州日本人学校ってどんなところ? 実際に蘇州で生活するお母様方の生の

蘇
州日本人学校ってどんなところ?
実際に蘇州で生活するお母様方の生の声をお届けし、蘇州での生活・本校への編入をご
検討されている保護者の皆様の不安の解消ができればと考えております。
座談会参加者:本校在籍生のお母様方
聞き手:本校教頭
ご紹介
解消できればと考えております。本日はよろし
A さん 蘇州歴 3 年目。中国での生活は 2 度目。
くお願いいたします。
B さん 蘇州歴 7 年目。これまでほぼ海外での生
活。
――――蘇州への赴任が決まって心配だった
C さん 蘇州歴 4 年目。
ことを教えてください。
D さん 蘇州歴 4 年目。中国での生活は 2 度目。
G さん 私が蘇州へ来た当初は、大気汚染は問
E さん 蘇州歴 4 年目。台湾への赴任歴あり。
題視されていませんでした。それよりも「治安」
F さん 蘇州歴 3 年目。
や「食の安全」といった生活面のほうが心配で
G さん 蘇州歴 5 年目。アメリカへの赴任歴あり。
した。また子どもが生活環境の変化に対応でき
るのか不安でした。
本日はご多用の中お集まりいただきまして
ありがとうございます。日ごろより子どもたち
のために PTA 活動にご尽力いただき、ほんと
うに感謝しております。
蘇州日本人学校への編入を検討されている
方々は、近年の大気汚染をはじめとする中国国
内の諸々の問題について様々な不安があると
思います。そこで、実際に蘇州で生活するお母
様方の生の声をお届けし、その不安を少しでも
A さん 私は2回目の中国生活で、わかってい
ることも多かったので、とくに生活面での不安
はありませんでした。しかし、蘇州には子ども
が高学年(小学5年の3学期)からの赴任で、
中学生になっても滞在することになるだろう
とある程度予想できたので、子どもの学習面に
ついて少し心配でした。
B さん (辞令が出てから)とりあえず、「蘇
時に蘇州に赴任したので、学校になじめるかと
州?どこ?」と思ったのが第一印象です。最初
いうことと、お弁当づくりがすごく心配でした。
に蘇州に着いてインターネットなどで検索し
お弁当をつくるための食材が手に入るのかと
たときは、
『蘇州夜曲』しか出てきませんでし
いうことと、お弁当を作るという習慣が自分に
た。当時は(蘇州についての)ブログを開設し
なかったので、ちゃんとできるのかが心配でし
ている人もほとんどおらず、必要な情報を得る
た。赴任前の段階で園区に住むということがわ
ことが難しかったです。
かっていたので、30分から1時間の長いバス
生活面は、海外生活が長いこともあって、と
通学に子どもが耐えられるのかということも
くに心配はありませんでした。「行けばなんと
心配でした。
かなるかな」という感じでした。下の子が少し
※
心配で、蘇州赴任はぎりぎりまで伏せていまし
日本人学校があるのは「新区」です。
「園区」は
新区から車で 30 分ほどの距離です。
た。しかし、蘇州には日系の幼稚園があるとい
E さん
うことも聞いていたし、子どもが小さかったの
せんでした。知人に説明するときも、蘇州のこ
で、家族が離れて暮らすということは考えてい
とを知らない人が多いので、
「上海の近くだよ」
ませんでした。
と説明していました。
私もまず蘇州という場所がわかりま
最初、台北に赴任するときは、とても心配で
したが、台北での海外生活を一通り経験しまし
たので、蘇州に赴任する時は大丈夫でした。た
だ中国特有の問題(食べ物の安全、治安の問題、
反日感情)については多少心配しました。
F さん 海外生活は初めてだったのですが、た
蘇州ってどこ?
またま私たち家族が赴任する前年に、妹家族が
アメリカ赴任を終えて帰国しており、小さい子
C さん 私は、
「言葉」
「病院」
「食べ物」
「学校」
の4つが不安でした。とくに「学校」について
は最初から日本人学校に通うことを決めてい
たのですが、どういうところか全くわかりませ
んでした。勉強量が多く、夜遅くまで宿題をや
っているという中国の小学生の様子を伝える
テレビの特集をたまたま見てしまい、はたして
うちの子はそれについていけるのだろうかと
不安になりました。
「食べ物」は、やはり日本で、中国の食の安
全に関わる報道がされているので、漠然と大丈
夫なのかなという不安がありました。
D さん 以前上海で生活していたので、生活面
での大きな不安はありませんでした。入学と同
を連れて海外に出ても、元気に帰って来られる
んだなということを身近に実感していたので、
それほど大きな不安はありませんでした。さら
に、日本人学校があり、一学年に複数のクラス
がある規模の学校ということで、それほど生活
面での不安はないだろうと考えていました。
ただ、私も、子どもにお弁当をつくって持た
せるという習慣がなかったので不安でした。
――――日本の小中学校では、
ほとんど給食が
こともあるでしょうし、日本から近いという良
あります。蘇州に来て、お弁当づくりが不安と
さもありますね。日本からの輸入品ということ
いうお母様方は多いと思います。
実際にお弁当
で若干高くはなりますが、お菓子の品ぞろえも
づくりを始めてみてどうでしょうか。
蘇州はわ
豊富ですよね。
りと食材が手に入りやすいのではないかと思
C さん 最近とくに充実してきましたね。
いますが、いかがでしょうか。
B さん
生活する国の主食が米だということ
F さん (お弁当づくりは)問題ありません。
と、お醤油が手に入るというのは、日本人にと
なんとかなるものだなと思いました。自家製の
ってはうれしいことだと思います。
冷凍食品を作るなどの工夫をしています。
A さん お弁当を念頭におきながら、夕食の献
立を考えたりします。
F さん
運動会や遠足などのイベントでつく
るお弁当とはちがい、毎日のことなので、がん
ばりすぎなくてもいいのかなと思っています。
教頭 毎日のことですから、そんなに特別なご
ちそうでなくてもいいんですよね。
A さん 日本食材屋さんがあるので、冷凍食品
も少しは置いてありますし、作り始めてみて、
あまり困ることはありませんでした。
F さん 日本と蘇州がとても近いので、なにか
の緊急事態や、病気などで日本での療養が必要
になったとしても、すぐに一時帰国することが
できるのはいいですね。そこが安心だし気楽で
すね。
教頭 蘇州に空港はありませんが、上海の空港
からも近いですよね。私も駐在員の方とお話を
する機会があるのですが、日本に住んでいるよ
うな感覚をお持ちの方も多いですね。
最近は SNS やチャットなども発達してきて、
まるで隣にいるかのように会話をすることが
できますよね。そういう意味では距離感が縮ま
っているなという気がします。
F さん
距離の安心感というのはたしかに大
きいですね。
C さん 数年蘇州にいると、生活に必要なもの
がわかってきて、日本に帰国したときに、何を
買って帰るべきかの判断がつくようになりま
いつもおいしいお弁当をありがとう!
教頭
意外と困ることはなかったということ
した。一時帰国する友人に必要なものを頼むな
ど、協力し合っています。
でしょうかね。やはり日本と同じアジアという
一
回目の今回は蘇州に赴任が決まって感じた不安についてお伺いしました。違う土地での
生活は何かと不安に感じますね、海外での生活となるとなおさらです。しかし、みなさ
ん来てみたら意外とどうにかなった、と感じていらっしゃるようです。蘇州には日本食
レストランやスーパーもたくさんありますから安心です。
次回は赴任前後のお子様やご家族の様子についてお伝えします。