最低賃金裁判の勝利に向けたとりくみのお願い

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最低賃金裁判の勝利に向けたとりくみのお願い
2015年9月4日
神奈川労連議長
福田裕行
8月21日、神奈川地方最賃審議会は、10月18日改定の最低賃金を18円引き上げ
て905円とする答申をしました。全国で唯一、神奈川だけが中央最賃審議会の「引上げ
目安」 19円を▲1円下回る異常事態となりました。 また、「全国で生活保護と最賃の乖
離解消」が国により宣伝され、全国各地方の最賃引上げ 結果は、中央の「引上げ目安 」同
額が多数、1円上乗せがわずか 10 地方でした。
私たちは神奈川の引上げが18円にとどまったことに断固抗議するとともに、全ての地
方で独自の引上げができなかった原因に、中央最賃審議会で使われている「まやかしの生
保・最賃の比較計算式」による乖離解消宣伝があることを糾弾します。裁判では、働いて
勤労収入を得ている者が生活保護を申請した場合,時給887円はおろか,時給1000
円,時給1200円で働いても生活保護を受給でき,時給1400円で働いても他の条件
次第では生活保護を受給できることを法廷で被告国は認めました。同様に計算すれば全国
どこでも生活保護との「逆転」は全く解消していません。国が最低賃金を決定する際に用
いる最低賃金と生活保護比較の「まやかしの計算式」の枠内においてのみ,最低賃金が生
活保護を下回る状況が解消したということに過ぎないのです。
「2020 年までの目標」として「できる限り早期に最低賃金は全国平均 1000 円、最低で
も 800 円」を 2010 年 6 月の政労使・雇用戦略会議で合意をしています。このままでは 2020
年にやっと神奈川で時給千円の峰に行くか否かのテンポであり、2020 年までに全国平均
千円以上を実現することなど到底不可能です。なによりも最低賃金ぎりぎりで働く 50 万
人以上にも及ぶ神奈川県の低賃金労働者を「人たるに値する生活」からかけ離れた貧困状
態に放置し続けるものです。
最低賃金裁判で最大の争点は、①ごまかしの「生保・最賃比較計算式」を改めること、
②憲法 25 条と最低賃金法 9 条 3 項に違反する国の行為=最低賃金の低額放置を断罪する
こと、にあります。今年の最賃引上げ結果 の「壁」を打開し、全国での大幅引き上げを実
現する上で、 裁判勝利は決定的に重要です。
最低賃金裁判は、11月9日に最終弁論・結審となり、年明け の2~3月に判決が出さ
れる見込みです。裁判終結となる11月9日に裁判所を包囲し、石井裁判長に歴史的判決
を書かせる強大な圧力をかけます。
つきましては、下記の行動へのご協力をお願いいたします。
記
1.11月9 日 最賃裁判「横浜地裁包囲行動」への 参加やメッセージをお願いします。
2.「石井裁判長宛 公正判決を求める 要請書 」団体・個人署名に最大限の取り組みを
お願いいたします。第一次集約を 10 月末日とし、11 月 9 日に提出します。
以上
11月9日(月) 最終弁論・結審期日
横浜地裁前 13時集合
◆13時から裁判所前宣伝・集会
*横浜地裁前
◆13時40分から傍聴抽選
*裁判傍聴漏れた方は、裁判所周辺で包囲・宣伝行動
◆14時から14時30分
裁判
*審理は14時から30分程度の予定
◆14時45分(裁判終了後)出発
「最賃引上げ、労働法制改悪阻止デモ」
*デモコース:裁判所前・出発→本町通→労働局前(国第二合同庁舎)・解散
◆15時30分(デモ終了後)開会・17時まで
*会場:万国橋会議センター(401会議室)
裁判所
労働局
( 横 浜第
二合庁)
万 国橋
会 議セ
ンター
記者会見・報告集会