研究で問題となるポイント3) 5 Intra-household economics(家計内資源配分) 6 Labor issues – Migration(労働に係る問題 7 Land issues – Tenancy(土地に係る問題 8 Credit issues – Rural financial institutions (信用供与に係る問題 – 農村地における金融制度・組織・慣行) 9 Credit issues – Microfinance(信用供与に係る問題 10 Risk coping and consumption smoothing(リスク対処と消費平準化) 11 Insurance tests(保険テスト) 12 Economic growth 1(経済成長1) 13 Economic growth 2(経済成長2) 14 New growth theories(新経済成長理論) 15 Complementarities in development(開発における補完) – 労働移転) – 借地) – マイクロ・ファイナンス) 成績評価方法 Final Exam (100%) is used to measure the level of understanding on the concepts covered in the course. (学習到達度を測る目的で、期末試験:比重100%を行う。) If you do not take the final exam, your grade for this course will be “Absence.” (履修取り下げ制度を採用しない。 ) 予備学習の指示 教科書・参考書 Debraj, Ray, Development Economics. 1998. Princeton University Press. Other reading materials are listed in the course syllabus to be distributed in the first lecture.(講義で議 論する文献は講義初日に配布するシラバスにリストされている。) 履修条件・注意事項 ― 81 ― 授業科目名 農業経済特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 園田 (2単位) 経済学科専門科目 正(大学院経済学研究科) 月曜日 2 時限 開講時限 第1学期 配当年次 3・4年 office hour 月曜日4時限 講義の目的 ミクロ経済学に基づいて農家行動を分析する理論的・実証的方法を学ぶことにより,自主的探究力を育む。 授業内容 1 イントロダクション 2 需要分析(基本) 3 需要分析(応用) 4 利潤関数アプローチ(基本) 5 利潤関数アプローチ(応用) 6 農産物の供給反応(基本) 7 農産物の供給反応(応用) 8 不確実性の下での農家の行動と厚生(基本) 9 不確実性の下での農家の行動と厚生(応用) 10 農家モデルとは 11 分離可能な農家モデルの分析 12 分離不能な農家モデルの分析 13 農家モデルの実証分析法 14 農家モデルに基づくシミュレーション分析 15 総復習 成績評価方法 試験の点数により学習到達度の観点から評価する。 なお,履修取り下げ制度は採用しない。 予備学習の指示 特になし 教科書・参考書 Elisabeth Sadoulet and Alain de Janvry (1995) Quantitative Development Policy Analysis, Johns Hopkins University Press 履修条件・注意事項 ミクロ経済学,計量経済学の基本的知識が必要である。 ― 82 ― 授業科目名 労働経済特論(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 三好 経済学科専門科目 火曜日2時限 office hour 向洋 講義の目的 本講義では労働経済学の近年の実証分析による研究動向を紹介し、現実の労働市場で発生している様々な問 題について,その背景と現状を経済学の観点から理解することを通じて、自主的探求力を育成することを目 的とします。 授業内容 1 イントロダクション 2 労働経済学の実証分析で用いられる方法(1) 3 労働経済学の実証分析で用いられる方法(2) 4 賃金関数と教育の収益率 5 賃金関数と経験年数・訓練の収益率 6 賃金分布・格差(男女・人種) 7 賃金分布・格差(技術進歩や高学歴労働者の供給増がもたらす分布の変化) 8 静学的労働供給モデルと最低賃金・税制・控除の効果 9 動学的労働供給モデル 10 動学的労働供給モデル 11 静学的労働需要モデル 12 動学的労働需要モデル 13 動学的労働需要モデル 14 学生の發表 15 学生の發表 成績評価方法 發表とレポート提出により行う。履修取り下げ制度を採用しない。出席が 50%以下の場合ま たはレポート提出及び發表が規定の回数に満たないものは「欠席」とする。レポート提出と発表の回数の基 準は授業内で指示を行う。 予備学習の指示 特になし 教科書・参考書 リーディングリストを配布します。教科書は使用しません。 履修条件・注意事項 計量経済学の基本的な知識を習得しておくことが望ましい ― 83 ― 授業科目名 Topics in Industial Organization (2 credits) 開講時限 Sem II, Fridays 13:00-14:30 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 Adachi, T. office hour TBD 経済学科専門科目 講義の目的 The aim of this course is to provide students with how to conduct research in Industrial Organization. In particular, it deals with firms’ behavior (on pricing and other related activities) under oligopolistic competition. The emphasis will be placed on how to throw a good research question, and how to combine knowledge on industry, data, economic theory, and econometrics. 授業内容 1 Details will be announced at http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/~adachi.t/courses2015.html 2 Topics will include: 3 - Demand Estimation 4 - Pricing 5 - Information 6 - Vertical Relationships 7 - Horizontal Mergers 8 - Two-Sided Platforms 9 - Dynamics 10 11 12 13 14 15 Evaluation: Your grade will be determined based on your (i) class presentation and (ii) final short paper. It is subject to change, and the details will follow. Suggested Preparation: Students must have working knowledge on Microeconomics, Macroeconomics and Econometrics at first-year graduate level. Textbooks: Aguirregabiria, Victor. 2015. Empirical Industrial Organization: Models, Methods, and Applications. Unpublished textbook. Note that if you plan to participated in class you must enable to use daily MATLAB and its Optimization Toolbox or any alternative free software, or you will be not allowed to take the course or sit in. Requirements and Miscellaneous Notes: This course will be conducted in English (including class presentation and final paper). The use of Japanese or any other languages is strictly prohibited. ― 84 ― 授業科目名 国際経済特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 柳瀬 (2単位) 経済学科専門科目 月曜日 5 時限 開講時限 第2学期 配当年次 3・4年 office hour 月曜日 18:00~19:00 または随時(要予約) 明彦(大学院経済学研究科) 講義の目的 国際貿易理論、なかでも完全競争下の貿易モデルについて、その基本モデルと応用研究の理解を通じて、国 際経済の諸トピックに関する自主的探求力を育成することを目的とする。 授業内容 1 Introduction and mathematical preliminaries 2 Duality analysis in trade models 1: Preliminary analysis 3 Duality analysis in trade models 2: Equilibrium and comparative statics 4 Duality analysis in trade models 3: Gains from trade 5 Ricardo model 1: Basic 2 sector model 6 Ricardo model 2: Multi-sector model 7 Applications of Ricardo model 1: Productivity growth 8 Applications of Ricardo model 2: Trade policy 9 Heckscher-Ohlin model 1: Preliminary analysis 10 Heckscher-Ohlin model 2: Equilibrium 11 Heckscher-Ohlin model 3: Basic theorems 12 Applications of Heckscher-Ohlin model 1: Trade policy 13 Applications of Heckscher-Ohlin model 2: Economic growth 14 Summary 15 Final exam 成績評価方法 授業への参加、宿題の提出、および試験の成績を基に総合的に判定する。履修取り下げ制度を適用する。 予備学習の指示 学部レベルの国際経済学、ミクロ経済学、線形代数、解析学を復習しておくこと。 教科書・参考書 教科書は使用せず、講義ノートを配布する。また、参考文献を講義中に指示する。 履修条件・注意事項 大学院生を主たる対象とした講義なので、学部レベルの経済理論は確実に習得していることを前提としてい る。そのことを念頭に置いて受講すること。 ― 85 ― 授業科目名 財政特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 佐藤 (2単位) 経済学科専門科目 宣之(大学院経済学研究科) 開講時限 第1学期 配当年次 3・4年 office hour 随時 木曜日 2 時限 講義の目的 行政官出身教員として、政策決定の実例に焦点を据えて講義することで、様々な政策決定の背景・課題等の 深度ある理解につなげると共に、将来予想される政策課題に向けた自主的探求力の育成に資する。 授業内容 1 ガイダンス 2 政策決定における行政、立法、司法の役割 3 行政機構の変遷 4 政策決定プロセスの変遷 5 政策決定に関する最近の話題(1) 6 租税政策(税務行政) 7 租税政策(税制改正) 8 政策決定におけるステークホルダー 9 関税政策(自由貿易協定、TPP) 10 関税政策(特殊関税:アンチダンピング、相殺関税、セーフガード) 11 国際機関を通じたグローバルな政策決定 12 金融行政(金融教育) 13 金融行政(郵政民営化) 14 酒類行政 15 政策決定に関する最近の話題(2) 成績評価方法 試験の成績を基本としつつ、講義への出席状況・参加姿勢等も踏まえて評価する。履修取り下げ制度を採用 しない。試験を受験しない場合は「欠席」とする。 予備学習の指示 教科書を事前に通読しておくことが望ましい。平素より首相官邸、財務省等のホームページをチェックする 習慣をつけること。 教科書・参考書 可部哲生「図説 日本の財政〈平成 26 年度版〉 」東洋経済新報社 2014 年 9 月 履修条件・注意事項 特になし。 ― 86 ― 授業科目名 金融特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 清水 (2単位) 経済学科専門科目 克俊(大学院経済学研究科) 開講時限 第1学期 配当年次 3・4年 office hour 第1学期 火曜日 1 時限 火曜日2時限 講義の目的 The aim of the course is to introduce students to a variety of topics related to financial economics. The course will provide insight into the economics of financial markets and institutions for those interested in both the practice of finance and financial management, including financial regulatory policy. In the course, we will develop tools for understanding (or ability to apply the theory to) current topics in financial economics by analyzing economic models and examining actual financial data. 授業内容 1 金融市場と金融機関 2 投資の価値評価 3 金融資産の価値評価 4 企業の資本構成と金融資産の価値 5 企業の財務戦略 6 コーポレートガバナンス 7 資本市場と資産価格 8 債務市場と利子率 9 デリバティブ市場 10 金融機関の機能 11 金融機関のリスクマネジメント 12 金融機関の規制 13 金融政策のオペレーション 14 金融政策とインフレ 15 為替レートとマクロ経済 成績評価方法 中間レポートおよび最終試験(レポート)の点数により学習到達度の観点から単位を付与する。 予備学習の指示 特になし 教科書 資料を配布する 参考書 Freixas, X., Rochet, J. Microeconomics of Banking. MIT press Cochrane, J. Asset Pricing, Princeton Univ. Press Hull, J. Options, Futures, and Other Derivatives 履修条件・注意事項 大学院のミクロ経済学・マクロ経済学・計量経済学の知識を前提とする。 ― 87 ― 授業科目名 公共経済特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 薛 進軍(大学院経済学研究科附属国際経 済政策研究センター) 経済学科専門科目 木曜日4時限 office hour 講義の目的 この講義では、経済発展に関する基礎理論の勉強です。生徒たちは理論基礎のマスターとその理論に基づく 経済の現実問題への自主的探求力を育成することが目的とします。また、ケース・スターディおよび自由討 論を通じて自主的研究能力を向上することを目指します。 授業内容 1 ガイダンス:授業の内容、教え方、試験などの説明 2 開発経済学の基礎 3 人口成長・労働移動の理論 4 経済成長の理論 5 経済成長のパターン 6 国際貿易の理論 7 労働市場と雇用 8 所得分配の理論 9 所得不平等の実証研究 10 教育格差と所得格差 11 環境問題の経済学分析 12 アジアにおける環境問題 13 気候変動の経済学 14 低炭素の経済学 15 質疑・答え 成績評価方法 出席状況(60%)、討論発言(10%)と期末レポート(30%)により学習到達度の観点から総合勘案 します。ただし、期末レポートを提出しなかった場合は「欠席」とする。 予備学習の指示 教科書・参考書 M. Todaro, Economic Development, 10th ed. Longman, New York, 2011.(日本語版、岡田靖夫監訳、OCDI 開発経済研究会、ピアソン、2010 年). Xue Jinjun (ed.), Growth with Inequality –An International Comparison of Income Inequality (eds.), World Scientific, 2012. Xue Jinjun (ed.), Low-carbon Economics, World Scientific, 2013. 薛進軍・荒山裕行・園田正(編著) 『中国の不平等』日本評論社、2008 年。 履修条件・注意事項 ― 88 ― 授業科目名 現代資本主義特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 藤田 office hour 金曜日 17 時から 18 時 経済学科専門科目 真哉(大学院経済学研究科) 木曜日5時限 講義の目的 本講義は,M.ケインズや M.カレツキの有効需要の原理を引き継いだポスト・ケインズ派経済学の成長論や 景気循環論等の習得を通じて,経済変動のメカニズムを分析する自主的探究力を育むことを目標としてい る。 授業内容 1 ガイダンス 2 ポスト・ケインズ派経済学の歴史:その誕生から派生まで 3 ポスト・ケインズ派経済学の基礎理論Ⅰ:価格理論 4 ポスト・ケインズ派経済学の基礎理論Ⅱ:成長理論 5 成長理論Ⅰ:パシネッティ定理 6 成長理論Ⅱ:カレツキ派の基礎理論 7 成長理論Ⅲ:成長レジーム論 8 成長理論Ⅳ:所得分配の動学 9 負債蓄積の理論Ⅰ:内生的貨幣供給論 10 負債蓄積の理論Ⅱ:資本蓄積と負債蓄積を考慮したモデル 11 景気循環理論Ⅰ:グッドウィン型モデル 12 景気循環理論Ⅱ:カレツキ型モデル 13 景気循環理論Ⅲ:ミンスキー型モデル 14 ポスト・ケインズ派経済学における近年の研究動向と課題 15 まとめ 成績評価方法 平常点(主に出席と報告)により評価する。出席が 30 パーセント以下の場合は「欠席」とする。 予備学習の指示 教科書・参考書 最新の日本語・英語論文を輪読する。論文はガイダンスにおいて紹介する。 履修条件・注意事項 ― 89 ― 授業科目名 経済学史特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 長尾 (2単位) 経済学科専門科目 伸一(大学院経済学研究科) 火曜日 5 時限 開講時限 第1学期 配当年次 3・4年 office hour 火曜 18:00-18:30 講義の目的 アダム・スミスを中心に、経済学史の基本的な古典の読解を通じて、経済思想、科学史、社会思想を原典に 基づいて理解するとともに、それによって自主的探求力能力を養う。 授業内容 1 近代思想史の概略的説明 2 近代科学史の概略的説明 3 経済学史の要約 4 経済学史の要約 5 経済学史の要約 6 原典購読:Adam Smith, Theory of Moral Sentiment 7 原典購読:Adam Smith, Theory of Moral Sentiment 8 原典購読:Adam Smith, The Wealth of Nations 9 原典購読:Adam Smith, The Wealth of Nations 10 原典購読:Adam Smith, The Wealth of Nations 11 原典購読:Adam Smith, The Wealth of Nations 12 原典購読:Adam Smith, The History of Astronomy 13 原典購読:Adam Smith, The History of Astronomy 14 原典購読:J.M.Keynes,” The End of Laissez- faire” 15 原典購読:J.M.Keynes,” The End of Laissez- faire” 成績評価方法 期末試験は行わず、レポートによって評価する。 予備学習の指示 講義中に指示する。 教科書・参考書 とくになし。 履修条件・注意事項 出席率が30%以下の者は履修取り下げとする。 ― 90 ― 授業科目名 社会思想史特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 田中 (2単位) 経済学科専門科目 啓太(大学院経済学研究科) 開講時限 第2学期 配当年次 3・4年 金曜日3時限 office hour 講義の目的 社会思想史の検討を通じて、社会思想と経済学の関連について学習する。本講義では特に 18 世紀スコット ランド啓蒙思想に着目する。アダム・スミスやその周辺人物の思想とスミスの経済学とのつながりを理解し ていくことで、経済学における自主的探求力の育成を目指す。 授業内容 1 イントロダクション 2 アダム・スミスの『国富論』と『道徳感情論』 3 アダム・スミス『道徳感情論』:スミスの道徳哲学 4 アダム・スミス『道徳感情論』:人間本性と社会秩序 5 アダム・スミス『国富論』:万民の富 6 アダム・スミス『国富論』:国家の役割 7 アダム・スミス『国富論』:自然的自由の体系 8 スミスとスコットランド啓蒙[フランシス・ハチスン]:道徳感覚 9 スミスとスコットランド啓蒙[フランシス・ハチスン]:徳と悪徳 10 スミスとスコットランド啓蒙[デイヴィド・ヒューム]:経済学と哲学 11 スミスとスコットランド啓蒙[デイヴィド・ヒューム]:ヒュームとスミス 12 スミスとスコットランド啓蒙[トマス・リード]:リードとコモン・センス 13 スミスとスコットランド啓蒙[トマス・リード]:リードの精神科学 14 社会思想と経済学の関わり 15 講義のまとめ 成績評価方法 出席回数と報告、議論への参加の積極性を考慮し、レポートによって学習到達度の観点から評価する。なお、 履修取り下げ制度は採用しない。その際、出席が 30%以下の場合は欠席とする。 予備学習の指示 教科書・参考書 未定(初回の講義で指示する) 履修条件・注意事項 大学院向けの講義でもあり、英文を読んでもらうことがあります。 ― 91 ― 授業科目名 日本経済史特論(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 木越 経済学科専門科目 義則(大学院経済学研究科) 木曜日3時限 office hour 講義の目的 この講義では、日本の経済発展の歴史的歩みを欧米・アジアの経験と比較することで、経済発展とは何か について自主的に探求する力を育成することを目指します。 授業内容 1 日本経済史学の方法と視角 2 徳川日本の経済成長-世界史のなかの日本近世- 3 幕末・開港の日本的対応-「西洋の衝撃」の相対化をめぐって- 4 経済システムとしての中華帝国-日本はいかに中華から離脱したか- 5 明治日本の資本形成-産業化のための資金はいかに準備されたのか- 6 アジア交易圏と日本の産業革命-海外市場の寄与をめぐって- 7 明治日本の産業技術形成-導入から伝播- 8 明治日本の対外戦争と産業革命-戦争・軍隊と産業化の関係性を考える- 9 日本植民地化以前の朝鮮・台湾・満洲-近代化の萌芽はあったのか- 10 日本植民地帝国の経済構造-植民地を含む帝国日本の全体を考える- 11 公式植民地の経済支配-朝鮮・台湾の比較史的考察- 12 日本の重工業化と満洲支配-資本財生産にとっての大陸の意味- 13 日本の軽工業と中国-中国経済のコア部分に日本はどこまで寄与したのか- 14 大東亜共栄圏の形成と実態、そして「遺産」-大戦が日本・アジアに残したもの- 15 日本近代経済史展望 成績評価方法 レポートで評価します。履修取り下げ制度は採用しません。レポートを提出しない場合は「欠席」としま す。 予備学習の指示 日本近代史に関する概説書に目を通しておくことが望ましい。 教科書・参考書 各回の授業時により進んだ知識を獲得するための文献を紹介します。 履修条件・注意事項 初回の授業時に詳しく解説します。 ― 92 ― 授業科目名 西洋経済史特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 福澤 office hour 第二学期 木曜日 15:00~16:00 経済学科専門科目 直樹(大学院経済学研究科) 木曜日3時限 講義の目的 The modern global economy have been determined by the market economy under the capitalism economic order which has been developed in Europe and North America typically. In this course students study the logical context and structure of this history in the West (also in considering its influence to the rest of the world) and foster their capability to explore the essence of the modern world economy on their own motive and interest. 授業内容 1 Introduction --- Significance of learning Western Economic History in Japan 2 Economic Development and Economic History 3 Economic Development in Ancient Times 4 European Economy in Medieval Times 5 Development of European Economy and the Expansion of the West 6 Mercantilism and Economic Nationalism 7 Daybreak for the Industrialization 8 Industrialization in Britain, the US, France, Germany and Belgium 9 Industrialization in Switzerland, Netherlands, Scandinavian Countries and Austria 10 Industrialization in South and East European Countries, Russia and Japan 11 Development of the World Economy in 19th Century 12 The Great Depression in 19th Century and the Imperialism 13 Collapse of International Economy in the first half of the 20th Century 14 Economic Reconstruction after the World War II 15 Overview of the World Economy in Present Day 成績評価方法 (履修取り下げ制度は適用しない。レポートを提出しなければ「欠席」となる。) Criterion for evaluation is students’ capability to develop the arguments in the lecture and to apply them to their own thinking. It will be determined from: Student Presentation: 50% Active Participation to the discussion: 10% Essay: 40%. 予備学習の指示 Instructions will be given in each cases. 教科書・参考書 Not specified. Handouts will be distributed. 履修条件・注意事項 Although this lecture will be held in English, Japanese will also be used in order to enhance the understanding for Japanese students. ― 93 ― 授業科目名 経営労務特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 江夏 (2単位) 木曜日 3 時限 開講時限 第1学期 経営学科専門科目 配当年次 3・4年 幾多郎(大学院経済学研究科) office hour メールにて随時調整 講義の目的 In this lecture, by reading academic reviewed articles, getting the basic knowledge of Human Resource Management is aimed. Today’s HRM theory is based on many other basic theories, such as organizational sociology, industrial psychology and labor economics. So, acquiring the ability of applying abstract concepts on specific topics (so-called 自主的探求力) is also aimed. 授業内容 1 Introduction 2 Human Resource Management: A Historical Perspective 3 The Employment Relationship 4 Recruit and Selection 5 Training and Development in Organizations 6 Understanding Perspectives 7 Compensation 8 Involvement and Participation 9 Industrial Relations and Collective Bargaining 10 Models of Strategic Human Resource Management 11 The Regulative Framework for HRM 12 International and Comparative Human Resource Management 13 HRM in Small Firms: Respecting and Regulating Informality Performance Management and Appraisal: Supervisory and Employee 14 15 成績評価方法 (1)出席回数, (2)毎回の配布資料, (3)討議への貢献,に着目して評価する。4 回以上欠 席した者については,原則として「欠席」扱いとする。また,第 2 回講義の前までに参加意思を直接表明し た者以外には,原則として単位取得の機会を与えない(欠席扱い)。 予備学習の指示 Before every lecture, students have to read related papers (15-20 pages in average), and to prepare either one of the two types of handouts. The first type of the handouts is a summary of the paper prepared by main discussant; the second is a list of topics prepared by all students. 教科書・参考書 Wilkinson, A., N. Bacon, T. Redman, and S. Snell (ed.) (2009) The Sage Handbook of Human Resource Management, Sage. Copies of papers are distributed. 履修条件・注意事項 About the half (or over, not all) of the discussions will be done in English. So, students who are interested in using plural languages are welcomed. Basic knowledge about HRM (e.g. undergraduate level) is strongly required. ― 94 ― 授業科目名 ファイナンス特論(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 加藤 office hour 13:30-14:30 経営学科専門科目 英明 火曜日4時限 講義の目的 この講義では、コーポレートファイナンスに関する基礎知識を身につけると同時に、クラス討論を通して基 礎的分析力を育成することを目的とします。 授業内容 1 Introduction 2 Corporations 3 Basic accounting and finance 4 Time value 5 The value of Bond 6 The value of stock 7 Investment decision 1 8 Investment decision 2 9 Risk and return 10 The cost of capital 11 Capital structure 12 Dividend policy 13 IPO 14 Corporate governance 15 Summary 成績評価方法 Presentation/participation 50% (発表・クラスでの討論参加度) Exam/quiz 50% (試験) 予備学習の指示 教科書・参考書 Bremer/Kobayashi, Introduction to corporate finance, Hakutoshobo, 2007 履修条件・注意事項 履修取り下げ制度を適用しない。欠席が 4 日を超える場合、あるいは試験を受験しない場合は欠席となる。 ― 95 ― 授業科目名 生産管理特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 山田 office hour 火曜日 13:00~14:00 経営学科専門科目 基成(大学院経済学研究科) 木曜日2時限 講義の目的 サービスの運営管理に関するテキスト(英語)を用いて、生産管理における基礎的なマネジメント知識の 修得と自主的探求力の育成を目指します。 授業内容 1 Introduction 2 The Service Economy 3 Service Strategy 4 New Service Development 5 The Service Encounter 6 Supporting Facility and Process Flows 7 Service Quality 8 Process Improvement 9 Service Facility Location 10 Service Supply Relationships 11 Globalization of Services 12 Managing Capacity and Demand 13 Managing Waiting Lines 14 Forecasting Demand for Services 15 Managing Service Inventory 成績評価方法 成績評価は講義への出席、討論への参加、課題レポートなどにより総合的に判断する。 履修取り下げ制度は適用しないので、課題レポートの未提者は欠席扱いとする。 予備学習の指示 受講者には毎回、テキストを熟読した上で出席することを求める。 教科書・参考書 James & Mona Fitzsimons (2013) Service Management: Operations, Strategy, Information Technology , 8th edition, McGraw-Hill. 履修条件・注意事項 この講義では英語の専門文献を使用することを理解した上で履修してもらいたい。 ― 96 ― 授業科目名 マーケティング特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 小田部正明(Masaaki KOTABE; Temple University) office hour 1:15pm – 2:30PM, Weds. and by appointment 経営学科専門科目 集中講義 講義の目的 The course emphasizes decision-making processes related to the organization and its markets in accordance with marketing management principles. The course has many practical elements but also provides the conceptual tools necessary for managers to abstract, analyze, understand and predict existing and future markets and customers. Contemporary and persuasive issues such as the increased globalization of markets, the importance of changing technologies as well as legal issues, and the impact of cultural considerations on marketing and branding decision making are recognized and integrated into the course.(補注:上記のように,本講義では受講生の自主的探求力の育成が目指される) 授業内容 1 An Overview: What is (Global) Marketing? 2&3 Global Economic and Financial Environment 4&5 Socio-Cultural and Political/Legal Environment 6 Global Marketing Strategies 7 Case #1: Anheuser-Busch International – Making Inroads into Brazil and Mexico 8 Product Policy 9 Global Pricing 10 Global Promotion 11 Case #2: 12 Global Distribution and Logistics 13 Case #3: 14 Case Writing-Project Presentations 15 予備 Honda in Europe UNIQLO’s Global Expansion: From Japan to the World 成績評価方法 1. Class Attendance and Participation 30% 2. In-Class Case Presentation 30% 3. Case-Writing Project – Presentation 10% 4. Case-Writing Project – Final Report 30% (補注:本講義は大学院向け科目でもあるため単位取り下げ制度は適用しない。上記のうち 2,3,4 の提出 が一つでも見られない場合には欠席とする) 予備学習の指示 You should be prepared for every class. If for some reason you are not prepared, please let me know before the start of the class. This saves us both the embarrassment of my calling on you. I may open every class by asking someone to summarize the topic of the day. 教科書・参考書 Kotabe and Helsen, Global Marketing Management, 6th ed. (Hoboken, NJ: Wiley, 2014) Cases to be provided in class 履修条件・注意事項 The course is taught using a combination of lectures, case analysis and class discussion. The textbook will give you a broad picture of what marketing management is all about. To enhance your grasp and management of various problems global marketers face, 1) in-class case analyses and 2) a case writing project are scheduled. All in-class case analyses and a case-writing project will be conducted by student groups. Each group will be made up of a number of students, and will work as a unit throughout the semester. ― 97 ― 授業科目名 経営組織特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 犬塚 (2単位) 経営学科専門科目 篤(大学院経済学研究科) 金曜日 4 時限 開講時限 第2学期 配当年次 3・4年 office hour 質問は講義中にすること(毎回, 質問のタイミングを用意する) 講義の目的 本講義では,組織論の基礎をレビューした後に,組織現象としてのリーダーシップ論について,批判的に 検討を重ねていく.Empirical Study では,これらの各論に関する原著論文に触れながら,社会科学系の 研究論文の読み方と書き方に関するアカデミック・トレーニングを行い,自主的探求力の育成を図る. 授業内容 1 イントロダクション:社会科学における実証とは 2 社会研究の道具箱 3 組織設計とインセンティヴ体系(1) 4 組織設計とインセンティヴ体系(2) 5 Empirical Study 1 6 Empirical Study 2 7 リーダーシップの基礎理論(1) 8 リーダーシップの基礎理論(2) 9 Empirical Study 3 10 Empirical Study 4 11 新しいリーダーシップ論(1) 12 新しいリーダーシップ論(2) 13 Empirical Study 5 14 Empirical Study 6 15 まとめ:「良い論文」の書き方 成績評価方法 Empirical Study レポート(10点×6回)+期末レポート(40点)±授業参加度 予備学習の指示 Empirical Study では,指定される原著論文(すべて英文)を深く読解してから,講義に臨むこと. 教科書・参考書 教科書:なし.履修登録後,講義ノートを,NuCT(https://ct.nagoya-u.ac.jp/portal)より配布する. 参考書:Chemers, M. M.(1997), An Integrative Theory of Leadership, Lawrence Erlbaum Associates. (白樫三四郎訳(1999)『リーダーシップの統合理論』北大路書房). 履修条件・注意事項 統計学の基礎知識,および中級以上の英文読解力を必要とする.大学院生向け授業のため,講義内容は高 度であることを覚悟されたい.学部生向けの特別な配慮(就活等)も一切しない. Empirical Study に二回以上欠席をした者,期末レポート未提出の者を,不合格とする.Empirical Study では,議論への積極的参加が求められる(非積極的な学生には,減点もあり得る) ― 98 ― 授業科目名 経営戦略特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 宮崎 (2単位) 経営学科専門科目 正也(大学院経済学研究科) 開講時限 第1学期 金曜日2時限 配当年次 4年 office hour 金曜3時限(予約者優先で対応) 講義の目的 この講義では、大学院レベルの高度な内容を書かれた学術文献を取り上げて、その内容について大学院生 の参加者たちと一緒に議論しながら知的刺激を味わうという共同体験を提供することで、経営戦略論に対す る学部学生たちの自主的探求力を覚醒させます。 *最下欄に記載の履修条件に注意すること! 授業内容 1 イニシエーション 2 論文その 1 による共同体験 3 論文その 2 による共同体験 4 論文その 3 による共同体験 5 論文その 4 による共同体験 6 論文その 5 による共同体験 7 論文その 6 による共同体験 8 論文その 7 による共同体験 9 論文その 8 による共同体験 10 論文その 9 による共同体験 11 論文その 10 による共同体験 12 論文その 11 による共同体験 13 論文その 12 による共同体験 14 論文その 13 による共同体験 15 さらなる探求の道へのいざない 成績評価方法 講義への参加度合いと課題レポートの内容で総合的に評価します。 「履修取り下げ制度」を採用しないので、レポートを提出しなければ「欠席」扱いとします。 予備学習の指示 『コア・テキスト事業戦略』をよく読んで、基礎知識を身につけたうえで受講しなさい。 次回の講義までに読むべき文献が教員から指示されたときは、素直にそれに従って事前に読みなさい。 教科書・参考書 開講時に詳細を指示します。受講者は、素直にそれを受け入れなさい。 履修条件:3年次後期に開講する「経営戦略」を履修済みであることが履修条件です。 したがって、4年生以上がこの講義の受講対象者になります。3年生は受講できません。 注意事項:この講義は、大学院講義「経営戦略」と合同開講です。 ― 99 ― 授業科目名 財務会計特論(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 野口 office hour Monday 9:00-10:00 (with appointment) 経営学科専門科目 晃弘(大学院経済学研究科) 木曜日4時限 講義の目的 To provide students with an understanding of the theory and application of accounting principles generally accepted in the USA. この講義では、アメリカの中級会計学を学ぶことを通じて、自主的探求力 を育成することを目的とします。 授業内容 1 Introduction 2 Equity in Japan 3 Chapter 15 Equity (1) 4 Chapter 15 Equity (2) 5 Equity in other countries 6 Chapter 16 Dilutive Securities (1) 7 Chapter 16 Dilutive Securities (2) 8 Chapter 16 Earnings per Share 9 Chapter 17 Investments (1) 10 Chapter 17 Investments (2) 11 Chapter 17 Investments (3) 12 Chapter 18 Revenue (1) 13 Chapter 18 Revenue (2) 14 Chapter 18 Revenue (IFRS) 15 Summary 成績評価方法 Grades: Attendance (25%), participation (25%), and homework (25%), and quality of the presentation (25%). 履修取り下げ制度を採用しません。発表原稿を提出しない場合に、「欠席」と評価します。 予備学習の指示 Students are expected to read the chapter before class. 教科書・参考書 Textbook: Donald E. Kieso, Jerry J. Weygandt, Terry D. Warfield, Intermediate Accounting, 15th Edition, Wiley, 2013. 履修条件・注意事項 Ability to speak and discuss intermediate accounting in English will be required to attend the class. ― 100 ― 授業科目名 管理会計特論 (2単位) 科目区分 専門系科目 担当教員名 大西 淳(Aisin World Corp. of America) 木村 彰吾(大学院経済学研究科) 経営学科専門科目 開講時限 第1学期 配当年次 3・4年 月曜日4・5時限 office hour 講義の目的 企業経営における財務部門の役割および企業価値評価(Valuation)に必要な知識・技法、コスト・マネジメ ントやマネジメントコントロール等を理解することによって、管理会計について自主的探究力を育成するこ とを目的とする。 授業内容 1 ガイダンス 2 企業価値評価のフレームワーク 3 ROIC と成長率 4 過去の業績分析 5 将来の業績分析 6 継続価値の算定 7 資本コストの推定 8 企業価値の算定と結果の分析 9 戦略的管理会計 10 BSC 11 戦略的コスト・マネジメント(原価企画) 12 戦略的コスト・マネジメント(ABC) 13 マネジメント・コントロール・システム(1) 14 マネジメント・コントロール・システム(2) 15 まとめ 成績評価方法 講義への出席、レポート、討論への参加などにより総合的に判断する。 予備学習の指示 第 1 講から第 8 講は輪読形式で授業を進めるので、報告者はレジュメを作成する。 第 9 講から第 15 講は特にない。 教科書:マッキンゼー・カンパニー(著),『企業価値評価(第 5 版)』 (上巻)ダイヤモンド社 参考書:Brealey & Myers, Principles of Corporate Finance, McGraw Hill 履修条件・注意事項 会計およびコーポレートファイナンスの基礎知識を有していることが望ましい。履修取り下げ制度を採用し ない。出席が 50%未満の場合は「欠席」とする。 ― 101 ― 授業科目名 監査特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 胡 (2単位) 木曜日 3 時限 開講時限 第2学期 経営学科専門科目 配当年次 3・4年 丹(大学院経済学研究科) office hour 講義後、要アポイントメント 講義の目的 本講義では、「監査」と関係が深い「粉飾決算」や「会計操作」に焦点を合わせ、統計学的アプローチを 用いた場合の日本企業の実態などの研究成果を受講者と一緒に確認する。「監査」領域や「会計学」領域に おける統計的研究手法に馴染んでもらい、当該領域等における基礎的分析力・自主的探究力、計量的分析を 用いる研究能力・応用能力を育むことも目的として掲げる。さらに、本講義では、グループごとの発表や議 論などを予定していることから、プレゼンテーション能力、リーダーシップ能力、協調性を育むことも期待 できる。 授業内容 1 イントロ 2 会計操作と粉飾決算の実態(1) 3 会計操作と粉飾決算の実態(2) 4 会計操作と監査 5 会計操作の検出方法(1) 6 会計操作の検出方法(2) 7 会計操作の検出方法(3) 8 企業の資金調達と会計操作(1) 9 企業の資金調達と会計操作(2) 10 経営者の業績予想と会計操作(1) 11 経営者の業績予想と会計操作(2) 12 会計操作に対する株価反応(1) 13 会計操作に対する株価反応(2) 14 会計操作とビッド・アスク・スプレッド(1) 15 会計操作とビッド・アスク・スプレッド(2) 成績評価方法 出席の状況(30%ぐらい)、プレゼンテーションや議論に関わる度合いなど講義への貢献度 (45%ぐらい)およびレポート(25%ぐらい)を総合して評価する。なお、本講義ではレポートの不提出者 は、「欠席」とする。 予備学習の指示 必要に応じて、指示する。 教科書・参考書 『会計操作-その実態と識別法、株価への影響』須田一幸・山本達司・乙政正太編著,ダイヤモンド社, 2007 年。 履修条件・注意事項 1.履修したい場合、初回目出席すること。2.本講義を受講するにあたり、会計学 に関する基礎知識が必要である。3.講義を進めるため、http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/~kotan/index.html を利用することがある。 ― 102 ― 授業科目名 経営分析特論 科目区分 専門系科目 担当教員名 角ヶ谷 (2単位) 経営学科専門科目 典幸(大学院経済学研究科) 水曜日 2 時限 開講時限 第2学期 配当年次 3・4年 office hour 火曜日 12:00-13:00 (予約すること) 講義の目的 The purpose of this lecture is to provide an opportunity for students to learn and understand business analysis and valuation using financial statements. この講義では、財務情報の理解と経営分析手法の習得 を通じて、会計情報の有用性に関する基礎的分析力を育成することを目的とする。 授業内容 1 Introduction to Course 2 A Framework for Business Analysis and Valuation Using Financial Statements 3 Strategy Analysis (e.g., Industry Analysis) 4 Strategy Analysis (e.g., Competitive and Corporate Strategies Analysis) 5 Overview of Accounting Analysis (e.g., Financial Reporting) 6 Overview of Accounting Analysis (e.g., Factors Influencing Accounting Quality) 7 Implementing Accounting Analysis (e.g., Assets Distortions) 8 Implementing Accounting Analysis (e.g., Liabilities and Equity Distortions) 9 Financial Analysis 10 Prospective Analysis (e.g., Valuation Theory and Concepts) 11 Prospective Analysis (e.g., Comparing Valuation Methods) 12 Prospective Analysis (e.g., Valuation Implementation) 13 Prospective Analysis (e.g., Computing Asset and Equity Values) 14 Credit Analysis and Distress Prediction 15 Summary 成績評価方法 Presentation/Participation: 80% Exam/Reports: 20% 予備学習の指示 Students are expected to read the textbook before the class and give a short presentation at each class. 教科書・参考書 Palepu, K. G., and Healy, P. M., Business Analysis & Valuation Using Financial Statements, 4th ed., South-Western Cengage Learning. 履修条件・注意事項 This class will be conducted mainly in English. Enough knowledge to understand the textbook is required. ― 103 ― 授業科目名 国際会計特論(2単位) 開講時限 第2学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 野口 office hour Friday 9:00-10:00 With appointment 経営学科専門科目 晃弘(大学院経済学研究科) 金曜日2時限 講義の目的 The lecture is intended to provide an opportunity for students to learn and understand international aspects of accounting. この講義では、会計の国際的側面に関する理解を深めることを通じて、自主的探求 力を育成することを目的とします。 授業内容 1 Introduction to International Accounting Ch.1 2 International harmonization Ch.4 3 Group accounting Ch.16.1-2,4,6 4 The concept of a ‘group’ Ch.16.3,5 5 Techniques of consolidation Ch.16.7 6 Foreign currency translation Ch.17.1-4 7 The temporal method versus the closing rate method Ch.17.5-7 8 Translation of comprehensive income Ch.17.8-11 9 Segment reporting Ch.18 10 Modes and models of enforcement of standards Ch.19 11 International auditing Ch.20 12 Disclosure practices in international financial reporting Ch.21.3 13 Interpreting financial statements Ch.21.4 14 Financial analysis and the capital market Ch.21.5 15 Summary 成績評価方法 Grades: Attendance (25%), participation (25%), and homework (25%), and quality of the presentation (25%). 履修取り下げ制度を採用しません。発表原稿を提出しない場合に、「欠席」と評価します。 予備学習の指示 Students are expected to read the chapter before class. 教科書・参考書 Christopher Nobes & Robert B. Parker, Comparative International Accounting, Financial Times Prentice Hall; 12th Revised, ISBN-13: 978-0273763796. 履修条件・注意事項 Ability to speak and discuss international accounting in English will be required to attend the class. ― 104 ― 授業科目名 経営情報特論(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 配当年次 3・4年 担当教員名 髙桑 宗右エ門 桑 海侠(大学院経済学研究科) office hour 講義終了後 経営学科専門科目 月曜日5時限 講義の目的 企業活動に関する種々のモデルや事例を通して、業務プロセスの計画・分析・評価・改善について理解を 深める。併せて、ビジネスプロセスの種々のモデリングおよび分析について、基本的事項を習得し、実際の システムに応用できる能力を身につけることを目的とする。さらに、実際のシステムへの応用事例を紹介し、 学生の理解を深めるとともに、自主的探求力も育成する。 授業内容 1 イントロダクション 2 データの読み方と基本的な統計量 3 確率分布の基礎 4 基本的な統計的解析 5 企業活動とビジネスプロセス 6 ビジネスプロセスのモデリング(I) 7 ビジネスプロセスのモデリング(II) 8 ビジネスプロセスのシミュレーション分析 9 工場における生産システムのシミュレーション 10 在庫のシミュレーション 11 小売店におけるオペレーションのシミュレーション 12 物流(配送)センターのマテハンロジスティクス 13 モデル作成(I) 14 モデル作成(II) 15 応用事例 成績評価方法 出席およびレポートを総合して評価する。 出席が50%以下の場合は「欠席」とする。 予備学習の指示 テーマ毎に事前に割り当てる。 教科書・参考書 高桑宗右ヱ門監訳『シミュレーション』(第 4 版)コロナ社、2008。教材プリントを配付する。 高桑宗右ヱ門監修『マネジング・チェンジ』、トッパンプレンティスホール、1998 年 履修条件・注意事項 学部「生産管理」、「情報処理」を履修済み、あるいは同等の理解力のあることを前提とする。また、演習・ プログラミングは、PC を使用する。 ― 105 ― 授業科目名 経済数学 A(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 1年 担当教員名 立石 office hour 金曜日12:00−13:00 寛(大学院経済学研究科) 金曜日3時限 講義の目的 この授業では経済学を理解する上で最低限必要となる数学事項について講義してゆく。経済学 A では多変数 関数に関する解析的性質、特に微分法の理解および最適化問題を解くための手法について理解することを通 じて基礎的分析力を要請することを目的とする。 授業内容 1 1 変数の連続関数 2 微係数と導関数 3 合成関数および逆関数の微分 4 平均値の定理と極値問題 5 Taylor の定理 6 多変数の連続関数 7 偏微分と全微分 8 高階の偏導関数 9 Taylor の定理 10 極値問題 11 凸関数 12 陰関数定理と逆関数定理 13 条件付き極値問題──必要条件── 14 条件付き極値問題──十分条件── 15 包絡線定理 成績評価方法 期末試験による。履修取り下げ制度を採用しない。 予備学習の指示 特になし。 教科書・参考書 経済学で出る数学、尾山・安田著、日本評論社 履修条件・注意事項 上記の授業内容に関しては適宜入れ替え等があるものとする。 ― 106 ― 授業科目名 経済数学 B(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 1年 担当教員名 花薗 office hour アポイントメントによる 誠(大学院経済学研究科) 水曜日2時限 講義の目的 本講義の目的は、経済・経営分析に欠かせない基礎的な線形代数学の知識を習得することとともに、基礎的 な分析力を培うことにある。 授業内容 1 経済学と線形代数 2 行列の定義とその計算 1:行列とは。および和とスカラー倍 3 行列の定義とその計算 2:行列の積 4 行列の標準形と連立一次方程式 1:rref と基本変形 5 行列の標準形と連立一次方程式 2:連立方程式の解法 6 逆行列:定義と性質 7 逆行列:掃き出し法による計算法 8 ベクトルの一次独立性、空間の次元 9 空間のベクトル 10 行列式 1:アイデアと定義 11 行列式 2:2 次、3 次正方行列の行列式 12 一般の行列式の導出、行列式の性質 13 一般の行列式の余因子展開、クラーメルの公式 14 予備日 15 まとめ 成績評価方法 小テスト(3 回、30%)、期末試験(70%)によって測られる学習到達度の観点から評価する。 履修取り下げ制度を採用しない。 予備学習の指示 教科書・参考書 教科書:講義ノートをウェブページで公開する 参考書:雪江明彦「線形代数学概説」培風館 石村園子「すぐわかる線形代数」東京図書 履修条件・注意事項 ― 107 ― 授業科目名 統計解析 科目区分 専門系科目 科目 担当教員名 根本 (2単位) 経済学科・経営学科関連専門 二郎(大学院経済学研究科) 水曜日 1 時限 開講時限 第1学期 配当年次 1年 office hour 月曜 16:30~18:00 または予約 講義の目的 この講義は統計学の基礎の学習を通じて自主的探求力を育成する。 確率変数の考え方に基づいて母集団と標本の関係を理解し、一変量の場合の初等的な統計的推測の方法を修 得する。特に、母平均に関する推定と検定の問題を軸にして講義を進める。 授業内容 1 統計的推測の考え方 2 標本と母集団 3 標本分布(1):度数分布 4 標本分布(2):代表値(標本平均、標本分散) 5 標本分布(3):チェビシェフの不等式 6 母集団:無限母集団と母集団の代表値(母平均,母分散) 7 標本と確率 8 確率変数と確率分布(1):離散型 9 確率変数と確率分布(2):連続型 10 確率変数と確率分布(3):確率分布と代表値(期待値,分散) 11 標本平均の分布:正規分布と中心極限定理 12 点推定:不偏性,有効性,一致性(大数法則) 13 区間推定:母平均の区間推定 14 検定(1):母平均の検定 15 検定(2):仮説の設定,両側検定と片側検定 成績評価方法 基本的に期末試験による。履修取り下げ制度は適用せず、期末試験を受験しなかったものを欠席とみなす。 予備学習の指示 の科目は一部を自主学習に委ねている。そのため、自主学習用または復習用の練習問題を 適宜配布する。 教科書・参考書 参考書 教科書:木下宗七編「入門統計学」(新版)有斐閣 参考書:宮川公男「基本統計学」有斐閣,森棟公夫「統計学入門」新世社 倉田博史・星野崇宏「入門統計解析」東洋経済新報社 履修条件・注意事項 高等学校数学ⅡB 程度の数学の知識を前提にする。 ― 108 ― 授業科目名 経済発展 (2 単位) 開講時限 第1学期 火曜日 5 時限 科目区分 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 office hour 金曜日2限 せつ 担当教員名 しんぐん 薛 進軍 (大学院経済学研究科附属国際経済政策研究センター) 講義の目的 本講義は、経済発展の基礎理論の勉強です。講義では英語のテキストを利用し、人口・労働、経 済成長、国際貿易、環境問題、所得格差、気候変動、低炭素経済などの経済発展の基礎理論を教えます。開発 経済学の分析方法を利用し現実の経済問題の分析能力を向上することは目的となります。また、国際共同研究 のため国際会議を開催する予定がありますので学生達は会議の参加や英語での論文発表のチャンスも与えら れます。学生が英語で経済学を勉強し、英語での自由討論、英語で小論文を書けることが、目的とします。 授業内容 1 ガイダンス:授業の内容、教え方、試験などの説明 2 開発経済学の基礎 3 人口成長・労働移動の理論 4 経済成長の理論 5 経済成長のパターン 6 国際貿易の理論 7 労働市場と雇用 8 所得分配の理論 9 所得不平等分配の実証研究 10 教育格差と所得格差 11 環境問題の経済学分析 12 アジアにおける環境問題 13 気候変動の経済学 14 低炭素の経済学 15 質疑・答え 成績評価方法 出席状況と期末レポートで総合勘案します。 予備学習の指示 ① 事前に教科書を予習します。事例分析の練習が求めます。 教科書:M. Todaro, Economic Development, 10th ed. Longman, New York, 2011.(日本語版、岡田靖夫監訳、OCDI Jinjun Xue ed., Low-Carbon Economics, The World Scientific, 2013. 参考書:薛進軍ほか(編著) 『中国の不平等』日本評論社、2008 年。 南亮進ら編集『中国経済入門』日本評論社、2012 年。 履修条件・注意事項 この授業は主に留学生向けの授業ですので英語で行いますが、日本人学生にも公開します。英語のシラバス (NUPACE)を確認してから登録してください。 ― 109 ― 授業科目名 経済地理・地誌 科目区分 担当教員名 (2単位) 開講時限 第1学期 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 富樫 office hour 幸一(岐阜大学地域科学部) 木曜日 2 時限 講義の目的 地域経済は国民経済の一部として開放的であると同時に,グローバル経済とのリンケージも強まっている. 企業の立地行動と地域経済発展の基本理論について解説し,日本とともに国際比較も交えて現在の地域経済 の捉え方について論じる.実際に地域経済の調査・分析と提言を行なうレポート作成を通じて,自立的・個 性的な地域政策のあり方についての自主的探求力を育成することを目的とする. 授業内容 1 地域経済を見る視点とその経済学的な意味 2 東海地域をケースとした地域経済の動態 3 地域的な経済循環と産業連関 4 地域所得の構成と格差 5 地域間均衡論における資本と労働の移動 6 不均等発展論と政治経済的なフレーム 7 日本の地域政策の歩み 8 地域経済調査の方法と事例 9 輸送費指向論 10 市場地域論と相互依存理論 11 地域的集積の理論 12 プロダクトサイクルと地域的イノベーション 13 企業組織と空間的分業 14 グローバル化の中でのサステナブルな地域を求める 15 地域経済調査の報告 成績評価方法 授業時の小レポートと,地域調査レポートの提出 予備学習の指示 国内外の地域での動きについて,関心を持っていてください. 教科書・参考書 岡田知弘・川瀬光義・鈴木誠・富樫幸一『国際化時代の地域経済学 第 3 版』有斐閣 履修条件・注意事項 調査レポートは 14 回目に提出し,最終回はその返却とショート・プレゼンを行います.履修取り下げ制度 を採用しない。調査レポートを提出しない場合に「欠席」とする。 ― 110 ― 授業科目名 情報処理(2単位) 開講時限 第1学期 科目区分 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 担当教員名 桑 office hour 海侠(大学院経済学研究科) 月曜日3時限 講義の目的 高度情報化社会においては、企業は日々蓄積したデータの有効活用が求められている。この講義では、ビジ ネス現場で発生する諸問題に対し、Excel を用いたデータ分析や VBA によるプログラミングスキルを習得す ることを通して、自主的研究能力を育成する。 授業内容 1 イントロダクション 2 Excel の基本操作および基本統計量 3 時系列データ分析 4 回帰分析および重回帰分析 5 ピボットテーブル 6 線形計画法 7 日程計画 8 マクロの基礎知識 9 VBA の基本プログラム 10 セルの操作 11 シートとブックの操作 12 繰り返し処理 13 条件分岐 14 ユーザーインタフェース 15 VBA による在庫シミュレーション 成績評価方法 履修取り下げ制度を採用しない。 学習到達度の観点から、出席状況、小テストおよびレポート課題を総合して評価する。 予備学習の指示 特になし 教科書・参考書 『経営情報処理の実践』梶田建夫、程鵬、三輪冠奈、同文館出版、2012 年 履修条件・注意事項 ― 111 ― 講義のレジメも配布 授業科目名 日本経済論 科目区分 担当教員名 (2単位) 金曜日 2 時限 開講時限 第1学期 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 水谷 office hour 講義後(要 アポイント) 研治(名古屋大学 客員教授) 講義の目的 基礎的な分析力を育成するために、身近な経済のニュースや仕組みが理解できるよう、必要とされる経済 の知識を体系的に提供する。 それを基にして、自主的な探求力を育成するため、現実の世界や日本の経済の動きを見る力を身につけて いただく。そのうえで将来の経済情勢を予想し、対応が考えられるようにする。 授業内容 1 講義概要 講義の概要 経済の重要性 経歴の紹介 計画と要望 2 経済の見方 経済の捕まえ方 需要と供給 個と全体 3 人と家計 働くことの意味 収入と支出 貯蓄と借金 4 企業と経営 仕入、製造、販売 5 国の財政 歳入と歳出 赤字と借金 6 国際収支 輸出と輸入 貿易収支と経常収支 7 海外の経済 アメリカの貿易赤字 8 金融と資金需給 経済と金融 合計は零 資金の流れ 9 インフレとデフレ 需要と供給 物価指数 消費者と企業 10 経済政策の影響 財政政策の効果 11 経済の構造変化 規制と自由化 12 健康経済学 少子高齢化 13 日本経済の問題点 供給過剰 14 日本経済の見通し インフレへの転換 15 試験 人、物、金 四大部門 借金地獄 企業の目標と利益 夕張市より悪い国家財政 為替相場 中国経済の行方 赤字財政の罠 景気と資金需要 産業の空洞化 生産の条件 金融政策の前提 1次 2 次 3 次産業へ 健康の維持増進 名目と実質 資金の供給 借金の限界 もの作りの重要性 医療と介護 費用と公共支援 保険と費用 財政破綻 永遠の衰退へ 大改革による落込み 成績評価方法 基本は期末の試験。その他、出欠・レポートなど総合的な状況を加味することがある。 「履修取下げ制度」は適用しない。 予備学習の指示 大きな経済の動きに注目し、将来にどのような影響を及ぼすかを常に注視する習慣をつけること。 教科書・参考書 「財政改革の衝撃---待つも地獄、進むも地獄の日本経済」 水谷研治 東洋経済新報社 「銀行の錯覚―――今こそ正道へ立ち返れ」水谷研治 PHP研究所 「水谷研治の講義 日本経済」 水谷研治 ダイヤモンド社 履修条件・注意事項 自分の人生へどのように影響するかという観点から社会の大きな動きを見る習慣をつけて欲しい。 ― 112 ― 授業科目名 大学生のための職業論 科目区分 担当教員名 (2単位) 水曜日 3 時限 開講時限 第1学期 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 配当年次 3・4年 根本 office hour 金曜 16:30~18:00 または予約 二郎(大学院経済学研究科) 講義の目的 本講義はキタン会(経済学部同窓会)の協力により、大学、企業、本学 OB から招聘した講師 による連続講義で構成される。受講者は、講義やグループワークを通じて自主的探求力を培うとともに、専 門教育を学ぶ意味と就職して働く意義を問い直し、社会での「働き方、生き方」について理解を深めること を目的とする。 詳細な内容は、初回の講義の際のガイダンスで説明する。 授業内容 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 成績評価方法 レポート(複数回)による。履修取り下げ制度を適用せず、レポートを所定の回数提出しな かったものを欠席とみなす。 予備学習の指示 教科書・参考書 履修条件・注意事項 毎回出席することが重要である。 ― 113 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)グローバル・ファイナンス・ マネジメント (2単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 佐野 柳原 良雄(大学院経済学研究科) 光芳(大学院経済学研究科) 開講時限 第1学期 配当年次 2年 木曜日 4 時限 office hour 講義の目的 グローバル資本主義経済の根底を支える金融の役割は極めて重要である。この講義はグローバル人材育成プ ログラムの一環として、グローバル・ファイナンスの概要をそのメイン・プレーヤーがどのような役割を果 たしているのかを理解し、自主的探究力の育成を目的とする。講義には企業、公官庁からの派遣講師を適宜 招聘する。 授業内容 (英語のイントロダクションも含む)大学 4 月 16 日 1 イントロダクション 2 銀行業務 1 三井住友銀行 4 月 23 日 3 銀行業務 2 三井住友銀行 4 月 30 日 4 銀行業務 3 三井住友銀行 5月7日 5 証券業務 1 野村証券 5 月 14 日 6 証券業務 2 野村証券 5 月 21 日 7 証券業務 3 野村証券 5 月 28 日 8 中央銀行業務 1 日本銀行 6 月 11 日 9 中央銀行業務 2 日本銀行 6 月 18 日 10 中央銀行業務 3 日本銀行 6 月 25 日 11 企業活動と金融 日本政策投資銀行 7 月 2 日 12 特別講義または課外活動 大学 7 月 4 日(土) 13 金融工学入門 三井物産 7月9日 14 金融概論纏め 大学 7 月 16 日 15 特別講義または課外活動 大学 7 月 18 日(土) 成績評価方法 成績評価は、講義内容に関する複数回のレポートまたはテスト(75 点)と、英語テキストに基づく期末試験 (25 点)。履修取り下げ制度を採用しない。 ※尚、成績優秀者 2-3 名は 2016 年 9 月に実施するタイ・シンガポール視察研修旅行に参加する資格を得る。 予備学習の指示 日経新聞購読を推奨する。 教科書・参考書 講義は、原則として配布資料により行う。英語テキストは『英語で分かるはじめての財務諸表 40 日間トレ ーニング』。初回講義で購入割引券を配布する。 履修条件・注意事項 遅刻、講義中の私語、携帯電話の使用厳禁。講義開始 5 分前には着席のこと。 ― 114 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)グローバル・マニュファクチ ャリング・マネジメント (2単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 山田 基成(大学院経済学研究科) 佐野 良雄(大学院経済学研究科) 開講時限 第1学期 配当年次 2年 火曜日 4 時限 office hour 講義の目的 経済のグローバル化に伴う日本企業の経営課題と対応について、様々な製造業の生産現場運営に関わる基礎 知識を中心に実践的に学ぶ。本講義はグローバル人材育成プログラムの一環として、主に企業からの派遣講 師により行われる。この講義では実践学習を通して、自主的探究力を育成することを目的とする。 授業内容 (英語のイントロダクションを含む) 大学 4 月 14 日 1 イントロダクション 2 海外工場の経営 デンソー 4 月 21 日 3 グローバル企業におけるキャリア・パス デンソー 4 月 28 日 4 自動車生産工場の運営(1) トヨタ自動車 5 月 12 日 5 自動車生産工場の運営(2) トヨタ自動車 5 月 19 日 6 自動車生産工場の運営(3) トヨタ自動車 5 月 26 日 7 自動車生産工場の運営(4) トヨタ自動車 6月2日 8 前半講義の解説 大学 6月9日 9 機械設備生産工場の運営(1) 新東工業 6 月 16 日 10 機械設備生産工場の運営(2) 新東工業 6 月 23 日 11 IT 産業の概要 富士通 6 月 30 日 12 素材産業の概要とグローバル経営(1) 大同特殊鋼 7月7日 13 素材産業の概要とグローバル経営(2) 三井化学 7 月 14 日 14 特別講義(または課外活動) 大学 7 月 18 日(土) 15 特別講義 招聘講師 7 月 21 日 成績評価方法 成績評価は、講義内容に関する複数回のレポート(75 点)と、英語テキストに基づく期末試験(25 点)に よる。履修取り下げ制度を採用しない。 ※尚、成績優秀者 2-3 名は 2016 年 9 月に実施するタイ・シンガポール視察研修旅行への参加資格を得る。 予備学習の指示 日経新聞購読を推奨する。 教科書・参考書 講義は原則として配布資料により行う。英語テキストは『英語で分かる初めての財務諸表 40 日間トレーニ ング』初回講義時に購入割引券を配布する。 履修条件・注意事項 講義中の私語、携帯電話の使用厳禁。講義開始 5 分前には着席のこと ― 115 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)グローバル・ロジスティク ス・マネジメント (2単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 佐野 良雄(大学院経済学研究科) 桑 海侠(大学院経済学研究科) 開講時限 第2学期 配当年次 2年 月曜日 4 時限 office hour 講義の目的 グローバル資本主義経済におけるロジスティクスはかつての物流とはその規模、スピードにおいて異質のも のと考えてよい。本講義はグローバル人材育成プログラムの一環として、このダイナミックなロジスティク スの全体を把握し、自主的探究力を育成することを目的とする。講義は主に企業からの派遣講師により行わ れる。 授業内容 1 イントロダクション (英語のイントロダクションも含む) 大学 2 ロジスティクスの動的把握 3 グローバル物流と企業の役割 4 ロジスティクスの動的把握 5 グローバル物流と企業の役割 6 ロジスティクスの動的把握 7 グローバル物流と企業の役割 3. 海運会社 8 グローバル物流と企業の役割 9 1. エネルギー 10 月 5 日 三井物産 10 月 19 日 三井物産 10 月 26 日 豊田通商 11 月 2 日 豊田通商 11 月 9 日 名港海運 11 月 16 日 名港海運 11 月 30 日 4. リスクマネジメント DMG 森精機 12 月 7 日 グローバル物流と企業の役割 5. 損害保険 日本興亜損保 12 月 14 日 10 グローバル物流と企業の役割 6. SCM ブラザー工業 12 月 21 日 11 特別講義または課外活動 大学 12 月 24 日(木) 12 特別講義または課外活動 大学 12 月 25 日(金) 13 グローバル物流と企業の役割 トヨタ自動車 1 月 8 日(金) 14 グローバル物流に関する国の取り組み 国土交通省 1 月 18 日 15 特別講義 外部講師 1 月 25 日 1. 商社 (1) エネルギー 2. 食料 2. 商社 (2) 食料 3. 海運会社 貿易業務 貿易業務 7. 自動車の物流 成績評価方法 成績評価は、講義内容に関する複数回のレポートと、英語テキストに基づく期末試験(25 点)。履修取り下 げ制度を採用しない。 ※尚、成績優秀者 2-3 名は 2016 年 9 月にタイ・シンガポール視察研修旅行に参加する資格を得る。 予備学習の指示 日経新聞購読を推奨する。 教科書・参考書 講義は、原則として講義時に配布する資料により行う。英語テキストは『英語で分かるはじめての財務諸表 40 日間トレーニング』。初回講義時に購入割引券を配布する。 履修条件・注意事項 遅刻、講義中の私語、携帯電話の使用厳禁。講義開始 5 分前には着席のこと。 ― 116 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)アセットマネジメント概論 (2単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 冨村 木村 圭(愛知大学) 彰吾(大学院経済学研究科) 開講時限 第2学期 配当年次 2年 火曜日5時限 office hour 講義の目的 経済の成熟期を迎えた我が国において、新しい産業や雇用を創出するような成長分野への投資の重要性が 増している。そこで鍵となるのが(長期)投資であるが、その資金の出し手としては年金等の機関投資家の みならず、個人も大きな役割を果たすことが期待されている。また、個人の人生設計においても、労働賃金 の成長が鈍化するなかで、金融商品を活用した投資による資産形成の重要性が日々増している。本講義では、 当該分野での専門家を各回外部講師として招き、アセットマネジメント(資産運用)に関する基本的な知識 から実務に関するまで、幅広いテーマで講義を行う。これを通じて、自主的探求力の育成を目指す。なお、 本講義は、日本証券投資顧問業協会および投資信託協会からの支援によって開講される。 授業内容 1 アセットマネジメントとは 2 マーケットを知る~模擬取引〔シミュレーション・ゲーム〕 3 投資資産(株式・債権)のリスクとリターン 4 アセット・アロケーションと分散投資 5 金融商品取引法とアセットマネジメント 6 投資信託 7 REIT(不動産投資信託) 8 ヘッジファンド 9 ファンドマネージャー・アナリストの仕事 10 資産運用業とコンプライアンス 11 エコノミスト・ストラテジストの業務 12 日本の年金制度の動向とアセットマネジメント 13 株主によるガバナンスと企業行動・企業価値 14 アセット・マネジメント・ビジネスの最先端(経営者が語る) 15 まとめ 成績評価方法 定期試験で評価する。履修取り下げ制度を適用しないため、定期試験を受験しない者は「欠席」とする。 予備学習の指示 日頃から、日本経済新聞などの経済新聞を読むこと。 教科書・参考書 必要に応じて紹介する。 履修条件・注意事項 私語や携帯電話の使用を慎むこと。また、講義途中での退席は認めない。 ― 117 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)Introductory Accounting II (2単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 野口 月曜日 2 時限 開講時限 第1学期 配当年次 3・4年 office hour Monday 9:00-10:00 (with appointment) 晃弘(大学院経済学研究科) 講義の目的 Accounting is called “language of business”, as they are used to communicate among interested parties of the business. Students will be learning very basics of how to write (make entries) and read (financial statement analysis) that “language”.この講義では、英文会計を学ぶことを通じて、自主的探求力を育成 することを目的とします。 授業内容 1 Introduction 2 Cash and Receivables 3 Valuation of Inventories 4 LIFO 5 LCNRV 6 Property, Plant, and Equipment 7 Depreciation 8 Impairments & Revaluation 9 Intangible Assets 10 Current Liabilities 11 Non-current Liabilities 12 Students’ presentation (1) 13 Students’ presentation (2) 14 Students’ presentation (3) 15 Summary 成績評価方法 Attendance (25%), homework (25%), and oral presentation (25%), essay (25%). 履修取り下げ制度を採用しません。Essay を提出しない場合に、「欠席」と評価します。 予備学習の指示 Students are expected to read the chapter before class. 教科書・参考書 Donald E. Kieso, Jerry J. Weygandt, Terry D. Warfield, Intermediate Accounting, 15th Edition, Wiley, 2013. 履修条件・注意事項 Ability to speak and discuss accounting and bookkeeping in English will be required to attend the class. TOEFL iBT score 80 or higher preferable. ― 118 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)IPO 基礎講座 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 木村 彰吾(大学院経済学研究科) 開講時限 第2学期 木曜日5時限 配当年次 2年 office hour 要アポイントメント 講義の目的 近年における IPO(株式公開)市場の活性化に鑑み、起業から IPO を経て上場企業になるまでを体系的に理解し、 自主的探求力、具体的には起業力の育成を、この講義の目的とします。企業等からの協力に基づき、IPO に関連す る業務の経験者を外部講師として招聘し、実践的な講義内容にする方針です。 授業内容 1 ガイダンス 2 会社を起業するには 3 株式会社の基礎(会社の機関・株主総会) 4 上場を目指すためには(ショートレビュー) 5 企業の成長戦略 6 事業計画の作成 7 IPO サポート機関との関係 8 人事・労務及び事業拡大戦略 9 内部統制・会社の機関設計 10 上場申請書類及び上場審査対応 11 上場会社としての義務(適時開示:決算発表、決算修正等) 12 上場会社として求められること(投資家との関係) 13 IPO により変わる企業 14 企業が求める人材とは 15 レポートに関する説明 成績評価方法 出席およびレポートを総合的に評価します。 履修取り下げ制度を適用しません。期限までにレポートを提出しない場合に、評価が「欠席」となります。 予備学習の指示 事前に指示をした企業等の HP を確認することを推奨します。 ※なお、希望者に対し、講義とは別に企業見学を実施します(要事前申込・講義中に指示)。 教科書・参考書 講義が始まるまでに、少なくとも一冊は目を通しておいて下さい。 上阪徹(2012)『リブセンス〈生きる意味〉-25歳の最年少上場社長村上太一の人を幸せにする仕事』日経BP社。 藤野英人(2013)『「起業」の歩き方-リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント』実務教育出版。 履修条件・注意事項 遅刻、講義中の私語、携帯電話の使用は禁止です。 ― 119 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 ( 特 殊 講 義 ) ASEAN Business and Management(2 単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 萬 開講時限 第 1 学期 金曜日 5 時限 配当年次 1・2・3・4 年 office hour 智恵 講義の目的 This course is mainly based on student presentation followed by an ‘open discussion’ session towards the end of the course. This module aims to - Introduce students to restructuring in large Japanese organizations focusing on how have environmental changes influenced restructuring measures. - Provide students with an opportunity to analyze different ways of reforms and acquire insight into how much have Japanese organizations really changed through students’ presentation and discussion session. - Impart a critical thinking of the main theoretical ideas relating to Japanese organizational change. 授業内容 1 Introduction 2 Introduction to theories around organizational change 3 Outline of restructuring in large Japanese organizations 1 4 Outline of restructuring in large Japanese organizations 2 5 Outline of restructuring in large Japanese organizations 3 6 7 Student presentation & Discussion 1: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students Student presentation & Discussion 2: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 8 Student presentation & Discussion 3: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 9 Student presentation & Discussion 4: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 10 Student presentation & Discussion 5: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 11 Student presentation & Discussion 6: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 12 Student presentation & Discussion 7: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 13 Student presentation & Discussion 8: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 14 Student presentation & Discussion 9: 20min followed by Q&A (20 min) × 2 students 15 Summary 成績評価方法 Student Presentation and discussion 100% 予備学習の指示 教科書・参考書 The following list can be used as reference books for student presentation. - Vogel, S. K. (2006) Japan Remodelled, Ithaca: Cornell University Press. - Jacoby, S. M. (2005) The embedded corporation: corporate governance and employment relations’ Oxford: Princeton University Press. - Mccann, L, Hassard, J. & Morris, J. (2004) ‘Middle managers, the new organizational ideology and corporate restructuring: comparing Japanese and Anglo-American management systems‘. Competition and Change: The Journal of Global Business and Political Economy 8(1): 27-44. - Morgan, G. & Takahashi, Y (2002) ‘Shareholder Value in the Japanese Context’. Competition and Change: The Journal of Global Business and Political Economy 6(2): 169-192. - Morgan, G. & Kubo, I. (2005) 'Beyond Path dependency? Constructing new models for institutional change: the case of capital markets in Japan' Socio-Economic Review, 5: 55-82. - Olcott, G. (2008) ‘The politics of institutionalization: the impact of foreign ownership and control on Japanese organizations’. International Journal of Human Resource Management, 19(9): 1569-1587. - Whittaker, D. H. & Deakin, S. F. (2009) Corporate governance and managerial reform in Japan Oxford: Oxford University Press. 履修条件・注意事項 This course is taught in English. The students who are interested in the Campus ASEAN project are mostly welcome. ― 120 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)ASEAN Business and Economy (2 単位) 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門科目 萬 智恵 開講時限 第 2 学期 金曜日 5 時限 配当年次 1・2・3・4 年 office hour Office hours by appointment 講義の目的 This lecture aims to ・ Introduce students to the main features of the Japanese business system, exploring corporate and national competitiveness and contemporary socio-economic issues. ・Provide students with a framework for understanding some of the differences of world business models (for example, US, UK, China and EU), thereby giving a detailed examination of how these influence firm and management decision-making. ・Develop the analytical and presentation skills through each lecture followed by case studies of key business sectors and student presentation. 授業内容 1 Introduction: Japanese firms and globalization 2 Critics of globalization: Introduction to Varieties of Capitalism school 3 Japanese business system 1: Introducing Japanese capitalism 4 Japanese business system 2: Japanese business groups and corporate life 5 Japanese business system 3: The stagnation of the 1990s and the nascent recovery 6 Japanese business system 4: Recent organizational change in Japan 7 Anglo-Saxon business system in US & UK 1: Introducing the classic US model of big business 8 9 Anglo-Saxon business system in US & UK 2: The breakdown of Fordist model, the Japanese challenge and the crisis of the large integrated firm Anglo-Saxon business system in US & UK 3: Towards shareholder capitalism in the US, financialization and the sub-prime crisis 10 The European Union 1: Introducing German business system 11 The European Union 2: Introducing France’s traditional business system and attempted reform 12 Former socialist business system: The Soviet system and its collapse 13 Chinese business system: Management and organization in China/ Reforming the Maoist system 14 Introducing business systems in Singapore and Thailand 15 Summary 成績評価方法 Student Presentation 50% Essay 50% 予備学習の指示 教科書・参考書 Dore, R (2000) Stock Market Capitalism: Welfare Capitalism, Oxford: Oxford University Press Amable, B (2003) The Diversity of Modern Capitalism, Oxford: Oxford University Press There is no single textbook for this course. The reading list will be given in lecture one. 履修条件・注意事項 This course is taught in English. ※Campus ASEAN 短期派遣プログラム(シンガポール国 立大学・チュラロンコン大学)に参加する学生は必ず受講してください。 ― 121 ― 授業科目名 科目区分 担当教員名 (特殊講義)エクセレントカンパニー論 専門系科目 経済学科・経営学科関連専門 科目 山田 基成(大学院経済学研究科) 宮崎 正也(大学院経済学研究科) 中浜 明光(公認会計士) 開講時限 第2学期 火曜日4時限 配当年次 3年 office hour 火曜日 16:15~16:45 講義の目的 東海地域で成長する“エクセレントカンパニー”の経営者自らによる講義と、グループに分かれての企業の 現場訪問によるヒアリング調査を通じて、『企業の卓越した能力』を見抜く分析・判断力を中心に、自主的 探究力を育成することを目的とします。同時に、大学卒業後に社会の中で活躍するために求められる能力に ついて学び、将来の進路選択を多様な視点から考察することを目指します。 授業内容 1 エクセレントカンパニーとは? 2 卓越した企業の見分け方 3 経営者によるプレゼンテーション① 株式会社 MTG 4 経営者によるプレゼンテーション② 森松工業株式会社 5 経営者によるプレゼンテーション③ イイダ産業株式会社 6 経営者によるプレゼンテーション④ バイザー株式会社 7 経営者によるプレゼンテーション⑤ 株式会社アイセロ 8 経営者によるプレゼンテーション⑥ フジパングループ 9 経営者によるプレゼンテーション⑦ 三甲株式会社 10 経営者によるプレゼンテーション⑧ 株式会社テクノア 11 企業訪問の心得・準備作業 12 企業訪問ならびにプレゼン資料の作成 13 グループ発表① 14 グループ発表② 15 グループ発表③ 成績評価方法 講義中に実施するグループ課題(レポート等)及び個人レポートの提出により、成績評価(グループ課 題50%、個人レポート50%)をします。履修取り下げ制度は採用しません。 予備学習の指示 教科書・参考書 特に指定しません。 履修条件・注意事項 ※経営者の都合により、講義の順序は変更になることがあります。 グループワーク(1チーム4名程度)を実施するため受講者の人数を最大64名に制限するので、履修 を希望する者は「履修申込書」を7月31日(木)迄に文系教務課経済窓口に提出すること。 ― 122 ― 授業科目名 職業指導 開講時限 第1学期 科目区分 経営学科関連専門科目 配当年次 1・2・3・4年 担当教員名 小田 office hour 金曜日4限授業後 博一 金曜日第4時限 講義の目的 この講義では、職業指導をキャリア教育との関連で理解し、高校での進路指導、就職指導を担う資質・能 力を養うための自主的探求力の育成を図る。その際、高校生の発達段階、職業観、雇用の現状を理解し、キ ャリア教育を意義あるものとするための指導方法、留意事項について考える。 授業内容 1 学校から職業への移行の難しさ 2 職業指導・進路指導からキャリア教育への移行 3 職業指導・進路指導・キャリア教育の歴史と理念 4 就職指導の実際と進路状況 5 産業構造と就業構造の変化 6 フリーター・ニートの現状と課題 7 職業観・勤労観の育成と職業理解 8 キャリア教育の必要性と意義 9 我が国のキャリア教育の特性と課題 10 キャリア教育の計画と体系化 11 学科に応じたキャリア教育の展開 12 就業体験(インターンシップ)の実施と地域連携 13 高校生のキャリア発達と自己理解 14 進路相談(キャリアカウンセリング)の理論と実際 15 雇用に関する権利・義務の指導 成績評価方法 期末試験(50%)、毎回のワーキングシート(30%)、授業参加態度(20%)を総合して評価する。履修取り 下げ制度を採用しないので、期末試験を受験しなければ「欠席」となる。 予備学習の指示 シラバスの各回テーマについて、講義で指示された教科書等の関連箇所を読んでおく。 教科書・参考書 文部科学省『高等学校教育の手引き』(2012 年 2 月、教育出版株式会社)*文部科学省 HP に掲載 太田總一『若年者就業の経済学』(2010 年 11 月、日本経済新聞社) 履修条件・注意事項 15 分を超える遅刻または早退は当該講義を欠席扱いとする。予定講義時数の3分の1を超える欠席がある場 合には、学期末成績は不可(不合格)とする。 ― 123 ―
© Copyright 2024 ExpyDoc