手結港(ていこう) 土佐藩二代目藩主長宗我部 忠義時代の家老野中兼山

野中兼山
用水路開発に始まり新田開発
や室津港、津呂港の防波堤や
波止場を作り漁港機能の回復
に尽力した。「土木神の化
身」と呼ばれ輝かしい業績を
残したが政敵も多く、3代目
藩主により幽閉される。
手結港(ていこう)
土佐藩二代目藩主長宗我部
忠義時代の家老野中兼山に
より建設。日本最初の掘り
込み港湾である。1650
年着工、1657年竣工。
全くの手彫りによる石積の
港である。
みなさん
石垣の作り方を知っていますか?
では
この人に聞いてみましょう。
ご存知!
埼玉県小鹿野町の石垣とり名人
強矢乾一さん
80歳
根石を組んだ後は「やり方」を施し勾配を決め水糸を張る。
勾配は基本はあるが、それぞれ秘伝のものがあり
口外されないそうだ。
また、素人はいくら頑張っても2mも積めないと言われている。
乱積み
玉石積み
亀甲玉石積み
岐阜石積み
崩れ積み
小端積み
縁切り
芋串
逆石
八つ巻き
鏡石
四つ巻き
拝み石
四つ目地
縦石
重ね石
石垣の短所
石を積むのに勾配が必要なため、敷
地が小さくなることは避けられない。
一般的に1m高さを付ける毎に、
50cm程度後退する。
石垣の長所
・コンクリート擁壁に比べて安価。
・工期が早い。
・風化しにくく、クラック等が入っ
ても目立ちにくい。また、大きくず
れる心配も少ない。
・コンクリート擁壁のような幅広い
基礎の必要がないため、堀削による
現場の荒れがない。
・縄たるみ勾配が出せ、値段の割に
高級感のある意匠が可能。
私たちの設計の基礎となる
地盤はこうして守られています。
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科学技術の進歩は建築にも押し寄せますが
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木造建築で木目を読み、継手と仕口のように
その材のみで仕上げていく。
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そんな“一点もの”が作り出す雰囲気“
古来から続く土木技術にもみられる
”が
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