自分を超えるために

自分を超えるために
呉采庭
子供の頃から、私は内気な自分の性格に強いコンプレックスを持っていました。
人と話すのが怖いので、いつも勉強ばかりしていました。そんな生活は、正直に
言って、物足りなくて寂しかったです。いったい何のために勉強しているのか、
私のような人間に未来があるのか、考えれば考えるほど不安になってきました。
そんなある日、私は勇気を出して、外の世界への扉を開けてみました。私は、内
気な自分を変えたい、自分を超えてみたかったんです。
それは去年のことでした。中国語サマーキャンプのボランティアに参加したの
をきっかけに、いろいろな体験を通して、少しながら自分を越えたような気がし
ました。
私は小リーダーに選ばれて、
空港へ外国人学生を出迎えに行ったんです。
びくびくしていた私は、彼らの陽気で明るい雰囲気に包まれたなか、たくさん喋
るようになりました。 その恩返しというか、自分を試すというか、私は、彼らの
面倒を見るほかに、
週末の旅行プランを立てて、
あちこちを案内してあげました。
その 1 ヶ月間、毎日、猫の手も借りたいほど忙しかったんですが、とても楽しく
て充実した日々でした。そして、何よりも嬉しかったのは、私は過去の自分を少
し超えられたことです。
その後、私は更に自分を超えるために、英語の授業においても日本語の授業に
おいても、なるべく発言するようにしています。そして、時々新しいことにチャ
レンジしています。今の私は、人と話すのはそんなに怖くないのですが、相変わ
らず内気で、恥ずかしがり屋です。でも、私はもはや自分の内気な性格にコンプ
レックスなんか持っていません。私が超えるべき相手は他人ではなく、自分自身
なんです。これからも新しい挑戦を続けて、過去の自分も今の自分も超えていこ
うと思っています。