<研究成果の紹介> 生産から消費に至る青果物品質評価構造 経 1.成果の内容 青果物の品質評価は卸売市場に依存 していると言われていますが、消費者、 量販店、生産者などの評価に対する卸 売市場評価が計量的に比較されていま せんでしたので、生産から消費に至る 青果物の品質評価を体系的に明らかに 0.5 0.4 0.380 A H 0.3 P 重 要 0.2 度 0.362 業農家・農協(生産団体、卸売市場、 ) 量販店、料理学校教員(消費者)としま した。 生産から消費に至る評価基準の重要 度の変化パターンは 、 生産者側重視型、 卸売市場重視型、消費者側重視型に分 かれました。例えば、嗜好性は生産者 低く、消費者側で高いこと、或いは流 通鮮度は卸売市場で重要度が高いなど れる評価が存在していますので、卸売 市場と消費者・量販店の評価に対して 優先度を決定するなどバランスある産 地対応を行う必要があります。 2.技術の適用効果と適用範囲 これは三重県産青果物の流通圏にお ける品質評価構造の解析を行ったもの です。 3.普及・利用上の留意点 産地の内部として捉えられる試験研 究と生産団体の評価や意識を近づける 0.276 0.318 0.252 0.262 イチゴ 0.213 0.223 トマト 評価主体間 * 品 目 間 - ミカン 0 試験研究 0.4 A 0.3 H P 重 0.2 要 度 生産団体 卸売市場 量販店 料理教員 0.385 0.363 0.357 0.347 イチゴ トマト ミカン 0.333 0.312 0.266 0.240 0.175 0.178 0.196 0.188 0.180 0.1 0.158 評価主体間 ** 品 目 間 * 流通鮮度 0.112 0 試験研究 生産団体 卸売市場 量販店 料理教員 0.3 イチゴ A 0.2 H P 重 要 度 0.1 ミカン 0.275 栄養・健康 0.220 トマト です。 全体的に卸売市場の保守的と考えら 嗜好性 0.342 0.290 0.281 側で重要度が高く消費者側で低いとか、 逆に栄養・健康と安全性は生産者側で 部 0.393 0.376 0.394 0.1 しました。 まずAHPという分析法を用い、分 析対象を県農業試験場(試験研究)、専 0.489 営 0.174 0.213 0.197 0.171 0.112 0.254 0.162 0.157 0.176 0.131 0.111 0.099 0.096 評価主体間 ** 品 目 間 - 0 試験研究 生産団体 卸売市場 量販店 料理教員 0.5 0.4 A H 0.3 P 重 要 0.2 度 トマト ミカン 0.232 0.301 0.257 0.313 0.221 0.157 0.191 0.361 0.330 0.343 0.260 0.177 0.424 安全性 イチゴ 0.138 0.1 0.109 評価主体間 ** 品 目 間 - 0 試験研究 生産団体 卸売市場 量販店 料理教員 図 青果物の評価基準重要度 注:分散分析による有意差は図中に示したとおりです。 必要性があります。 (経営担当 大泉 賢吾)
© Copyright 2024 ExpyDoc